

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
hwlocとは何か
hwlocは hardware locality の略称で、現代のコンピュータが持つ複雑なハードウェア構成を 把握するためのライブラリです。多くのサーバーやワークステーションには複数のソケット、コア、NUMAノード、キャッシュなどが組み合わさっています。これらのハードウェアの配置情報を正確に知ることは、プログラムの性能を最適化するうえでとても重要です。hwlocはOSからこの情報を集め、ツリー状のトポロジーとして提供します。
hwlocを使うと、どの要素がどのように階層化されているかを一目で理解でき、アプリケーション側でCPUの割り当てやメモリの配置を賢く制御することが可能になります。これにより、並列処理の性能を最大化したり、応答性を安定させたりすることが期待できます。
hwlocの主な特徴
| トップロジーの取得OS に依存せず、ソケット、コア、処理単位 PU、NUMAノード、キャッシュ、PCIデバイスなどの階層を1つのツリーとして取得できます。 | |
| 用途 | アプリケーションがCPU束縛を行う際の基準情報として活用したり、メモリ帯域やNUMAの距離を考慮した最適化を行うための基盤として使われます。 |
|---|---|
| 主なAPI | トポロジーの作成と読み込みを行う hwloc_topology_t、オブジェクトを走査する hwloc_get_nbobjs_by_type などの関数群、CPUセットを扱うビットマップ系 API などを提供します。 |
| 補助ツール | 視覚化ツールの lstopo や、XML/ASCII出力などの形式でトポロジーを外部へ出力する機能があります。 |
インストール方法としては、パッケージマネージャーを使う方法とソースからビルドする方法があります。例えば Linux では apt や yum、macOS では brew で入手可能です。一般的な使い方の流れは以下のとおりです。
1) トポロジーを初期化して読み込む。
2) トポロジーからソケット、コア、PU、NUMAノードの数を取得する。
3) CPUセットを作成して、特定のCPUに処理をバインドする。
4) lstopo などのツールで結果を可視化する。
以下は簡易的な使い方の流れを文章で説明したものです。実際のプログラムでは hwloc_topology_t という型の変数を作成し、hwloc_topology_init と hwloc_topology_load を呼び出してトポロジーを取得します。次に HWLOC_OBJ_SOCKET や HWLOC_OBJ_CORE などの型でオブジェクトを検索・カウントします。CPUセットを作って特定のCPUにプロセスをバインドするなど、アプリケーションの最適化にも活用できます。
hwlocを使うときのポイント
クロスプラットフォーム性 が高く、Linux だけでなく Windows や macOS、FreeBSD などでも同じ API でハードウェア情報を取得できます。表現する情報はOS依存ではなく統一化された形式で提供されるため、ソフトウェアが動作する環境が変わっても同じ手法でトポロジーを扱えます。
実際の開発現場では、hwloc を用いて計算ノードのトポロジーを自動検出し、計算タスクの割り当て方を動的に決めるといった応用がよく行われます。たとえば多ソケット環境での NUMA ノード間の距離を考慮したメモリ割り当てや、距離の近い CPU にスレッドを配置することで通信コストを低減することが可能です。
このように hwloc はハードウェアの「どこに何があるか」を知るための第一歩として非常に有用です。はじめは基本的な トポロジーの取得と可視化から始め、徐々にアプリケーションの最適化へと活用を広げていくと良いでしょう。
hwlocの使い方の例とヒント
実際のコードに触れる前に、まずは lstopo のようなツールでトポロジーを確認してみましょう。コマンド一発で視覚的な結果が得られるため、ハードウェア構成の理解に役立ちます。次に API を使ってアプリケーション側で CPU のバインディングを行い、性能の変化を測定します。
初心者向けのポイントとしては、まず hwloc_topology_t の初期化と読み込み を確実に行い、次に HWLOC_OBJ_SOCKET や HWLOC_OBJ_CORE などのオブジェクトを数え、cpuset を作成してバインディングを試すことです。複雑な環境では、OSの設定やハードウェア構成が頻繁に変わることがあるため、可用性と再現性を重視した設計を心がけましょう。
インストールと初期設定の簡単ガイド
代表的な方法として以下の手順があります。
1. hwloc をシステムにインストールする(例: apt install hwloc, brew install hwloc など)
2. lstopo コマンドでトポロジーを可視化する
3. 簡単なプログラムから hwloc_topology_t を初期化して読み込む
4. hwloc_get_nbobjs_by_type などの API で情報を取得し、CPUセットを作成してバインディングを試す
hwloc の公式ドキュメントには API の詳細な説明があり、さまざまな言語バインディングも存在します。Python などの言語からも利用できるケースがあるので、言語に合わせたバインディングを探してみると良いでしょう。
hwlocの同意語
- hwloc
