poeインジェクターとは？初心者向けガイドでPoEの基礎を解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

poeインジェクターとは何か

poeインジェクターは、ネットワークケーブルを通して電力を供給する機器です。通常の電源アダプタと違い、1本のケーブルで通信と給電の両方を実現します。主に監視カメラや無線アクセスポイントなど、電源の場所を自由に選べないデバイスに使われます。poeインジェクターは壁のコンセントから電力を取り込み、RJ-45ケーブルを介して受電機器へ電力とデータを送り出します。

PoEの基本と仕組み

PoE はIEEEが定めた規格で電力をネットワーク経由で送る仕組みです。IEEE 802.3af は最大約15.4W、IEEE 802.3at は最大約25.5W を供給します。最近では IEEE 802.3bt という規格もあり1ポートあたり最大60W 以上を実現するモデルもあります。ただし実際に給電できる量は injector の出力と配線品質受電機器の消費電力によって決まります。

使い方の基本

設置はとても簡単です 1つの電源アダプタと1本のネットワークケーブル で完結します。手順は以下の通りです。

1) poeインジェクターを壁のコンセントに挿します。

2) poeインジェクターの出力ポートと受電機器をネットワークケーブルでつなぎます。

3) 受電機器の設定を確認し必要に応じてネットワーク設定を行います。

選び方のポイント

出力容量：接続する機器の合計消費電力を確認し余裕のあるモデルを選びましょう。

ポート数：複数機器を接続する場合はポート数をチェックします。

規格の対応：802.3af 802.3at 802.3bt に対応しているかを確認します。将来性を考えるなら PoE++ 対応も検討します。

安全機能：過電流保護短絡保護などの安全機能があるかを確認します。

実際の製品比較表

項目	PoEインジェクター	PoEスイッチ
用途	単一機器へ電力供給	複数機器へ電力とデータを供給
設置場所	電源の近くに置くことが多い	設置場所を選ばないことが多い
拡張性	ポート増設は限定的	多くのポートを持つモデルが多い
価格	比較的安価なモデルが多い	高価になる場合がある

よくある用途と注意点

よく使われる機器には監視カメラ無線アクセスポイントIP電話などがあります。注意点として受電機器の消費電力が injector の総出力を超えないかケーブルの品質が適切か距離の制限を超えないかを確認しましょう。

よくある誤解とFAQ

Q：PoEインジェクターは危険なのか？

A：適切な規格と安全機能を備えた機器を使えば安全です。

この機器はネットワーク設計を簡略化する便利な道具です。初心者のうちはまず出力とポート数規格を確認し用途に合わせて適切なモデルを選ぶと失敗が少なくなります。

poeインジェクターの同意語

PoEインジェクター: Power over Ethernet（PoE）で電力を供給するための機器。1本のEthernetケーブルでデータと電力を同時に送ることができ、PoE非対応機器へ電力を供給する際に用います。
PoE注入器: PoEの電力をケーブルへ“注入”して供給する機器の呼び方のひとつ。電力供給を実現する装置です。
PoE給電器: PoE電力を供給する装置の総称。ルーターやスイッチがPoE対応でない場合にも使われます。
PoE電源供給器: PoE機器へ電力を提供するデバイス。電力の供給元として機能します。
Ethernet PoEインジェクター: Ethernetケーブル経由で電力を供給するPoEインジェクターの表現。英語表記のまま使われることが多いです。
イーサネット給電器: イーサネット規格で電力を供給するデバイスの総称。家庭やオフィスでのPoE用途に使われます。
Power over Ethernet アダプター: PoE給電機能を持つアダプター。非PoE機器へ電力を供給する際に利用します。
PoE給電デバイス: PoEで給電する機器全般を指す表現。注入器やアダプターを含む広い意味で使われます。
PoEパワーインジェクター: PoEの電力を注入する装置。英語圏の表現がそのまま使われることが多いです。

poeインジェクターの対義語・反対語

PoEスプリッター: PoEインジェクターの逆の機能を持つ装置。PoE信号を受け取り、データと電力を分離して非PoEデバイスへ電力を供給する形で動作します。
PD機器（PoE受電デバイス）: PoEで電力を受け取って動作する機器。例としてIPカメラやVoIP電話など。PoE給電の受電側のデバイスを指します。
非PoEデバイス: PoEを使わず、通常の電源供給で動作するデバイス。Ethernet線はデータのみを扱います。
PoE非対応デバイス: PoE機能に対応していない、電力をEthernet経由で受けられないデバイス。
PoEなしのイーサネット機器: PoEを利用せず、電力供給を別途外部電源で行うイーサネット機器。
データのみを扱うEthernet機器: 電力供給が不要なデータ伝送専用の機器。PoEの概念からは外れた用途です。

