v=spf1とは?初心者にもわかるメール認証の基本解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
v=spf1とは?初心者にもわかるメール認証の基本解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


v=spf1とは?

v=spf1はメール認証の土台になる SPF のレコードの先頭に書く「バージョン識別子」です。この記述があるおかげで受信側は送信元の正当性を検証する手がかりを得られます。

SPF とは Sender Policy Framework の略で、メールの送信元ドメインが許可している送信元サーバを DNS 情報として公開します。受信側はこの情報を参照して、偽装されたメールを判別する手助けをします。

v=spf1の基本的な仕組み

レコードは DNS の TXT レコード(一部の環境では SPF レコードとして扱われます)として公開されます。「v=spf1」 の後に、どのサーバでメールを送ってよいかを示す「機構(メカニズム)」を列挙します。最後の部分には結論を示す修飾子「-all」や「~all」などが来るのが一般的です。

代表的な機構には ip4ip6amxincludeexists などがあります。これらを組み合わせることで、送信元サーバを細かく指定します。

機構の例と意味

以下の例は、あなたのドメイン example.com が以下のサーバからの送信を許可する場合の一例です。

:

<span>v=spf1 ip4:203.0.113.0/24 include:spf.example.org -all

この記述は「203.0.113.0/24 に属する IPv4 アドレスからの送信を許可し、さらに spf.example.org の SPF レコードで許可されたサーバも同様に許可する」という意味になります。最後の -all は「この条件に合わない送信は拒否する」という厳格な結論を示します。もしこの厳格さを緩くしたい場合は ~all(ソフトフェイル)を用います。

SPF レコードの作成と公開の流れ

まずは自分の組織がメールを送るサーバの一覧を洗い出します。自分のメールサーバだけで送る場合もあれば、クラウドのメールサービスを使う場合もあります。次に、それらのサーバを SPF レコードの機構で表現します。最後に DNS の TXT レコードとして公開します。公開後は受信側のサーバが DNS を参照して SPF を検証します。

注意点として、複数の SPF レコードを同一ドメインに持つことは避けるべきです。DNS は一つのドメインに対して一つの SPF レコードを期待します。複数のレコードがあると受信側で解釈の混乱が起き、正しく検証されません。

実務でのテストと運用のコツ

実際に SPF を設定した後は、外部からのメールのヘッダを確認して SPF の評価結果がどう表示されるかをチェックします。代表的な情報は SMTP サーバの結果コードと SPF の認証結果です。オンラインの SPF チェッカーを使えば、自分のドメイン名と送信元のサーバ情報を入力するだけで検証できます。

要点をまとめると、自分のサーバが何台あるのかを正確に把握し、それらを IP アドレス範囲や外部サービスとして SPF レコードに正しく反映させ、最後に -all~all で結末を決める、というのが基本の流れです。

短い表での要点

要素意味
v=spf1 SPF レコードのバージョン識別子
ip4 IPv4 アドレス範囲を指定
include 他のドメインの SPF レコードを参照
all 最後のマッチ条件。修飾子と組み合わせて挙動を決める

このように、v=spf1 は SPF の基本設計の入口にある情報であり、適切に設定することで受信側の迷惑メール対策に大きく貢献します。設定は難しく感じるかもしれませんが、段階的に進めれば初心者でも着実に運用できます。


v=spf1の同意語

v=spf1
SPFレコードの開始を示す識別子。DNSに設定される SPF 設定のバージョン1を表します。
SPFバージョン1
Sender Policy Framework の第一版を指す表現。以降のルールはこのバージョンを前提に解釈します。
SPFレコードの先頭タグ
SPFレコードの最初に書く識別子で、バージョン情報を伝える役割を持ちます。
SPFバージョン識別子
SPF設定のバージョンを示す文字列。通常は v=spf1 が使われます。
SPF仕様のバージョン表記
SPF仕様で定義されるバージョン表記。実務では v=spf1 が標準です。
メール送信元認証の開始表記
v=spf1 は、メールの送信元を認証する SPF 設定の開始部分として機能します。

