

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
エピポーラ線とは何か
エピポーラ線は写真(関連記事:写真ACを三ヵ月やったリアルな感想【写真を投稿するだけで簡単副収入】)や動画の世界で使われる用語で、特に2枚の画像から3次元の情報を読み解くときに重要な役割を果たします。英語では epipolar line と呼ばれ、二つのカメラの視点の関係性を表す幾何の一部です。エピポーラ線を理解すると、物体の対応点を探すときの手間を減らすことができます。
2枚の写真と立体の関係
現実の世界は3次元ですが、カメラは2次元の画像として世界を記録します。このとき同じ3次元点は、二つの画像でそれぞれ別の位置に投影されます。二つのカメラの配置がわかっていれば、ある点がもう一方の画像上のどの場所に現れるかは、ある直線上に限られてくるのです。この直線のことを エピポーラ線と呼びます。
エピポーラ線の直感
想像してみてください。左の写真で白いボールの点を見つけたら、右の写真ではそのボールの対応点が必ず「ある直線上」に現れます。この直線が エピポーラ線です。もし右の写真でその点を見つけられなかったら、別の直線や場所を探す必要が生まれ、探索範囲が広がってしまいます。エピポーラ線はこの探索を楽にする道しるべです。
基本的な用語としくみ
この考え方を支えるのがいくつかの概念です。まず「エピポラ平面」というもので、二つのカメラと3次元点を結ぶ面です。次に「基本行列」と呼ばれる1つの方程式のセットで、二枚の視点の幾何関係を表します。エピポーラ線はこの基本行列を使って、ある点のもう一方の画像上の位置を決める手がかりになります。
表で整理してみよう
| 意味 | |
|---|---|
| エピポーラ線 | 左画像のある点に対し、右画像上で対応点が必ず乗る直線 |
| エピポラ平面 | 2つのカメラと1点の三次元情報から作られる幾何学的な面 |
| 基本行列 | 二枚のカメラの幾何関係を1つの式で表す行列 |
実世界での応用
エピポーラ線の考え方は、ステレオカメラで立体物を再現するときに欠かせません。例えば自動運転車やロボットの視覚、3Dモデリング、写真からの距離推定などに使われます。実務ではエピポーラ線を使って、対応点探索の範囲を絞り、ノイズを減らす工夫をします。
まとめ
エピポーラ線は、二つの写真の関係を理解するための“道しるべ”です。3次元世界と2次元の写像をつなぐこの概念を知ると、物体の位置を見つけたり、距離を推定したりする作業が、より効率的に行えるようになります。初めは専門用語が多く感じられるかもしれませんが、左と右の視点を結ぶ直線というイメージだけ覚えれば十分です。
エピポーラ線の同意語
- エピポーラ線
- エピポーラ幾何学における、ある点が他の画像で対応する点の位置を含むとされる直線。二つの画像間の対応を1次元に絞る制約として使われる。
- エピポーラ直線
- エピポーラ線と同義。表現の揺れにより『直線』と呼ばれることもある。
- 対応線
- ある画像の点に対応する点がもう一方の画像で現れるべき直線。エピポーラ幾何の制約を分かりやすく言い換えた表現。
- エピポーライン
- エピポーラ線の別表現。実務では同じ概念として用いられることがある。
エピポーラ線の対義語・反対語
- 非エピポーラ線
- エピポーラ線ではない直線。2視点間の対応点探索にエピポーラ制約を適用する対象ではなく、対応規則性が成立しません。
- エピポーラ制約なしの直線
- エピポーラ幾何の制約が働かない直線。通常は対応点を絞るためのエピポーラ線が使われますが、こちらはその制約が適用されないという意味合いです。
- エピポーラ線以外の直線
- 左画像と右画像間の対応を狭めるエピポーラ線とは別の直線。対応探索には通常使われません。
- エピポーラ線に反する直線
- エピポーラ線と一致しない、もしくは矛盾する直線。意味的にはエピポーラ制約の反対の概念として捉える表現です。
- 非対応直線
- 対応関係が成立しない直線。エピポーラ幾何の枠外で用いられることが多い表現です。
