chronyとは？時間を正確に保つツールの基礎と使い方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

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高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

chronyとは何か

chronyは時間を正確に保つためのツールです。サーバーやPCの時計がずれると困る場面で使われます。特にオンサイトのサーバーや仮想環境、ノートPCが頻繁にスリープや休止を繰り返す場面で役立ちます。

このソフトウェアはNTPという古い仕組みと同じ目的を持っていますが動作の仕方が違います 速く正確にずれを補正できるのが特徴です。

chronyの特徴と利点

chronyは最新の計測結果を元に時計を修正します。起動直後からの同期が速く、仮想環境や電源の頻繁なON/OFFがある環境でも安定して動作します。

主な利点は 起動直後の同期が速い、低負荷で動作する、ネットワークが不安定な状況でも頑健、という点です。

仕組みの基本

chronyは chronydというデーモンと chronycというコマンドで動作します。時計の現在値を観測しネットワーク上の時刻サーバから時刻を取り込み、誤差(offest)と周波数(Drift)を少しずつ直します。

複数のサーバを同時に参照することができ 優先順位や 制限ルールを設定して不正確な情報の影響を抑えます。

インストールと初期設定

代表的なOSでの手順を紹介します。まずはインストールとサービスの起動です。

Ubuntu/Debian 系

sudo apt-get update

sudo apt-get install chrony

sudo systemctl enable chrony

sudo systemctl start chrony

Red Hat/CentOS 系

sudo yum install chrony

sudo systemctl enable chronyd

sudo systemctl start chronyd

設定ファイルは /etc/chrony/chrony.conf です。基本はサーバを追加します。例として

server pool.ntp.org iburst

server ntp.nict.jp iburst

必要に応じて restrict を使い外部の不正な参照を防ぎます。

基本コマンドの使い方

chronyc tracking で現在の同期状況を確認します。chronyc sources -v で参照サーバの状態を詳しく見られます。

よく見る数値は offset と frequency です。もしズレが大きい場合は設定を見直し、再起動やサーバの選択を調整します。

運用時のコツと注意点

仮想環境ではサイト間の時刻差が出やすいので複数のサーバを使い冗長化します。セキュリティを意識して restrict で外部クライアントの参照を制限します。

また ファイアウォール の設定にも注意し必要なポート(通常は UDP 123)が開いていることを確認します。

chronyとNTPの違いを知ろう

NTPは長年使われてきた標準的な時間同期方式ですが chronyは現代の要件に合わせて設計されています。起動直後の同期の速さ、不安定なネットワークでの安定性、仮想環境での適応性が大きな違いです。システムの用途に合わせて選択しましょう。

比較表

項目	Chrony	NTP
同期の速さ	非常に速い	やや遅い
動作環境	仮想環境や不安定なネットに強い	安定したネット環境向き
資源の使用量	軽量	やや多め
設定の柔軟性	高い	やや低い

このように chrony は現代の多様な環境で信頼性の高い時刻合わせを実現します。インターネット上の時刻サーバを参照するだけでなくローカルネットワーク内のサーバを組み合わせることでより堅牢な時刻同期が可能です。初心者でも基本を押さえればすぐに使い始められます。

