row.namesとは？初心者向けガイド：データフレームの行名の役割と使い方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

row.namesとは？データフレームの行名の基本

データ分析をするときには表のようにデータを整理します。R の世界ではその表の行を表す名札のようなものが row.names です。row.names はデータフレームの行名を指す属性で、各行に対応するラベルを持ちます。行名は文字列ベクトルか整数ベクトル、あるいは NULL をとることができます。通常は自動的に 1 から n までの連番が割り振られますが、必要に応じて任意の名前に変更できます。

行名はデータの識別や結合、出力時の表示に役立つことがあります。たとえば表を印刷するときに行名があると、どの行かを視覚的に判断しやすくなります。行名を取り扱うときには、行の順序や行の長さが崩れないように注意しましょう。

row.namesの基本的な使い方

df <- data.frame(a = 1:3, b = c("A","B","C"), row.names = c("r1","r2","r3"))

この例ではデータフレーム df の各行に r1, r2, r3 という名前をつけています。行名を確認するには row.names(df) を使います。結果は df の各行に対応する名前のベクトルになります。

すでにあるデータフレームの行名を削除したい場合は NULL を指定します。

df2 <- data.frame(a = 4:6, b = c("D","E","F"), row.names = NULL)

ファイルを読み込むときには第一列を行名として使うこともできます。これにより CSV などのファイル内の第一列が行名として扱われます。

df3 <- read.csv("data.csv", row.names = 1)

row.names の注意点と実務でのポイント

ポイント1: 行名を変更するときはデータの整合性に注意しましょう。特に結合やフィルタリングの後は、行名がずれていないかを確認します。

ポイント2: 行名は必須ではありません。多くの分析では行番号で十分なことも多く、過剰な行名の変更は混乱の原因になります。

よく使われる操作の実例

操作	例
現在の行名を取得	row.names(df)
行名を新しいベクトルに置換	row.names(df) <- c("新名1","新名2",...)
行名を NULL にして削除	row.names(df) <- NULL
データ読み込み時第一列を行名として使う	read.csv("file.csv", row.names = 1)

row.names と関連する関数

R には row.names の取得・設定に関する関数として row.names() という表現もあります。データフレームで使う場合は row.names 属性と同様の動作をしますが、状況に応じて関数形式 rownames() や names() などの関数と組み合わせて使うことがあります。

実務での練習問題

練習1: 自分の作成した df に対して、各行に人名を行名として設定してみましょう。練習2: 読み込んだデータの第一列を行名として使い、以後の処理でその行名が識別子として機能するかを確認してみましょう。

まとめ

row.names はデータフレームの行名を管理する重要な属性です。適切に使えばデータの識別や結合、出力がスムーズになります。初心者のうちは基本的な使い方と注意点を覚え、必要な場面でだけ活用するのが安全です。

row.namesの同意語

row.names: Rのデータフレームにおける各行の名前（行ラベル）を指す引数名。行を識別するためのラベルとして使われます。
rownames: Rの関数 rownames() が提供する機能。行名を取得・設定するための別名として使われます。
行名: データの各行を識別するための名前。行ラベルとも言われます。
行ラベル: 行ごとに付ける表示名。データを見分けるためのラベルです。
行の名前: 各行に割り当てられた名前。行の識別に使われる表現です。
データフレームの行名: データフレームの行に対応する名札のようなもの。行の識別子として使われます。
行識別子: 行を特定するための識別子としての名称。行を区別する目印になります。
行ID: 行を一意に識別するID的な名前。データ整形時の参照に使われます。
行名プロパティ: データ構造の属性として、行名を表す性質を示す表現です。
行名セット: 行名を設定する操作・概念のひとつ。複数の行名をまとめて指すこともあります。
行名フィールド: 行名を格納する情報の場所を指す表現。特にデータ構造上の呼称として使われます。
行ラベル名: 行ラベルとしての正式名称の意味合いを表す言い回しです。

