wslgとは？初心者でもわかるWindows上でLinuxのGUIを動かす新機能ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

はじめに：wslgとは何か

WSLgは Windows Subsystem for Linux GUI の略で、Windows 上で Linux の GUI アプリを直接動かせる機能です。従来はコマンドラインだけだった WSL に、グラフィック表示や音声出力、クリップボードの共有などの仕組みを追加したものです。

この機能を使えば、Linux 側のツールやエディタ、IDE などを Windows の中で違和感なく利用できます。新しいウィンドウとして表示され、マウスやキーボードの操作も通常のアプリと同じ感覚で行えます。

なぜ WSLg が注目されるのか

最近の開発現場では、Windows と Linux の両方を使う場面が増えています。WSLg があれば仮想マシンや別の X サーバーを使うことなく、Linux の GUI アプリをすぐに起動して使えます。特に開発者や学生にとっては、作業の流れを止めずに環境を切り替えられる点が魅力です。

導入条件と準備

導入には次のような基本条件があります。

・Windows が最新の更新を適用済みであること。

・WSL2 を有効化し、Linux ディストリビューションをインストール済みであること。

・WSLの最新機能を取得する準備が整っていること。

使い方の基本

以下は初心者向けの手順です。

1) Windows 側の準備を整える。

PowerShell を管理者として開き、最新の更新を取得します。wsl --update を実行すると WSL の最新カーネルと WSLg を含む更新が手に入ります。

2) WSL のインストールと起動。

wsl --install を実行して WSL とデフォルトの Linux ディストリビューションを導入します。その後 wsl コマンドで Linux 環境を起動します。初回起動時にはユーザー名やパスワードを設定します。

3) Linux 側で GUI アプリを試す。

Ubuntu などの Linux ディストリビューションを起動し、sudo apt update、sudo apt install -y gedit のように GUI アプリをインストールして実行します。例として gedit を実行すると、Windows 上に新しいウィンドウでテキストエディタが開きます。

4) GUI アプリの表示と操作。

WSLg は必須の設定なしで GUI アプリのウィンドウを Windows デスクトップに表示します。マルチモニター環境や音声出力、ドラッグ＆ドロップ、ファイルのクリップボード共有などもスムーズに動作します。

利点と注意点

利点としては、設定が比較的簡単で、複雑な仮想マシンを使わずに Linux GUI を扱える点が挙げられます。開発作業のハイブリッド化や、学習用途にも向いています。一方で注意点としては、GUI アプリの性能は Windows のハードウェアやストレージ状況に依存するため、古い PC だと動作が重く感じることがあります。

実際の使い方を整理した表

<th>項目

説明
対象 OS	Windows 10/11
動作環境	WSL2 が有効な状態
要件	最新の Windows 更新と WSL の更新
得られる体験	Linux GUI アプリが Windows 上で直接動作

まとめ

結論として、WSLgは Windows 上で Linux の GUI アプリを手軽に動かせる重要な機能です。開発者や学習者にとって、環境を切り替えずに両方のツールを使えるメリットが大きいです。初期設定は難しくなく、公式の更新手順に沿って進めるだけで、すぐに GUI アプリを試せます。今後はさらに新しい GUI アプリの対応が進むと期待されます。

wslgの同意語

WSLg: Windows Subsystem for Linux GUIの略称。Windows上でLinuxのGUIアプリを動かせる機能。
WSL GUI: Windows Subsystem for LinuxのGUIサポート。Linux GUIアプリをWindowsで実行できる機能。
Windows Subsystem for Linux GUI: Windows Subsystem for LinuxのGUIを提供する機能。LinuxのGUIアプリをWindows上で動作させる仕組み。
WSLのGUI機能: WSLが提供するGUI機能全般。LinuxのGUIアプリをネイティブ感覚で利用できる機能。
WSL 2 GUI: WSL 2に統合されたGUIサポート機能。Linux GUIアプリをWindows上で動かす機能。
Linux GUIサポート on Windows: Windows上でLinuxのGUIアプリを動かすためのサポート機能。
Windows上のLinux GUIアプリ対応: Windows環境でLinux GUIアプリを動作させるための対応・機能全般。

wslgの対義語・反対語

ネイティブLinux GUI: Linuxが直接動作する環境で動くGUI。Windowsを介さず、Linux本来のGUI体験。
WSLなし: Windows上でWSL（Windows Subsystem for Linux）を使わない状態。つまりWindows内でLinuxを動かさない前提。
CLI専用Windows環境: Windows上で作業をすべてコマンドラインだけで行い、グラフィック画面を使わない設定。
Windows以外のOSのGUI環境: MacやLinuxといったWindows以外のOS上でGUIアプリを使う環境。
ネイティブLinux on bare metal: 物理的なPCにインストールしたLinuxのGUI環境。Windowsを介さない直接的なLinux体験。
仮想マシン上LinuxのGUIなし: 仮想マシン内のLinuxをGUIなしで使う構成。サーバー用途や自動化向け。
Windows上のネイティブWindows GUIアプリのみ動作: WindowsのネイティブGUIアプリだけを動かし、Linux系のGUIは使わない前提。
リモートLinux GUI環境: SSHやVNCなどを使ってリモートのLinux GUIを操作する環境。ローカルのWSLgとは別物の構成。

