ocppとは？誰でもわかる充電ステーションのオープン規格ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

ocppとは何か

ocppとは Open Charge Point Protocol の略で、電気自動車の充電ステーションと管理システムの間で使われる通信規格です。オープン規格なので、特定のメーカーだけが使えるわけではなく、複数のメーカーが同じルールで話すことができます。これが実現できると、充電ステーションを組み合わせたり、別の管理システムに切り替えたりする際の自由度が高まります。

ここでのポイントは二つあります。第一に central system と charge point の関係です。充電ステーションは現場の機器、central system は運用側のソフトウェア。二つがネットワークを通じて互いに情報をやり取りします。

第二に オープン規格 のメリットです。ocpp では基本的に呼び出しと応答のやり取りで情報を伝えます。充電の開始や停止、充電セッションの進行、課金情報の送信、遠隔での制御指示などがこの規格で定義されています。通信は通常 WebSocket などの持続的な接続を使い、リアルタイム性が求められる場面にも対応します。

オープン規格のメリット

オープン規格という点で OCPP の魅力は、特定の企業に依存せず、誰でも実装でき、導入コストを下げられることです。自治体や企業が自分たちのインフラを自由に組み合わせられるため、充電網の拡充がスムーズになります。

バージョンと互換性の話

時間とともに規格は進化します。古い充電ステーションが新しい Central System に対応していない問題を避けるためには、バージョン間の互換性を理解することが大切です。以下の表は主要なバージョンと特徴をまとめたものです。

バージョン	特徴	主な用途
1.5	基本的な呼び出しと応答、シンプルなセッション管理	最初期の現場導入に多い
1.6	SOAPベースの拡張、イベント通知が増える	中規模ネットワークで広く採用
2.0 以降	WebSocket を中心としたリアルタイム通信、詳細なセッション管理と課金情報のやり取り	大規模ネットワークや商用サービスに最適

この表から分かるように、バージョンが新しくなるほど機能が増え、複雑さも増えます。導入時には現場の充電機と管理システムがどのバージョンに対応しているかを確認しましょう。なお、OCPP はオープンな標準なので、実装は公開済みの仕様に沿って行います。実装を進めるときは、公式の仕様書を参照することが大切です。

実生活でのイメージ

例えば駅の駐車場に設置された充電ステーションと、駐車場管理のソフトウェアが OCPP を使って連携します。利用者はスマホアプリから充電を開始し、課金情報は自動で処理されます。異なるメーカーの機器を混ぜても動くため、空き状況や料金の表示、遠隔監視などがスムーズに行えます。

まとめ

ocppとは Open Charge Point Protocol の略で、充電ステーションと管理システムの間の標準的な通信ルールです。オープン規格であるため、異なるメーカーの機器同士でも相互運用が可能です。バージョンごとに特徴があり、実際の運用では導入する機器と管理システムの対応状況を確認することが重要です。今後も電気自動車の普及とともに OCPP の重要性は高まるでしょう。

実装のポイント

実装するときは、充電器の機種と管理システムがどのバージョンに対応しているかを確認します。実装の順序は、まず基礎機能の連携が動くかを確かめ、それから課金・監視・レポートといった機能を追加していく流れが一般的です。セキュリティとしては通信の暗号化と認証の仕組みを確認します。

また、事業者や自治体は互換性の確保を最優先に考えるべきです。複数のメーカーの機器を同じ管理システムで動かすためには、必ず OCPP のバージョン互換と拡張機能の対応表を作成しておくとよいでしょう。

よくある質問

よくある質問として OCPP と他の規格との違いがあります。主な点はオープン性と相互運用の容易さです。OCPP は公開された仕様書に基づいて実装され、特定のメーカーに縛られません。もう一つは通信の流れです。充電の開始や停止などのイベントが Central System に伝えられ、 Central System は適切な処理を返します。

バージョンの違いは機能の範囲と複雑さに直結します。小規模な導入では古いバージョンでも十分な場合がありますが、大規模な運用では新しい機能が必要になることが多いです。

