

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
react.memoとは?初心者にも分かる使い方と実践ガイド
このページでは、react.memo について、初めて学ぶ人にも分かりやすい言葉で解説します。react.memo は React に用意された「高階コンポーネント(HOC)」のひとつで、子コンポーネントの再レンダリングを効率化するための機能です。高階コンポーネントとは、他のコンポーネントを引数に取り、別の新しいコンポーネントを返す仕組みのことを指します。
通常、親コンポーネントが再レンダリングされると、その子コンポーネントも必ず再描画されます。しかし react.memo で包んだ子コンポーネントは、前回の props と新しい props を比較して同じであれば再レンダリングをスキップします。つまり、データの流れが安定している場合には描画回数を減らし、アプリのパフォーマンスを向上させることが期待できます。
使い方の基本
使い方はとてもシンプルです。通常の関数コンポーネントを作成した後、そのコンポーネントを React.memo で包むだけです。以下の骨組みは想像しやすい例です。 <MyComponent /> を React.memo で包むと、props が前回と同じ場合に再レンダリングを避けられます。
実際のコードの骨組みは次のとおりです。 <MyComponent /> を export default React.memo(MyComponent); という形でエクスポートします。コードの雛形は以下のとおりです。 <div>こんにちは</div> を返すシンプルな例を考えると、<MyComponent /> が親から渡る props が変わらなければ、再レンダリングは抑制されます。
動作の仕組みと挙動のポイント
react.memo は 浅い比較(shallow comparison) を用いて前回の props と新しい props を比較します。つまり、プリミティブ値(数字・文字列・真偽値)は値で比較しますが、オブジェクトや配列は「参照(id のような具体的な場所)」が同じかどうかで判断します。もし新しい prop が新しい参照を渡されてしまうと、たとえ内容が同じでも再レンダリングが走ってしまう点に注意が必要です。
この特性を理解しておくと、不必要な再レンダリングを避け、実際のパフォーマンス改善が見込める場面を見極めやすくなります。
実践のコツ
重要なコツは次のとおりです。まず、props が安定している場合にのみ useすることです。props が頻繁に新しい参照を作るケース(例えば毎回新しいオブジェクトや配列を渡す場合)は、react.memo の効果が薄くなるか、逆に複雑さだけ増えることがあります。
次に、必要に応じてカスタムの比較関数を渡す方法があります。areEqual(prevProps, nextProps) が true を返すと再レンダリングをスキップします。デフォルトは浅い比較ですが、複雑なデータ構造では自作の比較が有効になる場面があります。
カスタム比較関数の例
カスタムの比較関数は第2引数に渡します。たとえば、prop の特定のフィールドだけを比較したい場合などに使えます。実装は次のような形になります。 <div>の中身は任意の表示内容です。</div>
概略としては、export default React.memo(MyComponent, areEqual); のようにして、areEqual(prevProps, nextProps) が true を返すと再レンダリングを避けられます。areEqual の実装はケースバイケースですが、必要最小限の比較を行うことが肝心です。
注意点と落とし穴
注意点として、オブジェクトや配列を props として渡す場合には、それらが毎回新しい参照になると react.memo は再レンダリングを実行してしまいます。したがって、親コンポーネント側で新しいオブジェクトを毎回生成する場合には、memo の効果が薄くなることがあります。これを避けるには、必要な値だけを渡す、useMemo などで値をメモ化する、などの工夫が有効です。
また、memo を過剰に使うと、コードの複雑さが増し、パフォーマンスの本当の改善が見えにくくなることがあります。結局のところ、実際のパフォーマンスを測定して「本当に効果があるかどうか」を判断することが大切です。
まとめと実践のヒント
react.memo は 適切に使えば、描画の回数を減らしてパフォーマンスを向上させる強い味方になります。ただし、必ずしも全ての場面で効果が出るわけではありません。まずは単純なケースから導入し、実際のレンダリング回数と体感速度を測定しましょう。必要なときにだけ使い、複雑さを増やしすぎないことが肝心です。
比較表
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 意味 | 再レンダリングを抑制するための機能 |
| 利点 | 描画回数の削減、パフォーマンス改善の可能性 |
| 注意点 | オブジェクト/配列の新しい参照が渡ると効果が薄いことがある |
最後に、自分のアプリに本当に役立つのかを測定することが大切です。小さな部品から試し、ベンチマークを取ってから全体に展開すると安心です。
react.memoの同意語
- React.memo
- React が提供する、関数コンポーネントをラップして同じ props なら再レンダリングを抑制する高階コンポーネント(HOC)型の API。
- メモ化
- 同じ入力に対して前回の計算結果を再利用する技術。React では主にコンポーネントの再レンダリングを減らす目的で使われる。
- メモ化コンポーネント
- メモ化を適用して再レンダリングを抑制したコンポーネントのこと。
- メモ化されたコンポーネント
- 前回の結果を再利用するように設計された、再レンダリングを抑制する状態のコンポーネント。
- 再レンダリング抑制
- 不要な再描画を防ぐこと。React.memo の主な目的。
- レンダリング最適化
- UI の描画回数を減らして表示を速くする技術全般の総称。
- 高階コンポーネント(HOC)によるメモ化
- 別のコンポーネントを包み込んで機能を追加する高階コンポーネントの手法のひとつとしてのメモ化。
