

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
ampa受容体とは?
脳にはたくさんの細胞があり、それらはシナプスと呼ばれる接続部分で情報をやり取りします。情報を伝える分子の一つがグルタミン酸と呼ばれる神経伝達物質です。
このグルタミン酸に反応して開く「受容体」があり、それが AMPA受容体です。AMPA受容体は「イオンチャネル型受容体」と呼ばれ、活性化されると細胞内にイオンが流れ込みます。結果として、次の神経細胞が活動しやすくなる信号が伝わります。
AMPA受容体は脳の多くの部位にあり、特に学習や記憶に関わる神経回路で重要です。仕組みとしては、まずグルタミン酸が放出される→AMPA受容体が開く→ナトリウム(Na+)などのイオンが細胞内へ入り、膜電位がわずかに上昇します。この一連の流れが「EPSP」(興奮性シナプス後電位)として記憶や学習の初期信号を作り出します。
AMPA受容体の仕組みと役割
AMPA受容体は数十種類の構成要素(サブユニット)から作られ、サブユニットの組み合わせによって性質が少しずつ変わります。代表的なサブユニットには GluA1、GluA2 などがあり、それぞれの組み合わせが伝わり方を調整します。新しく作られた受容体は細胞膜の内部から表面へと「運ばれて」きて、使われなくなるとまた内部へ回収される、という動きが続きます。これを「シナプス可塑性」と呼び、学習・記憶の基盤となる現象の一部です。
また、AMPA受容体はNMDA受容体と協調して働きます。静止時にはNMDA受容体はMg2+がブロックしているためすぐには開きませんが、AMPA受容体が先に反応してEPSPを作ると、膜の電位が上がってNMDA受容体が開きやすくなります。こうして長期的なシナプスの強さの変化にもつながるのです。
どのように研究・観察されているのか
科学者は顕微鏡や電気計測、分子生物学の技術を使ってAMPA受容体の構造と働きを調べます。細胞培養や動物実験で、受容体の活性を変える薬を用いると、学習の速度が変わることが観察されています。これらの研究は、認知症やてんかんなどの病気の理解と治療法の開発につながります。
生活への影響と注意点
私たちが普段感じる「気分や集中力の変化」も、脳内のシナプス伝達の変化と関係しています。過度な興奮を引き起こすと神経細胞が傷つく可能性もあり、 適度な刺激と休息が大切です。薬物依存や中毒性の問題は、受容体の働きを乱す可能性があるため、医師の指示を守ることが重要です。
まとめ
AMPA受容体は、脳の情報伝達に欠かせない役割を果たすタンパク質です。グルタミン酸を受け取り、イオンを通すことで神経細胞を興奮させ、学習や記憶の基盤となる変化を引き起こします。NMDA受容体と一緒に働くことで、私たちの学びは深まります。初心者でもこのしくみを知ることで、脳のしくみへの理解が深まるでしょう。
ampa受容体の同意語
- AMPA受容体
- グルタミン酸受容体の一種で、興奮性シナプス伝達を媒介するイオンチャネル型受容体です。
- AMPA receptor
- AMPA受容体の英語表記です。日本語表現と同じ受容体を指します。
- α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid receptor
- AMPA受容体の正式名(化学名)。正式名称として用いられます。
- AMPAR
- AMPA受容体の略称。論文や教科書で広く使われる表記です。
- AMPA型グルタミン酸受容体
- 日本語での表現で、AMPAタイプのグルタミン酸受容体を指します。
- Glutamate receptor, ionotropic, AMPA type
- 国際的な正式分類名で、イオン性グルタミン酸受容体のAMPAタイプを指します。
- GluA1-4受容体
- AMPA受容体を構成するサブユニットGluA1〜GluA4を含む受容体を指す表現。総称として使われることがあります。
- GluA受容体
- GluA系列サブユニットを含むAMPA受容体の別称として使われることがあります。
- GluA1-4 receptor
- GluA1-4サブユニット由来のAMPA受容体を指す英語表現。
- AMPA-type glutamate receptor
- AMPA型グルタミン酸受容体の別表現。AMPA受容体と同義です。
ampa受容体の対義語・反対語
- GABA_A受容体
