

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
命令レジスタとは?
命令レジスタは、CPUの中心で働く“命令をいったん保管する箱”のようなものです。現在実行中の命令を保持する役割を果たし、他の部品と協力して命令を取り出し、解読し、実際に動かします。命令レジスタの周りにはPC(プログラムカウンタ)やMAR・MDRといった他のレジスタがあり、それらが一連の動作を円滑に進めるための“連携プレー”をしています。
なぜ命令レジスタが必要なのか?
コンピューターは「何をするか」を命令として受け取り、それを順番に実行します。たとえば、読み取り命令、計算命令、データの移動命令など、さまざまな種類の命令があります。これらの命令は、CPUの中で一時的に保管され、順番に解読され、実行される必要があります。命令レジスタはその「今実行している命令」を記憶しておく箱なのです。これがなければ、次に何をすればよいかCPUは迷ってしまいます。
命令の流れ(基本の処理サイクル)
命令が実行される基本の流れは、次の3つのステップで表されることが多いです。
- Fetch(取得): PCが指すアドレスから命令を取り出し、MDRにデータを読み込み、IRに格納します。
- Decode(解読): IRに格納された命令を解読して、何をする命令なのかを理解します。オペコードと呼ばれる部分がここで読み取られます。
- Execute(実行): 解読結果に従って、計算を行ったり、データの読み書きを行ったりします。
この一連の動作が1つの「命令サイクル」と呼ばれ、CPUはこれを非常に高速で繰り返します。命令レジスタはIRとして、現在処理中の命令を保持することで、このサイクルの指揮を取ります。PCは次に実行する命令の場所を指し示し、必要に応じてMAR・MDRとともにメモリから命令やデータを取り出します。
実例で見る理解のコツ
日常の例えで説明すると、PCは次に開く本の「ページ番号」、IRは今読んでいるページの「指示書」、MARは読み取りたいページの「場所メモ」、MDRはページから取り出した内容を入れる「箱」、といった感じです。命令レジスタはその中でも現在の命令を覚えておく箱として最も大事な役割を担います。読んだ命令を正しく解読して、次に何をするべきかをCPUに伝えるのが、命令レジスタの役目です。
表で見る基本的なレジスタの役割
| 役割の説明 | |
|---|---|
| PC(プログラムカウンタ) | 次に実行する命令のアドレスを指し示す。命令の順番を決める大切なカウント役。 |
| IR(命令レジスタ) | 現在実行中の命令を保持する。解読と実行の出発点となる。 |
| MAR(メモリアドレスレジスタ) | メモリのどこを参照するかを指す地址を一時的に保持する。 |
| MDR(メモリデータレジスタ) | メモリから読み出したデータや、書き込むデータを一時的に保持する。 |
現代のCPUと命令レジスタ
現代のCPUは「パイプライン」と呼ばれる仕組みで、複数の命令を同時並行的に処理します。そのため、命令レジスタは一部の設計では複数の段階で複数のIRを使うこともあります。とはいえ、基本となる考え方は同じです:現在処理中の命令を正確に保持して、次の動作につなぐことが重要です。
まとめ
命令レジスタは、CPUが「今何をしているのか」を知るための核心的な部品です。現在の命令をIRに保持することで、解読と実行の流れを正しく進めることができます。これを理解することで、プログラムがどのように実行され、なぜ時には処理が遅く感じるのか、またどうすれば速くなるのかのヒントをつかむことができます。
命令レジスタの同意語
- 命令レジスタ
- CPU が現在実行する命令を保持するレジスタ。命令をフェッチしてデコード・実行する際に使用される主要なレジスタのひとつ。
- 命令レジスター
- 命令レジスタの表記揺れ。ほぼ同じ意味で用いられる表現で、同様に命令を格納するレジスタを指す。
- 指令レジスタ
- 命令を保持するレジスタを指す別表現。文献や教材によってはこの表現も使われることがある。
- IR
- Instruction Register の略。英語表記で命令レジスタを指す略称。技術文献や設計資料で頻繁に見かける名称。
命令レジスタの対義語・反対語
- データレジスタ
- 命令レジスタが命令を格納するのに対し、データレジスタは演算に使われるデータを保持する。IRの対義的な用途と理解されることが多い。
- オペランドレジスタ
- 演算に用いられるオペランドを格納する目的のレジスタ。命令レジスタが命令そのものを保持するのと対になるイメージ。
- アドレスレジスタ
- メモリアドレスを格納するレジスタ。命令の保持ではなく参照先を示すという役割が対比される。
- 命令キュー
- 複数の命令を順次蓄積して供給する構造。命令レジスタが1命令を保持するのに対し、キューは複数命令を貯蔵する点での対比。
- 汎用レジスタ
- 一般用途のレジスタで、IR(特定用途の命令保持)と対比して、データ・オペランドの格納を担当するという意味で対比的に使われることがある。
命令レジスタの共起語
- プログラムカウンタ
- 次に実行する命令のアドレスを指すレジスタ。命令フェッチで使われ、フェッチ先の命令を決定する。
- 命令フェッチ
- メモリから次の命令を取り出す処理。取り出した命令は命令レジスタに格納される前段の段階。
