六書・とは？初心者でも分かる漢字の成り立ち入門共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

六書・とは？

六書とは漢字の成り立ちを六つのタイプに分けて整理した古代の分類法ですこの考え方は中国の書字学者 Xu Shen が著作説文解字の中で体系化しました六書を知ると漢字がどう作られどう意味が生まれているかが見えてきますこの説明は中学生にもわかりやすいようにやさしく解説します

まず六書の意味をざっくり覚えましょう六書は文字の作り方のルールの集まりですそれぞれのタイプは文字の形や音声意味のつながりを説明する手がかりとなります

六書の六つの分類

分類	説明
象形	形そのものを絵のように表現した字です例として日山水木などがあり自然物や見たままの姿を絵に近い形で表します
指事	点や線位置方向など抽象的な概念を記号的な印で表した字です例として一二上下などが挙げられます
会意	二つ以上の意味の要素を組み合わせ新しい意味を作る字です例として休林明などがあり互いの意味が寄り合ってひとつの意味になります
形声	意味を表す部首と音を表す部分の組み合わせでできた字です代表的な例として河湖清など水の部首と音を表す部分が組み合わさっています
假借	もともと別の字の音を借りて同じ音で別の意味の字を作ったものです漢字の音を借りて意味だけを変えたときに生まれた字がこの分類に入ります
轉注	すでにある字の意味を別の語として転用する現象です似た音の別の語として使われることが多く歴史的には語の拡張に関係しました

六書の各分類は現代の漢字教育や日本語の漢字理解にも影響を与えています特に形声字は現在の漢字の約7割以上を占める重要なタイプでありその仕組みを知ると同じ部首を持つ字が音や意味のヒントとして読み解きやすくなります

この内容を踏まえると六書は単なる歴史的な用語ではなく漢字の設計図のような役割を果たしていることが分かります出典となる古典文献には説文解字や古代字形の研究があり現代の辞書も六書の考え方を引用して字の成り立ちを解説しています

最後に要点をまとめます六書は六つの分類から成りそれぞれの特徴は漢字の形音意味の結びつきにありますこの理解は漢字をただ覚えるだけでなくどのように作られたのかを考える力を養います学校の授業や漢字学習の際にぜひ意識してみてください

参考ポイント

象形は形そのものを絵に近づけた字指事は抽象概念を印で示す字会意は複数の意味要素を組み合わせる字

形声は意味と音を別々の部分で表す最も多いタイプ假借は音を借りて別の意味を表す字轉注は意味の転用による語の拡張です

六書の同意語

象形: 意味を形象として表す漢字の分類。物の形をそのまま描くように作られた字が該当します。例として山・川・日・月など、自然物や形状を描いた字が挙げられます。
指事: 意味を点・線・記号など抽象的な符号で表す分類。方向や概念そのものを象徴する字が含まれます。例として上・下・一・八などがあります。
会意: 複数の要素の意味を組み合わせて新しい意味を作る分類。例として休は人と木が休む様子を表します。
形声: 音と意味を別々の部品で表す分類。意味を表す部品と音を示す部品に分かれ、音と意味が結びついて漢字が作られます。例として河は左の水偏が意味を、右の音を示す音符が音を表します。
假借: 音を借りて別の語の意味を表す分類。意味は借りた語と異なるが、音は同じか近い音を用いて字を作る古代の手法です。
转注: 意味を同源の別の字へ転用して拡張・派生させる分類。字の意味の系統を保ちながら別の語へ展開する過程を含みます。

六書の対義語・反対語

現代漢字/現代字形: 六書が対象とする古典的な作字理論と対比して、現在の日本語・中国語で日常的に使われる字形・表記を指す概念です。字の形が昔の規範と異なる点を理解する際に役立ちます。
簡化字: 繁體字を簡略化した字形。六書の伝統的造字と違い、現代の実務で使われる字形の代表例です。
抽象文字（象形の対義語）: 象形が具体的な物を図像として表すのに対し、意味を抽象的に表す文字です。形が物と直結しないことが多いです。
具象文字（指事の対義語）: 指事が抽象的概念を点・線などの符号で示すのに対し、具体的な物体や形を直接表す文字です。
音訓字（会意の対義語）: 会意は複数の意味成分を組み合わせて新しい意味を作るのに対し、音訓字は主に音（読み方）を示す要素に重きを置く字です。
形声の対義語: 形声は意味と音を同時に表す字を分類します。その対義として、意味だけを表す象形・会意に近いタイプを挙げます。
正字/本字（假借の対義語）: 假借は音を借りて別の意味を伝える借字です。対になるのは、もともとの意味を持つ正字・本字です。
独創字/新字（轉注の対義語）: 轉注は既存の字の意味を拡張・派生させる動きを指します。対義は、既存の字源に依らず新規に作られた独創的な字（新字）です。

