大主教・とは？をわかりやすく解説する入門ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

大主教・とは？基礎知識

大主教は、キリスト教の教会組織の中で「特別に高い地位を持つ司教」を指します。通常、いくつかの教区をまとめる大きな地域を任され、他の司教を指導する役割を果たします。

ただし、宗派ごとに役割の細かな違いがあります。以下では、主な三つの伝統での大主教の意味をざっくり解説します。

カトリック教会の場合

カトリック教会では、大主教は「大司教区（アーチディオセス）」を任命される司教です。大主教はその教区の長として、地域の信者を指導し、他の司教を含む教会の組織を監督します。さらに地域の重要な都市をまとめる司教の長であり、時には「総主教」と呼ばれることもありますが、必ずしも世界的な権力を持つわけではありません。ローマ教皇の任命を受けることが多く、教会の重要な会議にも参加することがあります。

正教会の考え方

正教会では、大主教という呼称は地域や伝統によって位置づけが異なります。一部の教区で大主教は単なる重職の司教よりも高い位とされ、時には総主教や他の名目上の位と並ぶこともあります。正教会では各教区分権が強く、教会の権力構造は地域の伝統によって違います。

英国・アングリカン教会の例

アングリカン教会では、大主教（Archbishop）は国家や地域の「冠領」内で最も権威を持つ司教の一人として機能します。例として、カンタベリー大主教やヨーク大主教などが挙げられ、国家規模の決定や式典の主宰を担います。ただし組織の権限は教派によって大きく異なり、政治的な力を持つわけではありません。

大主教と他の聖職の違い

大主教と一般の司教の違いは「統括する教区の数」と「所属する教会の組織上の役割」です。大主教は複数の教区をまとめることが多く、地域の信徒の礼拝や教育、教会の財政・人材の管理にも関わります。一方、通常の司教は一つの教区を中心に教会活動を指導します。

簡単なまとめ

このように、大主教・とは？とは、教会の中で高位の司教を指す呼称であり、伝統によってその役割や権限が少しずつ異なります。ニュースや本で「大主教」という言葉を見るときには、どの教派の大主教なのか、どの教区を統括しているのかを見分けると理解が深まります。

用語の比較表

用語	意味	例	主な責務
大主教	高位の聖職者で、複数の教区を統括することが多い	アジアのある大都市の大主教など	教区の統括、他の司教の指導・監督、教会の重要審議への参加
司教	地方教会の指導者	各都市の司教	礼拝の指導、聖職者の任免、信徒の牧養
総主教	特定地域の最高位、複数教区を束ねる場合も	東方正教会の総主教	教省の総括、地域の自治的決定

よくある質問

大主教はすべての教会で同じ扱いですか？いいえ。伝統や教派によって役割や権限は異なります。ある教派では大主教は非常に重い地位ですが、別の教派では名誉的な称号に過ぎないこともあります。

大主教の同意語

大司教: 日本語の標準的な訳語。複数の教区を統括する高位の司教で、ローマ・カトリック教会や正教会などで用いられます。
総主教: 一部の正教会・東方教会で用いられる上位称号。しばしば複数の教区を統括する大司教に近い地位を指すことがありますが、教派や文脈により意味が異なります。
高位司教: 高位の司教を指す総称。正式な肩書きではなく、文脈で大司教の代わりに用いられることがあります。
首席司教: 教区・地域の長としての“首席”地位を表す表現。正式名として用いられるケースは稀で、文脈依存です。
教区長: 教区を統括する司教の行政的な表現。文書や会話で使われることがありますが、必ずしも公式な階級名ではありません。

大主教の対義語・反対語

平信徒: 教会の聖職者ではない、一般の信徒。大主教のような高位聖職者と対照的に、宗教組織の上下関係では民間寄りの立場です。
非聖職者: 聖職者としての任務を持たない人物。神職の階層の対極として、宗教的な職務を担わない人を指します。
下位聖職者: 大主教より下位の聖職者の総称。助祭や司祭などが含まれ、階層的に低い位置づけです。
助祭: 聖職者階級の一つで、司祭の補助的役割を担う。大主教とは異なり、地位は低い点が対比になります。
司祭: 聖職者の中位クラスで、教会の儀式執行を主に担います。大主教よりは高位ではないが、一般の信徒とは区別される立場です。
庶民: 宗教組織に属さない、一般の人。家族・地域社会の中で生活している人で、教会の聖職者とは異なる存在です。

