memcmpとは？初心者が知っておくべき基本と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

memcmpとは？基本のキホン

memcmp は C 言語の標準ライブラリにあるメモリ領域を比較する関数です。文字列だけでなく任意のバイト列を対象にできます。

使い方の基本

使い方はとてもシンプルです。三つの引数を渡します。最初の二つは比較するメモリ領域、三つ目は比較するバイト数です。結果は負の値・0・正の値のいずれかを返します。最初に異なるバイトが見つかった時点で比較は終了します。

例は memory blocks を比較する時の基本形です。int result = memcmp(a, b, n);

返り値の意味をざっくり把握

返り値の意味	負の値は最初のバイトが小さいこと、0 は等しい、正の値は最初のバイトが大きいことを意味します。数字の大きさは差分の大きさに依存します。

注意点とベストプラクティス

memcpy などの文字列特有の関数とは異なり、memset のように終端文字を前提にしていません。したがって 任意のバイト列を正確に比較する場合にも使えますが、文字列の終端を安全に扱いたい場合は他の関数を検討することも大切です。データ型としては unsigned char の配列を使うと符号の影響を受けにくくなります。

実用的な例と注意点

二つのデータブロックが同じかどうかを調べる場面で memcmp は有効です。例としてバイナリファイルの比較やネットワークプロトコルのパケットの検証などがあります。実務では比較する長さを適切に設定することが重要です。長さを誤ると本来の差が見えなくなることがあります。

パフォーマンスのヒント

memcmp は多くの環境で最適化されており、特定のブロックサイズで SIMD などの技術を利用することがあります。大きなデータを頻繁に比較する場合はブロック長を考慮することでわずかな速度差が出ることもあります。

まとめ

memcmp は任意のバイト列を効率的に比較する強力なツールです。正しく理解して使えば文字列だけでなく多くのデータ検証に役立ちます。最後に、実務で使うときは必ず比較する長さを適切に設定し、返り値の意味を理解した上でコードに組み込むことが大切です。

memcmpの同意語

memcmp: C言語の標準ライブラリにある関数名。s1とs2という2つのメモリ領域を先頭からnバイト分比較し、等しければ0、s1がs2より小さい場合は負の値、大きい場合は正の値を返します。返り値の符号は実装に依存せず、0/負/正のいずれかが返ります。比較は生のバイト列を対象とします。
メモリ比較: 二つのメモリ領域の内容を比較する一般的な操作のこと。どちらが前後のバイトで小さいかをバイト単位で判定します。
メモリブロック比較: 連続したメモリブロック同士を先頭から対応するバイトを順に比較する行為。対象は任意のバイト列で、文字列には限りません。
バイト列比較: 二つの連続したバイト列を辞書式（先頭から）に比較する操作。memcmpの典型的な適用対象です。
バイト比較: 単位をバイトとした比較。memcmpの基本的な機能を表します。
メモリ領域比較: 二つのメモリ領域（任意の開始アドレスと長さ）を同じ長さで比較する処理。
メモリ比較関数: メモリの内容を比較する機能を提供する関数の総称。memcmpのような具体的関数を含みます。
バイナリデータ比較: 生データ（文字コードに依存せず、0〜255の任意の値を含む可能性のあるバイト列）を比較すること。
メモリ内容比較: メモリ内のデータの内容そのものを比較すること。文字列に依存せず、バイト単位で判定します。
nバイト比較: 特定の長さnバイトだけを対象として比較すること。memcmpが実装上最も一般的な例です。

memcmpの対義語・反対語

memset（メモリを特定の値で埋める操作）: メモリブロック全体を任意の値で埋める処理。比較を行う memcmp とは目的が反対で、データの「設定・初期化」を行う場面で使われます。例えばバッファをゼロ初期化する場合など。
memcpy（メモリを別の場所へコピーする操作）: あるメモリ領域の内容を別の領域へ複製する処理。比較して差を検出する memcmp とは違い、情報の移動・複製が目的です。
memmove（メモリを安全に移動する操作）: メモリの内容を別の場所へ移動します。重なりがあっても正しく移動できる点が特徴で、コピーと似ていますが用途は「データの移動」です。
初期化（memory initialization）: メモリ領域を初期値で整える一般的な概念。memcmpでの比較結果を評価する代わりに、データを“設定済み”の状態にする行為です。
代入（memory assignment）: メモリの値を新しい値で置換する行為の概念。実務では memset/memcpy と組み合わせて使われ、比較という行為の対極として捉えられます。