- 抑制性のイオンチャネル受容体。GABAが結合するとCl-チャネルが開き、膜電位を下げてニューロンの発火を抑える。AMPA受容体が担う興奮性伝達の対になる代表的な抑制機構です。
- GABA_B受容体
- 抑制性のメタボトロピック受容体。GABA結合でGタンパク質を介して細胞内シグナルを抑制し、長時間の抑制効果を発生させます。AMPA受容体の興奮性と対立する抑制系の代表です。
- グリシン受容体
- 抑制性のイオンチャネル受容体。グリシンが結合するとCl-チャネルが開き、主に脊髄・脳幹での抑制を担います。AMPA受容体の興奮性に対する抑制の代表例です。
- 抑制性シナプス
- 神経細胞間の伝達で興奮を抑制するシナプス。これにより全体の興奮性バランスを調整し、AMPA受容体が関与する興奮性伝達の対になる概念です。
- NMDA受容体
- 興奮性グルタミン酸受容体の一種。Ca2+を含むイオンを通す通道で、AMPA受容体とともに興奮性伝達を増強しますが、発現部位や動作が異なる点から“対になる別の興奮性受容体”として挙げられることが多いです。
- カイニン酸受容体
- 興奮性グルタミン酸受容体の一種。AMPA受容体と同様に興奮性を伝達しますが、サブタイプが異なる点で対になる受容体として紹介されることがあります。
ampa受容体の共起語
- グルタミン酸
- AMPA受容体の主なリガンド(神経伝達物質)。興奮性シナプス伝達を担います。
- NMDA受容体
- 別の興奮性グルタミン酸受容体で、長期可塑性の発現に関与します。AMPA受容体と協調して機能します。
- kainate受容体
- 別種のグルタミン酸受容体で、局所的な興奮性伝達に関与します。
- GluA1サブユニット
- AMPA受容体を構成するサブユニットのひとつ。発現パターンや応答特性に影響します。
- GluA2サブユニット
- AMPA受容体のCa2+透過性を大きく決定するサブユニット。多くの受容体にはGluA2が含まれます。
- GluA3サブユニット
- AMPA受容体のサブユニットのひとつ。特定の組成で機能します。
- GluA4サブユニット
- AMPA受容体のサブユニットのひとつ。稀な組成もあります。
- Ca2+透過性
- GluA2の有無で変化する性質。GluA2ありはCa2+透過性が低下、なしは高くなることがある。
- Q/Rエディティング
- GluA2のRNA編集によりCa2+透過性を抑制する重要な分子機構です。
- RNA編集
- RNAの情報を編集してタンパク質を多様化させる仕組み。GluA2の機能に関係します。
- TARPs
- AMPA受容体を膜に安定させ、機能・局在を調節する補助タンパク質のファミリー。
- Stargazin(γ-2)
- 代表的なTARPのひとつで、受容体の膜局在・機能を調整します。
- PICK1
- AMPA受容体の内在化・リサイクリングを媒介するスキャフォールドタンパク質。
- GRIP1
- AMPA受容体のリサイクリング・局在維持に関与するタンパク質。
- PSD-95
- シナプス後部のスキャフォールドタンパク質で、AMPA受容体の局在を安定化します。
- エンドサイトーシス
- 受容体が膜から取り込まれる過程。AMPA受容体の内在化の一段階。
- リサイクル
- 内在化した受容体を再び膜へ戻す過程。AMPA受容体の循環に関与します。
- LTP
- 長期増強。シナプス伝達強度を長時間高める現象で、AMPA受容体の数や配置変化と関係します。
- LTD
- 長期抑制。シナプス伝達の持続的低下を引き起こし、AMPA受容体の内在化が関与します。
- CaMKII
- Ca2+/カルモドゥリン依存性キナーゼII。AMPA受容体のリン酸化を介して可塑性を促進します。
- PKA/PKC
- タンパク質キナーゼA/キナーゼC。AMPA受容体のリン酸化・局在の調整に関与します。
- ペランパネル
- AMPA受容体拮抗薬。てんかん治療薬として用いられ、受容体の機能を阻害します。
- NBQX
- AMPA受容体拮抗薬の一種。研究・薬理学で用いられます。
- 脳可塑性
- シナプスの伝達機能を変える能力全般を指し、AMPA受容体の動態と深く結びつきます。
ampa受容体の関連用語
- AMPA受容体
- 興奮性グルタミン酸受容体の一種で、速く開くイオンチャネルを通じてシナプス伝達を仲介します。サブユニットはGluA1〜GluA4があり、GluA2のRNA編集でCa2+透過性が調整されます。
- グルタミン酸受容体
