fingerprintingとは？初心者向け解説と実例共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

fingerprintingとは？

fingerprintingとは、ウェブサイトやサービスがあなたの端末やブラウザの情報を組み合わせて「指紋」のような特徴を作り出し、あなたを特定したり識別したりする技術のことです。多くの人が思い浮かべるのはクッキーですが、fingerprintingはクッキーだけに頼りません。端末から得られる情報は微妙に違い、同じ人でも回ごとに識別されてしまうことがあります。

この技術は広告やアクセス分析の目的で使われることが多く、同じ人が複数の端末からアクセスしてきても「同一人物かもしれない」と判断するのに役立ちます。つまり、指紋のような特徴が複数集まると、誰かを特定できる可能性が高まるのです。

fingerprintingが使われる情報の例

fingerprintingでは次の情報が組み合わされます。OSの種類とバージョン、ブラウザの種類とバージョン、画面解像度、タイムゾーン、言語設定、フォントのリスト、インストール済みプラグイン、使用中の拡張機能、Cookieの有無、IPアドレスの近似情報など。これらの組み合わせが他の人と比べて特にユニークであれば、同一ユーザーだと推測されやすくなります。

仕組みと実例

実際には、ウェブページを読み込むとき、ブラウザが自分の情報を少しずつ返します。例えば画面の大きさやフォント設定、タイムゾーンなどは人それぞれ異なります。これらのデータをサーバーが受け取り、複数の要素を組み合わせて「この人はこの特徴に近い」と判断します。クッキーを使わなくても識別が進むのが fingerprinting の特徴です。

対策とプライバシー保護

自分の情報を守るためには、いくつかの対策があります。まずはブラウザの設定を見直し、追跡防止機能を有効にすること、広告ブロックやプライバシー保護拡張機能を使うこと、ブラウザを最新状態に保つことが大切です。また、VPNを使うと外部から見えるIPアドレスを隠す効果がありますが、fingerprinting の対策としては完全ではありません。複数の対策を組み合わせるのが有効です。

以下の表は、fingerprintingで使われやすい情報と対策の例をまとめたものです。

情報の例	対策の例
ブラウザ名・バージョン	最新のブラウザへ更新、プライバシーモードの活用
OS・デバイス情報	不要な情報を出さない設定、拡張機能で制限
フォント・プラグイン	フォントの制御を最小限に、不要なプラグインを無効化
タイムゾーン・言語	設定を標準化、必要な時だけ変更

要点のまとめ

fingerprintingは、クッキーだけに頼らず端末の情報を組み合わせて個人を特定する手法です。現代のオンライン環境では、多くのデータが常に収集されています。日常的には完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、対策を少しずつ取り入れるだけで大きな違いが生まれます。プライバシーを守る第一歩は、情報を自分でコントロールする意識を持つことです。

参考情報

ウェブの仕組みやプライバシー保護の基礎を学ぶと、fingerprintingのしくみが見えやすくなります。学習を進めるほど、どの対策が自分にとって最適かを判断できるようになります。

fingerprintingの同意語

指紋採取: 人体の指紋を採取して個人を識別・認証する行為。法医学・警察捜査で用いられる伝統的な手法。
指紋取得: 指紋自体を取得すること。採取と同義で使われる語。
フィンガープリント: デジタル領域で端末やブラウザの特徴を組み合わせて個体を識別・追跡する技術の総称。IPアドレスや画面解像度、フォント、プラグイン状況などの情報を組み合わせて一意性を作る。
ブラウザ指紋: ウェブサイトが訪問者のブラウザ環境から個体を識別するための情報の集合体。例としてユーザーエージェント、解像度、プラグイン、タイムゾーンなどが挙げられる。
デバイス指紋: 端末のハードウェア・ソフトウェアの特徴を組み合わせて識別情報を作る技術。スマートフォンやPCなどの特定に用いられる。
指紋情報収集: 指紋データや指紋風の識別情報を取得・蓄積する行為。
指紋追跡: 指紋情報を用いてオンライン上の個人の行動を追跡する技術・手法。

