カードソーティング・とは？初心者にも分かる基本と活用ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

カードソーティングとは？初心者にも分かる基本と活用法

カードソーティングは、情報を使いやすく整理するための手法です。人がどうカテゴリ分けをするかを観察することで、ウェブサイトやアプリのナビゲーション設計のヒントを得ることができます。

カードソーティングの目的

目的は大きく3つあります。1) ユーザーの認知的整理方法を理解する。2) 情報の見出しとカテゴリ名を現実の使い方に合わせて決める。3) ナビゲーションの構造を最適化し、探している情報へ到達しやすくする。

種類

代表的な種類は オープンカードソーティング と クローズドカードソーティング です。オープンは参加者がカードを自由にグループ分けし、グループ名も自分で決めます。クローズドは既に決められたカテゴリにカードを振り分けます。これにより、ユーザーがどういう名称を直感的に受け取るかを比較できます。

種類	特徴
オープンカードソーティング	カテゴリ名を自由に作成し、カードをグループ分けします。予想外の整理が見つかることがあります。
クローズドカードソーティング	あらかじめ設定したカテゴリにカードを割り当ててもらい、分類の精度を測ります。

実施の前に押さえるポイント

・対象はウェブサイトのナビゲーション、商品カテゴリー、アプリの機能などを含みます。目的を明確にすることが重要です。

・参加者はできるだけ実際のユーザー層に近い人を選ぶと良いです。

実施の流れと手順

準備	分析対象の情報をカード化します。カードには短いタイトルと、必要なら補足メモを付けます。例えば「商品名」「料金」「機能」などをカード化します。
参加者募集	5〜15名程度が目安。複数回実施すると偏りを減らせます。
実施方法	オープンならカードを自由にグループ分けしてもらい、クローズドなら事前に設定したカテゴリへ振り分けてもらいます。
分析	カードの配置パターンを集計し、共通点を抽出します。どのカテゴリが人気か、名前が直感的かをチェックします。
改善	IAの階層を再設計します。カテゴリ名の統一、重複の整理、カテゴリの深さの適正化などを行います。

実例の紹介

あるECサイトのナビゲーションを見直すケースを想定します。開発チームは商品カテゴリのカードを作成し、ユーザーにオープンカードソーティングを実施してもらいました。結果、「カテゴリ名の一貫性」と「階層の深さを適切にする」が最も多くの改善点として挙がりました。これを受けてサイトのトップ階層を2レベルに短縮し、サブカテゴリを分かりやすく整理しました。

重要なポイントと注意点

カードソーティングは万能ではありません。実施対象の規模や母集団の偏りにより結果が偏ることがあります。必ず複数回実施し、他の調査と組み合わせて判断しましょう。

また、参加者の発言は必ず記録し、どのように感じたかを後で分析することが重要です。

用語解説

カード: 情報の要素を1枚のカードに書いたもの。例:「商品名」「料金」「機能」など。

階層: サイトやアプリの情報の階層構造。深さが深いほど階層が多くなります。

この手法は初心者にも扱いやすく、実地での練習を通じて理解が深まります。

カードソーティングの同意語

カードソーティング: 情報設計・UXリサーチの手法のひとつ。カードと呼ばれるアイテムを用いて、情報を分類・カテゴリ設計する作業。
カードソート: カードソーティングの略称。実務や文献でよく使われる表記。
カード分類法: カードを用いて情報を分類・グルーピングする方法全般を指す名称。
カード分類: カードを並べて情報を整理・分類する作業・手法の表現。
オープンカードソート: 参加者が自由にカテゴリ名を作成してカードを分類する派生手法。
クローズドカードソート: 事前に用意したカテゴリにカードを割り当てる派生手法。
カード並べ: カードを並べて情報構造を決定する行為・手法の別表現。
カード構造化: 情報アーキテクチャをカードベースで整理・構造化する手法。
情報設計のカードソーティング: 情報設計の一環として、ウェブサイトやアプリのナビゲーション・カテゴリを設計するためのカードソーティング。
情報アーキテクチャのカードソーティング: サイト・アプリの情報構造設計を目的としたカードソーティング。
カードマッピング: カードを用いて情報の紐付け・マッピングを行う派生的な表現。
カード情報整理: 情報をカード形式で整理・分類する作業。
カード整理法: カードを用いた情報整理の手法として使われる表現。
カード設計ワークショップ: カードを用いた情報設計を共同で進めるワークショップ形式の表現。

カードソーティングの対義語・反対語

トップダウン設計: 情報の分類を上位レベルから先に決定する設計手法。カードソーティングは参加者がカードを分類して下から構造を作るボトムアップの対極。
事前カテゴリ定義: 分類の枠組みを事前に決めておき、そこにカードや情報を割り当てる方法。カードソーティングのように参加者が新しいカテゴリを生成する動的性とは異なる。
自動分類・アルゴリズム生成: 機械的・自動的にカテゴリを割り当てる方法。人の判断を用いてカテゴリを作るカードソーティングとは性質が異なる。
専門家主導の分類: 専門家が主導して分類ルールを作るアプローチ。一般ユーザーの観点を反映しづらくなる点がカードソーティングのユーザー参与の対極。
直感・経験則中心の設計: データに基づかず、直感や経験だけで情報構造を設計する方法。カードソーティングはデータ主導・ユーザー参加型の特徴と対比。
非参与型設計: ユーザー参与を最小限または排除して決定する設計プロセス。カードソーティングの参加型性と反対。
データ駆動型設計: 定量データを基盤に分類・ナビゲーションを決定する設計哲学。カードソーティングは主に質的データと参加者の分類行為に依存する点で異なる。

