

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
802.3adとは何か
802.3ad はネットワークの技術の一つで、複数の物理リンクを一つの論理リンクとして扱うものです。これにより通信の総帯域幅が増え、同時に一部の回線が故障しても通信を続けられる冗長性も得られます。基礎は帯域の拡張と信頼性の向上です。
802.3ad は長い歴史を持つ標準で、現在は LACP と呼ばれる協調プロトコルを使って機器同士が最適なリンクの組み合わせを決めます。LACP は自動的にリンクの組み合わせを調整するため、管理者の手間を減らし、ネットワークの安定性を高めます。
リンクアグリゲーションって何?
リンクアグリゲーションとは、複数の物理リンクを束ねてひとつの大きな回線のように扱う仕組みです。例えるなら道路を複数作って車の流れを分散させ、混雑を緩和するイメージです。
802.3ad の特徴をいくつか挙げます。
| 名称 | リンクアグリゲーション |
|---|---|
| 目的 | 帯域の増加と冗長性の確保 |
| 使われるプロトコル | LACP など |
| スイッチ同士の接続やサーバの NIC の束ね方 | |
| 注意点 | 機器同士の対応と設定の一致が必要 |
| 実務の例 | データセンターのサーバ接続や企業内のバックボーンリンク |
実際の設定のイメージです。家庭向けの機器では対応していないことが多いですが、企業や大規模なネットワークでは基本的な選択肢として広く使われています。設定は機器ごとに多少異なりますが、基本の考え方は同じです。まず 同じグループ名 をスイッチとサーバの NIC 側で揃え、LACP を有効化します。次に各ポートの設定を合わせ、アクティブモードとパッシブモードの組み合わせを決めます。実務では 負荷分散のアルゴリズム を理解しておくことが重要です。
この技術を使うとどんな場面で嬉しいのでしょうか。例えば大容量のファイルを同時に複数の回線で運ぶ場合、帯域が増えるので作業が速くなります。また、1本のリンクが切れても残りのリンクで通信を続けられるため、システムのダウンタイムが短くなります。とはいえすべての機器が 802.3ad に対応している必要がある点には注意が必要です。新しい機器ほど設定が直感的で、目的に合った負荷分散の方法を選べるようになっています。
まとめ
802.3ad は複数の物理リンクをひとつの論理リンクとして扱い通信の帯域と信頼性を向上させる技術です。LACP を使って動的にリンクを組み合わせ、適切に設定すれば冗長性とパフォーマンスの両方を得られます。実際の導入には機器の仕様を確認し、同じ設定を全ての機器に適用することが大切です。初心者の方はまずマニュアルで対応機器を確認し、簡単なテスト環境で動作を確かめてから導入を検討しましょう。
802.3adの関連サジェスト解説
- 802.3ad アグリゲート とは
- 802.3ad アグリゲート とは、複数のEthernetケーブルを1本の太い回線のようにまとめて、通信速度を上げたり、途中で1本が壊れても通信を続けられるようにする仕組みのことです。企業のサーバーやデータセンターでよく使われ、普段見える「速度表示」は、実はこの複数のリンクの力を合わせたものになります。この仕組みを実現するのが LACP(Link Aggregation Control Protocol)という約束ごと。802.3ad アグリゲート とは、この LACP を使って、双方の機器が「このリンクをひとつのグループにして良いか」を自動で確認します。両端が同じグループに所属し、設定が揃っていれば、実質的に複数本を束ねた1本の大きな回線として機能します。動作の仕組みとしては、送るデータをどのケーブルに振り分けるかを決めるハッシュという方法を使います。端末の情報や通信の種類に応じて、可能な限り均等に分散させます。とはいえ、物理的なケーブルの本数が増えても、現実の速度は機器の性能、ケーブルの種類、設定、そしてネットワークの混雑具合で変わるため、必ずしも合計速度がそのまま出るとは限りません。設定のポイントとして、サーバー側では NIC の結合( bonding/teaming)を有効にし、LACP動作を選びます。スイッチ側では Port-channel(またはリンクアグリゲーション)を作成し、対象の物理ポートをそのグループに追加します。速度が異なるリンクや、相手側の設定が合っていないと、アグリゲーションが機能しないことがあります。実務での代表的な用途は、データベースサーバーやファイルサーバーの接続、仮想化環境のホスト間の通信、ストレージエリアネットワークの冗長性確保などです。合計の理論値だけを見ず、実測の性能と安定性を確認することが大切です。近年は 802.3ad に相当する仕組みは 802.1AX へ統合され、現代の機器ではより柔軟に運用できます。
