dsレコード・とは?DNSSEC の基礎をやさしく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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dsレコード・とは?DNSSEC の基礎をやさしく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


dsレコード・とは?DNSSEC の基礎をやさしく解説

dsレコードは DNS の DNSSEC という機能を支える重要な部品です。DSは Delegation Signer の略で、親ゾーンに登録されます。目的は 子ゾーンの DNSKEY に基づく署名の信頼を親ゾーンに伝えることです。DNSSEC を使うと、インターネット上のドメイン名の応答が改ざんされていないかを検証できます。

まず DNS の基本をざっくり復習します。インターネット上の名前解決は階層的に進み、ルート、TLD、そして々のドメインへと継承されます。DNSSEC はこの階層に署名を追加し、受け取った情報が正しいかどうかを確認できるようにします。

DS レコードの役割

DS レコードは“デリゲーション・サイナー”の略で、親ゾーンに登録されます。これにより、子ゾーンの署名情報である DNSKEY の正当性を親ゾーンが検証し、クライアントへ信頼の連鎖を伝えます。DNSSEC を有効にしたゾーンでは DS が鍵の信頼の要となります。

実際の流れはこうです。1) 子ゾーンで DNSKEY を公開鍵として生成。2) 親ゾーンで DS レコードを作成。3) 親ゾーンに DS を公開。4) DNS の応答に署名を付け、受信側は DNSKEY と DS の対応を検証します。

DS レコードの4つの要素は以下のとおりです。キー・タグアルゴリズムダイジェスト・タイプダイジェスト値 です。これらは親ゾーンのデータとして保存され、DNS クエリの過程で検証に使われます。

<th>項目
説明
キー・タグDNSKEY の識別子となる整数値。
アルゴリズムDNSKEY の暗号アルゴリズムを示す番号。
ダイジェスト・タイプハッシュの種類。例 SHA-1, SHA-256 など。
ダイジェスト値DNSKEY のハッシュ値。実際の署名の基となるデータです。

この仕組みにより、受信側は応答が途中で改ざんされていないかを検証できます。DS レコードは DNSSEC の「信頼の連鎖」を成立させるための橋渡し役であり、正しく設定されていれば、利用者は安全な名前解決を体験できます。

最後に、実務的な運用の視点も少し触れておきましょう。DS レコードを正しく設定するには、まずゾーンを署名するための DNSKEY を生成し、子ゾーンの署名データを作成します。次に親ゾーンへ DS を登録する作業を行います。登録後は DNS の検証ツールで DS と DNSKEY の対応関係を確認し、署名の有効性をチェックします。これにより、利用者の端末で DNSSEC の検証結果が表示され、改ざん検出の仕組みが機能していることを実感できます。


dsレコードの同意語

DSレコード
DNSSECのデリゲーション署名レコードの略称。親ゾーンに配置され、DNSKEYのダイジェストを含んでチェーン・オブ・トラストの信頼情報を伝える役割を持ちます。
デリゲーション署名レコード
DNSSECの署名チェーンを構築するための日本語表現。親ゾーンが子ゾーンへ信頼を伝える際に用いられるレコードです。
Delegation Signer
このDSレコードの英語名。DNSSECの署名機構におけるチェーンの要となるレコードで、信頼の伝達を担います。
署名鍵参照レコード
DSレコードの別名として使われる表現。DNSKEYのダイジェストを参照する形で署名鍵情報の参照を提供します。
DSエントリ
DSレコードの別称。DNSSECチェーンの信頼情報を表すエントリとして用いられます。
DNSSECデリゲーション署名レコード
DNSSEC文脈でのDSレコードの正式表現。親ゾーンへ署名情報を伝え、信頼の連鎖を確立します。
DNSSEC DSレコード
DNSSECに関連するDSレコードであることを強調した表現。DNSSECの署名チェーンの一部を指します。

dsレコードの対義語・反対語

未署名ゾーン
DNS署名が行われていないゾーン。DSレコードも存在せず、DNSSECによる検証が行われない状態。
DNSSEC未導入
DNSSECを導入していない状態。DNSSEC機構を使わず、DS/DNSKEYチェーンが成立していない。
DSレコードなし
親ゾーンにDSレコードが設定されていない状態。DNSSECの信頼チェーンを確立できない。
DSレコードあり
親ゾーンにDSレコードが設定され、DNSSEC信頼チェーンの一部として機能している状態。
DNSKEYレコード
子ゾーンの公開鍵を格納するレコード。DSレコードはこのDNSKEYの要約情報を参照する形で機能する。
署名済みゾーン
ゾーンデータ自体がDNSSEC署名で保護されている状態。データの改ざん検知と検証が可能。
DNSSEC有効
DNSSECが有効化され、署名・検証が機能している状態。
DNSSEC無効
DNSSECが無効化されており、署名検証が行われない状態。