memcmpの共起語

バイト列: メモリ上に連続して並んだデータの列。memcmpはこのバイト列同士を、指定した長さnだけ比較します。
ポインタ: メモリ上のアドレスを指す変数。memcmpは s1 と s2 に対してポインタを受け取り、参照します。
const void*: 任意のデータ型を指せる定数ポインタ。memcmp の引数は const void* 型で、変更されないデータを参照します。
size_t: 比較するバイト数を表す符号なし整数型。memcmp の第3引数として使います。
unsigned char: データを符号なし8ビットとして比較する際のキャスト先。memcmp は内部で unsigned char にキャストして比較します。
string.h: memcmp は string.h ヘッダに宣言されている関数です。
C標準ライブラリ: C言語の標準ライブラリのうち、メモリ操作を提供する関数群を含む集合。
比較関数: データの等価性や順序を判定する機能を持つ関数の総称。memcmp はバイト列の比較を行います。
返り値: 負の値・0・正の値を返します。s1 が s2 より小さい、等しい、または大きいことを示します。
文字列比較: 文字列データの比較を行う関数（例: strcmp）と、長さを指定してバイト列を比較する memcmp との差を理解する際の参考になる概念。
memcmp_s: 一部環境で提供されるセキュア版のメモリ比較関数。セキュリティ用途の拡張版として用いられることがあります。
memcpy: メモリ内容を別の場所へコピーする関数。memcmp とは別の機能です。
memmove: 重なる領域にも対応して正しくコピーする関数。
memset: メモリ領域を特定の値で埋める関数。
memchr: メモリ領域内で指定した値を検索する関数。
バイナリデータの比較: 文字列データだけでなく、任意のバイナリデータの比較にも用いられます。
タイミングセキュリティ注意: memcmp は最初の差が見つかった時点で返るため、等価性をチェックするセキュアな用途では定数時間での比較が必要な場合がある点に注意します。

memcmpの関連用語

memcmp: 2つのメモリブロックを指定バイト数まで比較する標準ライブラリ関数。結果は負/0/正の整数で、s1 < s2 なら負、等しい場合は0、s1 > s2 なら正を返します。比較は unsigned char として行われ、バイト列の順序に依存します（文字列終端は関係ありません）。ヘッダは、署名は int memcmp(const void *s1, const void *s2, size_t n) です。
strcmp: 2つのC文字列を終端のヌル文字まで比較する関数。差分があれば負/0/正の整数を返します。文字コードの順序を文字列全体で評価しますが、'' が現れるとそこで比較は終了します。ヘッダは、署名は int strcmp(const char *s1, const char *s2) です。
strncmp: 2つのC文字列を最大 n 文字まで比較します。n を超えると比較を打ち切り、結果は strcmp と同様に負/0/正の整数です。ヘッダは、署名は int strncmp(const char *s1, const char *s2, size_t n) です。
memcmp_s: 境界検証付きの安全なメモリ比較の実装で、C11 Annex K の一部として提供されることがあります。環境により仕様が異なるため、実装ドキュメントを確認してください。比較結果は別の出力パラメータに格納し、エラーコードを返す設計が一般的です。
memchr: メモリブロック内に指定した値が現れる最初の位置を探す検索関数。該当箇所へのポインタを返し、見つからなければ NULL を返します。
memmove: メモリブロックを別の領域へ移動（コピー）します。コピー元と先が重なる場合でも安全に処理することを目的としています。
memcpy: メモリブロックを別の領域へ高速にコピーします。重なりがある場合の未定義動作に注意が必要です。
memset: メモリブロックを指定した値で埋める関数。主に初期化やゼロクリアなどに使われます。
bcmp: BSD 系で提供されていた古いメモリ比較関数。memcmp と同様の用途ですが、戻り値の意味が環境により異なることがあるため注意が必要です。
string.h: ヘッダには memcmp 系を含むメモリ操作関数と文字列関数が宣言されています。
unsigned char: memcmp の比較はデフォルトで unsigned char として各バイトを比較します。符号なしのバイト値の順序で結果が決まります。
size_t: n のようにバイト数を表す符号なし整数型。memcpy や memcmp などの関数で第3引数として使われます。
CRYPTO_memcmp: OpenSSL などが提供する定数時間版のメモリ比較関数。秘密情報を扱う際のタイミング攻撃対策として利用されます。
定数時間比較: 入力データに依存せず処理時間がほぼ一定になるように行う比較方法。機密データの比較で重要です。