- グルタミン酸をリガンドとする受容体の総称。大別してAMPA受容体、NMDA受容体、カイネート受容体、メタボトロピックグルタミン酸受容体がある。
- NMDA受容体
- Ca2+透過性が高く、Mg2+ブロックを受ける興奮性イオンチャネル性グルタミン酸受容体。シナプス可塑性に深く関与。
- カイネート受容体
- グルタミン酸受容体の一種で、AMPA受容体と同様に興奮性を媒介しますが、発現部位や機能が異なる。
- メタボトロピックグルタミン酸受容体(mGluR)
- Gタンパク質共役受容体系のグルタミン酸受容体で、長期的なシグナル伝達の調節を担います。
- GluA1
- AMPA受容体の主要サブユニットのひとつ。リガンド結合後の開口や表現量の調節に関与。
- GluA2
- Ca2+透過性を抑制する重要サブユニット。RNA編集のQ/RサイトによりCa2+透過性が決まる点が特徴。
- GluA3
- AMPA受容体のサブユニットのひとつ。組成により動作特性が変わる。
- GluA4
- AMPA受容体のサブユニットのひとつ。特定の脳領域で発現。
- GRIA1
- GluA1遺伝子。AMPA受容体サブユニットをコードします。
- GRIA2
- GluA2遺伝子。Ca2+透過性制御に重要な役割を持つサブユニット。
- GRIA3
- GluA3遺伝子。AMPA受容体サブユニットをコードします。
- GRIA4
- GluA4遺伝子。AMPA受容体サブユニットをコードします。
- TARPs(transmembrane AMPA receptor regulatory proteins)
- AMPA受容体の膜輸送・局在化・機能を調節する補助サブユニット群。
- stargazin(γ2)
- 代表的なTARPで、AMPA受容体の運搬とシナプス局在化に関与します。
- γ-3
- TARPファミリーの補助サブユニットのひとつ。
- γ-4
- TARPファミリーの補助サブユニットのひとつ。
- γ-8
- TARPファミリーの補助サブユニットのひとつ。
- CNIH-2
- Cornichon−2。AMPA受容体の補助サブユニットとして機能。
- CNIH-3
- Cornichon−3。AMPA受容体の補助サブユニットとして機能。
- PSD-95
- PSD-95( postsynaptic density protein 95)。AMPA受容体をシナプス後密度に固定する足場タンパク。
- GRIP1
- Glutamate receptor interacting protein 1。GluA2の局在化・リサイクリングに関与。
- PICK1
- Protein interacting with C kinase 1。GluA2の内在化・局在の動態に関与。
- NSF
- N-ethylmaleimide-sensitive factor。AMPA受容体の膜取り込みとリサイクリングを制御する因子。
- GluA1 Ser831/Ser845リン酸化
- GluA1のリン酸化部位。Ser831はCaMKII/PKC、Ser845はPKAで修飾され、リサイクリング・開口性に影響。
- flip/flopアイソフォーム
- AMPA受容体サブユニットのflipとflopという2つのスプライスアイソフォーム。感受性・脱感作に影響。
- Desensitization
- リガンド結合後短時間で活性が低下する現象。興奮性シグナルの制御に関与。
- Cyclothiazide(CTZ)
- AMPA受容体の脱感作を抑制する薬理学的モジュレーター(実験ツールとしても用いられる)。
- Long-Term Potentiation(LTP)
- シナプス伝達強度を長時間増強する現象。AMPA受容体の数・機能の変化が核となる。
- Long-Term Depression(LTD)
- シナプス伝達強度を長時間低下させる現象。AMPA受容体の内在化などが関与。
- NBQX
- AMPA受容体およびカイネート受容体を阻害する拮抗薬。
- CNQX
- AMPA受容体とカイネート受容体の競合拮抗薬。実験・治療研究で用いられる。
- Perampanel
- 選択的な非競合的AMPA受容体拮抗薬。てんかん治療薬として臨床で使用。
- Excitotoxicity
- 過剰な興奮性グルタミン酸受容体活性により神経細胞が損傷・死に至る現象。
- 神経疾患・病理関与
- AMPA受容体の機能異常が脳卒中・てんかん・神経変性疾患などと関連する。



















