mtconnectとは？機械とデータをつなぐオープン標準をやさしく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

mtconnectとは？

mtconnectとは、工場で使われる機械やセンサーのデータを、決まった形で表すためのオープンな規格です。各社の機械が出すデータは見た目が違い取り扱いが難しいことがありますが、mtconnect はそれを統一します。これにより、複数の機械を同じ方法で監視・分析できるようになります。

仕組みのイメージ

mtconnect は Agent と呼ばれるデータの配信元と、データを受け取るアプリケーションを結ぶ仕組みです。Agent は機械の状態や測定値を観測データとして整理し、標準の XML 形式で提供します。クライアント側はこの XML を読み取り、ダッシュボード表示や記録・分析に使います。

主な用語と役割

要素	役割
Agent	データの出力元
Observations	機械の各データ項目
MTConnect 規格	データの共通フォーマット

導入のメリット

標準化されたデータ形式を使うことで、異なる機械やソフトウェア間の連携が容易になり、開発コストが下がり、生産ラインの可視化が進みます。

始める手順

公式サイトで基礎を学ぶことから始めましょう。次に、簡単な Agent の設定やサンプルデータの取り込みを試します。現場では、既存の機器に対してアダプタを用意して mtconnect フォーマットに変換します。

よくある質問

mtconnect はどんな機械にも使えますか。基本的には対応している機械・センサーで利用可能ですが、機種ごとにアダプタが必要な場合があります。

要点 mtconnect はデータの標準化と相互運用性を高めることで、生産性と品質の向上を支援します。

mtconnectの同意語

MTConnect: 製造現場の機械データを標準化して収集・共有するオープン規格。主に機械状態・パラメータ・センサデータをXML/JSONでやり取りする枠組み。
MTConnect規格: MTConnectというデータ連携の公式規格そのもの。データモデル・インタフェースの定義を含む。
MTConnect標準: MTConnectの標準仕様全体を指す言葉。実務で使われるデータ形と通信方法の基準。
MTConnect仕様: 実装時の設計書・仕様書のこと。クライアントとサーバーがどうやり取りするかの規定。
MTConnectプロトコル: MTConnectで定められたデータ送受信のルール。通信のフォーマットやリクエスト・レスポンスの仕様。
製造データ連携規格: 工場内の機械データを他のシステムと共有するための総合的な規格群のうちの一つ。MTConnectを含むこともある。
製造業データ標準: 製造業全般でデータを共通フォーマットで扱うための標準化の考え方。MTConnectを含むことがある。
工場データ連携標準: 工場の生産設備間でデータを連携する際の標準的な枠組み。MTConnectの考え方と近い。
産業用IoTデータ標準: 産業用IoTのデータを共通フォーマットで扱うための標準の総称。MTConnectはその一例。
機械データ標準: 機械から出るデータを統一的に扱うための標準規格・フォーマットの総称。
生産ラインデータ標準: 生産ラインの機械・センサーが生成するデータを標準化して扱う規格。

mtconnectの対義語・反対語

クローズド標準: 公開されていない、または限定的な仕様で、外部の開発者が自由に使えず他システムとの自動連携が難しい規格のこと。
プロプライエタリ規格: 特定企業が独自に定義・管理する規格で、他社製品との互換性が保証されず、ライセンス条件が厳しい場合がある。
ベンダー・ロックイン: 特定ベンダーの製品・規格に強く依存しており、他社製品へ移行したり他規格と連携したりするのが難しい状態。
データサイロ: 組織内でデータが閉じられ、部門間や外部との横断的な共有・統合が妨げられる状況。
非互換性: 異なるシステム間でデータを正しく交換・解釈できず、連携が成立しにくい状態。
アドホックデータ交換: 標準化されたデータ交換ルールがなく、現場ごとにバラバラな方法でデータをやり取りする手法。
独自仕様: 公開されていない内部仕様で、外部の開発者が利用・拡張しづらい設計。
標準化されていないデータフォーマット: 公式な標準に準拠していないデータフォーマットで、他システムとの自動連携が難しい状態。

