クラウドソリューション・とは？初心者にも分かる解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

クラウドソリューションとは

近年よく耳にする クラウドソリューション とは、IT資源を自社で所有・運用するのではなく、クラウドと呼ばれる外部のデータセンターに預け、インターネット経由で必要な機能を利用する仕組みのことです。これにより、初期投資を抑えつつ、利用した分だけ料金を払う形が多くなり、拡張もしやすくなります。

身近な例としては、スマホの写真（関連記事：写真ACを三ヵ月やったリアルな感想【写真を投稿するだけで簡単副収入】）を保存するクラウドストレージや、ウェブ上で動く文書作成ツール、企業向けの顧客管理システムなどがあります。クラウドソリューションを使うと、機器の購入や保守の手間を減らせ、場所を問わずに作業が進められる点が魅力です。

クラウドソリューションの基本要素

クラウドソリューションは大きく三つの形態で提供されることが多いです。IaaS、PaaS、SaaS。それぞれの役割は次のとおりです。

・IaaS は基盤の提供です。仮想マシンやストレージ、ネットワークなどを借りて、必要に応じて自分のアプリを動かします。

・PaaS はアプリを動かすための環境を提供します。開発・実行に必要なランタイムやミドルウェアが揃っており、開発者はコードを書くことに集中できます。

・SaaS は完成したアプリをそのまま利用する形です。メール、カレンダー、CRM などが代表例です。

主なサービス形態の比較

サービス形態	説明	例
IaaS	基盤となる仮想マシンやストレージ、ネットワークを提供します	AWS EC2、Microsoft Azure など
PaaS	アプリ開発・実行環境を提供します。運用の手間が減り、スピーディに開発できます	Heroku、Google App Engine など
SaaS	完成したアプリをそのまま利用します。導入が最も手軽です	Gmail、Salesforce など

クラウド導入のポイント

クラウドを導入する前には、解決したい課題と目的をはっきりさせることが大切です。コスト削減、運用の自動化、業務の拡張性の確保など、目的に応じて最適な形態が変わります。

次に重要なのはデータの移行計画とセキュリティの考え方です。データの所在地や法令順守の要件を確認し、契約条件としての SLA や復旧時間目標（RTO）・復旧ポイント目標（RPO）も確認します。データのバックアップや災害対策は最低限の対策として欠かせません。

移行は段階的に進めるのが基本です。まずは小規模な試験運用を行い、業務への影響を評価します。問題がなければ徐々に対象を広げていくと安全に移行できます。

ポイント1 コストと利用形態を理解し月額料金の予測を立てる

ポイント2 セキュリティとバックアップ体制を整える

ポイント3 運用ルールと担当者の体制を決める

メリットと注意点

クラウドソリューションの最大のメリットは、初期投資を抑えつつ必要なときにだけリソースを増やせる点です。拡張性が高く、災害対策にも有利で、専門の運用が担ってくれる場合も多いです。

その一方で、ネットワークの依存度が高くなることや、サービス停止のリスク、データの所在国による法的影響といった注意点もあります。データの取り扱い方、アクセス権限、監査ログの管理などを事前に明確にしておくことが大切です。

初心者の方は、いきなり大規模な導入を目指さず、無料枠やミニマムな実装から試してみるとよいでしょう。少しずつ理解を深めることで、きちんと安全に活用できるようになります。

クラウドソリューションの同意語

クラウドサービス: インターネット経由で提供され、クラウド上で動作するアプリケーションや機能の総称。自社でサーバを所有せず、必要に応じて利用できるサービス形態を指します。
クラウドアプリケーション: クラウド上で提供・実行されるアプリ。利用者はネット経由でアクセスし、運用・保守はクラウド事業者が担うことが多いです。
クラウドベースのソリューション: クラウド上の資源を前提に、業務課題を解決するための構成や組み合わせを指す言い方。
クラウドベースサービス: クラウド上で提供される各種サービスの総称。ソリューションとして導入・活用されることが多いです。
SaaS（ソフトウェア・アズ・ア・サービス）: ソフトウェアをサービスとして提供するクラウド形態。導入時の初期費用を抑え、継続的に利用料を支払う形が一般的です。
PaaS（プラットフォーム・アズ・ア・サービス）: アプリ開発・実行に必要なプラットフォームをクラウド上で提供するサービス。開発者向けのクラウドソリューションの一種です。
IaaS（インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス）: 仮想化された基盤（サーバ・ストレージ・ネットワークなど）をクラウド上で提供するサービス。自社で物理資産を持たずに運用できます。
クラウドプラットフォーム: クラウド上で動作する開発・運用の基盤となるツール・サービスの集合。柔軟な構成変更がしやすいのが特徴です。
クラウド型ソリューション: クラウドを前提として提供される解決策全般。オンプレミスと比べてスケールや可用性が高い点が特徴です。
ウェブベースソリューション: ウェブ経由で提供されるソリューションの総称。クラウド型で提供されることが多く、インターネット接続だけで利用できます。
オンラインソリューション: インターネット上で提供される解決策。クラウドの側面を含む広義の表現として用いられることがあります。
クラウド活用ソリューション: クラウドの機能を活かして業務課題を解決する具体的な導入案・実装。データ連携や自動化などを含みます。
クラウド系ソリューション: クラウド技術を前提としたソリューション群の総称。クラウド化の推進を表す言い方として使われます。

