grubx64.efiとは？初心者向けにわかりやすく解説するEFIブートローダー共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

grubx64.efiとは何か

grubx64.efiは64ビットのUEFI環境で動くGRUBと呼ばれるブートローダーの実行ファイルです。 EFI形式の小さなプログラムで、パソコンの起動時に最初に読み込まれるファイルのひとつです。

GRUBは複数のOSを同時に扱える起動管理を行います。つまりコンピュータに複数のOSが入っている場合に、起動時にどれを起動するか選べる画面を表示します。grubx64.efiはこのGRUBの64ビット版の実行ファイル名で、UEFIファームウェアが起動時に読み込む対象として広く使われます。

仕組みと動作の流れ

UEFIと呼ばれる新しいタイプの起動方式では、ファームウェアが最初に読み込むファイルが決まっています。grubx64.efiはその中の一つで、ストレージの EFI ディレクトリ内に格納されていることが多いです。

起動時にはファームウェアが grubx64.efi を読み込み、GRUB がメニューや設定ファイル grub.cfg を読み込んでどのOSを起動するかを決定します。ここで grub.cfg にはOSの起動順序やカーネルの options などが書かれています。

主な配置と使われ方

多くのディストリビューションでは以下のように配置されます

ファイル名	grubx64.efi
用途	UEFI起動時にOSを選択するGRUB実行ファイル
場所の例	EFI/BOOT/grubx64.efi や EFI/ distro /grubx64.efi
設定ファイル	grub.cfg が基本的な設定を提供

注意点と安全性

セキュアブートが有効になっていると grubx64.efi には署名が必要になることがあります。不正なファイルを起動しないように、信頼できるソースから入手してください。

また、 grubx64.efi の置き場所を変えたりパーティションを操作したりすると、起動できなくなる可能性があります。作業の前には必ずバックアップを取り、分からない場合は専門家に相談しましょう。

まとめ

grubx64.efi は64ビットのUEFI環境で動く GRUB ブートローダーの実行ファイルです。複数のOSを切り替えて起動するための基盤となり、適切な配置と設定があればスムーズにOSを選択して起動できます。

grubx64.efiの同意語

GRUB2 EFI バイナリ: UEFI（EFI）環境で64ビット用に実行されるGRUBの本体ファイル。起動時にカーネルを読み込み、起動メニューや設定を提供する役割を果たします。
GRUB EFI ローダー: EFI ブートローダーとして機能するGRUBの別称。UEFI起動時に最初に読み込まれ、OS起動を制御します。
64-bit UEFI 用 GRUB: 64ビットのUEFI仕様に対応したGRUB。ブートエントリを解釈してカーネルの起動を開始します。
EFI 起動用 GRUB バイナリ: UEFI起動プロセスで使用されるGRUBの実行ファイル。ブート時にOSを選択・起動します。
GRUB2 の EFI アプリケーション: GRUB2 がEFI環境で動作するための実行可能ファイル。EFIアプリケーションとして機能します。
GRUB ブートローダー（EFI）: EFI 環境で使用されるGRUBの呼称の一つ。ブートの入口として機能するプログラムです。

grubx64.efiの対義語・反対語

grub-pc (GRUB BIOS版): GRUBのBIOS/レガシーブート向け実装。grubx64.efiのUEFI版に対する、MBR/BIOS起動環境で使われるGRUBの実装。
bootmgfw.efi: WindowsのUEFIブートマネージャー。GRUBx64.efiの対抗となる別ベンダーのブートローダー。
legacy BIOS boot: UEFI(grubx64.efi)に対する古いBIOS/レガシーブートの概念。
BIOSモード起動: BIOSモードでの起動。UEFI起動(grubx64.efi)の反対概念。
syslinux: BIOS起動用の軽量ブートローダー。GRUBの代替として使われることがある。
lilo: 古いBIOSベースのLinuxブートローダー。GRUBをBIOS版で補完する存在。
bootx64.efi: 他のUEFIブートローダーの総称。grubx64.efiの別のUEFIブートローダーとして捉えられることがある。
EFIなし起動: UEFIを使わず、レガシーブートに切り替える起動方法。

grubx64.efiの共起語

grubx64.efi: GRUB 2の64ビットUEFI用起動ファイル。UEFI環境でGRUBを起動する実体のバイナリです。
GRUB2: GRUBの第2世代。Linux系OSを起動する標準的なブートローダー。
UEFI: Unified Extensible Firmware Interface。従来のBIOSに代わるファームウェア仕様で、起動プロセスを管理します。
EFI System Partition (ESP): UEFI起動ファイルを格納する専用のパーティション。OSごとの起動ファイルが配置されます。
/EFI/BOOT: UEFI起動ファイルを標準で置くディレクトリ。GRUBやWindowsの起動ファイルがここに置かれることがあります。
grub.cfg: GRUBの設定ファイル。OSの起動エントリ、カーネルパラメータ、タイムアウトなどを定義します。
grub-install: GRUBをディスクのEFI領域やMBRへインストールするコマンド。
grub-mkconfig: 現在のシステム情報から grub.cfg を自動生成するコマンド。
linuxefi: UEFI環境でカーネルを起動するGRUBのコマンド。Linuxカーネルをロードします。
initrdefi: UEFI環境で initramfs をロードするGRUBのコマンド。
linux: GRUBのエントリでカーネルを指定して起動する設定要素。実際にはLinuxカーネルのパスとパラメータを記述します。
initrd: 起動時にカーネルとともに読み込まれる初期RAMディスク。
kernel: OSのカーネル。起動の中心となる実体プログラム。
multiboot: 複数のOSを同じマシンで起動できるようにするGRUBの機能。
multiboot2: Multiboot2規格。GRUBが複数OSをサポートするための仕様。
chainloader: 別のブートローダーを読み込む機能。Windowsのブートローダーなどを起動する際に使われます。
shim.efi: Secure Boot対応時に署名済みGRUBへの信頼を渡すシャムファイル。署名付きブートローダーの役割。
Secure Boot: システムの起動時に署名検証を行い、信頼されたOSのみ起動を許可するセキュリティ機能。
os-prober: 他のOSを検出して grub.cfg に自動でエントリを追加するツール。
bootmgfw.efi: Windows Boot Manager のUEFI版ファイル。ESP上にありWindows起動を制御します。
grubenv: GRUBの環境変数を保存するファイル。起動時の設定を保持します。
x86_64: grubx64.efi が対象とするアーキテクチャ。64ビットのCPU向け。
デュアルブート: 同じPC上で複数のOSを共存させ、GRUBを介して選択起動する構成。
起動メニュー: GRUBが表示するOS選択画面。ESC などで表示を呼び出します。
CSM (Compatibility Support Module): UEFI内のBIOS互換モード。古いOSやブートローダーの起動を支援します。
Windows Boot Manager: Windows の起動管理システムで、bootmgfw.efi などを介して起動します。