まとめ続き

最後にもう一度重要な点を確認します。ocpp は充電ステーションと管理システムの間の相互運用を可能にするオープン規格です。様々なメーカーの機器が同じルールで動くことにより、導入コストの削減と運用の柔軟性が高まります。導入時は使用する機器のバージョン対応と管理システムの対応状況を必ず確認しましょう。これからの EV 充電網の成長には欠かせない技術です。

ocppの同意語

OCPP: Open Charge Point Protocol（オープン充電ポイント・プロトコル）の略称。電気自動車の充電ステーションとバックエンド管理システム間の通信を標準化する、オープンな規格です。
Open Charge Point Protocol: OCPPの正式名称。英語表記で、充電ステーションと中央管理サーバー間の通信を規定するオープン規格です。
オープン充電ポイントプロトコル: OCPPを日本語表記にした表現のひとつ。充電ステーションと管理サーバー間の通信を定義するオープンな規格という意味です。
オープンチャージポイントプロトコル: OCPPの別表記の日本語表現。充電設備とバックエンドの通信を標準化するオープン規格という意味です。
充電ステーションとバックエンド間のオープン通信規格: OCPPの役割を説明する別名。充電ステーションと中央管理システム間の通信を規格化するオープンな通信規格という意味です。
EV充電インフラ向けオープン通信規格: OCPPが対象とする用途を表す表現。電気自動車充電インフラの通信規格のひとつとしての意味を持ちます。
Open Charge Point Protocol (OCPP): 英語表記の併記。正式名称と略称を同時に示す表現で、同じ意味を指します。

ocppの対義語・反対語

クローズドプロトコル: 公開されていない、利用・実装が制限されるプロトコルのこと。OCPPの“オープン”な性質の反対。
非公開仕様: 仕様や資料が一般に公開されておらず、外部参入が難しい状態。
独自仕様: 特定のベンダーが自社用に作成した、標準化されていない仕様のこと。
非標準: 国際標準に準拠していない、一般的なOCPPとは異なる仕様。
クローズドソース: ソースコードが公開されていない、外部からの改変・検証が難しいこと。
閉鎖的: 情報の公開範囲が狭く、外部との協力・拡張が難しい性質。
専有規格: 特定企業によって独占的に提供される規格・仕様。
公開性が低い: 情報が広く公開されておらず、オープン性が低い状態。
非互換: 他の規格や実装と互換性が低い、または全く互換性がない状態。

ocppの共起語

オープン充電プロトコル: OCPPの日本語表現。充電スタンドと中央システム間の通信規格。
Open Charge Point Protocol: OCPPの英語表記。充電スタンドと中央サーバ間の通信規格。
充電スタンド: EVへ電力を供給する現場の充電設備・機器。
充電ポイント: 充電が可能な場所・設備の総称。
充電網: 複数の充電スタンドを結ぶ通信とサービスの集合体。
充電ネットワーク: 複数の充電スタンドを統括・連携させるサービス網。
中央システム: 充電ネットワーク全体を統括するバックエンドの中心。
CSMS: Central Systemの略。中央システムの正式名称。
CPO: Charge Point Operatorの略。充電スタンドを運用・管理する事業者。
Charge Point Operator: CPOの英語表記。充電スタンド運用者。
バックエンド: データ蓄積・ビジネスロジックを実行するサーバー側のシステム。
ファームウェア更新: 充電スタンドのソフトウェアを遠隔で更新する作業。
遠隔監視: 現場へ行かず状態を監視・管理する機能。
認証: 利用者の身元確認とアクセス制御の仕組み。
認証方式: カード・アプリ・NFCなど、認証に使われる方法の総称。
セッション: 充電の開始から終了までの一連の利用プロセス。
トランザクション: 充電取引のデータ。請求の基礎となる情報。
予約機能: 事前に充電スタンドを予約する機能。
診断: 機器の健康状態を調べる検査・チェック。
テレメトリクス: 機器の状態データを遠隔で取得するデータ群。
セキュリティ: 通信とデータを守る総合的な対策。
暗号化: データを読み取れないようにする技術。
TLS: Transport Layer Security。通信の暗号化プロトコル。
WebSocket: 双方向通信を実現するリアルタイム通信プロトコル。
JSON: データの表現形式のひとつ。軽量で読み書きしやすい。
SOAP: 旧世代の通信フォーマット。OCPP 1.6で使われることがある。
ISO 15118: 車両と充電インフラの通信規格。OCPPと連携することがある。
スマート充電: 需要家の需要と供給を考慮して最適化する充電手法。
ローミング: 別のCPOの充電スタンドを利用する仕組み。
EV: Electric Vehicle。電気自動車。
EVSE: Electric Vehicle Supply Equipment。充電機器全般の呼称。
充電料金: 充電に対する料金の計算・表示。
請求: 利用料金の請求処理。
クラウド: クラウド上のバックエンド・サービス。
OTA: Over The Air。遠隔での更新通知・適用。
監査ログ: 法的・監査用の操作履歴記録。
イベントログ: システムで発生したイベントの履歴。
充電ステーション管理: 各スタンドの状態・稼働状況を管理。
バージョン: OCPPの仕様バージョン（例: 1.6, 2.x）。
互換性: 他規格や他社機器との互換性・適合性。

