mbtilesとは？初心者向けガイドで学ぶ仕組みと使い方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

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高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

mbtilesとは何か

mbtiles は地図のタイル画像を一つのデータベースにまとめたファイル形式です。地図を小さな画像で表すタイルと、それをどう組み合わせるかを管理する情報を一つのファイルに詰め込んでいます。このしくみによって地図データを効率よく配布できる点が大きなメリットです。

多くの地図アプリはズームレベルごとに小さな画像を並べて表示します。mbtiles はその小さな画像群を一つのファイルに格納し、サーバを立てずにクライアント側で参照できる仕組みを提供します。

mbtiles の基本構造

mbtiles ファイルは SQLite データベースとして振る舞います。主に二つのテーブルが使われます。

tiles テーブル	ズームレベル zoom_level とタイルの列 tile_column と行 tile_row に対応する画像データ tile_data が格納されます。tile_data は PNG や JPEG などのバイナリデータです。
metadata テーブル	ファイルの情報を持つ表で name description version creator などの項目が入ります。

注意点として tile_row は伝統的な TMS 方式が元になっており座標系が下向きに増える設計です。表示側で XYZ 形式に変換する処理が必要になることがあります。

作成と利用の流れ

データ元を raster タイルとして作成するか vector タイルとして作るかで作業が変わります。 raster タイルの場合は gdal2tiles や QGIS のエクスポート機能、TileMill のようなツールを使って MBTiles にまとめます。vector タイルの場合は tippecanoe のようなツールを使って MBTiles に格納します。一般に出力は PNG や JPEG のタイル画像を含むファイルとなります。

完成した MBTiles はウェブ地図の表示だけでなくオフライン地図の提供にも使えます。クライアント側のライブラリである Leaflet OpenLayers などと組み合わせて表示するのが基本的な使い方です。実務ではデータの更新頻度に合わせて分割やキャッシュ戦略を工夫します。

代表的なツールと使い方の例

vector タイルを作る場合は tippecanoe が有名です。大規模データから小さなタイルを作成して MBTiles に格納します。 raster タイルを作る場合は gdal2tiles や QGIS のエクスポート機能を使います。mbutil などの補助ツールを使えばフォルダへ展開したタイルを MBTiles にまとめる作業も可能です。

MBTiles の読み込みはサーバ側でのタイル提供が一般的です。特定のサービスだけで完結させたい場合はクライアント側の処理を最適化する必要があります。

使い方の注意点

データの権利とライセンス を必ず確認してください。地図データには著作権やライセンス条件があり、無断での配布や再利用は法的な問題につながることがあります。

ファイルサイズとパフォーマンス MBTiles は大量のタイルを一つのファイルにまとめるためサイズが大きくなりがちです。適切な圧縮とキャッシュ戦略を用い、必要に応じて分割や分散配信を検討してください。

座標系の扱いにも注意が必要です。MBTiles のタイル座標は ZXY 方式や TMS 式で格納される場合があり、表示側のライブラリで座標変換を行う必要が生じます。

よくある質問と解説

mbtiles とタイル画像の違いは何ですか。 mbtiles はタイル画像を一つのデータベースにまとめた形式です。タイルは画像データとして格納されています。

mbtiles の主な用途は何ですか。ウェブ地図の配布やオフライン地図の提供が主な用途です。

MBTiles は地図データを効率よく配布・表示するための実用的な形式です。新しいデータを追加する場合も同じファイルに追記でき、更新が容易です。

mbtilesの同意語

MBTiles: 地図のタイルを格納するための SQLite データベース形式の正式名称。MBTiles 自体を指す言葉です。
mbtilesファイル: MBTiles形式のファイルで、拡張子は通常 .mbtiles。地図タイルを単一ファイルとして保存します。
MBTilesファイル: MBTiles形式のファイル。MBTiles のデータを含むファイルを指します。
MBTiles形式: 地図タイルを格納するファイル形式の規格。タイルを SQLite データベースに詰め込む仕様を表します。
MBTilesデータベース: MBTilesとして使われる SQLite データベース。地図タイルを格納するデータベース版の呼び方です。
地図タイルデータベース: 地図のタイルデータを格納するデータベースの総称。MBTilesはこのカテゴリの一形態です。
地図タイルファイル: 地図のタイルデータを格納したファイル全般を指す言い方。MBTiles形式のデータファイルを含みます。
MBTiles仕様: MBTiles の公式仕様・ガイドライン。データ構造や格納ルールを定義した文書・規格です。
MBTiles標準: MBTiles の標準仕様・公表された運用ルールのこと。実装の目安になります。
SQLite地図タイルデータベース: SQLite を用いて地図タイルを格納するデータベースの一種。MBTiles はその代表例の一つです。
タイルデータベースMBTiles: MBTilesを指す別称。地図タイルを格納するデータベースのことを示します。