- ieee 802.3ad とは
- ieee 802.3ad とは、 Ethernet の規格のひとつで、複数の物理ポートをひとつの論理リンクとしてまとめる仕組みです。これを「リンクアグリゲーション」または「ポートチャネル」と呼び、目的は主に二つです。まず帯域を増やしてデータの送れる量を増やすこと、次に冗長性を持たせて1本のケーブルが壊れても通信を続けられるようにすることです。一般的には LACP(Link Aggregation Control Protocol:リンクアグリゲーション制御プロトコル)を使って、複数のポートを自動で束ねるのが普通です。LACP を使うと、機器どうしがどのポートをグルーピングするかを交信して決め、状態を監視し合います。これにより、手動で設定する静的なアグリゲーションより安定して動作しやすくなります。動作の流れは、スイッチ側とサーバ側などの機器で同じ LAG(Link Aggregation Group)を作ることから始まり、グループに含めるポートの数を合わせます。データは複数のリンクへ分散されて送られますが、どのリンクを使うかは通常「ハッシュ」と呼ばれる計算式で決まり、送信元・宛先のMACアドレスやIPアドレス、ポート番号などを基に同じフローのデータが同じリンクを使うように設計されていることが多いです。その結果、同時に複数の通信を並行して流せるため、総合的な帯域が向上します。ただしリンクの組み合わせ方やハッシュの設定次第で、実効帯域の出方には差が出る点にも注意が必要です。なお、802.3ad という名称は昔の表現で、現在は IEEE 802.1AX が最新の標準として使われることが多いです。実務では LACP を用いた設定が一般的で、両端の機器で同じ LAG 設定を共有し、適切なハッシュ設定を選ぶことが重要です。実世界の活用例としては、サーバの複数 NIC を複数のケーブルでスイッチに接続してひとつの高速リンクとして運用するケースが挙げられ、理論上は複数Gbpsの帯域を使える可能性がありますが、実際には機器性能やトラフィックの種類によって効果は変動します。
802.3adの同意語
- 802.3ad
- IEEE 802.3adの略称。動的リンクアグリゲーションを規定した旧称のIEEE標準で、現在は802.1AX-2008に統合されています。
- IEEE 802.3ad
- 動的リンクアグリゲーションを規定した旧称のIEEE標準。現在は802.1AX-2008に統合され、LACPを用いたポートの束ね方を定義します。
- LACP
- Link Aggregation Control Protocol。複数の物理リンクを1つの論理リンクとして動的に束ねる際に使われる制御プロトコル。
- リンクアグリゲーション
- 複数の物理リンクを1本の論理リンクとして扱い、帯域を増やしたり冗長性を高める技術。
- Port Channel
- 複数の物理ポートを束ねて1つの論理ポートとして運用する機能。ベンダーごとに名称が異なることがある。
- Port-Channel
- Port Channelの別表記。複数ポートを1つの論理ポートとして束ねる概念。
- EtherChannel
- Ciscoが呼ぶ、同様のリンクアグリゲーション機能の名称。
- LAG
- Link Aggregationの略。複数リンクを結合して1つの論理リンクとして扱う考え方。
- 802.1AX
- 現在のリンクアグリゲーションの標準規格。802.3adはこの802.1AX-2008に統合・置換されています。
- Dynamic Link Aggregation
- 動的リンクアグリゲーション。LACPを使い、リンクを自動で束ねる方式。
- Static Link Aggregation