v=spf1の対義語・反対語

SPFなし
DNSにSPFレコードがない状態。v=spf1を含むSPF認証を使わない運用を指す。
SPF無効
SPF機能がサーバ側・DNS側で無効化されている状態。
SPF不使用
実務でSPFを使わない方針。SPF検証を行わないことを意味する。
DKIMのみ
SPFを使わずDKIM署名だけで受信側の信頼性を検証する運用。
DMARC中心
DMARCを中心にメール認証を設計し、SPFを補助的または使わない設定。
仮想的反対表現 v=spf0
技術的には存在しないが、SPFの反対として想定される仮の表現。SPFバージョンを“0”にするイメージ。
SPF検証回避
受信側でSPF検証を実施しない設定・運用を指す。

v=spf1の共起語

SPF
メール送信元の認証の総称。Sender Policy Framework の略。
SPFレコード
DNSに記述する、送信元の正当性を判定するための設定。v=spf1 から始まる文字列で表現される。
DNS
ドメイン名を管理して情報を公開する仕組み。SPFはDNSのレコードとして公開される。
TXTレコード
DNSレコードの一種で、SPF情報はこのレコードに記述されることが多い。
ip4
IPv4アドレスを指定する機構(例:ip4:203.0.113.0/24)
ip6
IPv6アドレスを指定する機構(例:ip6:2001:db8::/32)
a
AレコードのIPを使う機構
mx
MXレコードに紐づくIPを使う機構
include
他ドメインの SPF 設定を取り込む機構
exists
指定したホスト名がDNS上で存在するかを検証する機構
redirect
別のドメインの SPF 設定を参照する機構
exp
失敗時に説明用のURLを返す補足情報(exp=URL)
all
最後に適用される全ての送信元を対象とする機構
softfail
SPF の判定をソフトフェイルとして扱うことを示す
neutral
中立的な判定
fail
不一致または拒否を意味する判定
pass
許可を意味する判定
version
SPFの版を示す v=spf1 の部分
SPF検証
受信側のメールサーバが SPF をチェックして送信元を判定する処理
DNS管理
SPFを設定するためにDNS設定を行う作業
DMARC
メール認証のポリシーを定義する仕組み。SPFと組み合わせて使われることが多い
DKIM
別の認証方法。メールの整合性を検証する技術。SPFと併用されることが多い
検証ツール
SPFレコードの構文や正しさを検査するツール