poeインジェクターの共起語

PoE規格: Power over Ethernet の規格群。IEEE 802.3af/at/bt など、データ伝送と同時給電を定義します。
IEEE802.3af: PoEの初期規格。1ポートあたり最大約15.4Wを供給可能。比較的低電力の機器向け。
IEEE802.3at: PoE＋と呼ばれる拡張規格。1ポートあたり最大約30Wを供給可能。高消費電力機器にも対応。
IEEE802.3bt: PoE++と呼ばれる最新規格。Type 3で最大60W、Type 4で最大90W程度を供給可能。大型機器向け。
PoEインジェクター: 電源をネットワークケーブル経由で給電する外部アダプター付き装置。通常は電源入力とPoE出力の2系統を持つ。
PoEスプリッター: PoE信号を機器が利用できる非PoEの電圧に分離して給電する装置。既存の非PoE機器にPoEを適用する際に用います。
出力電力: 各ポートから供給できる最大電力の目安。機器の定格と実効効率を確認しましょう。
出力ポート: 給電用のPoE対応ポート。複数ポート搭載の機種もあります。
RJ45ケーブル: PoEはRJ45規格のEthernetケーブルを介してデータと電力を一緒に送ります。
Cat5e/Cat6: PoE伝送に適したケーブル規格。Cat5e以上を推奨。長距離の場合はCat6が安定。
規格遵守の電圧: PoEの供給電圧の一般的な範囲。機器の仕様により変動あり（例: 44–57V）。
48V DC: PoEの代表的な供給電圧。機器側の受電仕様により変動します。
PD（Powered Device）: 電力を受ける機器の総称。IPカメラや無線アクセスポイントなどが該当します。
PSE（Power Sourcing Equipment）: 電力を供給する装置側のこと。PoEインジェクターやPoEスイッチが該当。
IPカメラ: 監視用のIPカメラ。PoE対応なら電源と映像データを同じケーブルで伝送できます。
監視カメラ: 映像監視用の機器。PoE対応モデルが多く、設置の自由度が高い。
無線アクセスポイント: Wi-Fiの基地局端末。PoE給電により配線の自由度が増します。
VoIP電話: IP電話機。PoEで給電できるとケーブル1本で通信と電力を供給します。
アクティブ機器: 給電を受ける側のデバイスの総称。
外部電源アダプター: PoEインジェクターへ入力する交流電源アダプター。
設置形態: デスクトップ型、ラック型、天井取付など、設置方法の区分。
安全認証: UL/CE等の安全認証を取得している製品が多く、信頼性の目安になる。
複数ポート型: 2ポート/4ポートなど、複数のPDへ同時給電できるモデルの区分。

poeインジェクターの関連用語

poeインジェクター: PoE給電を行う装置で、Ethernetケーブルを通じてPDへ電力を供給します。通常は48Vの直流電源を内蔵または外部から供給し、データと電力を同時に伝送します。
PoE: Power over Ethernetの略。1本のLANケーブルでデータ通信と電力供給を同時に行う技術です。
IEEE 802.3af (PoE): PoEの初期規格。PSEが最大約15.4Wを供給でき、PDは実効で約12.95W程度を受け取ります。
IEEE 802.3at (PoE+): PoE+の規格。PSE最大約30W、PD実効最大約25.5Wを受け取るのが一般的です。
IEEE 802.3bt (PoE++ / 4PPoE): PoE++規格。Type 3で最大60W、Type 4で最大90Wを1ポートで供給可能。高出力用途に対応。
PoE規格: IEEE 802.3af/at/bt など、PoEの電力供給仕様の総称。機器間の最大消費電力や対応デバイスを示します。
PoEスプリッター: PoE対応機器がPoE非対応の場合に、データと電力を分離して供給する装置。データはLAN、電力は別出力へ分配します。
PoEスイッチ: PoE機能を搭載したネットワークスイッチ。複数のPDへ同時に電力を供給できます。
PSE (Powered Sourcing Equipment): 電力を供給する側の機器の総称。PoEインジェクターやPoEスイッチが該当します。
PD (Powered Device): 電力を受け取る側の機器。IPカメラ、無線LANアクセスポイント、VoIP電話などが該当します。
Mode A (データ対供給): PoEの給電モードの1つ。データ信号線（1-2、3-6のペア）を用いて電力を供給します。
Mode B (データ以外の供給): PoEの給電モードの1つ。データ信号とは別の予備ペア（4-5、7-8）を用いて電力を供給します。
RJ45コネクタ: PoEはRJ45（8P8C）コネクタを介してデータと電力を伝送することが多い端子です。
Cat5e/Cat6/Cat6aケーブル: PoE伝送に適したLANケーブル。Cat6/6aは長距離・高電力伝送に有利です。
PoEの電圧・電力特性: 標準的なPoEは約48Vの直流を用い、PD側はおおむね37-57Vの範囲で動作します。
ケーブル長と電力降下: ケーブルの長さが長いほど抵抗が増え、電圧降下や供給可能電力が影響を受けます。
安全機能（過電流保護／過電圧保護／過熱保護）: 多くのPoE機器は過電流・過電圧・過熱保護などの安全機能を備えています。
用途例: IPカメラ、無線LANアクセスポイント、VoIP電話など、PoE対応デバイスの電源として広く使われます。