mbtilesの対義語・反対語

オンラインタイルサービス: MBTilesはローカルの単一ファイルにタイルを格納しますが、対義語としてはネットワーク経由でタイルを取得・配信するオンラインのタイルサービスが該当します。
ディレクトリ型タイル格納: タイルを個別ファイルとしてディレクトリ構造で格納する方式。MBTilesは単一ファイルなので、それとは異なる格納方法です。
動的タイル生成: 事前に生成・保存するMBTilesと異なり、リクエスト時にタイルを生成する方式を指します。
オンライン地図API経由の取得: オンラインの地図APIを使ってタイルを取得・描画する利用形態。オフラインのMBTilesとは対立します。
GeoPackageによる地理データ格納: MBTilesはタイル格納専用のSQLite DBですが、GeoPackageのような地理データを含む別の格納形式も対義語として挙げられます。
NoSQLデータベースを使うタイル格納: SQLite以外のDB（例: PostgreSQL/PostGIS、MongoDB）を使うタイル格納方法は、MBTilesの対比として挙げられます。
複数ファイル形式のタイル格納: MBTilesは単一ファイルですが、複数のファイル（ディレクトリ構造等）でタイルを格納する方式を対義語とします。

mbtilesの共起語

mbtiles: 地図タイルを SQLite データベースとして一つにまとめたフォーマット。拡張子 .mbtiles のファイルとして保存される
tiles: 個々の地図タイル。ズームレベルごに格納される小さな画像データやベクタデータの集まり
tile_data: tiles テーブルの BLOB カラム。タイルの実データ（画像データなど）が格納される
metadata: metadata テーブル。名称、説明、ライセンス、スキームなどの情報を格納
sqlite: MBTiles は SQLite データベース。SQL で検索・抽出が可能
sqlite3: SQLite データベースを操作するコマンドラインツール。MBTiles の管理にも使える
mbutil: MBTiles の作成・エクスポート・インポートを補助するツール
tilemill: TileMill は地図タイル作成ツール。MBTiles 形式へ出力することがある
mapnik: 地図描画エンジン。TileMill などのレンダリングバックエンドとして使われることが多い
gdal: 地理空間データの変換・処理ライブラリ。MBTiles の作成・変換に使われることがある
tilejson: TileJSON はタイルセットのメタ情報を表す JSON。URL、ズーム範囲、フォーマットなどを含む
tile_server: タイルを配信するサーバソフトウェア。クライアントはタイルを取得して描画する
slippy_map: Slippy Map はウェブ地図の一般的なタイル参照方式
xyz_scheme: XYZ スキーム。ズームレベル Z、横 X、縦 Y の順でタイルを指す方式
tms_scheme: TMS スキーム。Y 座標の扱いが XYZ と異なることがあるタイル配置方式
zxy: ズームレベル Z、X、Y の組み合わせでタイルを特定する座標
web_mercator: Web Mercator（EPSG:3857）投影を用いた多くのタイルで標準として使われる
epsg_3857: EPSG:3857。Web 地図で広く使われる座標系
epsg_4326: EPSG:4326。WGS84 緯度経度座標系
raster_tiles: ラスタタイル。PNG/JPEG などのビットマップ画像タイル
vector_tiles: ベクタタイル。PBF 形式などのデータで描画するタイル
pbf: Protocol Buffers 形式。ベクタタイルの一般的なデータ形式の一つ
png: PNG 画像フォーマット。透過をサポートするタイルデータにも適する
jpg: JPEG 画像フォーマット。軽量なラスタタイルに適用
tile_size: タイルのピクセルサイズ。通常は 256x256 ピクセル
openlayers: OpenLayers はウェブ地図を描画するライブラリ。MBTiles を外部ソースとして表示可能
leaflet: Leaflet は軽量な地図ライブラリ。MBTiles のタイルを地図に表示するのに使われる
mapbox_gl_js: Mapbox GL JS はベクタタイルの描画に強いライブラリ。MBTiles のベクタタイルと組み合わせ可能
maplibre_gl_js: MapLibre GL JS は Mapbox GL のオープンソース代替。MBTiles のベクタタイルにも対応
qgis: QGIS は地理情報システム。MBTiles の読み込み・生成・可視化が行える
arcgis: ArcGIS 系ツールでも MBTiles の読み込み・利用が可能
utfgrid: UTFGrid は MBTiles に格納されることがあるインタラクティブな属性情報格納フォーマット
grid: UTFGrid に対応するグリッド情報を格納するテーブルのこと
baselayer: 地図の基本レイヤーとしての MBTiles の用途
overlay: 追加レイヤーとしての MBTiles の用途