ocppの関連用語

OCPP: Open Charge Point Protocolの略。EV充電機とバックエンド（Central System）間の通信規格で、充電ネットワークの制御・モニタリング・課金連携の標準として広く使われています。
Central System: 充電ネットワークのバックエンド側。複数の充電ステーションを集約・管理し、指示を出したりデータを収集したりするサーバー群のこと。
Charge Point: 実際に車を充電する装置・設備。複数のコネクタを持つ充電スタンドなどを指します。
Charge Point Operator: Charge Point Operator（CPO）は、充電スポットの所有・運用を担い、利用者に充電サービスを提供する事業者のこと。
Charge Point Manufacturer: 充電ステーションを設計・製造するメーカー。OCPPに対応した機器を提供します。
IdTag: IDトークン。利用者認証に使われる識別コードで、カードやアプリのIDなど。Authorizeを通じて充電の許可・課金に結びつきます。
BootNotification: 充電ステーションが起動や再接続を行った際にCentral Systemへ自己紹介情報を送る通知。オンライン状態の確認に使われます。
Heartbeat: 一定間隔でCentral Systemへオンライン状態を知らせる信号。接続が生きているかを監視します。
Authorize: IDトークンなどの認証情報をCentral Systemに送って、充電開始の許可を取得する手続き。許可されるとStartTransactionへ進みます。
StartTransaction: 認証後に実際の充電を開始するトランザクションを開始するメッセージ。計測の開始にもつながります。
StopTransaction: 充電が終了した時点でトランザクションを終了するメッセージ。利用料金の請求や履歴管理に使われます。
MeterValues: 充電中の電力量・電圧・電流などの計測値をCentral Systemへ送信するデータ。充電量の記録に欠かせません。
ReserveNow: 将来の特定の時刻に特定のポートを予約する機能。予約中は他の利用者が使用できません。
UnlockConnector: 充電コネクタのロックを解除する操作。現場での充電開始・停止時に使われます。
ChargingProfile: 利用者のニーズや運用方針に合わせて充電挙動を定義するプロファイル。料金設定やスケジュールを含みます。
ChargingSchedule: 特定の期間における充電の速度・電力量を決定する時間割。スマート充電の実現に重要です。
Smart Charging: ネットワーク全体で電力需要を賢く調整する機能。複数の充電ステーションの同時運用を最適化します。
Diagnostics: 障害情報の収集・遠隔診断。異常の早期発見・対応を支援します。
FirmwareManagement: 充電ステーションのファームウェアを遠隔で更新・管理する機能。更新状況の通知も含みます。
ChargePointStatus: 充電ステーションの現在の状態を表す指標。例: Available（利用可能）、Charging（充電中）、Reserved（予約中）、Faulted（故障中）など。