chronyの関連サジェスト解説

chrony-wait.service とは: chrony-wait.service とは、システム起動時に Chrony が時刻を正確に同期するまで、後続のサービスの起動を待機させる systemd のユニットです。Chrony はネットワーク上の時刻情報を利用して高速かつ正確な時刻を保つ NTP 実装で、特に仮想環境や不安定なネットワーク条件でも安定して動作します。chrony-wait は chronyd による時刻同期の完了を監視し、同期が取れると次のサービスへ進ませます。逆に同期が取れない場合は一定の待機時間を経て、タイムアウトに達すると systemd の挙動に従い処理を進めるか停止させることがあります。これにより、Kerberos 認証やTLS 証明書の検証、ログのタイムスタンプの整合性、スケジュールされたタスクの正確性など、時間を前提とする処理の信頼性を高められます。設定方法はディストリビューションによって多少異なりますが、通常は chrony-wait.service（または chrony-wait）を有効化しておくことで、chronyd.service の起動後に待機する順序が自動的に作られます。実際の有効化は systemctl enable chrony-wait.service、起動状況の確認は systemctl status chrony-wait.service や journalctl -u chrony-wait.service などで行います。待機している間は他のサービスの起動が遅れるため、タイムアウト時間を適切に設定することが重要です。TimeoutSec で待機時間を調整したり、必要に応じて /etc/systemd/system/chrony-wait.service.d/ にドライバを追加して設定を上書きすることもあります。Chrony が正しく動作していなかったりネットワークが長く不安定な場合、待機が長くなるかタイムアウトとなることがあります。日々の運用としては、chrony が適切に時刻を同期できているか、ログに時刻情報が正しく出ているかを定期的に確認すると良いでしょう。
chrony.conf とは: chrony.conf とは、Linux 系の時刻合わせソフトウェアである chronyd の設定ファイルです。chronyd はコンピュータの時計を正しい時刻に保つ役割を果たし、NTP サーバーやインターネット上の時刻情報を参照して、ずれを自動的に修正します。chrony.conf は chronyd がどのサーバーを信頼するか、どうやってずれを補正するか、どのくらいの頻度で時計を調整するかを決める“設計図”のようなものです。初心者がはじめに知っておくべき基本は次のとおりです。まずは信頼する時刻源の指定です。多くの環境では server または pool ディレクティブを使って、NTP サーバーやプールサーバーを列挙します。iburst は起動時の初速を速くする設定で、最初に短い間隔で複数回問い合わせて時計を早く合わせます。次に driftfile の場所を指定します。driftfile は長期的な時計のずれ情報を記録するファイルで、Chrony が再起動しても前回のズレを引き継ぐのに役立ちます。さらに makestep という指示で、起動時に大きなズレがある場合、一定の閾値を超えたら瞬時に時計を修正します。rtcsync を有効にするとリアルタイムクロックとシステム時刻の同期を安定させ、仮想マシンや低電力環境での正確性を高めます。その他にも logdir でログの場所を決めたり、allow や deny でネットワーク上のアクセスを制限したり、local を使って外部サーバーが使えない時代に自機の時刻を参照できるようにする設定など、さまざまなオプションがあります。設定を変更したら、systemctl restart chronyd などでサービスを再起動して新しい設定を適用します。実際の運用では chronyc tracking や chronyc sources、chronyc sourcestats などのコマンドで現在の状況を確認します。chrony.conf の理解は、サーバー管理やITインフラの安定性を高める第一歩です。なお、ntp.conf との違いは chrony がより高速で正確な補正を行う点や、仮想環境での動作安定性に強い点などです。初心者はまず基本のサーバー設定と driftfile、makestep の組み合わせを覚え、段階的にもう少し細かな制御へと進めるとよいでしょう。
chrony.keys とは: chrony は Linux の時刻合わせツールで、コンピュータの時計を正確に保つためにネットワーク上の時刻サーバーとやり取りします。chrony.keys とは、その認証に使われる鍵を集めたファイルです。NTP 認証を使うと、受け取った時刻データが信頼できる相手から来たものかを確認できます。これにより、偽の時刻を返すような悪意あるサーバーから守ることができます。chrony.keys には、鍵の ID（通常は数字）とその秘密鍵がペアで並んでいます。Chrony はこのファイルを keyfile 設定で読み込み、trustedkey で信頼する鍵の ID を指定します。鍵の場所はディストリビューションによって異なりますが、よく使われる場所として /etc/chrony.keys または /etc/chrony/chrony.keys があります。ファイルには機密情報が含まれるため、適切に権限を設定して一般ユーザーの閲覧を防ぐことが大切です。実際の使い方は次のような流れです。1) chrony.conf に「keyfile /path/to/chrony.keys」と「trustedkey 1 2」のように記述します。2) サーバー側とクライアント側で同じ鍵を共有します（対称鍵認証の場合）。3) 設定を反映させるために chronyd を再起動します。4) 時刻の正確さは chronyc tracking や chronyc sources で確認できます。chrony.keys を正しく管理することで、安定して信頼できる時刻合わせが可能になります。
chrony driftfile とは: chrony は最新の時刻同期ソフトウェアで、サーバーやパソコンの時計を正確に合わせる役割をします。driftfile は chrony が自分の時計がどれくらい速く進んだり遅れたりするかの“傾き”を記録しておく特殊なファイルです。時計の“ドリフト”（ drift: 速さのずれ）の値は、ppm（パーツ・パー・ミリオン）という単位で表されます。driftfile の所在は通常 /var/lib/chrony/drift など、環境によって異なることがあります。初めて起動した時や時計が大きくずれている時、 chrony はこのファイルを読み取り、過去のドリフト情報を使ってすぐに正確な時刻へ合わせるよう動きます。driftfile があると、再起動後の同期が速くなります。なぜなら新しく正確なドリフトをゼロから測定する手間が省かれ、短時間で安定した時刻を得られるからです。逆に driftfile がない場合やファイルが壊れている場合、chrony は起動時に時計のズレを一から推定し直し、時間がかかることがあります。driftfile の値は定期的に更新され、時計の実測値が変われば新しい drift が保存されます。drift の確認方法: ターミナルで chronyc tracking を実行すると、System time offset や Frequency などが表示され、drift の目安になります。drift はあくまで現在の時計の傾きの目安であり、時刻そのものではない点に注意してください。実運用では、driftfile を編集せず chrony が自動で調整するのが基本です。大きくずれている場合は chrony の手動ステップ調整 makestep を使うことがあります。
linux chrony とは: linux chrony とは、Linuxの時刻を正確に合わせるための道具です。Chronyには、常に動く「chronyd」というしくみと、時刻を調べるための「chronyc」という道具があります。ネットにつながった時間サーバー（NTP）とやり取りして、あなたのパソコンの時計を正しく合わせます。Chronyは、急に時計がずれてもすぐ直してくれるし、パソコンが眠っている間でも正確さを保つのが得意です。設定は主に /etc/chrony/chrony.conf で行い、サーバー名や pool（プール）を指定します。インターネットに接続できるときには pool.ntp.org のような公開の時刻サーバーを使うのが一般的です。使い方は、Debian系なら「sudo apt install chrony」、RedHat系なら「sudo dnf install chrony」でインストールしてから「sudo systemctl enable --now chronyd」で起動します。起動後は「chronyc tracking」で現在の時刻の状態を確認できます。仮想マシンやノートパソコン（関連記事：ノートパソコンの激安セール情報まとめ）など、ネット接続が変動する環境でも安定して動くため、サーバーやPCの時刻合わせにはとても有用です。