mbtilesの関連用語

MBTiles: 地図タイルを SQLite データベースファイル1つに格納するファイル形式。タイルデータとメタデータを tiles テーブルと metadata テーブルに格納します。
タイル: 地図を小さな正方形のデータ片。ズームレベルごとに分割され、地図を段階的に描画する基本単位です。
タイルセット: 複数のタイルをまとめた地図データの集合。MBTiles では1つのファイルが1つのタイルセットに相当します。
ラスタタイル: 画像データとして格納されるタイル。PNG や JPEG 形式が一般的です。
ベクタータイル: 座標と属性情報をベクトル形式で格納するタイル。クライアント側で描画を柔軟に調整できます。
MVT: Mapbox Vector Tiles の略。ベクタータイルの標準フォーマットです。
PBF: Protobuf 形式のバイナリデータ。ベクタータイルのデータを格納する代表的な形式です。
tile_data: タイルの実データ本体。画像データやベクタータイルのバイナリを格納します。
tilesテーブル: MBTiles 内のタイルデータを格納する表。主な列は zoom_level、tile_column、tile_row、tile_data です。
metadataテーブル: MBTiles 内のメタデータを格納する表。name や minzoom などの情報を含みます。
zoom_level: ズームレベル。0 が最も広く、数字が大きくなるほど解像度が高くなります。
tile_column: タイルの X 座標（列番号）です。
tile_row: タイルの Y 座標（行番号）。MBTiles では通常 TMS 座標系を使用します。
minzoom: 収録する最小ズームレベルの設定です。
maxzoom: 収録する最大ズームレベルの設定です。
center: 地図の中心座標とズームを表すメタデータ。例: 緯度経度とズーム値。
bounds: 地図の境界を西経, 南緯, 東経, 北緯の順で表した範囲です。
name: タイルセットの名前です。
description: タイルセットの説明です。
version: MBTiles ファイルのバージョン情報です。
format: tile_data のデータ形式を示します。例: png, jpg, pbf。
type: MBTiles のタイプを示します。例: baselayer など。
TileJSON: タイルセットの情報をまとめた JSON 仕様。URL テンプレートやズーム範囲を記述します。
タイルサーバ: 地図タイルを HTTP で配信するサーバの総称です。
SlippyMap: ウェブ地図で使われるタイル配信の標準的な方式です。
XYZ座標: タイルを特定する座標系の一つで z, x, y の順で表します。
TMS: Tile Map Service の略で原点が左下の座標系を指すことが多いです。
WebMercator: Web 用の地理座標系で EPSG 3857 を指します。
WGS84: 地球を基準とする座標系で緯度経度を使います。EPSG 4326 のことです。
座標系: 地図上の位置を表す基準となる座標系の総称です。
Tippecanoe: GeoJSON などからベクタータイルを生成する代表的なツールです。
MapboxStudio: Mapbox の地図作成ツールでベクタータイルのエクスポートや MBTiles 作成を支援します。
GDAL: 地理空間データの変換・処理に使われるライブラリで MBTiles への変換にも活用されます。
OpenLayers: ウェブ地図を描画するライブラリで MBTiles を読み込んで表示できます。
Leaflet: 軽量な地図ライブラリで MBTiles を読み込むプラグインなども利用できます。
mbtiles拡張子: .mbtiles が一般的な MBTiles ファイルの拡張子です。