ltspiceとは?初心者が今日から使える LTspice入門ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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ltspiceとは?初心者が今日から使える LTspice入門ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


ltspiceとは?初心者向けガイド

ltspice は無料で使える回路シミュレーターのひとつです。正式名称は LTspice ですが、実務解説や検索時には ltspice という表記もよく見られます。SPICE という回路シミュレーションの考え方をベースにしており、抵抗・コンデンサ・トランジスタなどの部品を組み合わせて、実際の回路がどのように動くかを仮想の世界で観察できます。初心者にとっても「作った回路がどんな波形になるのか」を確認するのにとても役立ちます。

基本的な使い方の流れ

手順1: LTspice を起動し、新しい回路図を作成します。画面の左上にあるアイコンから 新規スケマティック を選択します。
手順2: 回路に使う部品を配置します。抵抗やコンデンサ、電源などをドラッグして回路図を作成します。部品は右クリックで値を設定します。
手順3: 配線して回路を完成させます。部品同士を線で結び、接続を確かめます。
手順4: シミュレーションの条件を設定します。メニューから .tran(時間領域の解析)、.ac周波数特性の解析) などのコマンドを追加します。
手順5: シミュレーションを実行します。再生ボタンを押すと波形が表示され、ノード電圧や回路電流を観察できます。

はじめての回路の例

ここでは最もシンプルな RC 回路を例にします。入力信号 V1 に抵抗 R1 とコンデンサ C1 を直列につなぎ、出力はコンデンサの両端に取り出します。R1 は 1kΩ、C1 は 1μF、入力は正弦波とします。ltspice でこの回路を作成して .tran を設定すれば、入力と出力の波形を重ねて比較できます。出力波形が入力信号に対して位相遅れと振幅の減衰を受ける様子を、波形グラフで確認できるでしょう。

このような基本的な例から始めると、部品の値を変えたときの影響や、どの回路要素が波形にどのように影響するかを体感できます。LTspice は視覚的な波形観察がとても直感的なので、初めての人でも「どこがおかしいのか」「どう改善すれば良いのか」を自分の目で確かめやすい点が魅力です。

よく使われる分析の種類

分析の種類 目的
.tran 時間領域の挙動を観察する インパルスや正弦波入力時の出力波形を観察
.ac 周波数応答を調べる 周波数をスイープしてゲインと位相を確認
.dc 定常状態の動作点を求める 電源電圧を変化させたときの定常値を検討
.op 静的な動作点をすぐ取り出す オペアンプの直流動作点を見るなどの基本点検

LTspiceを使うときのコツと注意点

初心者が陥りがちなポイントをいくつか挙げます。回路図の接続ミスを避けるために、回路を描いたら波形を最初に確認してください。部品値は小数点の扱いに注意し、抵抗は Ω、容量は F の単位で正しく設定します。シミュレーションコマンドは、独立電源の値や初期条件を変える場合に特に重要です。間違ったコマンドを入れるとエラーが出ますが、エラーメッセージを読み解くと原因が分かることが多いです。

さらに実務向けのコツとして、波形を読みやすくするためにグリッド表示を利用したり、波形の縮尺を適切に設定したりすることをおすすめします。最初は小さな回路から始めて、徐々に複雑な回路へとステップアップすると良いでしょう。

まとめと次の一歩

ltspice は、初心者でも手軽に回路の挙動を体験できる強力なツールです。まずは簡単な回路を作って、

次に、.tran.ac の使い方を覚え、波形の読み取り方を練習しましょう。回路理論の学習と並行して LTspice の使い方を習得することで、理解が深まり、実務での設計スピードも上がります。


ltspiceの同意語

LTspice
Linear Technology(現 Analog Devices)が提供する、無料のSPICEベース回路シミュレータです。部品の動作を仮想回路で検証でき、設計の初期段階での試算に適しています。
LTspice IV
LTspice の旧バージョンの一つ。2000年代後半から2010年代初頭に広く使われ、基本機能を安定して提供していた世代です。
LTspice XVII
LTspice の現行・最新の大枠のバージョン名で、最新版として新機能やパフォーマンス改善を提供します。
LT-Spice
表記ゆれのバリエーション。LTspiceと同義で使われることが多い表現です。
LT Spice
スペースを入れた表記のばらつき。検索時や文章で見かけることがあり、実体は LTspice と同じツールを指します。
Linear Technology LTspice
LTspice の開発元である Linear Technology を強調する表現。ブランド情報を伝える際に使われます。
Analog Devices LTspice
Analog Devices が提供する LTspice。ブランド名の変更後も同じ回路シミュレータを指します。
SPICEシミュレータ LTspice
SPICE系の回路シミュレータの一つとして LTspice を指す説明表現です。
無料SPICEシミュレータ
LTspice が無料で使えるSPICE系回路シミュレータであることを表す説明表現です。

