

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
パケットコアとは何か
パケットコアとは、スマートフォンやモバイル機器がインターネットに接続する時に使われる、データのやり取りを管理するネットワークの中心部分です。電話の回線のような昔の仕組みとは異なり、データをパケットという小さな情報の束として送り出し、受け取る役割を担います。
パケットコアは主に 制御平面 と ユーザ平面 の2つの機能を分担します。制御平面は「誰が通信を始められるか」「どこに送るか」を決める指示を出し、ユーザ平面は実際のデータをルート通りに運ぶ部分です。
パケットコアの役割
以下のような仕事をします。
| 説明 | |
|---|---|
| データの転送経路の管理 | データがどの道を通って目的地へ行くかを決めます。 |
| セッションの維持と移動性の管理 | 移動中でも接続を維持し、機器が別の基地局に移動しても通信をつなぎ直します。 |
| セキュリティと認証 | 利用者が正当な契約を持つかを確認し、データを保護します。 |
| ポリシーと課金の適用 | どの通信を許可し、どの程度の料金が発生するかを判断します。 |
パケットコアの構成要素
4G と 5G では参画する機能が少し変わります。代表的な要素を挙げます。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| MME | モビリティ管理と接続の開始を担当します(4Gの制御平面の中心)。 |
| S-GW / P-GW | データの経路を作り、実際のデータ転送を担います(4Gのユーザ平面)。 |
| AMF / SMF | 5Gの制御平面とセッション管理を担います。 |
| UPF | 5Gのユーザ平面のデータ転送を担当します。 |
| その他の要素 | ポリシー制御や認証を支える機能が連携して動きます。 |
4Gと5Gの違いをざっくり
4G の場合はMMEとS-GW/P-GWが中心で、制御平面とユーザ平面が分かれて動作します。5G ではAMFとSMFが導入され、より柔軟に通信を管理します。データの高速化や同時接続数の増加は、これらの要素の協調によって実現されます。
身近な例で理解する
想像してみてください。パケットコアは郵便局のようなものです。あなたが手紙を出すと、郵便局が宛先を見て最適なルートを選び、途中で迷子にならないように配達の道順を指示します。受け取り側が動いても、郵便局は新しい住所を認識して再配達をお願いする仕組みです。そんな風にスマホのデータも、パケットコアが指示して正しい場所へ送られるのです。
パケットコアの同意語
- パケットコアネットワーク
- パケットデータの取り扱いを担う、通信ネットワークの中核部分であるコアネットワークのパケット機能を指す用語。
- コアネットワーク
- 通信全体を支える中核のネットワーク部分。音声とデータの両方を含む場合があるが、パケット通信を指すことも多い。
- EPC(Evolved Packet Core)
- 4Gのパケットコアを指す正式名称。EPCは4Gのデータ通信を担う中核アーキテクチャ。
- 4Gコアネットワーク
- 4Gに特化したパケットコアのネットワーク。長期的にはEPCを指すことが多い。
- 5Gコアネットワーク
- 5Gの新世代パケットコア。データ通信の中核となるネットワーク。
- モバイルコアネットワーク
- モバイル通信の中核となるネットワーク。パケット通信を中心に扱うことが多い。
- パケット交換コアネットワーク
- パケット形式の通信を処理するコアネットワークの別称。パケット交換機能を中心とする網。
- パケットデータコア
- パケットデータを処理・転送するための中核部を指す表現。やや直訳寄りの言い換え。
パケットコアの対義語・反対語
- エッジ(ネットワーク)
- パケットコアの対義語としてよく使われる概念。意味: ネットワークの中心・コアに対して、利用者に近い末端側の領域を指す。データ処理が端末寄りで行われるイメージ。
- アクセス網(アクセスネットワーク)
- ユーザー機器とコアを結ぶ最前線の層。意味: コアの手前に位置する部分で、端末とコアをつなぐ役割を担う。対義語として使われることがある。
- 末端機器(エンドポイント/端末)
- データの出入口となる利用者側の機器。意味: ネットワークのコア部ではなく、端末側を指す語。
- 端末(ユーザー端末)
- スマホやPCなど、実際に通信を行う機器そのもの。意味: コアと対になる、端末側の位置づけを示す語。
- エンドポイント(End-point)
- ネットワークの終端点。意味: コアから見た接続の末端にある点を指す用語で、対義語として使われることがある。
- エッジコンピューティング
- コアではなく、端末寄りでデータ処理を行う設計思想。意味: パケットコアと対比して、端末近くでの処理・分析を強調する概念。
パケットコアの共起語
- 5Gコア
- 5Gのコアネットワーク。AMF/SMF/UPFなどの機能を含み、ユーザの通信を制御・処理します。
- EPC
- LTEのコアネットワーク。MME/PGW/S-GWなどで構成され、4Gの通信を支えます。
- LTE
- 4Gの移動通信規格。高速データ通信と音声通話の両立を提供します。
- コアネットワーク
- 通信事業者の中核となる機能群。認証・課金・転送などを総括します。
- MME
- Mobility Management Entity。携帯端末の接続管理・移動性管理を担当します。
- HSS
- Home Subscriber Server。加入者情報と認証情報を格納するデータベースです。
- S-GW
- Serving Gateway。ユーザデータの転送路を提供し、PDNゲートウェイと連携します。
- P-GW
- PDN Gateway。PDN接続の確立・維持・課金を担当するゲートウェイです。
- PDN
- Packet Data Network。携帯端末が接続する外部ネットワークの総称です。
- APN
- Access Point Name。PDN接続を識別する名前で、端末の接続先を決定します。
- GTP
- GPRS Tunneling Protocol。コア網間のトンネルを作る通信プロトコルです。
- EPSベアラー
- LTEでのデータ伝送路。QoS付きのデータ路として機能します。
- QoS
- Quality of Service。通信の優先度・帯域・遅延を管理します。
- PCRF