row.namesの対義語・反対語

列名: row.names の対義語としての主要な概念。データフレームの各列を識別するための名前であり、列を参照する際に使われます。行を識別するのが row.names であるのに対し、列を識別するのが列名です。
カラム名: 列名の別表現。英語では column names に相当します。行のラベルが row.names、列のラベルが column names の関係です。
列ヘッダ: 表の上部にある列の見出し。通常は列名と同義で、データの構造を示すラベルとして機能します。
列名と対になる概念の総称: データの横方向の識別子を指す総称。列方向の名前・見出し（列名／カラム名／列ヘッダなど）を含みます。
行番号: row.names の反対の考え方として、行を名前ではなく番号で識別する方法。1,2,3… の整数で表され、名前付きのラベルを持たない状態を指します。

row.namesの共起語

row.names: データフレームの各行を識別するための名前を格納している属性名。行名とも呼ばれる。
rownames: データフレームの行名を取得・設定するための関数（row names の操作を行う基本的な関数）。
data.frame: R の基本的な表形式データ構造。行名を持つことがあり、row.names 属性が関連する。
tibble: tidyverse のデータフレームで、行名を基本的には持たない設計。row.names を使わずに扱うことが多い。
data.table: 高速データフレームのパッケージ。row.names は通常サポートされず、代わりキーや識別子を用いる設計。
names: オブジェクトの列名や要素名を取得・設定する関数。データフレームなら列名の操作に使われる。
colnames: 列名を取得・設定する関数。row.names とは別に列名の管理に用いられる。
dimnames: 行名と列名の組を格納する dim 属性。データ構造の名前情報の総称。
attributes: オブジェクトの属性（クラス、row.names、dimnames など）を一覧表示・操作する概念・関数。
read.csv: カンマ区切りの CSV を読み込む関数。row.names=... で第一列を行名として使用できることがある。
read.table: 基本的な表形式データの読み込み関数。row.names 引数を使って行名を指定できる。
write.csv: データフレームを CSV に書き出す関数。row.names 引数で行名の出力有無を制御できる。
structure: オブジェクトに属性を付与して作成する関数。row.names= で行名を設定することも可能。
NULL: row.names を NULL に設定すると行名が削除され、行名なしのデータフレームになる。
dim: データの次元を表す情報。dimnames を含む場合、行名・列名の情報も含まれる。

row.namesの関連用語

row.names: データフレームの各行を識別するための名前を格納する属性。データフレーム作成時に row.names 引数で設定したり、 row.names(df) <- c('A','B',...) のように代入して変更します。値は NULL（自動生成）または nrow(df) と同じ長さの文字ベクトルで指定します。
行名: 行名はデータフレームの各行を識別する名前のこと。row.names の日本語表現で、データの識別子として使われます。
rownames() 関数: row.names の値を取得または設定する関数です。例: rownames(df) で取得、 rownames(df) <- c('a','b',...) で設定します。
属性 (attributes): row.names はデータフレームの属性の一つです。attributes(df) で他の属性と一緒に確認・操作できます。
データフレーム: R の基本的な二次元データ構造。行名はこのデータ構造の各行を識別するための識別子として使われます。
列名 (colnames): データフレームの列を識別する名前のこと。row.names とは別の属性です。colnames(df) で取得・設定します。
names() 関数: 列名（データの名前）を取得・設定するための関数。データフレームでは colnames(df) と同様の用途で使われます。
NULL: row.names の特別な値で、NULL を指定すると自動的に行名が割り当てられます。
文字ベクトル: 行名として使う文字列のベクトル。長さは nrow(df) と同じである必要があります。
read.csv の row.names 引数: CSV ファイルを読み込む際に、哪些行名をデータに取り込むかを row.names 引数で制御します。NULL で自動、もしくは既存の列を行名として使えます。
write.csv の row.names 引数: データを CSV に出力する際、行名をファイルに含めるかどうかを row.names 引数で制御します。FALSE にすると行名を出力しません。
tibble: tidyverse のデータフレームで、基本的に行名を扱わない設計。行名を使わずデータ処理を行うことが推奨されます。
rownames_to_column: tibble パッケージの便利関数で、行名をデータの新しい列として取り出します。ROW NAMES を列として扱えるようになります。