wslgの共起語

WSL: Windows Subsystem for Linux。Windows上でLinux環境を実行する基盤。
WSL2: WSLの第2世代。仮想化とパフォーマンスを改善した実装。
Windows11: WSLgが動作する主なOS。最新のWindows環境。
LinuxGUIアプリ: Linux側のGUIアプリをWindows上で表示・実行する対象。
Wayland: 現代的なディスプレイサーバプロトコル。WSLgの中核技術の一つ。
Waylandサポート: WSLgがWaylandベースの表示を提供すること。
X11: 従来のGUIプロトコル。X11アプリの互換性を扱う要素。
XWayland: Wayland上でX11アプリを動かすための互換レイヤー。
Xサーバ: X Window Systemの表示サーバ。従来アプリの表示に使われることがある。
RDP: Remote Desktop Protocol。Windows側へGUI表示を転送する仕組み。
ディスプレイサーバ: GUI表示を提供する中心的ソフトウェア（Wayland/X11などを含む）。
GPU加速: GPUを使って描画を高速化する機能。
GPU仮想化: GPUを仮想的に渡して複数環境で利用する技術。
DirectX連携: WindowsのDirectX系APIと連携して描画を統合する仕組み。
サウンド/オーディオ: Linuxの音声をWindows側へ再生・制御する連携機能。
Linuxディストリビューション: UbuntuやDebianなど、WSLで動かすLinux系OS。
MicrosoftStore: WSLディストリビューションの配布元としてのストア。
WindowsTerminal: WSLを実行するための主要な端末アプリ。
設定ファイル: 挙動を調整する設定ファイル（例: wsl.conf）
要件: WSLgを利用するためのOSバージョン・ビルドなどの条件。
パフォーマンス: 表示遅延の低減や快適さ向上のための最適化要素。
互換性: 動作するアプリ／ライブラリの範囲と対応状況。
リモート表示: Windows側にLinux GUIを表示する全般的な概念。
XWaylandサポート: Wayland上でX11アプリを動かすためのサポート状況。
パススルー: GPU/デバイスをWSLへ渡して利用する技術。
Windowsビルド要件: 特定のビルド番号が必要な場合の条件情報。

wslgの関連用語

WSL: Windows上でLinuxを実行するための互換レイヤー。WindowsとLinuxを同時に動かせる環境を提供します。
WSL2: WSLの第2世代。実際のLinuxカーネルを仮想マシン内で動かし、互換性と性能が向上しています。
WSLg: Windows Subsystem for Linux GUIの略。LinuxのGUIアプリをWindows上で表示・操作できる機能で、ウィンドウ表示、クリップボード共有、音声、ドラッグ＆ドロップなどを提供します。
Wayland: Linuxの新世代の表示サーバプロトコル。WSLgの基盤として使われることが多いです。
X11: 従来のLinuxのGUIシステム。WSLgはX11アプリをXWayland経由で動かすことがあります。
XWayland: Wayland上でX11アプリを動作させる互換レイヤ。
Linuxディストリビューション: WSL上で利用できるLinux系OSの総称。例としてUbuntu、Debian、Fedoraなどがあります。
Ubuntu: 代表的なLinuxディストリビューションの一つ。WSLでもよく使われます。
Debian: 安定性を重視したLinuxディストリビューション。WSLでも利用可能。
Fedora: 最新技術を取り入れるディストリビューション。WSLでも動作します。
wsl.exe: Windows上からWSLを操作するコマンドラインツール。ディストリビューションの起動や設定を行います。
wsl --install: WSLと初期ディストリビューションを一括で導入するコマンドです。
wsl --update: WSLカーネルのアップデートを手動で実行するコマンドです。
WSL.conf: WSLの動作を細かく制御する設定ファイル。自動マウントやWindowsファイルシステムの挙動を設定します。
Virtual Machine Platform: WSL2で仮想マシンを提供するWindowsの機能。有効化が必要です。
Hyper-V: Windowsの仮想化技術。WSL2の背景にも関わることがあります。
WSL Interop: LinuxからWindowsの実行ファイルを呼び出す機能。開発効率を高めます。
/mnt/c: WindowsファイルシステムをWSLから参照するマウントポイント。/mnt/c/Windows/... の形でWindowsファイルにアクセスします。
クリップボード共有: WindowsとLinux間でテキストやデータをコピー＆ペーストできる連携機能。
ドラッグ＆ドロップ: WindowsとLinux間でファイルをドラッグ＆ドロップして転送できる機能。
PulseAudio: Linux側の音声信号をWindowsへ中継する音声サーバ。WSLgで音声が出力されます。
PipeWire: 音声・映像の統合サーバ。PulseAudioの代替として使われることがあります。
GPUサポート: WSLgのGPUアクセラレーション機能。WindowsのGPUを利用してGUI描画を高速化します。
Direct3D12: Windows側のGPU機能をLinux GUIへ橋渡しする際に使われる技術の一つ。GPU連携の一部です。
OpenGL: Linux GUIアプリでOpenGLを利用する場合の描画サポート。WSLg環境でも動作します。
Docker Desktop (WSL2バックエンド): Docker DesktopをWSL2バックエンドとして動かし、LinuxコンテナをWindows上で効率的に実行します。
VS Code Remote - WSL: VS CodeからWSL上の環境をリモート編集するための連携機能・拡張機能です。
Windows Terminal: Windows用のモダンな端末アプリ。WSLの複数ディストリビューションを同時に使えます。
Microsoft Storeからのディストリビューション入手: Microsoft StoreからUbuntuなどのWSLディストリビューションを入手してインストールできます。
Systemd in WSL: 以前は非標準だったSystemdのWSLでの有効化・利用方法。最新環境でサポートが拡張されています。