ltspiceの対義語・反対語

実測
現実の部品と測定器を使い、回路の挙動を物理的に観測・検証すること。LTspiceのような仮想モデルではなく、実際の回路で検証します。
手計算
紙と鉛筆だけでオームの法則・キルヒホッフの法則などを用い、回路の挙動を推定・解析する古典的な方法。
紙上設計
理論と式だけで回路を設計・評価すること。実装前の段階で設計案を固める作業です。
実機試作
設計を実際の部品で組み立て、動作を確認するハードウェアの実機試作・検証。
PSpice
LTspice以外のSPICE系シミュレータで回路をシミュレーションすること(例: PSpice)。
HSPICE
高精度な商用SPICE実装を用いて回路を解析・検証すること。LTspiceとは別のツールを指します。
NGSPICE
オープンソースのSPICE実装NGSPICEを使って回路をシミュレーションすること。
MATLAB/Simulinkによる解析
MATLABやSimulinkなど、SPICE以外のツールで回路挙動を解析・モデリングすること。
非SPICE系回路解析
SPICE系ツールを使わず、伝達関数・ノード解析・理論式だけで回路を解析・検証する手法。

ltspiceの共起語

SPICE
回路シミュレーション言語の総称。LTspice の基盤となる技術で、回路要素の動作を数値で表現する入力と出力の仕組みです。
回路図
LTspice の schematic editor で部品を配置して配線を結ぶ回路図。回路のビジュアル表現と入力信号の設定に使います。
ネットリスト
回路の接続情報を記述したテキストデータ。部品の値や配線情報が含まれ、シミュレーションの入力となります。
過渡解析
時間経過に伴う回路の挙動を計算する解析。入力信号の変化に対する出力波形を得られます。
DC解析
直流時の動作点を求める解析。抵抗・ダイオードなどの静的動作を確認します。
AC解析
小信号周波数特性を調べる解析。周波数を変化させたときの利得や位相を出力します。
パラメータ
回路定数を変数として扱える値。param ディレクティブなどで定義します。
パラメータスイープ
部品値やパラメータを複数の値で変えて結果を比較する手法。感度分析にも使われます。
.step
パラメータを複数値で連続して実行するディレクティブ。スイープを実現します。
サブ回路
複雑な回路を再利用可能な部品としてまとめたもの。X プレフィックスで呼び出します。
ライブラリ
部品モデルや回路ファイルを集めたファイル群。再利用性を高めるために利用します。
モデル
半導体素子の動作を数値化したデータ。トランジスタ・ダイオードなどに用います。
マクロモデル
部品の挙動を近似的に再現する簡易モデル。複雑なデバイスの代替として使われます。
オペアンプマクロモデル
オペアンプの振る舞いを再現する定型的なマクロモデル。
ユニバーサルオペアンプマクロモデル
汎用オペアンプの多様な特性を表現する高度なマクロモデル。
Bソース
Behavioral Source の略。式で出力を決定する行動型電源。
電圧源
電圧を供給する素子。DC、AC、パルス波形など設定可能。
電流源
電流を供給する素子。定義された電流値を出力します。
抵抗
抵抗値を表す素子。回路の抵抗機能を提供します。
容量
コンデンサを表す素子。充放電により時間定数が決まります。
インダクタ
インダクタを表す素子。磁束の変化に対して反応します。
ダイオード
半導体ダイオード。電流の一方向のみを許容します。
トランジスタ
BJT などの動作素子。増幅やスイッチングに用います。
MOSFET
金属酸化膜半導体場効果トランジスタ。高効率なスイッチング素子です。
電圧制御スイッチ
電圧で導通/遮断を切り替える素子(例: SW)。
シンボル
回路図上の部品アイコン。部品と電気的特性を結ぶ眼鏡のようなもの。
.include ディレクティブ
別ファイルを回路に読み込む指示。モデルやライブラリを追加する際に使います。
.model ディレクティブ
素子の詳細モデルを定義する指示。ダイオード・トランジスタなどに使います。
波形ビューア
シミュレーション結果の波形を視覚的に確認できる LTspice の画面。
FFT
高速フーリエ変換。波形から周波数成分を抽出します。
ノイズ解析
熱雑音などを周波数領域で評価する解析。実用回路の限界を検証します。
Xプレフィックス
サブ回路を呼び出す場合、部品名の先頭として使うプレフィックス。