- Portable Hardware Locality(ポータブル・ハードウェア・ローカリティ)という名称の、ハードウェアの局所性情報を取得・可視化するライブラリとツールの総称です。
- Portable Hardware Locality
- hwlocの正式名称。CPUトポロジー、NUMAノード、PCIデバイスなどのハードウェア局所性情報を取得・表示するライブラリとツールの集合。
- Hardware Locality
- ハードウェアの局所性という概念。ハードウェアがどのように近接・配置されているかを扱う分野・語句。
- Hardware Locality Library
- ハードウェア局所性を扱うライブラリ体系。hwlocのライブラリ部分を指す場合に使われる表現。
- hwlocライブラリ
- hwlocのAPIを提供するライブラリ。C言語向けの関数群を含む。
- hwlocツール
- hwlocに付随するコマンドラインツール群(例: lstopo)を指す表現。
- hwlocプロジェクト
- hwlocの開発元・公開元であるオープンソースプロジェクトの名称。
- ハードウェア局所性
- Hardware Locality の日本語訳。ハードウェアの配置・近接関係を扱う概念。
- ハードウェア局所性ライブラリ
- ハードウェア局所性を扱うライブラリとしての表現。hwlocを指す別称。
- CPUトポロジーライブラリ
- CPUのトポロジー情報(どのコアがどのNUMAノードに属するか等)を取得・扱うライブラリという意味で使われる表現。
- NUMAトポロジー情報ライブラリ
- NUMAノードとメモリ配置のトポロジー情報を扱うライブラリという意味。
- ハードウェア配置情報取得ライブラリ
- ハードウェアの配置情報(Topology)を取得する機能を提供するライブラリという意味。
hwlocの対義語・反対語
- ソフトウェア局所性
- hwlocがハードウェアの局所性トップロジーを検出して提供する性質の対義語として、局所性をソフトウェア側の概念として扱い、ハードウェアの物理配置に依存しない設計・実装のこと。
- ハードウェア非依存
- 特定のハードウェア構成に依存せず、ハードウェアの物理トップロジー情報を必須としない設計のこと。hwlocの対になる考え方です。
- 抽象化トップロジー
- 実際のハードウェアの細かな配置を直接扱わず、抽象化された仮想的なトップロジー情報だけを用いる設計のこと。
- 仮想化トップロジー情報
- 現実のハードウェア topology を直接参照せず、仮想化されたトップロジー情報を扱うアプローチのこと。
- ハードウェア露出の回避
- ハードウェアの細かな情報を露出せず、抽象化・切り捨てる設計方針のこと。
hwlocの共起語
- Portable Hardware Locality
- hwlocの正式名称。ハードウェアのトポロジーを取得・操作するためのライブラリの総称。
- topology
- ハードウェアの構成情報を表す木構造。CPU、メモリ、キャッシュ、I/Oデバイスなどの関係を表す中心概念。
- lstopo
- hwlocの可視化ツール。トポロジーを図で表示するコマンド。
- hwloc-ls
- hwlocの同等のリスト出力ツール。テキスト形式でトポロジーを出力。
- libhwloc
- C言語向けのhwlocライブラリ。アプリからhwlocの機能を呼び出す際にリンクする実体。
- CPU
- 処理を実行する基本単位。現代のCPUは複数のコアとPUsを持つことが多い。
- PUs
- Processing Units。hwlocが認識する最小の実行単位。通常は一つの論理CPUに対応。
- cores
- 物理的なコア。PUをまとめて1つのコアと呼ぶことがある。
- sockets
- CPUソケット。物理的なCPUパッケージの区分。
- NUMANodes
- NUMAノード。メモリの局所性を分けるための物理的なメモリ領域。
- NUMA
- Non-Uniform Memory Accessの略。メモリのアクセス時間がノードによって異なる設計。
- L1d
- L1データキャッシュ。最も近いキャッシュレベル。
- L1i
- L1命令キャッシュ。
- L2
- L2キャッシュ。第二レベルのキャッシュ。
- L3
- L3キャッシュ。第三レベルのキャッシュ。
- Cache
- キャッシュ全般。L1/L2/L3などの階層的メモリキャッシュ。
- Memory
- 主記憶(RAM)。NUMAノードと結びつくことが多い。
- cpuset
- CPUセット。特定のPUやコアを選択するためのビットマップ集合。
- CPU set
- CPUの集合。特定の処理に使う対象CPU群のこと。
- locality
- 局所性。近くのノードやキャッシュにアクセスする性質。
- binding
- 割り当て・結びつけ。プロセスやスレッドを特定のCPUへ固定すること。
- affinity
- アフィニティ。実行対象を特定のCPUコアへ結びつける考え方。
- memory binding
- メモリの割り当て先を特定のノードに固定すること。
- hwloc_topology_t
- hwlocのトポロジーオブジェクトを表す型。
- hwloc_bitmap_t
- ビットマップ型。CPUセットの表現に使われる。
- PCI
- PCIデバイス。周辺機器を表すカテゴリ。
- PCIe
- PCI Express。高速I/Oバスの表現。
- PCI_DEVICE
- PCIデバイスのhwlocオブジェクトタイプ。
- OS_DEVICE
- OSが認識するデバイスのhwlocオブジェクトタイプ。