- 命令デコード
- フェッチした命令を解読して、オペコードとオペランドを特定する過程。
- デコーダ
- 命令デコードを実現する回路・ユニット。デコード結果を制御信号へ変換する。
- オペコード
- 命令の種類を表すコード。ADDやSUBなど、どの演算を指示するかを決定する。
- オペランド
- 命令が操作対象とするデータ。レジスタ名、メモリアドレス、即値などを指す。
- 制御ユニット
- CPUの動作を指示する制御信号を生成する中核ユニット。ALUやレジスタに指示を送る。
- レジスタファイル
- 複数のレジスタを管理する部品。汎用レジスタと特殊レジスタを含む。
- 汎用レジスタ
- データの一時保管に使われる、用途を問わない一般用途のレジスタ群。
- 特殊用途レジスタ
- 特定の機能専用のレジスタ。例としてプログラムカウンタやステータスフラグがある。
- データバス
- データを転送するための配線や経路。
- アドレスバス
- アドレス情報を伝送する経路。主にメモリ層へ命令・データの位置を通知する。
- 命令長
- 1命令が何ビットから成るかを表す長さ。固定長命令か可変長命令かに影響する。
- 命令セットアーキテクチャ
- CPUが理解して実行する命令の集合と設計思想。ISAにより互換性や実装が変わる。
- オペランドバス
- オペランドを伝送するための経路。データバスと併用されることが多い。
- 命令キャッシュ
- 最近実行された命令を高速に提供するためのキャッシュ。I-cacheとも呼ばれることがある。
- マイクロコード
- 複雑な命令を基本的なマイクロ操作へ分解して実行する低レベルの指示集合。
- パイプライン
- 複数の処理段を同時並行で進め、処理 throughput を向上させる設計。
- 演算論理ユニット
- 算術演算と論理演算を実行する中央演算部。
- ステータスレジスタ
- 現在の状態を表すフラグや情報を格納するレジスタ。条件判定に使われる。
- フラグレジスタ
- ゼロ、キャリー、符号などの条件フラグを保持する特殊レジスタ。
命令レジスタの関連用語
- 命令レジスタ
- 現在実行する命令を保持するレジスタ。フェッチ後はデコード・実行の準備として命令のビット列を格納する。
- プログラムカウンタ
- 次に実行する命令のアドレスを保持するレジスタ。命令フェッチの位置を指し示す。
- オペコード
- 命令語の先頭部にある、何をするかを指示するビット列。演算や操作の種類を決定する。
- オペランド
- 命令が操作対象とするデータ。レジスタ、メモリの値、即値などを指すことがある。
- デコード
- 命令語を解読して、実行に必要な信号へ変換する処理の段階。
- 命令デコーダ
- デコードを実際に行い、制御信号を生成する部品や回路。
- 制御ユニット
- デコード結果を基に、データパスやALUなどへ制御信号を送る中心的な部品。
- データパス
- データを移動・加工する経路。レジスタ、ALU、バス、デコーダなどを含む。
- ALU (算術論理演算ユニット)
- 算術・論理演算を実際に実行する演算ユニット。
- 実行ユニット
- 命令を実行するためのユニット群。ALUのほか乗算器・除算器などを含むことがある。
- メモリ / 主記憶
- データや命令を長期間保存する記憶装置。RAMなど。
- 命令キャッシュ
- 命令を高速に取得するための小容量のキャッシュ領域。
- 主記憶へのアクセス
- データを主記憶へ読み書きする操作全般。
- 命令フェッチ-デコード-実行サイクル
- 命令を取り出し、解釈して実行する基本的な動作の繰り返し。
- ISA (命令セットアーキテクチャ)
- CPUが理解できる命令の集合と、その動作規則の設計思想。
- アドレッシングモード
- 命令がデータを参照する方法(直接、間接、相対など)を規定する方式。
- デコード結果の制御信号
- デコード後に生成される、各部を動かすための信号群。
- オペランド参照
- 命令がデータをどこから取得するかを指示する参照方法。
- アドレス生成ユニット (AGU)
- 有効なアドレスを計算して生成するユニット。
- ベースレジスタ
- アドレッシングの基準となる値を保持するレジスタ。
- インデックスレジスタ
- データ配列などのオフセット計算に用いるレジスタ。
- スタックポインタ
- スタック領域のトップを指すレジスタ。関数呼び出し時の戻り先保存などに使用。
- フラグレジスタ / 条件コード
- 演算結果を示すフラグを保持するレジスタ。分岐や条件判断に使われる。
- データバス
- データを運ぶ伝送路。レジスタ間やALUとメモリ間で使われる。
- バス制御
- データバスやアドレスバスの転送タイミング・権限を制御する回路。
- ロード/ストア命令
- データをレジスタとメモリ間で移動させる基本操作。
- キャッシュ階層
- メモリとCPUの速度差を埋めるための階層的キャッシュ設計。
命令レジスタのおすすめ参考サイト
- 命令レジスタとは - ITを分かりやすく解説
- 命令レジスタとは - ITを分かりやすく解説
- レジスタとは?図解でわかる【基本情報技術者試験対策】
- 命令レジスタ(インストラクションレジスタ)とは
- 基本情報(CPUの命令実行手順とレジスタ) - Qiita
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