- Policy and Charging Rules Function。ポリシーおよび課金ルールを決定します。
- PCEF
- Policy and Charging Enforcement Function。PCRFの決定を実際に適用する機能です。
- IMS
- IP Multimedia Subsystem。VoLTEなどのマルチメディア通信の基盤です。
- VoLTE
- Voice over LTE。LTE上での音声通話サービスを提供します。
- S1AP
- S1 Application Protocol。eNodeBとEPC間のシグナリングを担うプロトコルです。
- AMF
- Access and Mobility Management Function。5Gでの接続確立とモビリティ管理を担当します。
- SMF
- Session Management Function。セッションの管理とコアネットワークの設定を担当します。
- UPF
- User Plane Function。データ転送の実体を処理するユーザ平面の機能です。
- PCF
- Policy Control Function。5Gでのポリシー制御機能の一つです。
- UDM
- Unified Data Management。加入者データの統合管理を行います。
- UDR
- Unified Data Repository。加入者データのリポジトリとして機能します。
- NSSF
- Network Slice Selection Function。ネットワークスライスの選択を支援します。
- ネットワークスライシング
- 複数の仮想ネットワークを同一の物理網で提供する考え方で、サービスごとに分離します。
- セッション管理
- セッションの構築・変更・解放を管理する機能です。
- 認証
- 加入者の本人確認を行い、セキュリティを確保します。
- 課金
- 通信利用料の請求・課金ルールの適用を行います。
パケットコアの関連用語
- パケットコア
- モバイルネットワークのデータ通信を中核で制御・処理するネットワーク。認証・セッション管理・ QoS などを担います。
- パケットコアネットワーク
- パケットデータ通信を処理するコア部分の総称で、アクセス網と外部ネットワークを結ぶ役割を持ちます。
- EPC (Evolved Packet Core)
- 4Gのコアネットワーク。MME・SGW・PGW・HSS などの機能が組み合わさってLTEのデータ通信を支えます。
- 5Gコア
- 5Gのコアネットワーク。AMF・SMF・UPF などを核とし、サービス連携やネットワークスライシングを実現します。
- MME
- 4Gのモビリティ管理エンティティ。端末の接続・移動・認証の制御を担当します。
- SGW
- Serving Gateway。データの中継・トンネルの終端として、データプレーンの処理を担います。
- PGW
- Packet Gateway。端末のIPアドレス割り当てや外部ネットワーク接続を提供します。
- HSS
- Home Subscriber Server。加入者データと認証情報を格納するデータベースです。
- PCRF
- Policy and Charging Rules Function。QoSや課金ルールを動的に決定します。
- PCEF
- Policy and Charging Enforcement Function。PGW内でポリシーと課金を適用します。
- PDNゲートウェイ
- PGWの別名。4GでPDNと接続するゲートウェイです。
- APN
- Access Point Name。端末が接続するデータネットワークの識別名です。
- UPF
- User Plane Function。データプレーンの処理・転送を担当します。
- AMF
- Access and Mobility Function。5Gのアクセス管理とモビリティ管理を担います。
- SMF
- Session Management Function。セッションの確立・変更・解放を管理します。
- PCF
- Policy Control Function。5Gのポリシー決定を担います。
- AUSF
- Authentication Server Function。端末の認証を実行します。
- UDM
- Unified Data Management。加入者データの統合管理を担当します。
- UDR
- Unified Data Repository。データの参照元・格納庫として機能します。
- NRF
- Network Repository Function。各機能の発見・連携をサポートします。
- NEF
- Network Exposure Function。外部アプリへネットワーク機能を公開する窓口です。
- NSSF
- Network Slice Selection Function。ネットワークスライスの選択を支援します。
- QCI
- QoS Class Identifier。サービスの品質要件を表す識別子です。
- GTP
- GPRS Tunneling Protocol。EPC内でデータをトンネル化し、パケットを運ぶ仕組みです。
- Diameter
- 認証・課金情報の交換に使われる通信プロトコルです。
- SBA
- Service-Based Architecture。5Gコアの機能間をサービスとして連携する設計思想です。
- NSA/SA
- 5G導入方式の区別。NSAはLTEと併用、SAは5Gのみで完結します。
- ネットワークスライシング
- 一つの物理ネットワークを用途別の仮想スライスに分割して提供する考え方です。
- エッジコンピューティング
- データ処理を通信網の端側で行い、遅延を低減します。
- NFV
- Network Functions Virtualization。ネットワーク機能を仮想化して運用します。
- クラウドネイティブ
- クラウドの設計思想に基づく、マイクロサービス・コンテナ化を前提とするアーキテクチャです。
- PCC
- Policy and Charging Control の略。4Gでのポリシーと課金の統合管理です。
パケットコアのおすすめ参考サイト
- 第850回:コアネットワーク とは - ケータイ Watch
- EPCとは - IT用語辞典 e-Words
- EPCとは - IT用語辞典 e-Words
- 第546回:SAE/EPCとは - ケータイ Watch
- IT用語『コアネットワーク』(バックボーン)とは?



















