os.getcwd()とは初心者にも分かる使い方と意味を徹底解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

os.getcwd()とは

Python の os モジュールにある os.getcwd() は現在の作業ディレクトリを文字列で返します。作業ディレクトリとは、今このプログラムを実行している場所のことです。

使い始めるにはまず import os を宣言します。実行結果は OS に依存して異なることがありますが、ほとんどの場合パスの区切り文字は Windows ならバックスラッシュ、UNIX 系ならスラッシュです。

重要なポイント は現在の作業ディレクトリとスクリプトの場所が必ずしも同じではない点です。os.getcwd() が返すのは実行開始時のディレクトリであり、スクリプトファイル自身が置かれているディレクトリを指すとは限りません。

使い方の具体例

まず基本の例を見てみましょう。実行すると現在の作業ディレクトリのパスが表示されます。

<span>import os

次のように書くと現在のディレクトリが分かります。print(os.getcwd())

実行環境によって出力は変わりますが、例えば次のような形の文字列が返ります。第一層のディレクトリ名が表示されるという意味です。

作業ディレクトリを変更するには

os.chdir を使って現在の作業ディレクトリを変更できます。例は次のとおりです。

import os、os.chdir('/path/to/new/dir')、print(os.getcwd()) の順に実行します。新しいディレクトリが表示されます。

現在のディレクトリとスクリプトの場所の違い

スクリプトがどの場所に置かれていても、実行開始時の作業ディレクトリは別の場所に設定されていることがあります。もしスクリプト自身の場所を知りたい場合は __file__ を使ってパスを取得しますが、実行方法によってはこの値が使えない場合もある点に注意してください。実務では os.path モジュールと組み合わせて絶対パスや相対パスを扱うのが一般的です。

実務での活用例

ファイルを安全に読み書きするためには現在のディレクトリを把握してからパスを組み立てるとよいです。os.path.join を使えば OS によるパス区切りの差を気にせずにファイルパスを作成できます。例えば現在のディレクトリにある data ディレクトリ内のファイルを開くときは次のようにします。

os.path.join(os.getcwd(), 'data', 'sample.txt') という形でパスを作成してからファイルを開けば、環境に左右されにくくなります。

要点のまとめ

os.getcwd は現在の作業ディレクトリを返す

現在のディレクトリは実行環境によって変わる

パスを組み立てるときは os.path.join を使うと安全

要点を比較する表

概念	現在の作業ディレクトリを取得する関数
返り値	現在の作業ディレクトリを表す文字列
よく使う場面	ファイルの相対パスを作るときの基準地点として
補足	os.chdir で変更可能

最後に覚えておきたいのは os.getcwd が提供する基準点の役割です。コードを実行する場所に依存せず、相対パスを扱うときの基準として活用しましょう。

os.getcwd()の同意語

os.getcwd(): Python の os モジュールの getcwd 関数。現在の作業ディレクトリのパスを文字列として返します。
cwd: Current Working Directory の略。現在の作業ディレクトリを指す略語です。コード内で cwd という名前で用いられることがあります。
現在の作業ディレクトリ: 現在の作業ディレクトリのこと。os.getcwd() で取得できる値と同じ意味です。
現在の作業ディレクトリのパス: 現在の作業ディレクトリの絶対パスを示す表現。文字列として返されます。
カレントディレクトリ: カレントは英語の Current の語。現在の作業ディレクトリを指します。
カレントディレクトリのパス: 現在の作業ディレクトリの絶対パスを表す言い換え。
現在のディレクトリ: 現在位置しているディレクトリのこと。OS や Python の文脈で同義語として使われます。
現在のディレクトリのパス: 現在のディレクトリの絶対パスを表す表現。
作業ディレクトリのパスを取得する関数: os.getcwd() と同等の説明。現在の作業ディレクトリのパスを返す関数の説明表現。
現在の作業フォルダのパス: 作業フォルダを指す言い換え。現在のディレクトリのパスを指します。
pwd 相当: Unix 系の pwd コマンドと同様に、現在の作業ディレクトリのパスを返す情報を指す表現。
現在の作業ディレクトリを返す関数: os.getcwd() の機能を説明する表現。現在の作業ディレクトリのパスを返します。

os.getcwd()の対義語・反対語

作業ディレクトリを変更する: 現在の作業ディレクトリを別の場所へ移動させる操作。os.getcwd() が“現在地を知る”行為の対極として、現在地を動かすことで意味が反転します。例: os.chdir('新しいパス')。
現在の作業ディレクトリを設定する: 現在の作業ディレクトリを任意のパスに設定すること。取得するのではなく、意図的に位置を“設定”する行為です。
親ディレクトリへ移動する: 現在のディレクトリから一つ上の階層へ移動する操作。現在地を知る行為の反対で、別の場所へ進む発想です。
ルートディレクトリへ移動する: ファイルシステムの最上位ディレクトリ（ルート）へ直接移動すること。現在地を基準にするのではなく、根元へ向かう動作です。
相対パスで参照する: 現在のディレクトリを基点として相対的に参照する方法。現在地を直接知る操作の対として、別の参照方法を使う考え方です。
直接絶対パスを使って操作する: 現在の作業ディレクトリに依存せず、ファイルやディレクトリを絶対パスで指定して操作すること。cwdを介さない実装の一例です。
相対/絶対パスの使い分けを意識する: 場面に応じて相対パスと絶対パスを使い分ける考え方。os.getcwd() が返す“現在地”を前提にするのではなく、柔軟にパス設計を行う発想です。