- 静的リンクアグリゲーション。事前にリンクを束ね、動的な交渉を行わない設定。
802.3adの対義語・反対語
- 単一リンク
- 802.3ad は複数の物理リンクを束ねて1つの論理リンクとして動作させる挙動が前提です。単一リンクは1本の物理リンクのみを使用する状態で、帯域幅が限られ、冗長性も低くなります。
- アグリゲーションなし
- 複数リンクを束ねる機能を使わず、個別のリンクをそのまま利用します。802.3ad の目的であるリンクアグリゲーションの対義語です。
- 非LACP
- Link Aggregation Control Protocol(LACP)を使用しない構成。802.3ad/802.1AX の推奨に対して、協調信号を介在させない状態を指します。
- 静的アグリゲーション
- 動的な協調プロトコル(例: LACP)を使わず、手動でリンクを固定的に束ねる方法。負荷分散や再構成の柔軟性が低い点が特徴です。
- 802.3ad以外のアグリゲーション規格
- 802.3ad(および後継の802.1AX)以外の、別の規格や手法に基づくリンクアグリゲーション。対義語として理解するための比較対象です。
- 個別回線運用
- 各リンクを独立して個別に運用する状態。アグリゲーションを使わず、冗長性や帯域の統合効果を得られません。
802.3adの共起語
- 802.3ad
- IEEE 802.3規格で定義されたリンクアグリゲーションの旧称。現在は802.1AXへ統合されつつ、実務では依然使われる表現
- IEEE 802.3ad
- リンクアグリゲーションの元となる規格名。現行では802.1AXへ移行しているが互換的に使われることが多い
- LACP
- Link Aggregation Control Protocolの略。アグリゲーションを構成するポート同士の協調を取り決める制御プロトコル
- リンクアグリゲーション
- 複数の物理リンクを1つの論理リンクとして束ね、帯域を増やす技術
- リンクアグリゲーショングループ
- 束ねられたポートの集合。1つの論理リンクとして動作するグループ
- LAG
- Link Aggregation Groupの略。複数リンクをまとめたグループのこと
- ポートチャネル
- 複数の物理ポートを1つの論理チャネルとして扱う機能・概念
- ポートチャンネル
- ポートチャネルの別表記。機器によって呼び方が異なる
- 帯域幅の合計
- 束ねたリンク全体の理論上の総帯域。実効値は負荷分散と機器性能次第
- 負荷分散
- パケットを複数リンクへ分散させて帯域を有効活用する仕組み
- ハッシュアルゴリズム
- どのリンクへ送るかを決める計算方法。送信元/宛先アドレス等を基準に選択
- 送信負荷分散
- 送信されるパケットをどのリンクへ割り当てるかの分散処理
- 受信負荷分散
- 受信パケットをどのリンクから処理するかの分散処理(機器実装依存)
- LACPDU
- Link Aggregation Control Protocol Data Unitの略。LACPで交換される制御データ
- アクティブ
- LACPで能動的にパートナー検出を行う状態
- パッシブ
- 相手からの提案を待つ受動的な状態
- 802.1AX
- 現在のリンクアグリゲーション標準。802.3adの後継規格として統合された
- 同一速度
- アグリゲーションを組むポートは通常同一の速さである必要がある
- 同一MTU
- 束ねるポートは同一のMTU設定であることが望ましい
- 同一VLAN/同一L2ドメイン
- 多くの場合同一ブロードキャスト領域内で安定動作する前提
- 冗長性
- 1本が故障しても通信を継続できる信頼性の向上要素
- スイッチ
- LAG/LACPを実装するネットワーク機器の総称。複数のポートを束ねる基盤
- サーバー
- LAGを用いてサーバーの NIC を冗長化・帯域拡張する対象
- ネットワーク機器
- ルータ、スイッチ、ファイアウォール等、LACP対応機器全般を指す
- Cisco EtherChannel
- Cisco機器でのリンクアグリゲーション機能の呼称。802.3ad/LACP準拠
- ルータ
- LACP対応のインタフェースを介してLAGを構成可能な機器
- ネゴシエーション