chronyの同意語

時刻同期デーモン: システムの時計を正確に保つためにバックグラウンドで動作するデーモン。Chronyの主要な役割のひとつです。
NTPクライアント: リモートの時刻サーバと通信して時刻を取得・補正する役割。ChronyはNTPクライアントとして機能します。
時刻同期ソフトウェア: 時計を正確な時刻へ合わせる機能を持つソフトウェアの総称。Chronyはその代表例です。
時計合わせツール: 端末やOSの時計を正確な時刻に合わせるためのツール。
時計同期ツール: システム時計を他の時刻源と同期させるためのツール。
タイムサーバー機能: 他の端末へ正確な時刻を配布する機能を持つソフトウェアの一部。Chronyはこの機能を提供します。
時計補正デーモン: 時計の誤差を自動的に補正するデーモンとして動作します。
NTP代替ソリューション: 標準のNTPソフトウェアの代替として機能する、時刻同期の解決策。
オープンソースの時刻同期ツール: 自由に利用・改変できるオープンソースの時刻同期ソフトウェアの総称。
NTP互換クライアント: NTPプロトコルと互換性を持つクライアントとして動作するソフトウェア。
時刻同期プロトコル実装: NTPや関連プロトコルに基づく時刻同期機能を実装したソフトウェア。
クロック補正ソフトウェア: システム時計の誤差を補正する機能を持つソフトウェア。Chronyの役割を示す表現です。

