viaf・とは？図書館データの識別子をぜんぶわかる入門ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

viaf・とは？図書館データの識別子をぜんぶわかる入門ガイド

このページでは、viafとは何か、どう使われるのかを、初心者にも分かりやすく説明します。

VIAFとは何か

VIAF とは Virtual International Authority File の略です。世界中の図書館が作る「人名・組織名・地名などの識別子」をひとつにまとめたデータベースで、同じ人物や団体を異なる表記でも同じ ID で結びつけます。これにより、本の著者名が日本語表記でも英語表記でも混乱せず、検索や整理が楽になります。

使い方のイメージ

図書館の蔵書データベースや百科事典のページにはしばしば VIAF ID が表示されます。利用者としては、ある人名を調べたいときに複数の表記の候補をまとめて表示してくれるので、識別が楽になります。研究者や司書は VIAF を使って「同じ人」を確実に指し示すための共通基盤として活用します。

具体的な使い方

以下の手順で自分が関心のある人物の VIAF 情報を確認できます。

手順1: viaf.org にアクセスする

手順2: 人名を検索する

手順3: 該当エントリを開く

手順4: VIAF ID や関連語を確認する

実際の例と注意点

ある著者のエントリには VIAF ID が一つ割り当てられ、その ID から 同一人物 の表記をリンクで追えるようになっています。ただし VIAF は世界中の複数機関が管理しているため、必ずしも全ての表記がひとつに統合されているとは限りません。最新情報の確認には公式サイトのエントリを直接見ることが大切です。

項目	説明	例
VIAF ID	各エントリの一意の番号	123456789
リンク	実データへの参照リンク	https://viaf.org/viaf/123456789

この仕組みを理解することで、検索の精度が上がり、同じ人を指す表記を見分けやすくなります。学習のコツとして、調べものをするときはまず VIAF で ID を確認し、それを手掛かりに別の資料を探すと良いでしょう。

まとめ

ここまでのポイントをまとめると、VIAF は世界中の図書館が協力して作る「人名・団体名などの識別子の共通データベース」です。ID を使うことで、異なる表記の人物でも同一人物として扱えるようになり、資料探しが効率的になります。使い方は難しくありません。まず viaf.org にアクセスして調べたい名前を入力し、表示されたエントリの VIAF ID を確認する、それだけで世界規模の識別基盤にアクセスできます。

viafの同意語

Virtual International Authority File: 世界中の図書館が共同で作成・維持する、著者名・主題名などの権威情報を集約したオンラインデータベース。各エンティティに一意のIDが付与され、同一人物・同一主題の表記ゆれを統合して検索を安定させる。
仮想国際権威ファイル: VIAFの日本語表記。世界の国際権威データを仮想的に統合したオンラインデータベース。著者・主題名の識別子を一元管理。
国際権威ファイル: 国際的な著者・主題名の権威情報を蓄積するデータベースという概念。VIAFを含む連携データの母体となる。
権威コントロールデータ: 権威コントロールの機能を支えるデータ群。同一人物・主題の表記ゆれを正規化して識別を容易にする情報。
権威データベース: 権威情報を格納・提供するデータベース全般を指す広い用語。VIAFもこの種類のデータベースの一例。
著者識別子データベース: 著者を一意に識別するIDを含むデータベース。VIAF IDのような識別子を付与して管理する。
著者IDデータベース: 著者のIDを中心に構成されたデータベース。VIAF IDなど、同一人物を特定する識別子を共通化する。
著者識別子: 著者を特定するための一意な識別子（例: VIAF ID）。同姓同名の混同を避けるために用いられる。
著者名標識データ: 著者名を正規化・統一するための標識データ。表記ゆれを解消する基盤となる。
著者名標識ファイル: 著者名の標識情報を集約したファイルやデータ群。権威コントロールの要素として機能する。
国際的権威データ: 国際規模で共有・統合された権威データの集合。複数図書館が協力して管理する情報資産。

viafの対義語・反対語

ローカル権威ファイル: 国際的な権威情報の統合を前提とせず、地域や機関内だけで完結する権威データのファイル。複数機関の表記を統一していない場合が多い。
非統制データ: 権威化（統一表記・正規化）されていないデータ。表記ゆれや同一人物・組織の別名が混在する状態。
権威情報なしデータ: 人物・団体・題材の正式名称・別名の統一情報が不足しているデータ。
手動名寄せデータ: 自動的な国際連携ではなく、手作業で表記ゆれを統一するデータ管理。
ローカルカタログ連携なし: 他機関のカタログと自動紐付がなく、国際的な識別子の共有がされていないデータ。
国際連携なし: 複数機関・言語間の識別子リンクが作られていない状態。
表記揺れデータ: 同一の人物・団体を指す表記が複数存在し、正規化されていないデータ。
自動紐付けなしデータ: 他言語・他機関の識別子と自動的に結び付かないデータ。
グローバル紐付け不在: 世界規模のデータ間リンクが存在しない状態。
非正規化データ: 標準的な名寄せ・表記統一が施されていないデータ。
手入力中心データ: 機械的なリンク生成よりも人の手入力に依存するデータ管理方針。
地域限定メタデータ: 特定地域・国内に限定されたメタデータで、国際的な統一性が欠如している。

