jes2とは？初心者向けに解説するジョブエントリサブシステム2の基本共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

jes2とは

jes2 は主に IBM の zOS などの大型サーバーで使われるジョブエントリサブシステムのひとつです jes2 の正式名称は Job Entry Subsystem 2 の略でありジョブと呼ばれる処理を受け取り実行する流れを管理しますこの解説では中学生にも分かるようにかみ砕いて説明します

ポイント jes2 は ジョブの受付と実行を管理する核となる仕組み ですこれを理解するとバッチ処理の基本が見えてきます

なぜ jes2 が必要なのか

現代の企業は夜間や週末にも多くのデータ処理を行いますそのとき 同時に走る複数のジョブを効率よく順番に処理 するのが jes2 の仕事ですジョブの登録指示書の解釈出力の配分などを一元管理します

仕組みの基本

まず JCL というジョブ指示書を作ります JCL にはどのプログラムをどんな入力で実行するかなどが書かれますこれを jes2 が受け取り実際の計算機資源を割り当てて順番に処理します

処理の結果は出力先へ送られ途中で問題が起きればエラー情報が記録されます

jes2 の仕組みを表で見る

項目	説明
JCL	ジョブの実行指示書
受付	ジョブを順番に受付けて待機列へ並べる
実行	リソースを割り当て実行を開始する
出力	結果をディスクまたはプリンタへ送る

用語の整理

JCLとは: ジョブをどう実行するかを指示する文書のこと
スプールとは: 処理中の出力や中間結果を一時的に保存する場所のこと
JES2と JES3の違い: JES3 は分散環境や高度な拡張性を重視する傾向がある

このように jes2 を学習する第一歩は基本語彙と流れを押さえることです 実際の運用は企業の運用方針により異なります が基本イメージはここにあります

jes2の同意語

JES2: Job Entry Subsystem 2の略称。IBMのメインフレームOS z/OSにおけるジョブの受付・キューイング・出力処理を統括するサブシステム。
Job Entry Subsystem 2: JES2の正式名称。IBMのメインフレーム環境でジョブを受け付け、実行順序を決め、出力へと案内する主要機能を持つサブシステム。
JES-2: JES2の別表記。ハイフン付きの表記も同じ意味で使われる。
JES 2: JES2の別表記（スペース入り）。同じ意味。
IBM JES2: IBMが提供するJES2の表記。IBM製メインフレーム向けのジョブ管理機能。
IBM Job Entry Subsystem 2: IBMのJES2を指す正式名称表現。IBMのメインフレーム向けのジョブエントリサブシステム。
z/OS JES2: z/OS環境で動作するJES2を指す表現。
z/OS Job Entry Subsystem 2: z/OS上のJES2を表す表現。
Mainframe Job Entry Subsystem 2: メインフレーム用のJES2を表す表現。
JES2 (Job Entry Subsystem 2): JES2の略称と正式名称を併記した表現。

jes2の対義語・反対語

非JES2: JES2以外のジョブ管理・実行機構。JES2が提供する自動化・スケジュール機能を使わない状況を指します。
JES1: JES2の前身で、機能が限定的な旧世代のジョブ管理サブシステム。JES2と比べると時代遅れのイメージ。
手動ジョブ処理: ジョブの登録・実行・監視を人手で行う運用形態。JES2の自動化・キュー管理とは対照的です。
自動化されていない環境: JES2の豊富な自動化機能がない、もしくは使われていない環境のこと。
別ベンダーのジョブ管理システム: IBM製のJES2以外のジョブ管理ソリューションを指す概念。
JES3: JES2の次世代版・別名であり、対義語というより対照的な比較対象。機能・設計が異なる別バージョン。
クラウドベースのジョブ管理: クラウド環境で運用されるジョブ制御・管理の考え方。JES2は主にメインフレームのオンプレ運用に対し、クラウド系は異なる前提を持つ対比。
対話型処理: ユーザーが対話を通じてジョブを実行・監視するスタイル。JES2の自動化的バッチ処理と対をなすイメージ。