- LACPを通じたポート状態の協調・交渉のプロセス
- ハードウェア要件
- 802.3ad/LACPをサポートするNIC・スイッチなどの物理要件
- ソフトウェア要件
- OSやファームウェアの設定・ドライバがLACPをサポートしている必要
- 互換性
- 異なる機器間でもLACPの基本動作が互換することを意味
- 設定/設定方法
- スイッチやサーバー側でLACPを有効化・ポートチャネルを作成する手順
- 上限/リンク数の上限
- 1つのLAGに含められるポート数の機器別上限
- マルチリンク
- 複数リンクを並列化して帯域と冗長性を同時に得る概念
802.3adの関連用語
- 802.3ad
- IEEEが定めた複数の物理Ethernetリンクを1つの仮想リンクとして束ねる標準。LACPを使って動的にリンクをまとめることを想定しています。
- LACP
- Link Aggregation Control Protocolの略。LAGのネゴシエーションと状態管理を行うプロトコルで、802.3ad/802.1AXに含まれます。
- リンクアグリゲーション
- 複数の物理リンクを1つの論理リンクとして扱い、帯域の増加と冗長性を得る技術です。
- LAG
- Link Aggregation Groupの略。複数のポートを束ねて1つの仮想リンクとして動作する集合。
- EtherChannel
- Ciscoなどで使われる、複数の物理ポートを1本のチャンネルにまとめる機能の総称。
- Port-channel
- EtherChannelの仮想インターフェース。複数ポートを束ねた論理的エンドポイント。
- 静的LAG
- LACPを使わず、手動でメンバーを決めるリンクアグリゲーション。自動ネゴシエーションは行いません。
- 動的LAG
- LACPなどのネゴシエーションで自動的にメンバーを決定・維持するリンクアグリゲーション。
- LACPDU
- LACP Data Unitの略。LACPの情報をやりとりする特別なフレーム。
- システムID
- LACPで用いられる識別子。通常はデバイスのMACアドレスが用いられます。
- システム優先度
- 複数のデバイスが参加する場合にシステムを識別する優先順位。
- ポート優先度
- 個々のポートの重要度を示す値。高いと同等条件下で選ばれやすくなります。
- ポートキー
- 同じPort Keyを持つポート同士をグルーピングする識別子。
- Actor/Partner
- LACPでの送信側をActor、受信側をPartnerと呼び、情報を交換します。
- ハッシュ分散アルゴリズム
- どのリンクへトラフィックを分散させるか決める計算方法。通常はソース/宛先の情報を使います。
- ロードバランシング方式
- トラフィックの分散元を決める方法。MAC/IP/ポート番号等の情報を用いて決定します。
- Activeモード
- 自分から積極的にLACPネゴシエーションを開始するモード。
- Passiveモード
- 相手からのネゴシエーションを待つ受動モード。
- LACPタイマー
- LACPのネゴシエーション間隔を決めるタイマー。Short/Longの設定で頻度が変わります。
- 802.1AX
- 802.3adの後継規格。リンクアグリゲーションをより統一的に扱います。
- VLAN対応
- リンクアグリゲーションを通じて複数のVLANトラフィックを分離・伝送できるようにします。
- NIC Teaming / LBFO
- OSレベルで複数のNICを1つの仮想NICとして扱う機能(NIC teaming/LBFO)も、リンクアグリゲーションと同等の概念です。
- 冗長性
- 1本のリンクが故障しても通信を維持できるように、複数リンクを用意する性質。
- 相互運用性
- 異なるメーカーの機器同士でもLACP/802.1AXの仕様に沿って動作することを指します。
802.3adのおすすめ参考サイト
- LACP(IEEE 802.3ad)とは - IT用語辞典 e-Words
- LACPとは? わかりやすく10分で解説 - ネットアテスト
- 802.3adとは - 独学で極める CCNA - FC2
- IEEE 802.3adとは? わかりやすく解説 - Weblio辞書



















