ディレクトリサーバ・とは?初心者向けに分かりやすく使い方と仕組みを解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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ディレクトリサーバ・とは?初心者向けに分かりやすく使い方と仕組みを解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


ディレクトリサーバ・とは?

ディレクトリサーバとは、ネットワーク上の人や資源についての情報を整理して保管する特別なデータベースのことです。階層構造でデータを管理し、高速な検索統合的なアクセスを実現します。

代表的な例は LDAP ディレクトリサーバです。LDAP は Light-weight Directory Access Protocol の略で、ネットワーク内のユーザー名・所属・メールアドレスといった情報を安全に取り出すための仕組みです。

仕組みの基本

ディレクトリサーバは木のような階層構造、正確にはディレクトリ情報ツリー(DIT)と呼ばれる形でデータを格納します。各データの単位を「エントリ」と呼び、エントリには複数の「属性」があります。たとえば username を表す uid、名前を表す cn、姓を表す sn、メールアドレスを表す mail などが代表的な属性です。エントリは一意に識別される識別子を持ち、検索は属性名と値を組み合わせて行います。ディレクトリサーバが提供するのは情報の整合性と即時性の高い検索機能であり、従来の関係データベースとは使い方が少し異なります。

重要なポイント:ディレクトリサーバは「誰が誰でどこにいるか」「どのリソースがどのグループに属しているか」を素早く知るための仕組みです。大きな組織や学校、企業のネットワークでは、ユーザーの認証・グループ管理・資源の検索などに欠かせません。

LDAPとディレクトリサーバの関係

LDAP はディレクトリサーバと通信するための「道具箱」のようなものです。クライアントは LDAP を使ってディレクトリサーバから情報を取得・更新します。代表的なディレクトリサーバとして OpenLDAP、ApacheDS、Microsoft の Active Directory などがあります。これらは製品ごとに設定が異なりますが、基本的なデータモデルと検索方式は同じ考え方に基づいています。

実務での使い方と導入のコツ

実務では、社員のアカウント管理やメールアドレスの解決、グループ作成と権限付与などにディレクトリサーバを使います。認証の一元化(ログイン情報を1つに集約する)を実現すると、パスワード管理が楽になりセキュリティも向上します。

導入時のコツとしては、まず「どの資源を誰に見せるか・どの属性を使って検索するか」を決め、データモデルを決定します。次に、アクセス制御リスト(ACL)で権限を最小限の範囲に設定します。運用面ではバックアップ、変更履歴の記録、監査の仕組みを確保しましょう。

実例のイメージ

以下はごく簡単なディレクトリのイメージです。実際にはこのような樹状構造の中に多くのエントリと属性が存在します。

<th>要素
説明
エントリディレクトリ内の1つのデータ単位。人物や資源を表すuid=jane,ou=People,dc=example,dc=com
属性エントリに付く情報の項目mail=jane@example.com
識別子エントリを一意に特定する情報dn: uid=jane,ou=People,dc=example,dc=com
検索属性を使って絞り込み(mail=jane@example.com)

最後に、ディレクトリサーバは「データベース」とは似ていますが、柔軟な検索と階層的な構造を得意とする点が異なります。実務では、運用のミスを避けるためにテスト環境での検証を行い、変更を段階的に反映させると安全です。

このように、ディレクトリサーバ・とは?という問いには、「情報を整理し素早く探せるように設計されたサービス」という答えが適切です。中学生にも理解できるレベルで言えば、「人の名前と連絡先をひとまとめにしておく住所録のようなもの」と覚えておくとよいでしょう


ディレクトリサーバの同意語

LDAPサーバ
LDAPプロトコルを用いてディレクトリ情報を格納・検索・更新・認証などを提供するサーバ。企業ネットワークで広く使われる代表的なディレクトリサーバの実装です。
OpenLDAPサーバ
オープンソースのLDAP実装を動かすサーバ。自由に導入・運用できるディレクトリサーバの代表的な例です。
Active Directoryサーバ
Microsoftのディレクトリサービス(Active Directory)を提供するサーバ。主にWindows Server環境で使われます。
ディレクトリサービスサーバ
ディレクトリ情報の管理・提供機能を持つサーバの総称。LDAPやActive Directoryなどを含む実装全般を指します。
LDAPディレクトリサーバ
LDAPをプロトコルとして採用しているディレクトリサーバの表現。LDAPを中心に動作するサーバを指します。
ディレクトリサーバ
ディレクトリサービス機能を提供するサーバの総称。ユーザー情報の格納・検索・認証などを行います。
アイデンティティサーバ
ユーザーIDと属性情報を一元管理するサーバ。認証・認可の情報源としてディレクトリサーバと連携します。
ID管理サーバ
識別情報(ID)を管理するサーバ。ユーザー情報を一元管理し、他システムと連携して認証・権限付与を行います。
認証サーバ
ユーザーの身元を検証する認証機能を提供するサーバ。ディレクトリサーバと連携することが多いですが、必ずしも完全な同義ではありません。