カードソーティングの共起語

開放カードソーティング: 参加者が自由にカードをカテゴリに分類する形式のカードソーティング。新しいカテゴリ名や命名を発案させやすい。
閉鎖カードソーティング: 事前に用意したカテゴリにカードを割り当てる形式。分析が比較的容易で、カテゴリの整合性を評価しやすい。
オンラインカードソーティング: オンラインツールを用いて実施・集計・可視化するカードソーティング。離れた参加者でも実施しやすい。
オフラインカードソーティング: 紙のカードを使って対面で実施する伝統的なカードソーティング。
情報設計: 情報の構造を設計する分野。カードソーティングはIA設計を支える代表的な手法の一つ。
情報アーキテクチャ: サイトやアプリの情報階層・ナビゲーションの設計。カードソーティングの結果をIAに落とし込む際に役立つ。
タクソノミー: 分類体系。カードソーティングで最適なカテゴリ名・階層を決める際に用いる考え方。
カテゴリ設計: カテゴリの命名・整理・階層化を行う設計作業。
ラベリング: カテゴリ名やカード名のラベルを分かりやすく統一する取り組み。
カテゴリ名: 各カテゴリの名称。ユーザーに伝わる言い回しを選ぶことが重要。
カードラベル: カードに書く見出しや説明文の呼称。意味が直感的に伝わるよう統一する。
カード名: カード上に表示する名前。ラベルが分かりやすいほど分類の指針になる。
クラスタリング: データを似た特徴でグループ化する分析。カードソーティングの結果を解釈する基盤になる。
木構造/階層構造: カテゴリの階層関係を表す樹形図。サイト設計に直結する。
サイトマップ: サイト全体の構造を示す図。カードソーティングの結果を可視化する代表的な成果物。
ナビゲーション設計: サイト内の導線・メニュー構成を設計する作業。
コンテンツ分類: コンテンツを機能・テーマ別に分類する設計。
参加者: カードソーティングを実施する被験者・ユーザーの役割。
定性データ: インタビューや観察などから得られる質的データ。分析に用いられることが多い。
定量データ: カードの割り当て頻度、カテゴリ数などの数値データ。
データ分析: 収集データを整理・解釈する作業。頻度分析・クラスタリングなどを含む。
KJ法: アイデアをカード化して類似性で整理する日本発の手法。カードソーティングと発想整理の共通点がある。
オンラインツール: オンラインで実施・分析を行うツール全般。手軽さがメリット。
OptimalSort: カードソーティングの代表的なオンラインツールの一つ（名称）。
ユーザーリサーチ: ユーザーのニーズ・行動を調べる調査分野。カードソーティングはその一部として用いられる。
ユーザビリティ: 使いやすさの評価。カードソーティングの結果はナビゲーションの使いやすさ改善に直結する。
サイト設計: サイト全体の構造設計。カードソーティングの結果から設計方針を決定する。
情報マップ: 情報の関係性を図式化した地図。カードソーティングの結果を可視化する際に活用される。
ラベル命名: カテゴリ名・カード名の命名ルールを決める設計作業。

カードソーティングの関連用語

カードソーティング: 情報設計の手法の一つ。参加者にカード（トピック・ページ候補）をグループ分けさせ、サイトの構造やラベリングをどうしたら使いやすいかを探る。オープン形式とクローズド形式がある。
オープンカードソーティング: 参加者がカードを自由にグループ化し、各グループに自分でラベルを付ける形式。新規のカテゴリ名を発見しやすいのが特徴。
クローズドカードソーティング: 事前に用意したカテゴリへカードを振り分けてもらう形式。既存のカテゴリ構成の適合度を評価するのに有効。
情報アーキテクチャ (IA): ウェブサイトやアプリの情報をどう構造化するかを設計する考え方。カードソーティングはIAを設計するうえでのデータ源になる。
サイトマップ: サイト全体の階層構造を図やリストで示す設計図。カードソーティングの結果を反映させて作成することが多い。
ナビゲーション設計: ユーザーが目的の情報へ辿り着く道筋を設計する工程。カードソーティングの分類をナビゲーションメニューに反映させる。
ラベリング: カテゴリ名・メニュー名などの表示ラベルを決定する作業。カードソーティングの結果から適切な名称を選ぶことが多い。
ラベルの一貫性: サイト全体で同じ概念には同じ用語を使うこと。混乱を防ぎ、ユーザビリティを高める。
紙カード / ペーパーカード: カードソーティングを紙のカードで実施する伝統的な方法。後でデジタル化して分析することが多い。
オンラインカードソーティングツール: OptimalSortなど、オンライン上でカードソーティングを実施・管理できるツール。遠隔調査にも向く。
クラスタリング: カードのグループを自動的または半自動で分類する分析手法。カードソーティングの結果を解釈する補助になる。
類似度マトリクス: カード同士の似ている度合いを表にしたもの。グルーピングの判断材料になる。
デンドログラム / 木構造図: 類似度や距離を用いてカードの階層関係を樹形図で可視化する方法。階層構造の理解を深める。
階層構造 / 階層化: 情報を複数のレベルで整理する設計手法。カードソーティングの結果を階層化してサイト構造に落とし込む。
用語統一 / 統一語彙: 同じ概念には一貫した語彙を使うよう統一すること。混乱を避け、検索性も高まる。