

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
mccabe・とは?ソフトウェアの複雑さを測る指標
ソフトウェア開発では、コードの複雑さが保守性や品質に大きく影響します。mccabe は、その複雑さを測る代表的な指標のひとつです。正式には McCabe のサイクロマティック・コンプレキシティと呼ばれ、略して CC と表記されることが多いです。ここでは初心者の人にも分かりやすく、mccabe とは何か、どう使うのかを解説します。
McCabe の名前は、ソフトウェア設計の分野で活躍したアメリカのエンジニア、トーマス・マッケイブに由来します。彼が提案した考え方は「プログラムの実行経路は分岐の数に比例して増える」というものです。つまり分岐が多いほど、テストの網羅性を確保するのが難しくなり、バグが潜みやすくなるという意味です。
CC は「決定点の数 + 1」で概算されることが多く、実務ではこの概算を使ってコードの複雑さを評価します。決定点には if や switch、for や while などの分岐要素が含まれ、これらが増えるほど CC は上がります。直線的な処理だけなら CC は 1、1つの if があると 2、2つの分岐があると 3 というように推移します。CC が高いほど、コードは理解・保守が難しくなるサインです。
計算の基本と意味
最もシンプルな考え方は 決定点の数 + 1 です。決定点には以下のような要素が含まれます。if/else の分岐、switch の分岐、条件式の組み合わせ、ループ、場合によっては三項演算子なども含まれることがあります。これらが多くなると、プログラムの実行経路のパターンが増え、テストケースの数も増加します。
このような状況を避けるには、機能を小さな部品へ分割して、各部品を独立してテストできるようにすることが有効です。小さな関数に分ける、分岐を単純化する、早期リターンを適切に使うなどの工夫が、CCを抑える具体的な手段です。
実務での使い方と目安
プロジェクトの進行中には、関数やメソッドごとに CC を測定しておくと、保守の優先度を決める手掛かりになります。一般的な目安としては、CC が 10 を超える場合は改善を検討、20 を超える場合は重大なリファクタリングのサイン とされることが多いですが、文脈によって適切な閾値は変わります。単純なツールの処理や、極端に短い関数では CC が低くても難易度が高い場合もあるため、数値だけで判断せず、実際の理解のしやすさを併せて見ることが大切です。
CC を下げる具体的な方法としては、以下のようなものがあります。大きな関数を小さな関数に分割する、条件分岐を別の関数へ委譲する、ループの内側の処理を別の関数化する、早期リターンを適切に使って深いネストを避ける、といった方法です。これらを継続的に行うことで、コードは読みやすく、テストもしやすくなります。
表で見る例
| 想定 CC | |
|---|---|
| 直線的な処理のみ | 1 |
| 1つの if がある場合 | 2 |
| 2つの if がネストされた場合 | 3 |
| 複数の分岐とループが組み合わさる場合 | 5 以上 |
まとめ
mccabe とは、プログラムの分岐の数をもとにした複雑さの指標のことです。コードが複雑になると保守が難しくなるため、CCを低く保つように工夫しましょう。初心者でも、関数を分割する習慣をつけ、テストを増やし、リファクタリングを行えば、品質の高いソフトウェアを作ることができます。
mccabeの同意語
- McCabeの複雑度
- McCabeが提唱した、プログラムの制御フローの複雑さを数値化する指標。条件分岐やループの構造を基に、独立した実行経路の数を計算します。テストの網羅性や保守の難しさの目安として使われます。
- サイクロマティック複雑度
- Cyclomatic Complexity(サイクロマティック複雑度)の日本語表現。プログラムの分岐・循環構造から導かれる複雑さの度合いを示す指標です。
- サイクロマティック数
- サイクロマティック複雑度の別名・略称として使われる表現。計算の根拠は同じです。
- 制御フローの複雑さ
- プログラムの制御フロー(if・for・while・switchなどの分岐・ループ)に現れる複雑さを指す概念です。
- 条件分岐の複雑さ
- 条件分岐が多いほど複雑さが増すことを表す表現。McCabe指標の要素の一つです。
- 実行経路の数
- プログラムが取り得る独立した実行経路の数を意味します。McCabe複雑度の根拠となる考え方です。
- 独立経路数
- 独立した実行経路の数を表す専門用語。McCabeの算出式の核になります。
- コードの構造的複雑性
- コードの構造自体の複雑さを指す表現。McCabe複雑度の背景となる概念です。
- コード複雑度
- コード全体の複雑さを表す総称。McCabe複雑度はこの中の代表的な指標です。
- 静的解析指標
- ソースコードを実行せずに解析して得られる指標の総称。McCabe複雑度は静的解析で測定されます。
mccabeの対義語・反対語
- 低複雑度
- McCabeメトリックで測られる複雑度が低い状態。分岐数が少なく、コードの読みやすさ・保守性が高い。
- シンプル
- 設計・実装が単純で、余計な分岐や処理がほとんどないこと。理解しやすいコードの状態。
- 単純
- 機能や処理が基本的で、理解しやすい状態。複雑さが抑えられていること。
- 明瞭
- コードの意図がはっきりしていて、分岐の理由がすぐ分かる状態。
- 読みやすい
- 可読性が高く、他の人がコードを追いやすいこと。
- 直線的設計
- 分岐が少なく、全体の流れが直線的に見える設計のこと。
- 分岐が少ない
- if/elseなどの条件分岐が減り、処理の流れが単純な状態。
