wmiクラス・とは？初心者にも分かる基礎ガイドと使い方のポイント共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

wmiクラス・とは？

このページでは「wmiクラス・とは？」を、初心者にも分かりやすい言葉で解説します。WMIは Windows の管理情報を取得・操作する仕組みで、WMIクラスはその情報を表す“設計図”のようなものです。ここでは、何を指すのか、どうやって使うのかを順を追って丁寧に紹介します。

WMIとは何か

WMIは Windows Management Instrumentation の略称で、OS やアプリの状態を統一的に取得できる仕組みです。例えばCPUの利用率、実行中のプロセス、ディスクの空き容量など、さまざまな情報を クラスとして表現しています。WMIを使えば、手作業で情報を集める代わりに自動でデータを集めることができます。

WMIクラスの基本概念

WMIクラスは、特定の種類の情報を持つ「項目の設計図」です。たとえば Win32_Process というクラスは“実行中のプロセス”についての情報を持ち、名前やプロセスID、実行時間などを取得できます。クラスは実データの「型」を決め、インスタンスと呼ばれる個々のデータを作ります。WMIを使うと、対象のクラスに対して クエリ（言語で条件を指定する命令）を送って必要な情報だけを取り出せます。

代表的なWMIクラスと用途

以下はよく使われる代表クラスの例です。用途を一言で書くと、システムの監視・在庫・トラブル対応に役立ちます。

クラス名	Win32_Process
用途	実行中のプロセス情報の取得（名前、PID など）
クラス名	Win32_LogicalDisk
用途	ディスクの空き容量や容量の取得

WMIクラスの使い方の基本

WMIクラスを使うには、WQL（WMI Query Language）という言語で条件を指定します。代表的な文は以下の通りです。

例: WQL のクエリ
SELECT Name, ProcessId FROM Win32_Process

実際の操作には、PowerShell かプログラミング言語からアクセスします。PowerShell では、次のようなコマンドが基本です。

Get-WmiObject -Class Win32_Process または Get-CimInstance -ClassName Win32_Process

リモートマシンへ接続したい場合やセキュリティ設定を適切に管理したい場合は、権限やファイアウォール設定にも注意してください。管理者権限が必要になる場面も多くあります。

使い方を整理するときのポイント

・どの情報を得たいかを最初に決める

・クラス名と 取得したい項目を決める

・クエリを作成して不要なデータを除外する

・結果の解釈と、必要に応じてリモート監視や自動化へ発展させる

実務で使うときの注意点

WMI は強力ですが、OS のバージョン差やセキュリティ設定によって動作が変わることがあります。対象OSのバージョンと権限、ファイアウォールの設定を事前に確認しましょう。

要点のまとめ

・wmiクラスは Windows の管理情報を表す設計図のこと

・WQL で絞り込んだ情報を取得できる

・PowerShell や C# などからアクセスして、モニタリング・在庫管理・トラブル対応を自動化できる

補足情報と参考

初心者は、まず Win32_Process や Win32_LogicalDisk の基本的なプロパティを確認してみると理解が進みます。公式ドキュメントや信頼できる解説記事を併用すると、より実践的な使い方が身につきます。

wmiクラスの同意語

Windows Management Instrumentation クラス: WMI技術で定義されるデータ構造の「クラス」で、管理情報を表す設計図。インスタンス（実データ）はこのクラスをもとに作られます。
WMIのクラス: WMIが提供するデータ型の総称。具体的には、システム情報やデバイス情報を表すためのテンプレートとなる設計図です。
WMIスキーマのクラス: WMIスキーマ内に定義されたクラスのこと。属性（プロパティ）と操作（メソッド）を持ち、データ構造を決めます。
WMI定義クラス: WMIのスキーマ定義に基づくクラスの名称。データの型や関係性を規定する設計図です。
Windows管理情報クラス: 日本語表現としての同義語。Windowsの管理情報を扱うクラスを指します。
WMIデータモデルのクラス: WMIが提供するデータモデルに対応するクラス。情報の型と組み合わせ方を定義します。
WMIクラス定義: WMIスキーマにおけるクラスの定義そのもの。属性・メソッド・アクセス方法を記述しています。

wmiクラスの対義語・反対語

非WMIクラス: WMIを使わないクラス。WMIクラスの枠組みに依存せず、他の技術や枠組みで定義されたデータ構造を指します。
WMI以外の管理クラス: WMI以外の管理技術（例: CIM、SNMP、PowerShellの直接操作など）で定義・管理されるデータを表すクラスです。
WMIクラスの外部クラス: WMIリポジトリの内部ではなく、外部のデータ源を参照・利用するデータクラスを指します。
アプリケーション独自クラス: 特定のアプリケーションが独自に設計したデータ構造で、WMIを介さず情報を表現します。
CIM非準拠クラス: Common Information Model (CIM) に準拠していないデータモデルのこと。WMIはCIMベースのため、対比として挙げられます。
クロスプラットフォームクラス: Windows専用のWMIとは対照的に、他のOSでも使える設計のデータクラスです。
手動管理向けクラス: 自動化を前提とするWMIの管理クラスに対して、手作業での管理を前提としたデータ構造です。