六書の共起語

象形: 漢字の起源のひとつで、物の形を直接かたどって表現した文字のことです。山や川、木の形などを字の形として写し取ったものが代表例です。
指事: 点・線など、抽象的な概念を示す記号的な文字です。単独で意味を指し示す性質を持ちます。
会意: 複数の意味要素を組み合わせて新しい意味を表す文字。例としては好（女＋子＝“好む”の意味）などが挙げられます。
形声: 形（意味を表す部分）と声（音を表す部分）を組み合わせて作られた、漢字の中で最も多い分類です。例としては河（氵＝意味の要素、可＝音を示す）など。
転注: 既存の文字の意味を別の語の意味へ拡張・転用した字の分類です。歴史的には語の意味が広がる過程を説明します。
仮借: 音を借りて別の語の意味を表す字の分類です。音の借用によって新しい意味を表すのが特徴です。
説文解字: 六書の体系を古典化した著名な字典で、漢字の成り立ちと六書の説明を伝えます。
篆書: 篆書体は古代中国の書体の総称で、六書の時代背景と深く結びつきます。
小篆: 秦代に整えられた標準的な篆書の一形式で、現在の漢字の祖形の一つとされます。
漢字: 漢字そのものを指す語。六書は漢字の成り立ちを分類する理論として使われます。
字形: 漢字の形状・部品の配置と、形の変遷を指します。六書の理解には字形の変化が欠かせません。
部首: 漢字を辞典で検索する際の基本的な分類要素。六書とは別の分類ですが、漢字研究にはよく付随します。
音韻: 漢字の発音と音韻史。六書の観点からも、音を担う部分（形声など）が重要です。

六書の関連用語

六書: 中国古代の漢字を6つの分類に分けて整理した理論。象形・指事・會意・形聲・假借・轉注の6類に分け、漢字の成り立ちを解説する。主な出典は『說文解字』。
象形: 物の形を絵で表現した字。現代の字の原型となることが多く、日・月・山などが典型例。
指事: 抽象的な概念を点・線・記号などで表示する字。例として“一(1)”, “二(2)”, “上(上)”, “下(下)”, “中(中)”など。
會意: 二つ以上の要素を組み合わせて新しい意味を表す字。例として“休”(人＋木＝休む) や “明”(日＋月＝明るい) など。
形聲: 意味を表す形旁（部首的意味要素）と音を表す聲旁（音素）を組み合わせて作られた字。現代漢字の大半がこの形で成り立つ。例: 河（水＋可）、語（言＋吾）など。
假借: 音を借りて別の語の字として用いる字。意味は元の字と異なることが多いが、音の共通性を利用する方法。
轉注: 同義・関連する別の字同士が相互に意味を説明し合うように発展した字の関係。意味の拡張・連結を地盤とする分類。
說文解字: 許慎が編纂した、漢字の字義・字形を詳しく解説した古典的な辞典。六書の源流とされる。
許慎: 『說文解字』の著者。漢字の字源・形と音の関係を体系化した人。
部首: 漢字を部品（偏旁/部首）で分類し、辞書での索引を作る基本単位。
偏旁: 部首の別名。漢字を構成する主要な部品のひとつ。形旁と聲旁を含む概念。
聲旁: 形聲字で音を表す部分。漢字の読みを決定する音要素。
形旁: 形聲字の意味を示す部品。語義を表す要素。
甲骨文字: 亀甲・獣骨に刻まれた漢字の原初的な形。漢字の起源研究で重要。
篆書: 古代中国の公式な書体の総称。小篆などが代表。六書以前の文字再現にも使われる。
字源学: 漢字の起源・発展・派生を研究する学問。
造字法: 新しい漢字を生み出す方法論。六書も造字法の代表例。