全合成油・とは？初心者向けに基礎を解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

全合成油とは何か

全合成油とは、車のエンジンを保護する目的で作られた人工的に作られたオイルのことです。一般的な鉱物油と比べて、温度が高くなる場所でも粘度が安定しやすく、エンジンの内部をよりきれいに保つ力があります。主なベースオイルには PAO やエステルなど、自然にはほとんど存在しない物質が使われます。これらのベースオイルに、摩耗を減らす添加剤を組み合わせて完成します。

全合成油が生まれた背景

昔は鉱物油が主流でしたが、近年の車は高出力化・高温化・長距離走行化が進みました。そうなると油が熱で分解されやすく、エンジン内部の部品が摩耗しやすくなります。全合成油はこの問題を解決するために開発され、粘度の安定性と高温での耐性を強化して、エンジンの寿命を伸ばすことを狙っています。

長所と短所

長所：寒い朝の始動性が良い、高温時も粘度を維持しやすい、エンジンの清浄性が高く、燃費や排出ガスの改善につながる場合がある、長い交換間隔を実現しやすい場合がある。

短所：初期費用が高い、すべての車で必須ではない、適切な粘度や規格を守らないと逆にエンジンに負担をかける可能性がある。

どの車に向くのか

全合成油は高性能車、ターボ車、過給機を搭載したエンジン、長距離走行が多い車、厳しい温度条件での運転をする人に特に向いています。しかし日常的な短距離走行や軽自動車など、エンジンの設計によっては鉱物油や部分合成油でも十分な場合があります。取扱説明書に推奨されるオイルの種類と粘度を必ず確認してください。

粘度と油種の選び方

オイルの粘度は SAE 表記で示され、冬の走行性を示す W の前後と、夏場の粘度を示す数字で表されます。よく見られる組み合わせには 0W-20, 5W-30 などがあります。自分の車の推奨粘度を優先し、気温が低い地域では低温性能の高い油を選ぶと始動性が良くなります。

全合成油と他の油の違いを知っておくと、適切な選択がしやすくなります。下の表は代表的な油の特徴を比較したものです。

種類	特徴	適した条件
全合成油	高温耐性・清浄性の高さ、摩耗保護が優秀	高負荷・長距離走行・寒冷地
部分合成油	コストと性能のバランスが良い	日常の一般走行
鉱物油	コストが低いが劣化が早い	古い車・短距離走行

使い方とメンテナンスのポイント

油の交換時期は車種や走行条件で異なりますが、取扱説明書に記載されている走行距離または期間を目安にしてください。全合成油は交換間隔を長く設定できる場合がありますが、環境や使い方によっては早めの交換が推奨されることもあります。オイル量の点検、ドレンプラグの点検、オイルフィルターの交換を合わせて行うことが、エンジンの寿命を守る基本です。

注意点

全合成油だからといって万能というわけではありません。エンジンの設計、バルブの清浄性、添加剤の組み合わせなども影響します。車種ごとに最適な油が異なるため、ブランドやタイプだけで選ばず取扱説明書を最優先にしてください。

まとめ

全合成油はエンジンの耐久性と安定性を高めるための高機能オイルです。長所を最大限に活かすには、車種の推奨粘度を守りつつ、定期的な点検と適切な交換が欠かせません。初めて全合成油を検討する人は、信頼できるブランドの情報を参照し、整備士と相談しながら自分の走り方に合った油を選ぶと良いでしょう。

全合成油の同意語

完全合成油: 全合成油とほぼ同義。すべてのベースオイルが合成由来で、鉱物油を使わないエンジンオイルの総称。
完全合成オイル: 完全合成油の別表現。100%の合成ベースを用いたエンジンオイルを指す語。
純粋合成油: 市場の表現の一つ。鉱物油を含まない、純度の高い合成オイルを意味することが多い。
100%合成油: 100%が合成ベースであることを強調する表現。全合成油と同義。
100%合成オイル: 同上。
高性能合成油: 高い耐熱性・粘度安定性を訴求する表現。全合成油の一種として使われることが多い。
超高性能合成油: さらに高性能を強調するマーケティング表現。
PAO系合成油: PAOベースの合成油を指す専門的な表現。全合成油の代表的なタイプの一つ。
PAOベースオイル: PAOをベースとする合成油の総称。全合成油の基油の種類の一つ。
化学合成油: 鉱物由来ではなく、化学的に合成された油の総称。全合成油を含む場合が多い。
全合成モーターオイル: エンジン用オイルで、全合成タイプを指す語。
全合成エンジンオイル: エンジン用の全合成油を指す正式な表現。

全合成油の対義語・反対語

鉱物油（ミネラルオイル）: 石油を原料とするオイル。全合成油の対義語としてよく挙げられ、一般に酸化安定性や高温耐性、低温時の流動性などの点で全合成油より性能が劣ることが多い。コストは安い場合が多い。
半合成油（セミシンセティック油）: 合成成分と鉱物油成分を混ぜて作られるオイル。全合成油ほど高い耐熱性や酸化安定性はないが、コストと性能のバランスを取る選択肢として使われることが多い。
天然油: 自然界に存在する油。人工的に合成されていないため、全合成油の対義語として使われることがある。工業用途としては一般的ではない場合が多い。
植物油: 植物由来の油。環境配慮の観点から使われることがあるが、工業用潤滑油としては安定性や高温耐性の点で制約があることが多い。
動物性油: 動物由来の油脂。現代の工業潤滑では使用頻度が低いが、歴史的には用いられてきた油脂の一つ。
非合成油: 合成されていない油の総称。鉱物油・天然油・植物油など、合成でない油を幅広く含む表現として使われることがある。