wav2vec2とは?初心者でもわかる音声認識の基本ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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wav2vec2とは?初心者でもわかる音声認識の基本ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


wav2vec2 とは?

音声認識を学ぶ人にとって wav2vec2 は効果的な道具の一つです。wav2vec2 はFacebook AI Research(FAIR)などの研究グループが作った音声モデルで、話された言葉を文字に変える力を持っています。従来の方法よりデータの使い方が柔軟で、多くの場面で活躍しています。

このモデルの大きな特徴は「自己教師付き学習」と呼ばれる学習方法です。大量のラベルつきデータがなくても学習できる点が魅力です。音声は波形として与えられ、 wav2vec2 はその波形から意味のある特徴を取り出す力を持ちます。

この学習方法の利点は、手に入りにくいデータでも学習を進められる点です。公開されている大規模な音声データを使って事前学習を行い、その後に自分のデータで微調整します。

仕組みの概要として wav2vec2 は音声を細かい時間の特徴に分けて処理します。まずエンコーダと呼ばれる部分が音声信号を特徴表現に変換し、次にそれを比較して正解に近い特徴を学ぶ訓練をします。この過程は難しく感じるかもしれませんが、使い方はとてもシンプルです。

使い方の基本は次の通りです。事前学習済みのモデルを読み込み、音声データを入力します。次にファインチューニングと呼ばれる微調整をデータに合わせて行います。最後に出力される文字列を字幕や検索のテキストとして使います。

従来の方法との差

従来の音声認識モデルは大量の手作業のラベルデータを必要としました。 wav2vec2 は自己教師付き学習を活用することで、ラベルが少なくても高い精度を狙える点が魅力です。

実務での活用例としてはニュース配信の字幕、自動会話の文字起こし、動画プラットフォームの検索補助などが挙げられます。日本語や他の言語にも対応しており、研究だけでなく実務にも広がっています。

表で比較

<th>主な用途
特徴従来の方法は大量のラベル付きデータが必要
wav2vec2自己教師付き学習でラベルが少なくても学習可能
字幕生成、音声検索、アシスタントの認識など
難しさ最適なファインチューニングにはデータと実験が必要

初心者向けの実践ヒントとして、公開モデルをそのまま使い、少量のラベル付きデータでファインチューニングを試してみるのがよいです。公式ドキュメントやチュートリアルを読み、音声データの前処理(サンプリング周波数の統一、ノイズ除去など)を整えると、良い結果に繋がりやすいです。

最後に wav2vec2 は音声認識の世界で非常に注目されている技術です。初めは難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも使い始められます。音声データの活用を考える人は、一度 wav2vec2 の公式資料を覗いてみてください。


wav2vec2の同意語

wav2vec 2.0
正式名称。Meta(旧Facebook)が開発した、音声データの自己教師付き学習による表現を生成するモデル
wav2vec2.0
別表記。スペースを抜いた表記。公式名称と同じ意味。
Wav2Vec 2.0
大文字表記の別表現。読み方は同じ。
wav2vec 2
略称的表現。2.0を略して第二世代を指すことがある表現。
音声自己教師付き学習モデル
wav2vec 2.0 の核となる学習方式を表す一般表現。
音声表現学習モデル
音声データから有用な特徴を学習するモデル全般を指す表現。wav2vec 2.0 を含むことが多い。
自己教師付き音声モデル
自己教師付き学習を用いた音声処理モデルの総称。
音声認識用自己教師付きモデル
音声を文字に変換する目的の自己教師付きモデルの具体例としての説明表現。
Meta の wav2vec 2.0
開発元を明示した名称。Meta(旧Facebook)が関与していることを示す表現。
Facebook の wav2vec 2.0
開発元を指す表現。歴史的な表現として使われることがある。
音声表現学習フレームワーク(wav2vec 2.0 系統)
技術の枠組みを説明する表現。wav2vec 2.0 を中心とする系統を指す。