- Bridge
- ブリッジ。PCI/PCIe間の橋となるデバイス。
- MACHINE
- マシン全体のトポロジーの最上位ノード。
- SOCKET
- CPUソケット。物理パッケージの区分。
- CORE
- コア。CPU内の実行ユニット。
- PU
- Processing Unit。個々の論理CPU。
- OpenMPI
- MPI実装のひとつ。hwlocは並列処理の最適化やリソース可視化に役立てられる。
- MPI
- Message Passing Interface。分散メモリ型の並列計算の標準。
- HPC
- 高性能計算。hwlocはHPCのリソース最適化にも使われる。
- Linux
- Linux系OS。hwlocはLinux上で広く動作することが多い。
- Windows
- Windows OS。hwlocはWindowsにも対応。
- macOS
- macOS。hwlocも対応する。
- FreeBSD
- FreeBSD。hwlocの対応OSの一つ。
hwlocの関連用語
- hwloc
- ハードウェア局在性ライブラリ。複雑な現代のCPUアーキテクチャの階層(ソケット/パッケージ、コア、PU、NUMAノード、キャッシュ、OSデバイス、PCIデバイスなど)をポータブルに抽象化して提供します。
- topology
- hwlocが表現するハードウェアの階層構造。ツリー状のオブジェクト群として管理され、各階層の関係性を表します。
- NUMA
- Non-Uniform Memory Access の略。ノード間でメモリアクセスの遅延が異なるアーキテクチャの概念。
- NUMANODE
- NUMAノードを表すhwlocのオブジェクト。各ノードが搭載するメモリを管理します。
- PACKAGE
- CPUソケット/パッケージを表すhwlocのオブジェクト。複数のコアを含む物理一個のパッケージを指します。
- CORE
- 物理的なCPUコア。hwlocのCOREオブジェクトとして表現されます。
- PU
- Processing Unit の略。論理プロセッサ(ハイパースレッディングを含む場合もある)。hwlocの最小実行要素。
- L1_CACHE
- L1キャッシュ。各コアに近い高速キャッシュ。
- L2_CACHE
- L2キャッシュ。L1の次に大きいキャッシュ。
- L3_CACHE
- L3キャッシュ。複数コアで共有されることが多いキャッシュ。
- CACHE
- キャッシュ全般。L1/L2/L3などのキャッシュをまとめて表現する場合にも使われます。
- MACHINE
- ハードウェア全体を表すトップレベルのオブジェクト。システム全体を指します。
- OS_DEVICE
- OSが認識しているデバイス。NICやストレージなどの抽象化されたデバイス情報。
- PCI_DEVICE
- PCI/PCIeデバイス。hwlocによってデバイスの局在情報と関係が表現されます。
- cpuset
- CPU集合。どのCPUを含むかをビットマップで表現。スレッドのアフィニティ設定に使われます。
- binding
- プロセスやスレッドを特定のCPUへ割り当てる行為。CPU affinityの設定。
- affinity
- CPUアフィニティ。処理を特定のCPU群に結びつける性質。
- lstopo
- hwlocに付属するトポロジー表示ツール。木構造やグラフ形式で現在のハードウェア構成を表示します。
- lstopo_no_graphics
- グラフィックを使わないテキスト表示版のlstopo。
- XML
- TopologyをXML形式で保存・読み込みする機能。ホスト間での共有にも使えます。
- xml_export_import
- XMLを使ったトポロジーのエクスポートとインポート(保存・復元)機能。
- hwloc_topology_t
- hwlocのトップロジーを表すデータ型。プログラムからトポロジーを操作する際の主要な型。
- hwloc_bitmap_t
- CPU集合を表すビットマップ型。hwloc APIでアフィニティの指定に使われます。
- distance
- オブジェクト間の近さ・通信コストを示す指標。トップロジー内での相対距離を表します。
- distance_matrix
- すべてのオブジェクト間の距離を格納する行列。配置最適化の指標として利用されます。
- depth
- トポロジーの深さ。階層レベルの数を示します。
- object_types
- hwlocが扱うオブジェクトタイプの一覧。例: MACHINE, NUMANODE, PACKAGE, CORE, PU, CACHE, OS_DEVICE, PCI_DEVICE など。
- pci_domain_bus_slot
- PCIデバイスのドメイン・バス・スロット情報。PCIデバイスの正確な位置を示します。
- hyperthreading
- 同時実行スレッド(HT)技術。1物理コア上で複数の論理PUを動かす仕組み。
- openmpi_integration
- MPIなどの並列フレームワークで、 hwlocを用いたプロセス配置最適化を支援する用途。
- cross_platform
- 複数のOSで動作するクロスプラットフォーム性。
- topology_discovery
- ハードウェアの構成を検出してトポロジーを構築する過程。
- api
- hwlocのプログラミングAPI。Cを主軸に、Pythonなどの言語バインディングも提供されます。



















