

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
固有粘度とは
固有粘度は、ポリマーを溶液にしたときの粘度を特徴づける指標の一つです。初めて学ぶ人にもわかりやすいように、この数値がどういう意味を持つのかを順を追って解説します。
基礎となる粘度の考え方
溶液の粘度を考えるとき、まずは溶媒の粘度を基準にします。<span>相対粘度 η_r = η / η_s、ここから得られる特別粘度 η_sp = η_r - 1を使います。これらは濃度が低い(薄い溶液)ときに特に意味を持ちます。
固有粘度 [η] の定義
固有粘度 [η] は、濃度を0に近づけたときの η_sp / c の極限値として定義されます。 ここで c は溶液の質量濃度(一般的には g/mL)。式で表すと [η] = lim_{c→0} (η_sp / c) となります。直感的には、薄い溶液ほどポリマーの影響が少なくなり、特定の値に近づくイメージです。
なぜ固有粘度が大切なのか
固有粘度はポリマーの大きさや形、分子量を反映します。分子量が大きいほど固有粘度は大きくなる傾向があるのが一般的です。これは溶液中でポリマーがより広がり、流れに対する抵抗が増えるためです。
測定のイメージと手順
薄い溶液をいくつかの濃度で作成し、粘度計を使って粘度 η を測定します。次に各濃度で η_r を求め、η_sp = η_r − 1 を計算します。最後にこれらの値を濃度 c で割って η_sp / c を求め、データ点を外挿して [η] を推定します。現場では Ubbelohde 粘度計などの機器を使うことが多いです。
式とデータの例
以下は簡略化したデータ例です。濃度 c は g/mL、粘度 η は mPa·s とします。
| 0.01 | 0.02 | 0.04 | 0.08 | |
| 粘度 η (mPa·s) | 1.02 | 1.06 | 1.15 | 1.40 |
|---|
このデータから η_r を計算し、η_sp = η_r − 1 を得ます。各点の η_sp / c を計算して線形近似を行い、濃度が0に近づく極限値として [η] を推定します。現場では複数のデータ点を使い、外挿の方法を統計的に選ぶことが多いです。
実務での使い道
研究開発の現場では、固有粘度を通じてポリマーの分子量の推定や比較ができます。マルク=ハウィンクの式を用いて [η] と分子量の関係を近似することもあり、[η] = K M^a の形で M を推定する手法が使われます。これにより新しい材料の設計や品質管理が効率化されます。
注意点とポイント
- 濃度が高くなると相互作用が増え、直線的な挙動が崩れることがあります。
- 測定機器の精度や温度条件が結果に影響します。統計的に十分なデータ点を取ることが大切です。
- 固有粘度は分子量だけでなく分子形状や分子間相互作用にも依存します。
まとめ
固有粘度は、薄いポリマー溶液における粘度の限界挙動を表す重要な物性指標です。濃度を少しずつ変えた実験データから [η] を推定することで、材料の分子量や設計方針を判断する材料となります。初心者の方でも、粘度の基本と外挿の考え方を押さえることで、固有粘度の意味を理解し、実務に活かせるようになります。
固有粘度の同意語
- Intrinsic viscosity
- 溶液の濃度を0に近づけたときの粘度の極限を表す指標。分子量が大きいポリマーほど値が大きくなる傾向があり、分子量推定の指標として使われます。
- [η]
- 固有粘度を表す記号。一般に intrinsic viscosity の表記として用いられ、[η] = lim (η_sp / c)(c → 0)で定義されます。
固有粘度の対義語・反対語
- 絶対粘度(動粘度)
- 液体そのものの粘り具合を表す基本量で、温度・圧力で変化します。濃度には依存しません。単位はPa·sです。
- 相対粘度(比粘度)
- 溶液の粘度を溶媒の粘度で割った比。濃度の影響を受ける指標で、固有粘度とは別の観点から粘性を比較します。
- 溶媒粘度
- 溶媒そのものの粘度。固有粘度が示す“溶質の寄与”を取り除いた、溶媒側の粘性を表します。
- 濃度依存粘度
- 濃度が上がると粘度が変化する性質。固有粘度はこの影響を0に近づけたときの指標で、読み取りには濃度管理が大事です。
- 低粘度
- 粘度が低い状態。流れが速く、抵抗が小さい状態を指します(固有粘度の対概念として感覚的に理解しやすい用語)。
- 流動性
- 粘度が低いほど流動性が高く、液体は容易に流れます。日常の感覚に近い対義語です。
- 高粘度
- 粘度が高い状態。液体の流れに対して大きな抵抗を感じる状態で、固有粘度が大きい場合に現れやすい特性です。
- 無粘度