wav2vec2の対義語・反対語

テキストから音声へ変換するモデル(Text-to-Speech, TTS)
文字情報を入力として自然な音声波形を生成する技術。wav2vec2が音声をベクトル表現へ変換するのに対し、TTSは文字情報から音声を作る逆方向の機能です。
ベクトルから音声波形へ再構成するモデル(Vector-to-Wave, vec2wav)
音声を表すベクトル表現から実際の音声波形を復元する技術。wav2vec2の“音声をベクトルへ変換する”方向の逆です。
音声波形をテキストへ変換するモデル(Speech-to-Text, STT / ASR)
音声波形を文字データに変換する技術。wav2vec2が音声をベクトルへ変換して表現を学ぶ用途とは別に、出力がテキストとなる逆方向のタスクです。
vec2wavという逆方向の概念(ベクトル→波形)
wav2vec2の逆方向の処理を表す造語。具体的には、音声のベクトル表現から波形を生成する技術を指します。

wav2vec2の共起語

wav2vec 2.0
自己教師あり学習に基づく音声表現モデル。音声波形から有用な特徴を抽出し、後段のデコーダでテキストへ変換するための土台を作ります。
音声認識
音声をテキストに変換するタスク。wav2vec2 はこの分野で使われる代表的な事前学習モデルです。
ASR
Automatic Speech Recognition の略。音声データの文字起こしを行う技術全般を指します。
自己教師あり学習
ラベルなしデータだけで表現を学ぶ学習方法。wav2vec2 の核心で、膨大な音声データから一般的な音響表現を獲得します。
事前学習
大量の未ラベル音声データを使ってモデルの基礎表現を学ぶ段階。後でタスク学習(微調整)に役立ちます。
微調整
特定のタスク(例:日本語の音声認識)に適合させるために、限定データでモデルを再調整する作業。
対照学習
正解に近い選択肢と紛らわしい選択肢を区別する学習方法。wav2vec2 の前処理で使われる損失関数の一種。
対照損失
正しいシーケンスを選ぶようモデルを促す損失関数。情報理論に基づく設計が多い。
コードブック
潜在表現を離散的なコードに置換するための辞書。wav2vec2 の量子化モジュールで使われます。
クォンタイズ
連続的な潜在表現を離散コードに変換する処理。高速な類似検索や安定した学習に役立ちます。
量子化モジュール
潜在表現をコードブックのコードに対応づける部分。wav2vec2 の重要な構成要素。
スキン
音声特徴の一部を意図的に隠して、隠れた情報を推定させる学習手法。前処理の一部です。
特徴エンコーダ
音声波形を初期特徴へ変換する CNN ベースの部分。後段の Transformer へ渡す前処理を担当します。
CNN
畳み込みニューラルネットワーク。wav2vec2 の特徴抽出部分で使われます。
Transformer
長距離の依存関係を効率的に扱うモデル構造。wav2vec2 の文脈ネットワークとして使われます。
自己注意機構
入力の各要素が他の要素をどの程度参照するかを学習する仕組み。高い柔軟性を持つ注意の仕組み。
デコーダ
前処理で得た表現を最終的なテキストへ変換する部分。CTC や LM 連携で実現します。
CTCデコーダ
Connectionist Temporal Classification を用いたデコーダ。発話長と文字列の整合を取る手法。
言語モデル連携
出力候補の文脈を補完するため、別の言語モデルと組み合わせて推定精度を上げる手法。
KenLM
高速な n-gram 言語モデルの実装。 wav2vec2 のデコーダでリスコアリングに使われることがあります。
LMリスコアリング
言語モデルによる出力の語順の自然さを測る評価・補正。精度向上に寄与します。
Librispeech
英語の大規模公開データセット。wav2vec2 の評価や微調整でよく使われます。
Common Voice
Mozilla が提供する多言語音声データセット。日本語も含む、オープンデータとして広く使われます。
LibriLight
大規模な未ラベル英語音声データセット。自己教師あり学習のデータ源として有用です。
TED-LIUM
TED Talks の音声データセット。発話が長く、音声処理の実践に適しています。
Switchboard
英語電話話者データセット。対話形式の音声認識研究で使われます。
VCTK
多声部・話者の英語音声データセット。話者多様性の評価に使われます。
AISHELL-1
中国語音声データセット。多言語対応の研究にも活用されます。
多言語対応
wav2vec2 の多言語版や多言語学習アプローチのこと。複数言語での転移学習が可能です。
日本語音声認識
日本語の音声データで微調整された wav2vec2。日本語の出力精度を高めるための実践領域。
サンプリングレート16kHz
wav2vec2 のトレーニングで一般的に用いられるオーディオの標準サンプリング周波数。
WER
Word Error Rate の略。出力テキストの誤り率を表す指標で、モデルの性能評価に使われます。
CER
Character Error Rate の略。文字レベルの誤り率の指標。
音響特徴
音声から抽出される特徴量の総称。wav2vec2 はこの特徴表現を学習します。
音声前処理
波形をモデルが扱える形へ整える作業。サンプリング、ノイズ除去、正規化などを含みます。

