

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
はじめに
本記事では rclpy とは何か、どう使うのかを初心者向けに丁寧に解説します。rclpy は ROS 2 の公式 Python クライアントライブラリで、Python から ROS 2 の機能を使うための道具です。
rclpyとは何か
rclpy は ROS 2 の中核ライブラリの一つで、Python から「ノードを作る」「メッセージを送る・受け取る」などを可能にします。ROS 2 はロボットのソフトウェアのための枠組みで、複数のプログラミング言語に対応しています。rclpy を使うと、Python のシンプルさと ROS 2 のリアルタイム性・分散性を両立できます。
基本的な概念
ノード(Node) は動作の単位で、単独でも複数でも実行できます。パブリッシャー(Publisher) はメッセージを「配信」する役割、サブスクライバー(Subscriber) はメッセージを「受け取る」役割です。これらは ROS 2 の トピック(Topic) を介してデータをやり取りします。
主要な操作の流れ
以下は rclpy を使って行う基本的な流れの説明です。ノードを作成し、トピックを設定して、メッセージを送受信します。
| 概念 | 役割 |
|---|---|
| ノード | ROS 2 の実行単位。複数のノードが協調して動きます。 |
| パブリッシャー | トピックへメッセージを発行します。 |
| サブスクライバー | トピックからのメッセージを受け取ります。 |
| メッセージタイプ | データの型を事前に定義します(例: std_msgs/String など)。 |
インストールと準備
実際には ROS 2 環境 が必要です。OS に合わせた配布版を公式サイトからインストールします。rclpy は ROS 2 のパッケージとして提供され、Python 3 を使います。以下は一般的な手順の要点です。
1) 公式サイトの手順で ROS 2 をインストールする。2) Python 仮想環境 を作成して管理する。3) ROS 2 のセットアップを有効化する。4) rclpy を Python から使える状態にする。
シンプルな使い方の流れ
実務的なコードは後で詳しく紹介しますが、ここでは概略を押さえましょう。ノードを作成し、パブリッシャーと サブスクライバー を追加します。メッセージが発行されると、別のノードがそれを受け取り、処理結果を再度別のノードへ送る、という連携が可能です。
まとめと次のステップ
この記事で学んだのは、rclpy は Python から ROS 2 を使ううえでの基本ツールであるという点です。実際に手を動かして小さなノードを作ると、概念がさらに明確になります。公式ドキュメント や入門動画を併用して、実際のプロジェクトに近い課題に挑戦してみましょう。
rclpyの同意語
- ROS 2 Pythonクライアントライブラリ
- ROS 2をPythonで操作するためのクライアント機能を提供するライブラリ。トピック・サービス・アクションなどROS 2の機能をPythonから使用可能にします。
- ROS 2用のPythonバインディング
- ROS 2の機能をPythonから呼び出せるようにする橋渡し(バインディング)です。PythonコードからROS 2の機能を直接利用できます。
- Python向けROS 2クライアントライブラリ
- Python言語でROS 2のクライアント機能を実装・提供するライブラリの意味です。
- rclpyモジュール
- Pythonで使えるrclpyというモジュール。ROS 2のコア機能をPythonから操作する窓口となります。
- rclpyパッケージ
- ROS 2のPython向け機能を提供するパッケージ名。Python環境にインストールして利用します。
- Python版ROS 2クライアントライブラリ
- Python環境に特化したROS 2のクライアント機能を提供するライブラリです。
- ROS 2のPythonインターフェース
- PythonからROS 2を操作するための公式インターフェースの総称です。
- ROS 2のPythonAPI
- PythonからROS 2機能を呼び出すためのAPIのこと。rclpyはこのAPIの実装例です。
- Python版のROS 2クライアントAPI
- PythonでROS 2のクライアント機能を提供するAPIの表現です。
- ROS 2向けPython接続ライブラリ
- Python環境からROS 2と通信するための接続ライブラリの意味です。
rclpyの対義語・反対語
- rclcpp
- ROS 2のC++クライアントライブラリ。rclpyの対になる言語バインディングとして挙げられる。
- rospy
- ROS 1のPythonクライアントライブラリ。ROS 2のrclpyの対比として挙げられる。
- ROS 1
- ROS 1自体はROS 2の前身・対比的存在。rclpyの対義語的なイメージを持つことがある。