大主教の共起語

大主教: アーチビショップに相当する高位聖職者。通常、複数の教区を管轄する大司教区の長です。
大司教: 大主教の別表記・同義語として使われることが多い日本語の称号。教区を統括する高位聖職者。
カトリック教会: 世界最大のキリスト教の教派。大主教はこの教会の聖職者として任務を遂行します。
教皇: ローマ教皇。聖座の最高指導者で、教義や教会行政の頂点。
聖座: Holy See（聖座）は教皇庁の総称で、教義・教会行政の中心機関。
枢機卿: 教皇の補佐・後継者選定などに関与する上位聖職者。大主教と関係の深い階層です。
司教: 教区を実際に統括する聖職者。大主教は通常、複数の司教を束ねる上位職です。
教区: 教会が領域として管理する区域。大主教が統治する大きな教区です。
大主教区: 複数の教区を統括する、上位の教区のこと。
大司教区: 大主教区と同義の表現。大司教が所属する大きな行政区分。
大聖堂: 大主教が司る主要な聖堂。教区の中心的礼拝所。
聖堂: 教会の一般的な礼拝堂。大主教が主導する儀式も行われる。
叙階: 聖職叙階は、聖職者に任命・資格を与える儀式。大主教になる場合も含まれます。
叙階式: 聖職者の叙階を行う儀式。
任命: 大主教として任命されること。任命のプロセスは教会の法規に従います。
就任: 大主教としての就任。就任後は教区の指導・統括を開始します。
就任式: 大主教就任の公式儀式。
聖職者階級: 聖職者の階層構造。大主教はこの階級の最上位クラスの一つ。
典礼: 儀式・礼拝の総称。大主教も多くの典礼を主宰します。
ミサ: 聖餐式。大主教が主宰・司式することがあります。
大主教座: 大主教の権威の象徴であり、聖堂内の座席や代表機能も指します。

大主教の関連用語

大主教: 教会の聖職階級の一つ。通常は大きな教区を統括する長で、複数の教区を監督する権限を持ちます。所属する教派によって役割のニュアンスは多少異なります。
大司教: 大主教と同義で用いられることがある称号。地域や宗派により表記が異なる場合があり、東方教会では別の表現を使うこともあります。
司教: 聖職階級の一つ。教区を統括する指導者で、大主教の下位。聖職者の任命・叙任を行い、教会の教義維持や牧会を担います。
主教: 司教と同義として使われる語。現代日本語では一般には『司教』が用いられますが、文献などで見られる古い表現です。
枢機卿: 教皇を補佐し、教皇選挙権を持つ高位聖職者。通常は大司教・大主教クラスから任命され、カトリック教会の最高機構である枢機卿団の一員です。
教皇: ローマ・カトリック教会の最高指導者。全球の教会を統括する教会の象徴的・実務的指導者です。
教皇庁 / ローマ教皇庁: 教皇の行政機関。聖座とも呼ばれ、教会法・教義・教会組織の運営を担います。
教区: 教会の地理的・組織的な単位。司教が統括する区域で、複数の教会・修道院を含みます。
大主教区 / 大司教区: 大きな教区の単位。大主教（大司教）が管轄し、下位の教区を統括します。英語では archdiocese。
カテドラル / 大聖堂: 大司教・大主教の座所を有する中心的な教会。Cathedralは教区の「司教座」を意味します。
聖座: Holy See。ローマ教皇庁の公的な名称で、世界のカトリック教会全体の統治機関を指します。
東方正教会 / 正教会 / 東方教会: 東方の正教教会の総称。大主教・総主教などの聖職位階を用いる伝統があり、カトリック教会とは異なる組織構造を持ちます。
総主教: 複数の教区を統括する最高位の大主教。地域によっては primate（総裁）の地位を持つことがあります。
首座大主教 / Primatial Archbishop: その地域の最高位の大主教。地域教会の総裁的地位を担い、他の大主教や司教を統括します。
聖公会 / アングリカン教会: 英国を起点とする教会連合。Archbishopをはじめとする聖職階級を持ち、教区を統括します。
聖職叙任 / 聖職叙任三階: ディアコノート（侍者）・司祭・司教の三段階の聖職叙任を指します。大主教は通常この三階の上位に位置します。
叙任式: 聖職叙任の正式な儀式。新任の聖職者に聖職権を付与する重要な典礼です。
教会法 / Canon Law: 教会組織・聖職任命・教区運営などを規定する法体系。大主教の任命権・地位の運用にも影響します。