クラウドソリューションの対義語・反対語

オンプレミスソリューション: クラウドを使わず、企業の自社データセンターや自社サーバー上で運用・提供されるソリューション。運用・保守やセキュリティ管理を自社で行う前提です。
自社内ソリューション: 社内の設備・ネットワークだけで提供・運用されるソリューション。外部のクラウドサービスに依存しません。
ローカルソリューション: 端末や社内ネットワーク内のローカル環境で完結して動くソリューション。外部クラウド連携を最小化します。
社内完結型ソリューション: 組織内部のリソースだけで設計・提供・運用されるソリューション。外部クラウドの利用を前提としません。
データセンター内ソリューション: 自社または第三者のデータセンター内で設置・運用されるソリューション。クラウドの提供形態とは異なる運用形態です。
自社運用ソリューション: サービス提供と運用を自社のIT部門が担うソリューション。外部のクラウド運用パートナーに依存しない点が特徴です。
内部運用ソリューション: 内部のIT部門が中心となって開発・保守を行うソリューション。外部クラウドの利用を前提としません。

クラウドソリューションの共起語

クラウドコンピューティング: ネットワーク経由で提供される計算資源を、オンデマンドで利用できる考え方。物理サーバを自前で用意せず、クラウド上の資源を使う。
IaaS: インフラをサービスとして提供。仮想サーバーやストレージ、ネットワークを用途に合わせて利用する形態。
PaaS: アプリ開発・実行環境を提供。OSやミドルウェア、ランタイムをクラウド側が管理する形態。
SaaS: ソフトウェアをサービスとして提供。Webブラウザなどで利用する形式。
ハイブリッドクラウド: 公衆クラウドと私有クラウドを組み合わせ、データやワークロードを最適に配置する戦略。
マルチクラウド: 複数のクラウドサービスを組み合わせ、用途別に使い分ける設計思想。
公衆クラウド: 複数の利用者が共用するクラウド環境。クラウド事業者が運用・管理を担当する。
プライベートクラウド: 自社専用のクラウド環境。セキュリティやコンプライアンスを重視する場合に使われる。
クラウド移行: オンプレミスの資産をクラウドへ移す作業・プロセス。
クラウドネイティブ: クラウドの特性を活かして設計・運用するアプローチ。マイクロサービスや自動化を前提とする。
コンテナ: アプリの実行環境を独立した軽量な箱として切り分ける技術。
Kubernetes: コンテナの自動デプロイ・スケーリングを管理するオーケストレーションツール。
コンテナサービス: クラウド上でコンテナを動かすための管理機能やサービス群。
サーバーレス: サーバー管理をクラウド側に任せ、コード実行に集中できる形。
FaaS: 関数単位のコードを実行するサーバーレス形態。イベント駆動で動くことが多い。
IaC: Infrastructure as Code。インフラをコードで定義・管理する考え方。
Terraform: クラウドリソースを宣言的に作成・変更できるIaCツール。
CloudFormation: AWSのIaCツール。クラウドリソースをテンプレートとして定義する。
自動化: 繰り返し作業を機械的に実行する仕組みや考え方。
オーケストレーション: 複数サービスの動作を統括して自動制御すること。
API: 異なるソフトウェア同士がやり取りする窓口となる接続手段。
IAM: Identity and Access Management。IDとアクセス権を管理する機能。
IDaaS: Identity-as-a-Service。クラウド上でID管理や認証を提供するサービス。
セキュリティ: データとシステムを守るための対策の総称。
セキュリティグループ: クラウドの仮想ファイアウォールルール。アクセスを制御する。
VPN: 仮想プライベートネットワーク。安全な遠隔接続を作る技術。
VPC: Virtual Private Cloud。クラウド内の分離された仮想ネットワーク。
サブネット: VPC内の小さなネットワーク区画。
CDN: Content Delivery Network。地理的に近いサーバーから静的コンテンツを配信する仕組み。
負荷分散: トラフィックを複数のサーバーに分散し、性能と耐障害性を向上させる。
バックアップ: 大事なデータの別の場所へのコピーを作ること。
災害復旧: 災害時に業務を速やかに復旧させる計画と手順。
DRaaS: Disaster Recovery as a Service。災害復旧機能をクラウドで提供するサービス。
データ保護: データの機密性・完全性・可用性を守る対策。
バックアップポリシー: バックアップの頻度・保存期間・復元手順を定めるルール。
データレイク: 様々なデータを原形式で蓄積する大容量ストレージ。
データベースサービス: クラウド上のDBをサービスとして提供する機能。
RDS: Relational Database Service。RDBの運用をクラウドが代行。
データストレージ: クラウド内のファイル・オブジェクトを格納する場所。
オブジェクトストレージ: データをオブジェクト単位で格納、スケーラブルな保存形態。
アーカイブ: 長期保存向け低コストのデータ保存方法。
RPO/RTO: RPOは復旧時点のデータ損失許容、RTOは復旧完了までの時間目標。
SLA: サービスレベルアグリメント。提供品質の契約条件。
MFA: 多要素認証。追加の認証手段を用いて安全性を高める。
SSO: シングルサインオン。1つの認証で複数サービスへアクセス可能にする。
RBAC: ロールベースアクセス制御。役割に応じて権限を付与する仕組み。
ISO/IEC 27001: 情報セキュリティマネジメントの国際標準。
SOC2: 信頼サービス原則。組織のセキュリティ・可用性・機密性を評価する基準。
ガバナンス: IT資産の利用・運用を統制・監視する枠組み。
コンプライアンス: 法令・規制の遵守を確保する考え方。
CI/CD: コードの統合・自動テスト・自動デプロイを連続的に行う手法。
DevOps: 開発と運用の協働と自動化を重視する文化・実践。