ディレクトリサーバの対義語・反対語

ファイルサーバ
ファイルの格納・配布を主目的とするサーバ。ディレクトリサーバが階層的なメタデータのディレクトリを提供するのに対し、ファイルサーバは実ファイルの格納と共用に焦点を当てます。
データベースサーバ
テーブル形式のデータを格納・検索するサーバ。ディレクトリサーバは名前・属性の検索・参照を提供するのに対し、データベースサーバは構造化データの格納・結びつきを扱います。
非ディレクトリ型サーバ
ディレクトリ機能を持たない、またはディレクトリ情報を提供しないサーバ。ディレクトリ機能を前提としたサーバとは反対の役割を示します。
認証中心サーバ
ユーザー認証・権限検証を主眼とするサーバ。ディレクトリサーバは資源の場所や属性情報を提供する一方、認証中心サーバは誰がアクセスできるかを管理します。
DNSサーバ
ホスト名とIPアドレスの解決を担当するサーバ。ディレクトリサーバが資源のディレクトリ参照を提供するのに対し、DNSはネットワーク上の名前解決に特化します。
オブジェクトストレージサーバ
大量のオブジェクトを格納・取得するサーバ。ディレクトリサーバが階層的ディレクトリ情報の提供を重視するのに対し、オブジェクトストレージはデータをオブジェクト単位で管理します。

ディレクトリサーバの共起語

LDAP
ディレクトリ情報の検索・取得に使う通信プロトコル。ディレクトリサーバとクライアント間の問い合わせを規定します。
OpenLDAP
オープンソースのLDAP実装。Linux系環境で広く使われる代表的なディレクトリサーバ。
Active Directory
Microsoftのディレクトリサービス。Windows環境での認証・権限管理を統合します。
認証
身元を確認するプロセス。ユーザー名・パスワードなどで本人性を検証します。
認可
認証済みの利用者に対して、どの操作を許可するかを決定する仕組み
SSO
シングルサインオン。1度のログインで複数サービスへ自動的にアクセス可能にします。
IdP
アイデンティティプロバイダ。SSOで使われるID提供機関。
LDAPサーバ
LDAPプロトコルに対応したディレクトリサーバ。検索・認証の応答を返します。
ディレクトリサービス
ディレクトリ情報を階層的に管理・提供する機能の総称。
ユーザー管理
アカウントの作成・更新・削除と属性管理を行う作業。
アカウント管理
アカウントの状態・属性を全般的に管理する作業。
グループ
複数のユーザーをまとめて権限管理を簡略化する集合体。
OU
組織単位。ディレクトリ内の階層的な管理単位。
DN
Distinguished Nameの略。エントリを一意に識別する名前。
属性
エントリに格納する情報の項目。例: mail、uid、cn。
オブジェクトクラス
エントリの種類を規定するスキーマの要素。
スキーマ
ディレクトリサーバで使える属性・オブジェクトクラスの定義と制約。
LDIF
LDAP Data Interchange Format。ディレクトリ情報の輸出入形式。
レプリケーション
複数のサーバ間でデータを同期して冗長性・可用性を高める仕組み。
可用性
サービスを途切れさせず利用できる状態。
フェイルオーバー
障害時に自動で別のサーバへ切替える仕組み。
クラスタリング
複数サーバを1つのサービスとして動作させる構成。
バックアップ
データを保護するための定期的なコピー作成。
リストア
バックアップからデータを復元する作業。
セキュリティ
不正アクセスを防ぎ、データを守る一連の対策。
TLS/SSL/LDAPS
通信を暗号化する技術。LDAPSはLDAP over SSL、暗号化通信を実現します。
SASL
LDAPで使われる拡張認証機構。さまざまな認証方式に対応します。
ACL/アクセス制御
誰が何を閲覧・変更できるかを決めるルール
検索/フィルタ/クエリ
ディレクトリ内エントリを絞り込む条件表現。
インデックス/パフォーマンス
大規模ディレクトリで検索を速くするための索引と最適化。
ディレクトリツリー/階層
ディレクトリ内のエントリが階層的に配置される構造。
証明書/PKI
公開鍵基盤とデジタル証明書を用いて信頼性を確保。
監査ログ/監査
誰がいつ何をしたかを記録して追跡可能にする機能。
RBAC/ロールベースアクセス制御
役割に応じて権限を付与する制御モデル。
RDN
相対識別名。DNの中でエントリを指す要素。
uid
ユーザー識別子を表す属性。多くのシステムで人を一意に識別します。
cn
Common Name。エントリの正式名として使われる属性。
sn
姓を表す属性。
givenName
名を表す属性。