viafの共起語

VIAF: Virtual International Authority Fileの略。世界中の図書館権威ファイルを統合し、著者名・作品名などの識別子を一意に結びつけるデータベース。
VIAF ID: VIAFが著者名・作品名などに割り当てる一意の識別子。viaf.orgで参照されるID形式。
viaf.org: VIAFの公式ウェブサイト。識別子検索や参照に使われるリソース。
権威制御: メタデータで著者名・題名などを一意に識別する仕組み。データの混同を防ぐ役割。
権威データ: 権威ファイルが提供する公式の識別子と関連情報の集合。
識別子: 個体を他と区別するための識別コード（例：人名ID、著者IDなど）。
一意識別子: 同一対象を他と混同しないように割り当てられる唯一のID。
ISNI: International Standard Name Identifierの略。人名の国際標準識別子。
ORCID: Open Researcher and Contributor ID。研究者個人を識別する国際ID。
GND: Gemeinsame Normdatei。ドイツの統一権威データベース。
Integrated Authority File: Integrated Authority Fileの英語名称。GNDと同義の権威データ。
LCNAF: Library of Congress Name Authority File。米国Library of Congressの著者名権威ファイル。
LCCN: Library of Congress Control Number。著者・作品の識別に用いられる番号。
Wikidata: WikidataのエンティティとVIAF IDを関連付けるリンク。
WorldCat: WorldCatは世界規模の図書館カタログ。著者データとVIAFのIDを紐づけることがある。
OCLC: Online Computer Library Center。WorldCatを提供・運用する機関名。
Linked Data: リンクドデータの考え方。識別子を連携させデータを横断的に参照可能にする。
RDF: Resource Description Framework。データの意味を機械が理解できる形式で表現する規格。
JSON-LD: JSONを用いてRDFデータを表現する形式のひとつ。VIAFデータの利用によく使われることがある。
MARC: Machine-Readable Cataloging。書誌情報の標準フォーマット。
MARC 21: MARC 21はMARCの最新世代で、権威レコードを含む書誌データの広く用いられる形式。
Dublin Core: Dublin Coreはシンプルなメタデータ要素セット。VIAFデータと組み合わせて使われることがある。
SUDOC: Système Universitaire de Documentation。フランスの文献情報体系。権威データにも関係。
名寄せ: 同名・同一人物の識別・統合作業。VIAFは名寄せの補助役割を果たす。
著者名: 書誌データの中心対象となる人物名の権威データ要素。
作品名: 著者名と対になる作品名の権威情報。重複や曖昧さを解消する。
国立図書館: 国が管理・運用する図書館。VIAFのデータ提供源となる主要機関の例。
Library of Congress: Library of Congress。米国の国立図書館。LCNAF/LCCNなどの基盤。
クロスウォーク: 異なる識別子間の対応表。VIAFはISNI等とのリンクを提供することがある。
VIAF API: VIAFが提供するAPI。識別子検索・照合などが可能。
データ更新: VIAFは定期的に更新され、最新の権威情報を反映する。

viafの関連用語

VIAF: Virtual International Authority Fileの略。世界中の図書館が作成した著者名・団体名・主題名などの権威データをひとつの一意識別子に統合するデータベースです。異名や綴りの揺れを解消し、同一のアイデンティティを一意に紐づけます。
Authority control: 書誌情報の整合性を保つ仕組み。正式名称と一意の識別子を用いて、異なるデータセット間で同じ人物や団体を統一的に参照できるようにします。
VIAF ID: VIAFが付与する一意の識別子。viaf.org/viaf/の後ろに番号が付き、同一エンティティの混同を避ける基盤になります。
OCLC: Online Computer Library Centerの略。図書館の協同運用とデータ共有を支える組織で、VIAFの運営にも関与しています。
Library of Congress: 米国議会図書館。主要な権威データ提供機関の一つで、著者名の権威データをVIAFへ提供します。
National libraries: 各国の国立図書館の総称。VIAFはBNFやDNB、NDL、British Libraryなど、多くの機関のデータを統合します。
WorldCat Identities: WorldCatに収録された著者情報の集合。VIAFとリンクされ、識別の補完に役立ちます。
ISNI: International Standard Name Identifier。人物・団体の標準識別子で、VIAFと連携して識別情報を結び付けます。
ORCID: Open Researcher and Contributor ID。研究者の識別子で、研究成果の著者を正しく特定するのに役立ち、VIAFと関連付けられることがあります。
Wikidata: Wikidataはオープンな知識データベース。VIAFとリンクされることで、識別子の橋渡しや追加情報の結びつきが可能になります。
SKOS: Simple Knowledge Organization System。VIAFの概念や関係を表すRDFモデルで、同義語や上位/下位関係などを表現します。
RDF: Resource Description Framework。VIAFデータをリンクドデータとして提供する際の基本フォーマットです。
Linked Data: リンクドデータ。URIでデータを公開・接続し、他のデータソースと組み合わせて活用します。
MARC Authority Records: MARC形式の権威データ。図書館が標準化した権威情報を格納し、VIAFがそれらを統合します。
Authorized access point / Preferred form: 権威表記の正式名。検索・照合時に使われる公式の呼称で、表記ゆれを避ける基準になります。
Data sources: VIAFにデータを提供する機関の総称。LOC、BNF、DNB、NDL、British Library、Library and Archives Canada など、多数の機関が参加しています。
Crosswalks / mappings: 他の識別子系（ISNI、ORCID、Wikidata、WorldCat Identities など）への対応づけリンク。データの統合を容易にします。
Disambiguation / identity resolution: 同姓同名の人物・団体を区別して正しいエンティティを特定する作業。VIAFの中心機能の一つです。
Conflation / merging: 重複しているエントリを一つに統合する作業。名前の揺れや別名を一つの権威エントリにまとめます。
VIAF API: VIAFのデータへプログラムからアクセスできる公開API。JSONやRDF形式で取得可能です。