grubx64.efiの関連用語

grubx64.efi: GRUB2 の 64ビット EFI（UEFI）用ブートローダーアプリケーション。UEFI ファームウェアが起動時にこのファイルを読み込んで GRUB のメニューと起動処理を実行します。 ESP（EFI System Partition）内の /EFI/ 配下またはディストリビューションごとのフォルダに配置されることが多いです。
GRUB (GRUB2): Grand Unified Bootloader の略。複数のOSやカーネルを起動するためのメニューと設定を提供する Linux のブートローダー。現在は GRUB2 が標準的に用いられます。
UEFI (Unified Extensible Firmware Interface): 従来の BIOS の代わりとなるファームウェア仕様。EFI ベースのブートローダーを用いて OS を起動します。セキュアブート対応などの機能を持ちます。
EFI System Partition (ESP): UEFI ブート用の専用パーティション。通常 FAT32 でフォーマットされ、grubx64.efi などのブートローダーや設定ファイルを格納します。
EFI (Extensible Firmware Interface): UEFI の略称で、ファームウェアとオペレーティングシステムの橋渡しを行う仕様全般を指します。
Secure Boot: 署名済みのブートローダーとカーネルのみを実行する機能。未署名の grubx64.efi は通常は起動しません。署名付きの shim などと組み合わせて Linux を起動することが一般的です。
Shim: Secure Boot 環境で信頼できる入口として機能する小さなブートローダー。Linux の起動を署名検証付きで通す役割を持ちます。
Machine Owner Key (MOK): 自分で用意した署名鍵。Secure Boot 環境で追加のキーを信頼するために使用します。
mokutil: MOK の登録・検証・管理を行う Linux コマンド。登場した自分の鍵を Secure Boot に enrolled します。
efibootmgr: Linux から UEFI の起動エントリを管理するツール。BootOrder の変更や新規エントリの作成が可能です。
grub.cfg: GRUB の設定ファイル。表示するメニュー項目やカーネル・initrd の指定、起動オプションを記述します。
grub-install: GRUB をブートローダーとしてディスクへインストールするコマンド。EFI 環境では grubx64.efi の配置を行います。
update-grub / grub-mkconfig: OS を自動検出して grub.cfg を再生成するコマンド。多くは OS プローバと連携します。
grub-mkconfig: grub.cfg を生成する内部的なコマンド。grub-install 後に設定を更新する際に使われます。
Linux Kernel: Linux の核となるカーネル。GRUB はこのカーネルと initramfs を読み込み起動します。
initramfs / initrd: 初期 RAM ディスク。カーネルがルートファイルシステムをマウントする前に必要なモジュールや初期処理を提供します。
os-prober: 他のOSを検出して grub.cfg にエントリを追加するツール。複数OSを共存させる際に役立ちます。
OS Prober: os-prober の別称。GRUB が他OSを検出してメニューに追加するのを支援します。
Boot Entry: GRUB のメニューに表示される起動オプション（OS やカーネルの組み合わせ）。
BootOrder / BootNext: UEFI の起動順序。BootNext は次回の起動だけの一時的な優先設定です。
Boot0000: UEFI NVRAM 内の個別の起動エントリ。実際の番号は環境ごとに異なります。
32-bit EFI / grubia32.efi: 32ビット版の EFI 用 GRUB 実装。x86_64 環境でなく ROM が 32-bit の場合に使用されます。
PE/COFF: EFI バイナリのファイル形式。EFI アプリケーションは PE/COFF 形式で格納されます。
GRUB Modules (insmod, linux, initrd): GRUB の機能を拡張するモジュール群。insmod でモジュールを読み込み、linux や initrd などは起動に必要なモジュールです。
grub rescue: GRUB の救済モード。ブートローダーが破損したり設定を見つけられないときに現れるコマンドライン。
Chainloading: 別のブートローダーを呼び出して起動する手法。GRUB から Windows Boot Manager などへ移行する場合に使われます。
Fallback path: BOOTx64.EFI: UEFI のフォールバックブートローダー。ESP の /EFI/BOOT/BOOTx64.EFI がよく使われます。
Systemd-boot: systemd が提供する EFI ブートマネージャー／ローダーの一種。GRUB の代替として利用されることがあります。
EFI Shell: UEFI ファームウェアに付属するコマンドライン環境。ファームウェア設定の確認・実験的操作に使われます。
Refind: GRUB の代替となる EFI ブートマネージャー。自動検出能力と美しいメニューが特徴です。