fingerprintingの対義語・反対語

匿名化: デバイスや利用者を個人として識別できないように情報を変換・削除する状態。fingerprintingの対義語として、追跡を難しくする考え方。
非識別化: 個人を特定できる情報を取り除くことで、データが個人を再識別されにくくなる状態。fingerprintingの対極の考え方。
プライバシー保護: 個人の情報を守り、識別・追跡を抑える設計思想・実践。fingerprintingの対義語として広義の概念。
トラッキング回避: オンライン上での追跡を回避する対策全般。fingerprintingの対義語として、追跡されにくい環境づくり。
匿名データ化: 個人を特定できないようにデータを加工して公開すること。fingerprintingの対義語として、特定性を抑えたデータ化。
偽名化: 実名や個人情報を使わず、別名・識別子で表現すること。fingerprintingの対義語として、個人識別を難しくする手法。
非個別化: 利用者を特定しづらい共通の特徴だけを用いる状態。fingerprintingの対義語として、個別性の低さを指す概念。
一般化特徴化: 特徴を個別性よりも一般的・普遍的なものに置き換えること。fingerprintingの対義語として、個人特定性を弱める考え方。
識別不能: 特定の個人を識別できなくなる状態。fingerprintingの対義語として、識別力の低下を意味する表現。
追跡不可: 第三者に追跡されることが困難な状態。fingerprintingの対義語として、追跡を完全に防ぐニュアンス。

fingerprintingの共起語

ブラウザフィンガープリント: ブラウザの設定や特徴を組み合わせて訪問者を識別する技術。主にUA、画面サイズ、言語、フォント、Canvas/WebGL/オーディオなどの情報が使われます。
デバイスフィンガープリント: 端末全体の特徴を組み合わせて識別する手法。OSやハードウェア情報、画面サイズ、GPU/CPUの挙動などを含みます。
Canvasフィンガープリント: Canvas要素を使って描画結果の微差を測定し、個体を識別する技術です。
WebGLフィンガープリント: WebGLのレンダリング差を利用して指紋を作る方法です。
フォントフィンガープリント: 端末にインストールされているフォントの組み合わせと描画の特徴を活用して識別します。
オーディオ指紋: AudioContextの特性やノイズなど、音響的な差を用いて識別します。
ユーザーエージェント指紋: ブラウザのUser-Agent情報を組み合わせて一意性を生み出す要素です。
画面解像度: 画面の解像度・DPI・表示サイズなどの情報の組み合わせです。
タイムゾーン: 端末の地域設定に基づく時刻情報が指紋の一部になります。
言語設定: ブラウザの表示言語設定や優先言語の情報です。
インストールフォント: 端末にインストールされているフォントの組み合わせを指します。
IPアドレス: 接続元のIPアドレス。地理情報や追跡の起点となります。
WebRTCリーク: WebRTC機能によってIPアドレスが露出するリスクです。
TLS指紋: TLSクライアントのHiメッセージや暗号スイートの選択といった情報で識別されます。
プラグイン情報: ブラウザに搭載されているプラグインの有無・種類の情報です。
ジオロケーション: 位置情報の概算を指紋情報の一部として利用する場合があります。
Panopticlick: EFFが提供する指紋追跡の検証・比較サイトの名称です。
トラッキング防止: 追跡を減らすための機能・設定・拡張機能の総称です。
フィンガープリント対策: 指紋の識別性を低くするための対策の総称です。
プライバシー保護技術: 個人情報と行動を守るための技術群です。
ユニーク性: 指紋が個々のユーザーを一意に識別できる性質のことです。
データ収集: 指紋関連情報を集めて解析する行為を指します。
第三者トラッキング: サイト外の第三者がユーザーを追跡する手法です。
クッキー: 従来の追跡手段であり、フィンガープリントと組み合わせて利用されることがあります。