mtconnectの共起語

MTConnect: 製造業の設備データを共通のXMLベースフォーマットで共有するオープン標準です。
MTConnectエージェント: アダプタから受け取ったデータを統合し、Probe/Current/SampleといったMTConnectドキュメントを提供するサーバです。
アダプタ: 機械やセンサーと通信してデータをMTConnectエージェントへ送る橋渡し役。データをMTConnect形式に変換します。
プローブ: デバイスの構成とデータアイテムの定義を記述したXMLを返すエンドポイント。設計図の役割をします。
Current: 最新のデータ値を返すエンドポイント。現在時点の機械状態を取得します。
Sample: 過去のデータサンプルを時系列で提供するエンドポイント。履歴解析に使えます。
MTConnectStreams: MTConnectのデータストリームを表す文書群。データ項目と時系列が組織化された形式です。
DataItem: 機械の測定対象を定義するデータ項目。例として spindle_speed や feed_rate などが含まれます。
デバイス: 機械や装置、生産ラインの個別の機器を表す要素。データアイテムはこの配下に整理されます。
XML: MTConnectのデータ交換は主にXMLで行われ、構造化されたデータを表現します。
XSD: MTConnectのXMLを検証するためのスキーマファイル。仕様準拠を確認するのに使います。
DataItemカテゴリ: DataItemの分類で、SAMPLE（サンプル）、EVENT（イベント）、CONDITION（状態・アラームなど）があります。
HTTPエンドポイント: エージェントへデータをリクエストする際の通信経路。基本はHTTPを使います。
/probe: Probeエンドポイント。デバイスとデータアイテムの定義を取得します。
/current: Currentエンドポイント。最新値を取得します。
/sample: Sampleエンドポイント。履歴データを取得します。
MTConnect.org: 公式の運用団体・文書を提供する組織。仕様の信頼できる情報源です。
UNITS: DataItemに付される単位。mm、degrees、seconds など、データの意味を表します。
データモデル: デバイス → データアイテム → 値の階層構造で、MTConnect全体の設計図となる概念。
仕様バージョン: MTConnectの仕様のバージョン情報。新機能や変更点を示します。
ツール/SDK: MTConnectを扱うためのライブラリやビューア、SDKなどの外部ツール群。

mtconnectの関連用語

MTConnect: 製造業の機械データを標準化してやり取りするオープンな標準。機械設備のデータを統一フォーマットで共有でき、MESやERPなどと連携しやすくなる。
MTConnect Agent: MTConnect データを提供するサーバ。アダプターからデータを受け取り、クライアントに /probe、/current、/sample 形式で提供する。
MTConnect Adapter: 現場の機器やPLCなどからデータを取得し、MTConnect Agent に送る橋渡し役のソフトウェア。データの整形・送信を担当。
MTConnect Device: MTConnect ドキュメント内で表現される機器やサブシステムの最上位要素。デバイス名や属性、子の Component を含む。
MTConnect Component: Device の構成要素。DataItemを含み、機器の構造を階層的に表現する。
DataItem: データポイントを定義する要素。category が SAMPLE、EVENT、CONDITION のいずれかで、type・name・units などの属性を持つ。
DataItem_Sample: SAMPLE カテゴリのデータ項目。連続的な測定値（例: 温度、回転数）を表す。
DataItem_Event: EVENT カテゴリのデータ項目。離散的なイベント（例: 指示灯の ON/OFF）を表す。
DataItem_Condition: CONDITION カテゴリのデータ項目。異常・警告の状態を表す（例: TOOL_FAULT）。
Probe: デバイス構成を取得するためのエンドポイント /probe。返されるXMLでデバイスとデータアイテムの階層を示す。
Current: 現在値を取得するエンドポイント /current。最新の観測値を返す。
SampleEndpoint: 履歴データを取得するエンドポイント /sample。時刻と値のペアを含むデータを取得する。
Header: Probe/Current のレスポンスに含まれるメタ情報。creationTime、instanceId、documentVersion などを含む。
Observation: データアイテムの時系列観測値。タイムスタンプ付きの値を指す概念。
MTConnect_XML: MTConnect のデータ表現として主に XML 形式を採用する仕様。プローブ・現在値などの返却が XML で行われる。
MTConnect_XSD: MTConnect XML を検証するための XML Schema。データ構造の整合性を担保する。
MTConnect_Protocol: クライアントと Agent が通信するための設計原則とエンドポイントの集合。
Asset: 資産情報を扱う概念。工具や部品などの資産データを MTConnect の Asset ドキュメントとして取り扱うことがある。
MTConnect_Viewer: データを視覚的に確認・探索するツール。デバイス構成やデータの確認に使われる。
MTConnect_Org: 公式サイト MTConnect.org。仕様書・サンプル・ツールの公開元。
Version: MTConnect のバージョン情報。仕様の更新点や対応範囲を示す。
JSON_Support: XML が基本だが、実装次第で JSON 形式でデータを取得できる場合があることを示す。
Unit: DataItem の単位。例: meters、seconds、degrees など、データの解釈を補助するための情報。