dsレコードの共起語

DNSSEC
DNSのセキュリティ拡張。DNSの応答を署名で保護し、改ざんやなりすましを検出可能にします。
DS
DSレコード。親ゾーンに登録され、子ゾーンのDNSKEYを検証するためのデータを含むデータです。
DNSKEY
DNSSECで使われる公開鍵を格納するDNSレコード。DSはこの鍵情報を参照します。
署名
デジタル署名。DNSSECではゾーンデータやレコードに署名が付与され、改ざんを検出可能にします。
RRSIG
DNSSEC署名のレコード。署名自体を格納します。
ダイジェスト
DNSKEYのダイジェスト(ハッシュ値)。DSレコードの核となるデータの一つです。
ダイジェスト種別
ダイジェストのアルゴリズム種別。例: SHA-256、SHA-1 など。
アルゴリズム
署名アルゴリズムの識別子。DSレコードにはアルゴリズム番号が含まれます(例: RSA/SHA-256、ECDSA P-256 with SHA-256 など)。
キータグ
DNSKEYとDSを紐づける識別子。通常は0〜65535の整数です。
ゾーン署名
ゾーン全体を署名する作業。DNSSECの核となる処理です。
親ゾーン
DSレコードを参照する上位のゾーン。信頼の連鎖の起点となります。
委任
子ゾーンのDSレコードの参照・委任関係。親ゾーンと子ゾーンの役割分担です。
信頼チェーン
DNSSECの信頼が連なるチェーン。親ゾーンから子ゾーンへ検証が伝わります。
検証
DNS応答の署名検証プロセス。鍵が正しいか、データが改ざんされていないかを確認します。
トラストレベル
検証結果に基づく信頼性の評価指標。チェーン全体が信頼できるかを評価します。
アーキテクチャ
DNSSECの構造。DS/DNSKEY/RRSIG/NSEC3などの関係性の概要です。
ゾーン
ドメイン名を管理する最小単位。DSレコードは親ゾーンに登録されます。
DNSレコード
DNSの基本レコード全般。DS以外のA/AAAA/CNAME/NS/SOAなどとの関係性。
SHA-256
ダイジェストアルゴリズムの代表例。DSレコードのダイジェストに使われます。
SHA-1
古いダイジェストアルゴリズム。現在はセキュリティ上の理由から推奨されません。
RSA
RSA署名アルゴリズムのカテゴリ。RSAベースの署名が使われる場面があります。
ECDSA
楕円曲線署名アルゴリズム。DNSSECで広く使われています。
DNSSEC検証
DNSSEC検証の実施方法。クライアント側・サーバー側で行われます。
DSレコード作成方法
ゾーン署名後にDSレコードを作成して親ゾーンへ登録する手順。
DSレコード更新
キーローテーションや鍵変更時のDSレコードの更新手順。
NSEC3
DNSSECの機能の一つ。ゾーン内の存在を証明するための仕組み
NSEC3PARAM
NSEC3のパラメータを格納するレコード。検証設定に影響します。
DSレコード公開/登録
DSレコードを公開・登録する場所は通常親ゾーンの管理者
トラブルシューティン
DSレコード関連のよくある問題と対処法。

dsレコードの関連用語

DSレコード
DNSの親ゾーンに配置され、子ゾーンのDNSKEYの公開鍵情報をハッシュ化して格納するレコード。親から子へ信頼を伝える仕組みの要となる。
DNSSEC
Domain Name System Security Extensions の略。DNSの応答に署名を付けて、改ざんを検知できるようにする拡張仕様。
DNSKEYレコード
DNSSECで使用される公開鍵を格納するレコード。ゾーンの署名を検証する際に参照される。
RRSIGレコード
DNSレコードの署名情報を格納するレコード。どの鍵で署名されたか、署名の有効期限などの情報を含む。
NSECレコード
DNSSECの存在証明を提供するレコード。ゾーン内の特定のレコードが存在しないことを示すために使用される。
NSEC3レコード
NSECの改良版。ハッシュ化を用いて存在証明を行い、 zone転送時の情報漏洩を抑える
TLSAレコード
DANE(DNS-Based Authentication of Named Entities)で用いられるレコード。TLS証明書とDNSSECを組み合わせて証明書を検証するために使われる。
DANE
DNSを用いたエンティティ認証の枠組み。TLSAレコードとDNSSECを組み合わせて、サーバーの証明書を検証する仕組み。
ゾーン署名鍵(ZSK)
ゾーンの署名を生成する鍵。頻繁に更新されることが多い。
キー署名鍵(KSK)
DNSKEY自体を署名する鍵。長期運用される高位鍵で、信頼の核となる。
キー・タグ
DNSKEYを識別するための番号。親ゾーンが対応する鍵を参照する際に使われる。
アルゴリズム
DNSSEC署名に使われた暗号アルゴリズムの識別子。例としてRSA/SHA-256、ECDSAなどがある。
ダイジェスト・タイプ
DSレコードのダイジェストとして使用されるハッシュ種別の識別子。例としてSHA-256など。
ダイジェスト
子ゾーンのDNSKEYをハッシュ化して得られる値。DSレコードに格納され、親ゾーンで検証の基準となる。
チェーン・オブ・トラスト
ルートゾーンから始まる信頼の連鎖。各ゾーンの署名鍵とDSレコードにより、最終的に目的のゾーンを検証できるようにする仕組み。
信頼の起点(Trust Anchor)
DNSSEC検証の基準となる公開鍵。通常はルートゾーンのDNSKEYを指す。
ルートゾーン
DNS階層の最上位ゾーン。DNSSECの信頼の出発点を提供する。
委任署名(DS)
親ゾーンが子ゾーンの公開鍵を信頼することを示すDSレコード。デリゲーションの信頼を確立する役割。
検証状態
DNSSEC検証の結果を表す状態。secure(正しく署名され信頼できる)、insecure(署名なしのゾーン)、bogus(署名検証に失敗した不正な応答)など。

dsレコードのおすすめ参考サイト


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