wav2vec2の関連用語

wav2vec 2.0
Facebook AI が開発した自己教師あり学習を用いた音声表現学習モデル。大量のラベルなし音声データから有用な特徴を学習し、後で少量のラベル付きデータで自動音声認識(ASR)へ微調整できる。
自己教師あり学習
ラベル付きデータが少なくても学習できるよう、データ自体を正解として利用する学習のこと。wav2vec 2.0 の基盤となるアプローチ
対照学習
正解の例とそれ以外の候補を区別するタスクで表現を学ぶ手法。wav2vec 2.0 の事前学習で多用される損失関数の核。
特徴抽出器
音声波形を入力として局所特徴を抽出するCNN部。後続の文脈ネットワークの入力となるZ_tを生成する。
文脈ネットワーク
特徴抽出器の出力から長距離の文脈依存性を捉える部品。通常はTransformerで構成され、C_t を生成する。
量子化
連続の潜在表現を離散的なコードに変換する処理。離散コードをターゲットとして学習を進める。
コードブック
量子化で使われる離散コードの集合。各時刻の表現をこの辞書から選ぶ。
Gumbel-Softmax
離散的な選択を微分可能に行う近似手法。量子化の際のサンプリングで使われることがある。
事前学習
大量の未ラベルデータから基礎表現を学ぶフェーズ。モデルの汎化性能を高める。
微調整
ラベル付きデータを使って、特定のタスク(例: ASR)にモデルを適応させるフェーズ。
ASR(自動音声認識)
音声をテキストへ変換する技術。wav2vec 2.0 は ASR の高精度化を目指した学習・適用の枠組み
WER(語彙誤り率)
ASR の評価指標の一つ。正しく認識された語の割合を測る指標で、0に近いほど良い。
CER(文字誤り率)
文字単位の誤り率。短い発話や多言語の評価に用いられることが多い。
Transformer(トランスフォーマー
自己注意機構を用いた長距離依存を捉えるモデル。文脈ネットワークで主に用いられる。
CNN(畳み込みニューラルネットワーク
局所的特徴を抽出する層。特徴抽出器の基盤として使われることが多い。
Fairseq
Facebook が提供する研究用フレームワーク。wav2vec 2.0 の実装元として広く使われている。
LibriSpeech
英語の音声データセット。ASR の評価・ファインチューニングによく使われる標準データ。
LibriLight
未ラベル音声を大量に含む大規模データセット。自己教師あり学習のスケール拡張に適する。
SpecAugment(スペクトログラム拡張)
スペクトログラムを時間軸・周波数軸でマスキングするデータ拡張法。汎化性能を高める目的で用いられることが多い。
HuBERT
wav2vec 2.0 に類似する自己教師あり音声表現学習モデルの一つ。後続のSSLモデルとして比較対象・発展系となる。
エンドツーエンドASR
音声認識を一つの統合モデルで実現する方式。 wav2vec 2.0 の出力を活用して構築されることが多い。
言語モデルの統合
音声認識時に別途訓練済み言語モデルを組み合わせて、語順や文脈の正確さを向上させる手法。
InfoNCE 損失
対照学習で使われる代表的な損失関数。正例と負例の区別を通じて有用な表現を学習する。
負例
対照学習で正例と区別するための偽データ。モデルが正しい表現を選べるよう学習を促す。

wav2vec2のおすすめ参考サイト


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