- パフォーマンス向上のテクニック(メモ化系)
- 計算結果の再利用を活用してアプリの動作を軽くする技法の総称。
react.memoの対義語・反対語
- 通常のレンダリング
- 通常のレンダリングは、React.memoを使わずに行われる再レンダリングの状態。親が再レンダリングされるときやpropsが変わると、子コンポーネントも毎回再描画されることが多いです。
- 非メモ化コンポーネント
- memoを適用していないコンポーネント。通常は毎回のレンダリングが発生し、不要な再描画を抑制できません。
- メモ化なし
- メモ化を利用していない状態。最後の描画結果をキャッシュせず、状況に応じて都度再計算・再レンダリングされます。
- キャッシュなし
- データや計算結果をキャッシュせず、毎回新しく取得・計算・描画されること。メモ化の反対概念として捉えられます。
- 常に再レンダリング
- プロパティや状態に関係なく、常に再レンダリングされる状態。memoの効果を発揮していない/失われている状態を指します。
react.memoの共起語
- メモ化
- React.memoで対象の関数型コンポーネントをメモ化し、前回のpropsと新しいpropsが等しい場合には再レンダリングをスキップする仕組み。
- 再レンダリング
- 前回の描画処理と現在の props の違いを検出して行われるコンポーネントの描画更新。memoはこれを最適化する。
- パフォーマンス
- 描画回数を減らすことで、UIの動作を滑らかにし、アプリの負荷を軽減する効果。
- 浅い比較
- props の浅い等価性をチェックして、変更がなければ再描画を避ける判断を行う方法。
- props
- コンポーネントが受け取るデータ。memoはこの props の変化を判定基準に再レンダを制御する。
- areEqual
- 比較関数(prevProps, nextProps)を渡して、独自の props 比較を行う機能(memoの第2引数として指定)
- 高階コンポーネント
- 他のコンポーネントを引数に取り、別のコンポーネントを返す関数のパターン。React.memo自体も高階コンポーネント。
- 関数型コンポーネント
- 関数で定義される React コンポーネント。memo の対象として使われることが多い。
- displayName
- デバッグ時に表示される名前。memoでラップされた場合の表示名にも影響することがある。
- 参照の不変性
- オブジェクトや関数の参照を変えずに再利用する方針。これにより memo の効果を保ちやすくなる。
- 不変データ
- データを変更せず、新しいデータを作って更新する考え方。参照の変化が memo の有効性に影響する。
- オブジェクト参照
- 渡される props が新しいオブジェクト/関数で毎回生成されると、浅い比較で違いと判断されて再レンダされやすくなる。
- useMemo
- 値の再計算をメモ化する React フック。memo と組み合わせてパフォーマンスを向上させる場合がある。
- useCallback
- 関数の再生成を抑える React フック。子コンポーネントへの props の安定性を保つのに役立つ。
- React.PureComponent
- クラス型コンポーネントの最適化機能。shouldComponentUpdateを自動で行い、類似のメモ化を実現する。
- デバッグ
- 開発時に挙動を確認・検証する際の注意点。memo の挙動はデバッグ表示名や再レンダの有無に影響する。
- 依存性
- memo の挙動は props の変化に依存する。特に参照が変わると再レンダリングされる点に注意。
- 比較関数
- prevProps と nextProps を比較する関数。areEqual の実装例として使われることが多い。
- キャッシュ
- メモ化の結果を保存して再利用する仕組み。適切に使えばパフォーマンスを向上させる。
- オブジェクトリファレンスの変更
- 毎回新しいオブジェクト/関数を渡すと memo の効果が薄れる点を表す表現。
react.memoの関連用語
- React.memo
- 関数コンポーネントをラップして、前回と同じ props なら再レンダリングをスキップする高階コンポーネント。
- useMemo
- 高コストな計算を依存関係が変わらない限り再実行せず、結果をメモ化して再利用する Hook。
- useCallback
- 関数をメモ化して、依存関係が変わらない限り同じ関数オブジェクトを返す Hook。子コンポーネントの不必要な再レンダを防ぐのに有効。
- メモ化
- 計算結果をキャッシュして、同じ入力で再計算を避ける手法。
- 浅い比較
- 参照の浅い比較。オブジェクトや配列が新しい参照になると変更とみなされ再レンダが起きやすい。
- 比較関数(areEqual)
- React.memo の第二引数として渡す、prevProps と nextProps を比較して再レンダを決定する関数。
- Higher-Order Component(HOC)
- 他のコンポーネントを引数に取り、機能を付与して新しいコンポーネントを返す設計パターン。
- PureComponent
- クラス型のコンポーネントで shouldComponentUpdate を自動的に実装し、props が変わらなければ再レンダを抑える。
- shouldComponentUpdate
- クラスコンポーネントの再レンダリングを自分で制御するライフサイクルメソッド。
- 参照の安定性
- 同じ props を渡す工夫をして、不要な再レンダを回避する。参照の変化に敏感になる点に注意。
- 不変性(Immutable data)
- データを直接変更せず、新しいオブジェクトを作って変更を追跡する設計思想。
- 依存配列
- useMemo や useCallback の再計算を引き起こす値のリスト。適切に設定することが効果の要。
- 再レンダリング
- React がコンポーネントを再描画する動作そのもの。
- レンダリング最適化
- 不要な再レンダを減らしパフォーマンスを改善するための技術全般。
- 深い比較(deep comparison)
- オブジェクトの中身まで再帰的に比較するがコストが高くなる点に注意。



