jes2の共起語

z/OS: IBMのメインフレーム用OS。JES2はこのOS上で動作し、ジョブの受け付け・管理・出力を行います。
JCL: ジョブを定義・制御するための言語。JOB/STEP/EXEC/DDなどを使い、処理手順を記述します。
SYSOUT: ジョブの出力先を指定するデータセット名。プリンタやディスクに送られます。
JOB: 実行する単位のこと。JCLでは最上位の階層で、会計情報やクラスを含むことがあります。
JOBSTEP: ジョブの各ステップ。個々のプログラムや処理を順次実行します。
EXEC: ジョブステップ内で実行するプログラム名を指定するJCL要素。
DD: データ定義。入力・出力データのデータセット名、属性、DDNAMEなどを指定します。
DDNAME: DD要素の識別名。プログラムが参照するデータを特定します。
PROC: 再利用可能なJCLのブロック（プロシージャ）。複数のステップで共通処理を実行します。
JCLLIB: JCLのメンバーを格納するライブラリ。呼び出して再利用します。
CLASS: ジョブクラス。実行先・出力先・優先度などを決定します。
ACCT: 会計情報。課金・実績の記録に使用されます。
MSGLEVEL: メッセージの出力詳細レベルを設定します。詳細を取得するほど多くの情報が出ます。
SDSF: System Display and Search Facility。JES2/JES3上のジョブを表示・検索・操作するツールです。
出力キュー: SYSOUTの出力待機地点。出力の順序や宛先を決定します。
プリンタ: 実際の出力デバイス。SYSOUTを印刷・表示します。
OUTPUT-CLASS: SYSOUTの出力クラス。出力先や処理の優先度を分類します。
JOBQ: ジョブキュー。待機中のジョブが並ぶ待機エリアです。
SYSIN: プログラムへ渡す入力データの入口。ジョブステップで利用されます。
スプール: 出力データを一時的に格納してから実際の出力先へ送る領域です。

jes2の関連用語

JES2: IBMのz/OS上で動作するジョブエントリ・サブシステムの1つ。バッチジョブの受付、スプール、実行、完了までを統括的に管理します。
JES3: JES2の代替・補完として機能するジョブエントリ・サブシステム。複数のシステム間でのジョブ処理を統合・分散運用する用途で利用されることがあります。
z/OS: IBMのメインフレーム向け統合OS。JES2/3を含む多くのミドルウェアが載り、安定したバッチ処理環境を提供します。
JCL: Job Control Languageの略。JES2/JES3に渡すジョブの指示を記述する言語。データセットの指定や実行順序、プログラムの呼び出しを定義します。
JCLLIB: JCLの再利用可能なライブラリ。よく使うJCLの部品を格納して、他のジョブから参照します。
DSN: Data Set Nameの略。メインフレームで扱うデータセットの名前を指します。
DD: Data Description/Definitionの略。JCL内でデータセットを定義するDD文のことです。
SYSOUT: 出力先を指定するDD文の一種。SYSOUTクラスや出力デバイスの割り当てを決定します。
SYSIN: ジョブに外部データを供給するための入力データの受け口。外部データをジョブに渡すときに使います。
STEPLIB: 実行時にロードするライブラリを指定するDD。プログラムのロード先を明示します。
JOB: JES2/JES3で処理される最上位の作業単位。複数のSTEPで構成されます。
STEP: JOBの内部で実行される個々の処理単位。プログラム呼出しやデータ操作を行います。
PROC: JCLの手続き(プロシージャ)。複数のSTEPをまとめて再利用できる機能です。
JOBCLASS: ジョブの実行クラス。優先度・リソース割り当てのポリシーを決定します。
JOBQ: ジョブを蓄積・管理するキュー。JES2がジョブを実行順に割り当てます。
SPOOL: 出力物や中間データを格納するスプール領域。後で印刷・閲覧・再出力されます。
SDSF: System Display and Search Facilityの略。対話型でジョブ情報を表示・検索・操作します。
WLM: Workload Managerの略。システム全体の負荷を効率的に配分・最適化します。
TSO/E: Time Sharing Option Extended。対話型のメインフレーム作業環境。
ISPF: Interactive System Productivity Facility。対話型のUI/ツール群で、SDSFなどの操作にも利用されます。
CLASS: JOBカードのCLASSフィールド。ジョブのクラスを指定し、実行の優先度やリソース配分に影響します。