chronyの対義語・反対語

未同期: Chronyの反対概念。システム時刻が他の時計や標準と同期していない状態。時計のずれが生じ、正確性が欠如している。
不正確な時刻合わせ: 時計の時刻合わせが正確に行われず、実時間と異なる状態。イベントの時間がずれてしまう。
時刻の大きなずれ: 実時間と比べて時計が大きくずれている状態。正確な時刻同期ができていないことを示す。
未設定の時刻同期: 自動で時刻を合わせる設定がされていない状態。同期機能が無効であることを指す。
非同期: 時計が他の端末や標準時と同期していない状態。時間の一致が保証されない。
ローカル時計のずれ: ローカルマシンの時計が正確な時刻とずれている状態。手動設定のみで運用されているケースも含む。
信頼できない時刻源: 時計の基準となる時刻源が不安定または不正確で、同期の品質が低い状態。
NTP未設定: Chronyの代替として、NTPサーバーの設定がされていない状態。

chronyの共起語

NTP: Network Time Protocolの略。インターネット上の時刻同期に使われる基本プロトコル。ChronyはNTPクライアント/サーバ機能を提供する実装の一つです。
ntp: NTPの略語表記。NTPに関連する話題やツールの総称として使われます。ChronyはNTP準拠実装の一つとして扱われることが多い。
chronyd: Chronyデーモン。実際に時刻の同期処理を行う常駐プロセスです。
chrony.conf: Chronyの設定ファイル。サーバー・プール・ドリフトファイル・ログなどの設定を記述します。
chronyc: Chronyコマンドラインクライアント。同期状況の確認や設定変更を行うためのツールです。
時刻同期: システム時刻を正確な参照時刻と一致させる操作全般を指します。
NTPサーバ: 時刻を配布する側のサーバ。ChronyもNTPサーバとして動作可能です。
NTPクライアント: 他のNTPサーバと時刻を同期する側の役割。
pool: 複数のNTPサーバをまとめて指定するための表現。冗長性と信頼性を高めます。
server: Chrony設定で特定のNTPサーバを指定する設定ディレクティブ。
driftfile: 時計のドリフト（平均的な速さのズレ）を記録するファイル。Chronyが初期補正を学習するのに使います。
makestep: 一定の条件下で大きな時差を即座に修正して時刻を合わせる設定。
minpoll: NTPサーバへの最小ポーリング間隔。小さくすると頻繁に問い合わせる設定。
maxpoll: NTPサーバへの最大ポーリング間隔。大きくすると問い合わせ頻度を抑える設定。
maxupdates: 時刻を更新できる最大回数の設定。特定条件下での挙動に影響します。
tracking: 現在の時計の offset、frequency、跳ね返りなどの統計情報を示します。
sources: 現在同期元の一覧。参照しているサーバの情報。
stratum: 階層レベル。上位の時刻源からの距離を示します（値が低いほど精度が高い）。
UTC: 協定世界時。ChronyがUTCを基準として時刻を扱う場合が多いです。
localtime: ローカルタイム。地域設定に基づく時刻表示・扱い。
hardware clock: RTC（リアルタイムクロック）/ハードウェアクロックとの同期。電源を落とした後の時間回復に関与します。
RTC: Real-Time Clockの略。マザーボード上の時計。Chronyはこれとシステム時刻を同期させることがあります。
timedatectl: systemdの時刻管理コマンド。Chronyと併用されることがあるツール。
systemd-timesyncd: systemdの軽量な時刻同期デーモン。Chronyと競合・併用されることがある話題。
bindaddress: chronyがリッスンするアドレスを指定する設定ディレクティブ（リモートからの接続制御に関与）。
allow: リモートからの同期要求を許可する範囲を設定します（ファイアウォール的な意味合い）。
logdir: Chronyのログを保存するディレクトリ。
log: ログ出力の設定。同期状況やイベントの記録先を決定します。
local: 緊急時のローカルソースとしての振る舞いを指定するディレクティブ。ネットワークが使えない場合の代替源。
slew: 小さな時刻補正を持続的に適用する補正方法。Chronyは基本的に安定運用のためにslewを利用します。
step: 大きな時差を一度に修正する補正方法。makestepで有効化します。
OpenNTPD: Chronyと比較されるNTP実装の一つ。代替情報としてよく登場します。
ntpd: NTPデーモン。Chronyと対比される従来の時刻同期デーモン。

