errnoとは？初心者向け解説と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

errnoとは？

errno は、プログラムが遭遇した「エラーの番号」を格納する仕組みです。主に C 言語や Unix 系の環境で使われ、システムコールやライブラリ関数がエラーを返した場合に、その原因を数値として知らせます。読み取り方を覚えると、エラーの原因を特定しやすくなります。

この変数は errno.h というヘッダファイルで定義されており、関数の直後に errno の値を確認します。重要な点は、 errno は「エラーが起きたときだけ」設定される値で、成功したときには必ずしも 0 になるとは限らないことです。複数の操作を連続で行う場合は、各操作ごとに errno の値をチェックするか、前のエラーをクリアしてから次の操作を行うべきです。

実際の使い方は、まず関数の戻り値を確認し、失敗した場合に errno の値を調べます。 errno を人間に分かる文字列に変換するには strerror() を使います。別の方法として perror() を使えば、エラーの説明を標準出力に簡単に出力してくれます。例えばファイルを開くときに失敗した場合、open(2) の呼び出しが -1 を返した直後に strerror(errno) で理由を得ることができます。

エラーコードには多くの種類があり、意味を覚えるとデバッグが楽になります。以下の表は代表的な errno の例と意味、よくある状況の例を示しています。

よく使う errno の例と意味

errno 値	意味	よくある状況の例
ENOENT	No such file or directory	開こうとしたファイルが見つからない
EACCES	Permission denied	ファイルへアクセス権がない
EEXIST	File exists	すでに存在するファイル名を新しく作成しようとする
ENOMEM	Out of memory	メモリ不足
EINVAL	Invalid argument	不正な引数を渡した
ENOSPC	No space left on device	ディスクの空き容量が不足

なお、errno の値は現代の多くの環境でスレッドごとに分離されています。つまり、別のスレッドで起きたエラーが別の errno 値として見えることもあります。こうした挙動は、複数の処理を同時に実行するプログラムで特に重要です。

実務では、エラー処理を丁寧に設計しておくことが大切です。エラーをただ表示するだけでなく、適切な対処（リトライ、別ファイルの試行、代替手段の提供など）を考えることが必要です。エラー処理の設計を最初の段階から考えておくと、後のデバッグが格段に楽になります。

errno の実用的な使い方のポイント

1) 戻り値を必ず確認する。戻り値が -1 の場合のみ errno を見る。2) errno は直後の関数呼び出し後にしか信頼できない。3) strerror(errno) で読みやすい文字列に変換して表示する。4) 複数の操作を連続して行う場合は、前のエラーをクリアしてから次の操作へ進む。5) ログには errno の値と説明を残すと、後から原因追跡がしやすくなる。

他の言語にもエラーの扱い方は似た考え方があります。例えば Python では例外を使ってエラーを扱い、errno は例外の一部として扱われることが多いです。C++ では std::system_error などが errno を利用して例外を作る場面があります。こうした知識を知っておくと、異なる言語間でのエラー処理の設計にも役立ちます。

まとめ

errno は「エラーの番号」を伝える仲介役です。正しく使えば、エラーの原因を特定し、ユーザーに適切なメッセージを伝え、さらには適切な対処を取ることが可能になります。初心者のうちは、まず errno の基本的な使い方とよく出てくるコードを覚え、次第に自分の開発スタイルに合わせてエラー処理を整えていきましょう。

errnoの関連サジェスト解説

errno_t とは: この記事では 'errno t とは' という質問に答えます。実はよく見る表現の一部は 'errno_t' のことを指す誤表現です。errno_t は C 言語の標準的なエラーコードの型で、特にセーフな関数群（安全なバージョンの文字列操作など）で使われます。対して errno はグローバルな変数で、標準ライブラリの多くの関数がエラーを返すときに値を設定します。違いをざっくり言うと、errno は「その場のエラー情報を世界共通の箱に格納する仕組み」、errno_t は「エラーを返すときに使う箱（戻り値の型）」です。使い方のイメージとしては、 unsafe な処理を行う代わりに safe な関数を使い、返り値として 0 が成功、0 以外がエラーコードというパターンが多いです。例えば文字列を別のバッファへコピーする安全な関数があれば、dest の空き容量を超えたら ERANGE のようなエラーコードを返し、成功なら 0 を返します。こうした設計は、プログラムの堅牢性を高め、エラーを後で追いやすくします。ただし Annex K はオプション機能であり、すべてのコンパイラがサポートしているわけではない点に注意してください。errno と errno_t の使い分けを覚えておくと、他の人と協力してコードを書くときに混乱を防げます。