- 理論上、粘度がゼロに近い状態を指す表現。現実世界ではほぼありえませんが、粘度の極端な低さを示す比喩として使われることがあります。
固有粘度の共起語
- 高分子
- 長い分子鎖をもつ材料。固有粘度は高分子の溶液での粘度寄与を示す指標です。
- ポリマー溶液
- 高分子を溶媒に溶かした薄濃度の溶液。固有粘度はこの希薄溶液の性質として扱われます。
- 希薄溶液
- 高分子濃度が非常に低い状態の溶液。固有粘度は希薄極限で定義されます。
- 希薄極限
- 濃度 c が 0 に近づく極限のこと。固有粘度はこの極限値として表されます。
- 粘度
- 液体の内部抵抗のこと。固有粘度は粘度の濃度依存性から導かれます。
- 相対粘度
- 溶液の粘度 η と溶媒の粘度 η0 の比。固有粘度はこの依存関係の極限から求められます。
- 特性粘度
- 固有粘度と同義で使われることがある概念。文献により定義が異なる場合があります。
- 固有粘度
- 希薄溶液における粘度寄与の濃度依存性の極限値。単位は dL/g で表され、分子量推定の基準量として用いられます。
- マーク・ハウィンク式
- Mark-Houwink方程式。固有粘度と分子量の関係を示す経験式。 [η] = K M^a。
- 分子量 Mw
- 重量平均分子量。ポリマーの質量分布の代表値の一つ。
- 分子量 Mn
- 数平均分子量。分子鎖の数の平均をとった指標。
- 分子量分布
- サンプル中の分子量の分布の広がり。固有粘度は分布の影響を受けます。
- Huggins式
- 希薄溶液の粘度と濃度の関係を表す式。 η_sp / c = [η] + k_H [η]^2 c。
- Ubbelohde粘度計
- 溶液の粘度を正確に測定する定量的な測定器。希薄溶液粘度の測定に用いられます。
- 温度依存性
- 温度が変わると粘度・固有粘度の値も変化します。実験条件として重要。
- 溶媒効果
- 溶媒の性質(良溶媒/不良溶媒、極性など)が固有粘度に影響します。
- 良溶媒/不良溶媒
- 溶媒が高分子の膨潤度を促進するかどうかを表す区分。固有粘度の測定条件にも影響します。
- 溶媒極性
- 溶媒の極性が分子の拡がりや溶解性に影響し、固有粘度にも影響します。
固有粘度の関連用語
- 固有粘度
- ポリマー溶液の希薄極限での粘度寄与を定量化する指標。無限希釈状態での単位体積あたりの高分子鎖の影響を表す[η]。鎖長・形状・膨潤度などを反映します。
- 特性粘度
- 固有粘度と同義語として使われることが多く、同じく[η]を指します。
- 比粘度
- η_r = η / η_s。溶液の粘度が溶媒の粘度に対してどれだけ上がっているかを示す指標。
- η_sp
- 特定粘度。η_sp = η_r - 1。薄い溶液での高分子の粘度寄与を示す量。
- η_red
- 減少粘度(Reduced viscosity)= η_sp / c。濃度を0に近づけたときの挙動を表す補助量。
- η_rel
- 相対粘度の表記。η_r と同義で用いられることが多い。
- Huggins方程式
- 希薄溶液における η_sp / c = [η] + k_H [η]^2 c の関係を示す経験式。薄い濃度領域の近似として用いられる。
- Kraemer方程式
- ln(η_rel) / c = [η] + k_K [η]^2 c など、相対粘度と濃度の関係を別の形式で表す式。
- Mark-Houwink方程式
- [η] = K M^a。粘度・分子量の経験的関係式。Kとaは溶媒・温度に依存。
- M_n
- 数平均分子量。ポリマーの平均的な分子量を表す。
- M_w
- 重量平均分子量。高分子の分子量分布の影響を受けやすい平均。
- M_v
- 粘度平均分子量。 intrinsic viscosity から間接的に得られる分子量。[η] = K M_v^a の形で用いられることが多い。
- MWD
- 分子量分布。M_n, M_w などを組み合わせた、分子量のばらつきを表す概念。
- 溶媒品質
- 良溶媒・Θ溶媒・劣溶媒の区分。ポリマーのコイル膨潤度と[η]に影響。
- χ(Flory-Hugginsパラメータ)
- 溶媒とポリマーの相互作用を表す指標。値が小さいほど良溶媒、Θ点付近は特別な挙動を示すことがある。
- コイル膨潤(膨潤係数)
- 溶媒中でポリマー鎖が広がる程度を表す概念。良溶媒ほど膨潤し、[η]が大きくなる傾向。
- 温度
- 温度が上がると溶解・膨潤の程度が変化し、[η]や M_v が影響を受ける。
- 濃度影響
- 濃度を上げると溶液は非ニュートン性になりやすく、希薄領域での測定が重要。[η]は希薄領域で定義される。
- 測定法
- 粘度計(Ubbelohde、Ostwald、Cannon-Fenske など)を用いて希薄領域の粘度を測定し、[η]を算出する。



