- ROS 2
- ROS 2はrclpyが対応する対象領域そのもので、対義語というよりは比較対象となる概念。
rclpyの共起語
- ROS 2
- 次世代のロボット用オペレーティングシステムで、ノード・トピック・サービスなどの概念を提供するフレームワーク。
- rclpy
- ROS 2 の Python クライアントライブラリ。Python から ROS 2 の機能を使えるようにするパッケージです。
- rclcpp
- ROS 2 の C++ クライアントライブラリ。高いパフォーマンスでノードを実装する際に使われます(rclpy の対になる存在)。
- Node
- ROS 2 の実行単位。トピックの発行・購読やサービスの提供を行います。
- Publisher
- ノードがトピックへデータを送信する役割。publish() などの操作でデータを配信します。
- Subscription
- ノードがトピックからデータを受信する役割。コールバックで受信データを処理します。
- Timer
- 一定時間ごとにコールバックを呼ぶ仕組み。周期的な処理を実装する際に使います。
- Message
- トピックでやり取りされるデータの型。標準パッケージの型や独自定義型があります。
- std_msgs
- 標準のメッセージ定義パッケージ。頻繁に使用される基本的な型を提供します。
- std_msgs/msg/String
- 文字列データを表す最も基本的なメッセージ型の1つ。
- geometry_msgs
- 位置・向き・座標などの幾何データを扱うメッセージ群。
- sensor_msgs
- センサーデータを表現するメッセージ群。カメラ・ LiDAR などのデータ形式を提供します。
- rosidl
- ROS 2 のメッセージ定義言語。IDL(Interface Definition Language)を使ってデータ型を定義します。
- QoS
- Quality of Service。通信の信頼性・遅延・保持の方針を設定する仕組みです。
- QoSProfile
- QoS の設定をまとめて表現するオブジェクト。パブリッシャー・サブスクライバーの挙動に影響します。
- callback
- 購読時やタイマー時に呼ばれる処理関数。受け取ったデータをどう扱うかを実装します。
- rclpy.init
- ROS 2 の Python ライブラリを初期化する関数。プログラム開始時に呼びます。
- rclpy.shutdown
- ROS 2 の Python ライブラリを終了する関数。終了処理を行います。
- rclpy.spin
- ノードをイベント待機状態にしてコールバックを処理し続けるループを走らせます。
- create_publisher
- ノード上でパブリッシャーを作成するメソッド。トピック名とデータ型を指定します。
- create_subscription
- ノード上でサブスクリプションを作成するメソッド。トピック名・データ型・コールバックを指定します。
- setup.py
- Python パッケージのビルド・インストール情報を記述するファイル。
- package.xml
- ROS 2 パッケージのメタデータを記述するファイル。依存関係などを定義します。
- colcon
- ROS 2 のビルドツール。複数パッケージのビルドをまとめて実行します。
- ament_python
- Python パッケージをビルドするためのビルドシステム。ROS 2 の Python パッケージで使われます。
- rosdep
- 依存関係を自動的に解決・インストールしてくれるツール。
- ros2 run
- ROS 2 のコマンドラインでノードを実行するコマンド。
- ros2 topic
- トピック関連のコマンド群。リスト表示・購読・公開などを行います。
- Python
- rclpy が Python で動くため、Python の基本知識が役立ちます。
- Logging
- ノード内でのログ出力。get_logger() や loginfo などを用いてデバッグや情報提供を行います。
- message types
- トピックで送るデータの型の総称。String、Int32、Pose などが含まれます。
- Int32
- 整数型の標準メッセージ。std_msgs の一つとしてよく使われます。
- Topic
- ROS 2 のデータ送受信の対象となるチャンネル。Publisher と Subscription が対になる概念です。
rclpyの関連用語
- rclpy
- ROS 2 の Python 向けクライアントライブラリで、Python からノードやパブリッシャー・サブスクライバー・サービスなどを扱うための API。
- ROS 2
- ロボットオペレーティングシステム 2。分散通信ミドルウェアとツール群を提供する次世代の ROS。
- rcl
- ROS Client Library の中核 C API。rclpy はこれを Python でラップしている。