v=spf1の関連用語

v=spf1
SPFレコードの開始識別子。SPFのバージョン1を示し、以降のメカニズムや修飾子を適用して送信者を検証します。
SPF
Sender Policy Framework の略。メールの送信元の正当性を DNS 情報を用いて認証する仕組み
SPFレコード
DNS TXT レコードとして表現される、送信元の許可を定義するルールの集合。受信側はこれを参照して判断します。
TXTレコード
DNS のレコードタイプの1つ。SPF の他にも DKIM・DMARC などの設定情報を格納するのに使われます。
DNS
Domain Name System の略。ドメイン名と IP アドレスを結びつける仕組み全体。
Mechanisms
SPF の判定要素の総称。a、mx、ip4、ip6、include、exists、ptr、all などを含み、送信元の適合性を判断します。
aメカニズム
送信元の IP アドレスが、指定ドメインの A レコードと一致する場合にマッチします。
mxメカニズム
送信元の IP アドレスが、指定ドメインの MX レコードが指す IP と一致する場合にマッチします。
ip4メカニズム
IPv4 アドレスまたはその範囲と一致する場合にマッチします。
ip6メカニズム
IPv6 アドレスまたはその範囲と一致する場合にマッチします。
includeメカニズム
別ドメインの SPF レコードを参照して結果を取り込む仕組みです。
existsメカニズム
指定した名前が DNS で解決できる場合にマッチします。
ptrメカニズム
PTR レコードを参照して判定しますが、現在は非推奨とされています。
allメカニズム
捕捉ルール。最後に置くことが多く、修飾子と組み合わせて最終的な判定を決定します。
redirect修飾子
SPFの判定を別のドメインの SPF レコードへ委譲します。
exp修飾子
結果の説明テキストを取得するための参照先を指定します。主に DNS から説明文を取得します。
マクロ展開
redirect や exp で使われる %{変数} 形式の値を展開する仕組みです。送信元や送信ドメインなどの情報を動的に挿入します。
DNS_LOOKUP_LIMIT
SPF検証時に行える DNS 参照の上限は 10 回です(10 回を超えると検証が中止される場合があります)。
SPFの10回ルール
SPF検証での DNS ルックアップは最大 10 回までと定められています。
SPF構文
SPF の記述ルール全体。メカニズムと修飾子を組み合わせて送信元の正当性を判定します。
RFC7208
SPF の公式仕様書。v=spf1 の意味やメカニズム・修飾子の定義を規定しています。
DMARC連携
DMARC は SPF の認証結果をドメイン整合性と結びつける仕組み。SPF は DMARC の検証結果の一部として利用されます。
DKIM
DomainKeys Identified Mail。メール本文の署名検証を行う別の認証技術です。
検証ツール
SPF レコードの正しさを確認するためのチェッカーやオンラインツールの総称。
SPFフラットニング
複数の参照を一本化して DNS ルックアップ回数を抑える手法。運用時には注意が必要です。
フォワーディング影響
メール転送時に SPF の検証結果が変わる可能性があり、転送経路設計時に考慮されます。
Qualifier
SPF の修飾子。+ は許可、- は拒否、~ はソフトフェイル、? はニュートラルを意味します。

v=spf1のおすすめ参考サイト


インターネット・コンピュータの人気記事

awstatsとは?初心者でもわかる使い方と基本解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
15345viws
bing・とは?初心者のための基本ガイド:検索エンジンの仕組みと使い方共起語・同意語・対義語も併せて解説!
2473viws
着信転送とは?初心者向けガイドで分かる使い方と設定のコツ共起語・同意語・対義語も併せて解説!
1106viws
差し込み印刷・とは?初心者でもすぐわかる使い方と仕組みガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
1087viws
com端子・とは?初心者にも分かる基礎ガイド|シリアルポートの使い方と歴史を解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
977viws
充電アダプターとは何かを徹底解説|初心者でも分かる基本と選び方のコツ共起語・同意語・対義語も併せて解説!
930viws
7zファイル・とは?初心者でもわかる使い方と特徴を解説共起語・同意語・対義語も併せて解説!
889viws
全角文字とは?初心者向け解説|全角と半角の違いをやさしく学ぶ共起語・同意語・対義語も併せて解説!
878viws
pinロックとは?初心者が知っておくべき基本と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
821viws
リマインドメールとは?初心者にもわかる基本ガイドと使い方のコツ共起語・同意語・対義語も併せて解説!
820viws
none とは?初心者にもやさしく解説する意味と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
748viws
16進数カラーコード・とは?初心者でもつまずかない基礎と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
737viws
xlsmとは?初心者でも分かるExcelのマクロ付きファイルの基本共起語・同意語・対義語も併せて解説!
640viws
asp・とは?初心者向けに徹底解説する基本と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
637viws
ローカルポート・とは?初心者にも分かる基本と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
626viws
countifとは?初心者でもすぐ使える基本と応用ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
569viws
ワンタイムコード・とは?初心者でも分かる基本と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
558viws
csvダウンロードとは?初心者が今すぐ使える基本ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
531viws
sha256とは?初心者が知るべき暗号ハッシュの基礎と使い道共起語・同意語・対義語も併せて解説!
530viws
googleドキュメントとは?初心者が今日から使いこなす基本ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
494viws

新着記事

インターネット・コンピュータの関連記事