chronyの関連用語

chrony: 時刻を正確に保つための Linux/Unix 用時刻同期ソフト。ネットワーク経由での正確な時間合わせを行い、仮想環境にも適しています。
chronyd: chrony のデーモン。システム起動時に自動で時刻同期を実行し、バックグラウンドで継続的に時刻を補正します。
chronyc: chronyd を制御・監視するコマンドラインツール。tracking や sources、sourcestats などの情報を取得できます。
NTP: Network Time Protocol の略。ネットワーク経由で時刻を揃えるための国際標準プロトコルです。
ntpd: NTP のデーモン。従来から使われてきた時刻同期サービスの実装の一つです。
driftfile: 時計のドリフト（進み/遅れの傾向）を記録するファイル。再起動後も補正値を引き継ぐのに使われます。
server: chrony.conf で同期元の NTP サーバを指定するディレクティブ。
pool: pool.ntp.org のような NTP サーバ群を自動で割り当てるディレクティブ。安定性を高めやすいです。
makestep: 大きなオフセットを検出した場合、初期同期時に時計を一度だけ“ステップ”で正しい時刻へ動かす設定。
minpoll: サーバへの最小ポーリング間隔を指定します。値が大きいほど問い合わせ頻度が下がります。
maxpoll: サーバへの最大ポーリング間隔を指定します。
tracking: chronyc tracking の出力。現在のシステム時刻、周波数補正、オフセットなどの状態を表示します。
sources: chronyc sources の出力。現在同期しているソースとその状態を一覧表示します。
sourcestats: chronyc sourcestats の出力。ソースごとのオフセット、ジッター、遅延などの統計情報を表示します。
refclock: GPS、PPS など外部参照時計を利用するための設定をまとめるディレクティブです。
PPS: Pulse Per Second。正確な時刻の基準として使われる信号です。
GPS: GPS 受信機を時刻参照として使用する場合のソースです。
local_clock: 外部ソースが利用できないときに自前の時計を参照源として使う設定です。
rtc: Real Time Clock（ハードウェアクロック／RTC）。システム時刻と RTC の同期を取ることができます。
hardware_clock: RTC の別名。実機の時計を指します。
kernel_time_discipline: カーネルの時間ディシプリン機能を使って、システム時刻を正確に保つ仕組みです。
leap_second: うるう秒の挿入対応。Chrony はうるう秒の処理を滑らかに行います。
step: 時刻を一気に正しい時刻へ移動させる方法。makestep と関連。
slew: 時刻を徐々に補正する方法。Chrony の標準的な挙動です。
chrony.conf: Chrony の設定ファイル。同期元・ポーリング・参照時計などを記述します。
UTC: 協定世界時。Chrony は通常 UTC 時刻を前提として運用します。
stratum: NTP の階層レベルを示す指標。信頼できる参照時計は低い値、外部ソースは階層が上がるほど数値が大きくなります。
offset: システム時刻と参照時刻の差。補正の基準となる値です。
frequency: 時計の周波数偏差（ppm）。長期的な時刻のずれを示します。
ntpdate: 古くから使われた時刻合わせツール。現在は chrony の方が推奨されます。
systemd_timesyncd: systemd が提供する軽量な時刻同期デーモン。chrony に比べて機能は限定的です。
ntp_pool: NTP プール。pool.ntp.org のように多数のサーバを自動的に利用して時刻を安定させます。