ltspiceの関連用語

LTspice
Linear Technology が提供する無料の SPICE ベース回路シミュレータ。波形ビューア付きで回路の挙動を視覚的に確認できます。
SPICE
回路の動作を数式で解析する基本的なシミュレータ技術。LTspice は SPICE 互換ソフトの代表格です。
回路シミュレータ
電気回路の挙動を時間軸や周波数軸で模擬して結果を表示するソフトウェア。
LTspice IV
LTspice の旧バージョン。現在は LTspice XVII が主流です。
LTspice XVII
LTspice の現行バージョン。Windows と macOS で動作します。
.asc ファイル
LTspice の回路図を保存する拡張子。回路図とシミュレーション指示が含まれます。
netlist
回路を部品と接続点のリストとして表したテキスト形式。SPICE の入力データです。
.model
素子の特性を定義するモデル。トランジスタやダイオードのパラメータを設定します。
.subckt
サブ回路の定義。複雑な回路を再利用可能なブロックとしてまとめます。
.include
外部ファイルを回路に取り込む指示。モデルやサブ回路を追加できます。
.lib
ライブラリファイル。共通のモデルを集めて管理します。
パラメータ
回路値を変数として定義し、パラメータとして簡単に変更できます。
パラメータ名
R1=1k のように変数名と値を組み合わせたもの。
パラメータのステップ / .step
.step でパラメータを複数の値で反復計算して特性を比較します。
パラメータスイープ
あるパラメータを複数値で切り替え、回路の挙動を比較する機能。
.step
パラメータの反復実行を指示する回路指示子。
トランジェント解析
時間領域の挙動を解析します。パルスや開閉など過渡現象を検証できます。
.tran
トランジェント解析を実行する指示子。
AC解析
周波数領域での応答を調べる解析。利得と位相を周波数ごとに得られます。
.ac
AC 解析を指示する記述子。
DC 解析 / オペレーション点
回路の静的な直流点を求める解析。非線形素子の動作点を知るのに使います。
.op
静的なオペレーション点を取得する指示子。
波形ビューア
LTspice の波形をグラフで表示する機能。ノード電圧や素子電流を観測します。
ノード
回路の接続点。電圧を測定・表示する基本単位
素子
抵抗 R、容量 C、誘導 L など、回路を構成する部品全般。
電圧源(V)
外部から電圧を供給する素子。独立電圧源と依存型電源があります。
電流源(I)
電流を供給する素子。独立電流源と依存型があります。
地面 / GND
回路の基準電位。通常 0V。
E 要素 / 電圧制御電圧源 (VCVS)
入力電圧に比例して出力電圧を生み出す素子。
G 要素 / 電圧制御電流源 (VCCS)
入力電圧に比例して出力電流を生み出す素子。
F 要素 / 電流制御電流源 (CCCS)
入力電流に比例して出力電流を生み出す素子。
H 要素 / 電流制御電圧源 (CCVS)
入力電流に比例して出力電圧を生み出す素子。
B ソース / Behavioral source
式で出力を決められる柔軟な電源(電圧または電流)。
サブ回路 / Subcircuit
複雑な回路を1つのブロックとして再利用可能にする機能。
マクロモデル
素子の近似モデル。実在部品の振る舞いを近似して表現します。
オペアンプのマクロモデル
オペアンプの挙動を近似する代表的なモデル。
PULSE / SIN / PWL
波形源の代表例。PULSE はパルス、SIN は正弦波、PWL は折れ線波形を定義します。
波形のエクスポート
観測波形を CSV などのファイルに保存して他ツールで分析します。

ltspiceのおすすめ参考サイト


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