- rmw
- ROS Middleware。ROS 2 の通信実装を抽象化する層で、DDS などの実装に依存する。
- DDS
- Data Distribution Service。ROS 2 のデフォルト通信ミドルウェア。
- rosidl
- ROS IDL の略。メッセージとサービスの定義を生成する仕組み。
- rosidl_python
- ROS 2 の Python 用コード生成とサポートパッケージ。
- rosidl_generator_py
- Python 用のメッセージ型コードを生成するツール。
- Node
- rclpy で作成する実行単位。名前空間やトピック、サービスを管理する。
- Publisher
- トピックへデータを送信する役割のオブジェクト。
- Subscriber
- トピックからデータを受け取る役割のオブジェクト。
- Service
- リクエスト-レスポンス型の通信を提供する機能。
- Client
- Service にリクエストを送る側のオブジェクト。
- Action
- 長時間の非同期処理を扱うための通信モデル。
- Message
- トピックで送受信されるデータの型。標準メッセージやカスタム型がある。
- std_msgs/msg/String
- 標準の文字列データ型を表すメッセージ型。
- geometry_msgs/msg/Twist
- 線形・回転の速度情報を含む代表的なメッセージ型。
- sensor_msgs/msg/Image
- 画像データを表す標準メッセージ型。
- QoS
- Quality of Service の略。通信の信頼性・履歴・遅延などを設定する概念。
- QoSProfile
- QoS の設定をまとめたオブジェクト。用途ごとに設定を使い分ける。
- Reliability
- 通信の信頼性設定。Reliable か BestEffort を選択する。
- Durability
- データの履歴保持方法の設定。
- History
- 履歴ポリシーの設定。KeepLast か KeepAll など。
- Timer
- 一定間隔で呼び出されるコールバックの仕組み。
- create_publisher
- トピックへデータを送る Publisher を作成する関数。
- create_subscription
- トピックを購読する Subscriber を作成する関数。
- create_service
- サービスを提供するための設定を作る関数。
- create_client
- サービスへリクエストを送る Client を作成する関数。
- create_timer
- 一定時間ごとにコールバックを呼ぶ Timer を作成する関数。
- rclpy.init
- ROS 2 の初期化を行う関数。プログラム開始時に呼ぶ。
- rclpy.shutdown
- ROS 2 の終了処理を行う関数。プログラム終了時に呼ぶ。
- rclpy.spin
- ノードのイベント処理を開始する関数。
- SingleThreadedExecutor
- 1つのスレッドでノードのイベントを処理する実行器。
- MultiThreadedExecutor
- 複数のスレッドでノードのイベントを同時処理する実行器。
- Executor
- イベントのスケジューリングを行う抽象クラス。
- ros2 run
- ROS 2 のノードを実行するコマンド。
- ros2 launch
- 複数ノードを同時に起動するためのコマンド。
- colcon
- ROS 2 のワークスペースをビルドするツール。
- ament_python
- Python パッケージをビルドするためのビルドシステム設定。
- package.xml
- ROS 2 パッケージのメタ情報を記述するファイル。
- setup.py
- Python パッケージのビルド情報を記述するファイル。
- rosidl_typesupport_python
- Python でのメッセージ型サポートを提供するモジュール。
- Namespace
- ノードやトピックの名前空間。名前の衝突を避けるために使う概念。
- declare_parameter
- ノードにパラメータを宣言する手続き。
- get_parameter
- 宣言したパラメータの値を取得する。
- set_parameters
- パラメータの値を設定する。
- Parameter
- パラメータそのもの。型と値を保持する設定項目。
- get_parameters
- 複数のパラメータを同時に取得する方法。
- Node.get_logger
- ノードのロガーを取得してログを出力する機能。
- ros2 topic
- ROS 2 のトピック通信に関する概念。
- ros2 service
- ROS 2 のサービス通信に関する概念。
- custom messages
- 開発者が独自に定義したメッセージ型。



