os.getcwd()の共起語

osモジュール: Python の標準ライブラリの一部で、OS関連の機能を提供する。os.getcwd() もこのモジュールに含まれる関数です。
Python: os.getcwd() は Python 言語で使用する関数で、Python の標準ライブラリの一部として提供されます。
現在の作業ディレクトリ: os.getcwd() が返す、現在の処理作業場所を指すディレクトリのこと。
cwd: Current Working Directory の略。現在の作業ディレクトリを指します。
現在のワークディレクトリ: cwd と同義の表現で、作業中のディレクトリのこと。
絶対パス: ファイルやディレクトリの場所をルートから一意に示すパス。os.getcwd() の結果は通常絶対パスです。
相対パス: 現在のディレクトリを基準としたパス。絶対パスに対して使い分けます。
os.chdir: 作業ディレクトリを変更する関数。os.getcwd() とセットで使われることが多いです。
os.path: パス文字列を扱うユーティリティを提供するサブモジュール。os.getcwd() の結果を操作する際に使います。
pathlib: 新しいパス操作のためのモジュール。os.getcwd() の出力を Path オブジェクトとして扱えます。
getcwd: getcwd は os.getcwd の略称として使われることがある表現。ただし正式名称は os.getcwd です。
パス: ファイルやディレクトリの位置を表す文字列。os.getcwd() はこの「パス」を返します。
パス区切り文字: OS によって区切り文字が異なります。Unix系は /、Windows は \。os.getcwd() のパス表記にも影響します。
カレントディレクトリ: 現在の作業ディレクトリと同義の別表現。cwd と同じ意味で使われます。
ルートディレクトリ: ファイルシステムの最上位ディレクトリ。絶対パスの起点となる場所です。
環境変数 PWD: Unix 系で現在の作業ディレクトリを表す環境変数。os.getcwd() の情報と関連することがあります。

os.getcwd()の関連用語

os.getcwd(): 現在の作業ディレクトリを文字列で返す、Python の os モジュールの関数です。実行時点でのプロセスが作業対象としているフォルダを知る手段です。
カレントディレクトリ / 現在の作業ディレクトリ: アプリケーションがファイル操作の基準として用いるディレクトリ。相対パスはこのディレクトリを起点に解釈されます。
os.chdir(): 現在の作業ディレクトリを引数で指定したディレクトリへ変更する関数です。変更は同じプロセス内で有効です。
os.path: ファイルパスを扱うためのモジュール。ディレクトリ・ファイル名の操作に便利な関数が集まっています。
os.path.abspath(): 指定したパスを絶対パスへ変換します。基準は現在の作業ディレクトリからの相対パスの場合が多いです。
os.path.join(): 複数のパスを適切に結合して1つの正しいパスを作る関数です。OSに合わせて区切り文字を自動調整します。
os.path.normpath(): パス表記の冗長な部分を整理して正規化します。例: './a/../b' → 'a/b'。
os.path.basename(): パスの末尾部分（ファイル名やディレクトリ名）を取得します。
os.path.dirname(): パスのディレクトリ部分を取り出します。
pathlib.Path: Python の新しいパス操作 API。Path オブジェクトを使って直感的にパスを操作できます。
Path.cwd(): pathlib で現在の作業ディレクトリを取得する方法の一つです。
Path.resolve(): Path オブジェクトのパスを解決して実在する形へ変換します。リンクの解決も含む場合があります。
PWD（環境変数）: Unix 系シェルで現在の作業ディレクトリを指す環境変数。Python からは os.environ で取得できます。
HOME（環境変数）: ユーザーのホームディレクトリを指す環境変数。パス操作の起点として使われることがあります。
相対パス: 現在の作業ディレクトリを基準にしたパスの表現。
絶対パス: ルートディレクトリを起点とする完全なパスの表現。
OS/プロセスの作業ディレクトリ: OS が管理する現在の作業ディレクトリ。変更は os.chdir の影響でこの値が変わります。
OSError / 例外: os.getcwd() 実行時に問題が発生した場合に発生するエラー。
例外処理: try/except で OSError などのエラーを安全に処理します。
セキュリティとパス操作の注意: 相対パスやディレクトリ変更後のファイル参照には注意し、予期せぬ場所へアクセスしないようにします。