ディレクトリサーバの関連用語

ディレクトリサーバ
組織内のユーザー情報や権限情報などを一元的に管理・提供するサーバ。LDAP 系列のプロトコルを使い、検索・認証・更新を行います。
LDAP
Lightweight Directory Access Protocol の略。ディレクトリ情報の検索・変更を行う通信規約で、ディレクトリサーバがこのプロトコルを提供します。
LDAPサーバ
LDAP プロトコルを実装したサーバ。クライアントは LDAP を介してディレクトリのデータを参照・操作します。
OpenLDAP
オープンソースの LDAP ディレクトリサーバ実装。軽量で拡張性が高く、広く利用されています。
Microsoft Active Directory
Windows 環境で使われるディレクトリサービス。LDAP のほか Kerberos や DNS などと統合され、認証と権限管理を提供します。
eDirectory
Novell が提供するディレクトリサービス。大規模な組織向けに長年使われています。
389 Directory Server
オープンソースの LDAP ディレクトリサーバ。高いスケーラビリティと管理性を特徴とします。
ApacheDS
Apache ソフトウェア財団の LDAP ディレクトリサーバ。Java ベースで運用しやすいのが特徴です。
ディレクトリサービス
組織内のアイデンティティを一元管理するサービス群。認証・認可・属性情報の提供を行います。
ディレクトリ情報ツリー (DIT)
ディレクトリ内のエントリが階層的に配置された構造。DN による一意の名前付けが前提です。
DN (Distinguished Name)
エントリを一意に識別する名前。例は dn=John Doe,ou=Users,dc=example,dc=com など。
RDN (Relative Distinguished Name)
DN の下位成分で、エントリを構成する名前の最小単位。
Naming Context (NC)
ディレクトリ内の論理的な名前空間区分。複数存在することがあり、検索・複製の単位となる。
Suffix
NC の別名で、ディレクトリ階層の特定の末端部分を指す用語。複数の NC を持つことがあります。
ObjectClass
エントリが属するカテゴリを定義するスキーマ要素。構造的クラス・拡張クラスなどがある。
AttributeType
エントリが持つ属性の種類を定義するスキーマ要素。例は cn や mail など。
スキーマ (Schema)
エントリの構造や属性の型、制約を定義する仕組み。ディレクトリサーバの基本設計を決める。
LDIF
LDAP Data Interchange Format の略。ディレクトリデータの輸入・輸出用フォーマット
OID
Object Identifier。スキーマの要素やオブジェクトを識別するための数値識別子。
Entry
ディレクトリ内の1つのエントリ。複数の属性を持つデータの単位。
Attribute
エントリが保持するデータ項目。例: mail、uid、cn。
Bind
ディレクトリサーバへ接続して認証を実施する操作。
Authentication (認証)
利用者の身元を証明するプロセス。パスワードや Kerberos などの方法を使います。
Authorization (認可)
認証済みユーザーがどのデータにアクセスできるかを決定する仕組み。
ACL (アクセス制御リスト)
誰が何のデータに対して何を操作できるかを定義するセキュリティ機能。
TLS / StartTLS
通信を暗号化する技術。StartTLS は既存の接続を TLS に切り替えます。
LDAPS
LDAP over SSL。TLS を用いた LDAP 通信の暗号化方式
SASL
Simple Authentication and Security Layer。LDAP などで複数の認証機構を組み合わせる枠組み。
Kerberos
ネットワーク認証プロトコルの一つ。SSO の基盤として広く用いられます。
SSO (シングルサインオン)
1 回の認証で複数のシステムにアクセスできる仕組み。
Provisioning
アカウントやグループの作成・変更・削除を他システムへ自動的に同期する作業。
SCIM
System for Cross-domain Identity Management の標準。クラウド間のユーザー・グループの同期を標準化します。
Replication
ディレクトリサーバ間でデータを複製して冗長性と可用性を高める仕組み。
Multi-master replication
複数のサーバが同時に込み可能な複製方式。競合解決が課題です。
Slapd
OpenLDAP のデーモン名。サーバとして動作します。
MDB backend
OpenLDAP のデータ格納バックエンドの1つ。高性能で安定的なストレージ。
HDB backend
OpenLDAP の旧式バックエンドの一つ。現在は MDB などが推奨されます。
RootDSE
ディレクトリサーバのルート特殊エントリ。サーバ機能やサポートされる拡張を返します。
Referrals
エントリが別のサーバへ参照されるべき場合に返される指示。

ディレクトリサーバのおすすめ参考サイト


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