- モジュール化されている
- 機能を小さなモジュールに分割し、全体の複雑さを抑えた設計。
- リファクタリング済み
- コードを整理・改善して複雑さを低減した状態。
- 最小分岐数
- 分岐の数を最小限に抑え、判断点を減らした設計。
- クリーンコード
- 読みやすく保守しやすい、規約に沿って整えられたコード。
- 高い保守性
- 変更の影響範囲が狭く、修正・拡張が容易な状態。
mccabeの共起語
- サイクロマティック複雑度
- McCabe の正式な指標で、ソースコードの制御フローにおける独立した実行経路の数を数える指標。分岐や条件が多いほど値が高くなる。計算式は M = E - N + 2P(E: エッジ数, N: ノード数, P: 連結成分数)です。
- McCabe 複雑度
- サイクロマティック複雑度とも呼ばれる指標で、コードの分岐の複雑さを表す代表的なメトリクスです。
- 複雑度
- コードの分岐・条件の複雑さを表す総合的な指標。値が大きいと理解・テスト・保守が難しくなりやすいです。
- 条件分岐
- if、switch、三項演算子など、コードの分岐を生み出す要素のこと。分岐が多いと複雑度が上がります。
- 判定条件
- 比較演算子や論理演算子を使って成立を判定する条件式のこと。複雑な判定条件はテストを難しくします。
- 制御フローグラフ
- プログラムの実行経路をノードとエッジで表した図。McCabe 複雑度はこのグラフの構造を基に算出されます。
- ノード数
- 制御フローグラフの節点の数。複雑度を計算する際の要素の一つです。
- エッジ数
- 制御フローグラフの枝の数。複雑度を計算する際の要素の一つです。
- 計算式
- 複雑度を算出する代表的な式。M = E - N + 2P(E: エッジ数, N: ノード数, P: 連結成分数)です。
- ソースコード分析
- ソースコードを解析してメトリクスを算出する作業の総称で、静的解析ツールで自動的に測定されます。
- 静的解析
- 実行せずにコードを分析して品質を評価する手法。McCabe 複雑度も静的解析で測定されます。
- テストケース
- 分岐を網羅するために設計する具体的な入力と経路の組み合わせのこと。複雑度が高いと網羅が難しくなります。
- テストカバレッジ
- 実行したテストがコードのどの部分を網羅したかを示す指標。高いカバレッジは品質の目安になることがあります。
- 保守性
- コードを将来の変更・修正・機能追加に対してどれだけ容易に対応できるかの度合い。複雑度が低いほど保守性は高くなる傾向があります。
- リファクタリング
- コードの内部構造を改善して可読性や保守性を高める作業。結果的に複雑度を下げることが目的です。
- コード品質
- コード全体の品質を表す総合的な概念。可読性、保守性、信頼性、パフォーマンスなどを含みます。
- 可読性
- コードの読みやすさのこと。複雑度が高いと可読性は低下します。
- ツール
- McCabe 複雑度を測定・可視化する自動ツールの総称。代表例として SonarQube、PMD、Visual Studio などがあります。
- 設計
- ソフトウェアの全体的な構造や方針のこと。良い設計ほど複雑度を抑えやすくなります。
- 閾値
- 許容される複雑度の基準値。組織や言語のガイドラインにより上限が設定され、超えるとリファクタリングが推奨されます。
mccabeの関連用語
- McCabe 複雑度
- プログラムの制御フローの複雑さを表す指標。関数やメソッドごとに独立経路の数を数え、数値化します。値が大きいほど保守性が低下し、バグの発生リスクが高まります。
- サイクロマティック複雑度
- McCabe 複雑度の別名。制御フローチャートに基づく独立経路の数を示す指標です。
- 制御フローチャート
- プログラムの実行順序をノードとエッジで表した図。McCabe 複雑度の計算根拠となる構造です。
- 独立経路数
- CFG における独立した経路の最大数。McCabe 複雑度の基本値として用いられます。
- 判定点
- if、switch、for/while などの条件分岐点のこと。判定点が多いほど複雑度が高くなります。
- 条件分岐
- 条件式によって分岐する処理のこと。複雑度を押し上げる要因の一つです。
- 基本経路
- CFG 内の独立した経路の集合。McCabe 複雑度を構成する基礎要素の一つです。
- ノード
- 制御フローチャート内の処理または決定点を表す点。複雑度計算の要素です。
- エッジ
- 制御フローチャート内の遷移(流れ)を表す線。ノードを結び、経路を定義します。
- 静的解析
- 実行せずにコードを分析して品質を評価する手法。McCabe 複雑度は静的解析で算出されることが多いです。
- コードメトリクス
- コード品質を数値で表す指標群。McCabe 複雑度は代表的なメトリクスの一つです。
- 保守性
- コードを修正・機能追加しやすい程度。複雑度が高いほど保守性は低下する傾向があります。
- リファクタリング
- コードの機能を変えずに内部構造を見直して複雑さを減らす作業。
- テスト設計への影響
- 複雑度が高い箇所は網羅的なテスト設計が難しく、テスト工数が増えやすいという傾向があります。
- 代表的ツール
- SonarQube、Lizard、Pylint、Code Climate など。McCabe 複雑度を算出・表示できるツール群です。
- 閾値・目安
- よくある目安として、関数ごとの複雑度を10未満に抑える、などの指針があります。ただし言語やプロジェクトで異なります。
- ソフトウェア品質指標との関係
- 複雑度は保守性・信頼性・テスト容易性など品質指標と密接に関係します。



