wmiクラスの共起語

Win32_OperatingSystem: OS情報を表すWMIクラス。バージョン、ビルド、起動時間、サービス状態などが取得可能です。
Win32_Process: 実行中のプロセス情報を表すWMIクラス。プロセスID、名前、メモリ使用量などを取得できます。
Win32_Service: Windowsサービスの情報を表すWMIクラス。サービス名、状態、スタートアップの設定などを取得します。
Win32_LogicalDisk: 論理ディスク（C: など）の情報を表すWMIクラス。容量、使用量、ファイルシステムなどを取得します。
Win32_Processor: CPUの情報を表すWMIクラス。コア数、クロック速度、モデル名などを取得します。
Win32_NetworkAdapterConfiguration: ネットワーク設定の情報を表すWMIクラス。IPアドレス、DNS設定、MACアドレスなどを取得します。
Win32_Product: インストール済み製品の情報を表すWMIクラス。製品名、バージョン、ベンダーを取得します（注意点あり）。
Win32_TimeZone: システムのタイムゾーン情報を表すWMIクラス。タイムゾーン名や差分情報を取得します。
Win32_PerfFormattedData_PerfOS_Processor: CPUのパフォーマンスを整形済みデータとして表すWMIクラス。瞬時のCPU利用率などを取得します。
Win32_PerfRawData_PerfOS_Processor: CPUのパフォーマンスを未加工データとして表すWMIクラス。CPU使用率の計測値を取得します。
WMIプロバイダ: WMIデータを供給するコンポーネント。実データを返す窓口です。
WBEM: Windows Management Instrumentationの略。WMIの基盤技術を指します。
WQL: WMIクエリ言語。SELECT文のようにWMIデータを絞り込む言語です。
CIM: Common Information Model。WMIの設計理念の基盤となる共通モデル。
CIMOM: Common Information Model Object Manager。WMIデータの管理中枢です。
PowerShell: WMIを操作する代表的なツール。Get-WmiObjectやGet-CimInstanceでデータを取得します。
WMIリポジトリ: WMIクラス定義やメタデータを格納するデータベースのような場所です。
インスタンス: WMIクラスの具体的なデータ1行分。実体データを指します。
プロパティ: WMIクラスが持つ個別の属性。例: 名称、識別子、状態など。
メソッド: WMIクラスに定義された操作。値を取得・変更するアクションです。
イベントクラス: イベント通知用のWMIクラス。イベント発生時の情報を格納します。

wmiクラスの関連用語

WMI: Windows Management Instrumentation の略。Windows 上の管理情報を取得・操作するためのフレームワーク。
WMIクラス: WMI が提供するデータの雛形。プロパティとメソッドを定義し、実データはインスタンスとして表れます。
名前空間: WMI のクラスを整理する分類。用途ごとに分けられており、デフォルトの名前空間も含まれます。
クラス: WMI の設計図。プロパティ・メソッド・継承を持つ特徴を持つ定義。
インスタンス: クラスの実データの1件。複数のインスタンスが同じクラスを共有します。
プロパティ: クラスが保持するデータ項目。文字列・数値・日付などの型があります。
メソッド: クラスに対して実行できる操作。引数を渡して結果を得ます。
MOF: Managed Object Format の略。WMI クラス定義を記述するテキスト形式。
MOFコンパイラ: MOF ファイルを WMI リポジトリに適用するツール。典型的な例は mofcomp。
レポジトリ: WMI が管理情報を保存するデータベースのような領域。
プロバイダ: WMI データを供給する実装部品。OSベンダーやサードパーティが提供します。
標準プロバイダ: OSベンダーが公式に提供するプロバイダ。
カスタムプロバイダ: 独自に作成したりサードパーティが提供するプロバイダ。
WQL: WMI Query Language の略。WMI データを SQL風に検索する言語。
WMIC: WMI のコマンドラインツール。クエリ実行やデータ取得を行います。
Get-WmiObject: PowerShell の旧式の WMI データ取得コマンド。
Get-CimInstance: PowerShell の新しい CIM/WMI データ取得コマンド。リモート対応が改善されました。
CIM: Common Information Model。WMI は CIM の実装の一つです。
CIMOM: CIM Object Manager。リクエストを受け取り、適切なプロバイダへ伝える中核部品。
WBEM: Web-Based Enterprise Management の略。WMI の技術系統の名称。
DCOM: Distributed COM。リモートで WMI を操作する際の通信基盤。
Win32_OperatingSystem: Windows の OS 情報を取得できる標準クラスの例。
Win32_Process: 実行中のプロセス情報を取得できる標準クラスの例。
__Event: WMI のイベントの基底クラス。イベントを表すクラスの共通母体。
__InstanceCreationEvent: 特定クラスのインスタンスが作成された時のイベントクラス。
__InstanceDeletionEvent: 特定クラスのインスタンスが削除された時のイベントクラス。
__InstanceModificationEvent: 特定クラスのインスタンスが変更された時のイベントクラス。
イベント購読: イベントフィルターとイベント消費者、イベントバインドでイベントを受け取る仕組み。
イベント・クラス: イベントを表す WMI クラス群（たとえば __Event など）。
アソシエーション・クラス: オブジェクト間の関係を表すクラス。
リモートWMIアクセス: 別マシンの WMI データを取得・操作する機能。