ワーク座標系・とは？初心者でもわかる基本ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

ワーク座標系とは何か

ワーク座標系は加工物を基準にして座標を決める方法です。部品の実際の位置関係に合わせて原点を設定するため、設計図と加工をずれなく結びつけられます。ワーク座標系は加工現場でとても大切な考え方であり 機械座標系や 世界座標系と併せて使います。

まず覚えてほしいのは三つの座標系の違いです。世界座標系は現実世界の基準点を使う座標系、機械座標系は機械そのものの原点を基準とする座標系、そしてワーク座標系は加工中の部品に合わせて一時的に定義される座標系です。これにより同じCADデータでもWCSを変えるだけで別の部品に対して同じプログラムを流せます。

WCSの設定のイメージ

現場では部品をマシンに取り付けた瞬間に原点を決めます。原点は加工のスタート地点であり、工具の動きの起点になります。多くの機械には複数のワーク座標系が用意されておりそれぞれ異なる原点を設定できます。こうして 原点の設定 を変えるだけで別の部品や別の加工順序にも対応可能です。

例えば部品の左下を原点とするWCSを作るときはこの新しい原点を基準に切削指示を作成します。ワーク座標系を使うと加工プログラムの柔軟性が高まり部品が変わっても再作成の手間が減ります。

座標系	説明	例
世界座標系	現実世界の基準点を基準にする座標系	部品の固定位置を世界の原点とする
機械座標系	機械の内部原点を基準とする座標系	機械のホーム位置から移動
ワーク座標系	加工する部品に合わせて設定する座標系	部品の左下を原点に設定

実務の流れの例として三段階を押さえると理解しやすいです。 CADで部品を設計しCAMでWCSを設定して切削プログラムを作成します。その後は検査と調整を繰り返して部品の寸法を確認します。

このような作業の中でワーク座標系の考え方を身につけると初心者でも現場の加工がスムーズになります。

ワーク座標系の同意語

部品座標系: 部品（ワーク）を基準とする座標系。加工手順で部品の位置・姿勢を表現する際に用いられる。
工件座標系: 工件を基準にした座標系。工具の動作指示を工件の特徴点から解釈する際に用いられる。
作業座標系: 作業を前提とした座標系。しばしば機械座標系と工件座標系の中間的な参照点として使われる。
部品基準座標系: 部品を基準とする座標系。加工計画の基準点として設定され、座標変換の出発点になる。
工件基準座標系: 工件を基準とする座標系。部品の位置決めや検査の基準点として用いられる。
ワーク基準座標系: ワーク（工件）を基準にする座標系。加工指示をこの座標系で解釈する際の基準点になる。

ワーク座標系の対義語・反対語

機械座標系: ワーク座標系の対となる概念で、機械の原点を基準とした座標系。X・Y・Zの値は機械の基準点から測定され、工具の移動はこの座標系を前提に制御されます。
世界座標系: グローバルな基準座標系。複数の作業位置を統一して参照するための共通フレームとして使われることがあり、ワーク座標系とは別の大域的な参照系として扱われます。
絶対座標系: 座標値が固定の原点から常に同じ基準で表される座標系。ワーク座標系のオフセット状態と対比して語られることが多いです。
相対座標系: 現在位置や別の座標系を原点として座標値を定義する座標系。ワーク座標系が持つオフセットと対になる場合に使われる表現です。
部品座標系: 部品（ワーク）を基準とする座標系。文脈によってはワーク座標系と同義で使われることがあり、対義として挙げられることもあります。