- エピポーラ外の線
- エピポーラ幾何の枠外に位置する直線。エピポーラ制約が適用されない領域を指す言い回しです。
- エピポーラ幾何の対象外線
- エピポーラ幾何の分析対象とならない直線。複数視点の対応を論じる際には基本的に参照されません。
- 全く別の幾何線
- エピポーラ幾何とは別の幾何設定に現れる直線。比喩的な対義表現として使われることがあります。
エピポーラ線の共起語
- エピポーラ平面
- エピポーラ線を定義する基盤となる、2つのカメラの光軸とある3D点を含む平面。
- エピポール
- 片方のカメラ中心が他方の画像平面に投影される点。
- エピポーラ制約
- 1つの画像の点は、対応点が必ずもう一方の画像のエピポーラ線上に位置するという幾何的な制約。
- 対応点
- 2つの画像で同じ3D点が投影される位置の対応ペア。
- ステレオカメラ
- 左右に並んだ2つのカメラを使い、同じ風景を撮影して距離情報を得る装置。
- 左右画像
- 左側の画像と右側の画像、それぞれの視点から撮影された画像。
- 基線
- 2つのカメラ中心間の直線距離や向きの差。
- カメラ内部パラメータ
- 焦点距離や主点、レンズの歪みなど、カメラ内部の特性を表す値。
- カメラ外部パラメータ
- 2つのカメラの相対姿勢を表す回転と並移動の情報。
- 投影行列
- 3D点を画像平面の座標へ投影する変換を表す行列。
- 内部パラメータ行列
- 焦点距離・主点・歪みなどを1つの行列としてまとめたもの。
- 外部パラメータ
- カメラの位置と向きを表すパラメータ。
- キャリブレーション
- カメラの内部・外部パラメータを推定して正確性を高める作業。
- レンズ歪み
- レンズの非理想的な歪みによって生じる画像のゆがみ。
- 歪み補正
- 撮影後に歪みを補正して直線性を回復させる処理。
- 視差
- 左右の画像で同じ点が投影される位置の水平差。この値が距離感の元になる。
- 視差マップ
- 画素ごとの視差を表した2次元の地図。
- 三角測量
- 2つの視点から同じ3D点の位置を三角形の法則で推定する手法。
- 三次元再構成
- ステレオ画像から3D点を再構成して形状を復元すること。
- マッチング
- 2つの画像の特徴点を対応づける作業。
- 特徴点
- 局所的に識別しやすい点。SIFTやORBなどのアルゴリズムで検出される点。
- SIFT
- 特徴点検出・記述の代表的アルゴリズムのひとつ。
- ORB
- SIFTより高速な、特徴点検出・記述アルゴリズム。
- 立体視
- 2つの視点から得られる情報を用いて3D情報を得る技術。
- 点群
- 再構成された3D点の集合体。
- 再投影誤差
- 3D点を再投影して得られる画像点と実測点のずれのこと。
- 世界座標系
- 現実世界を基準にした3D座標系。
- 画像座標系
- 画像平面上の座標系。
エピポーラ線の関連用語
- エピポーラ線
- ある点 p が左画像にあるとき、対応する点 q が右画像上のどこに現れるかを決める直線。エピポーラ線はエピポールとエピポーラ平面によって決まり、対応点探索を大幅に絞り込む。
- エピポール
- 各画像に1点ずつ存在する、エピポーラ幾何の中心点。エピポーラ線の交点に対応することが多く、他方のカメラの光軸と密接に関係する。
- エピポーラ平面
- 二つのカメラ間の点 X と画像平面を結ぶ三次元平面。エピポーラ線はこの平面と各画像平面の交線として現れる。
- 基本行列
- 2つの画像間のエピポーラ幾何を表す3×3の行列。対応点 p, p' は p'^T F p = 0 のエピポーラ制約を満たす。
- 本質行列
- 校正済みの正規化座標を用いた2つの画像間の幾何関係を表す3×3の行列。カメラの内部パラメータを含む変換。
- 内部パラメータ行列
- カメラ内部の焦点距離や主点、歪み補正を含む3×3の行列(K)。
- 外部パラメータ
- 二つのカメラ間の姿勢を表す回転行列 R と並進ベクトル t。
- カメラ射影行列
- 3×4 の射影行列 P。3D点 X を画像点 x に投影する関係を x ∼ P X で表す。
- 左カメラの射影行列
- 左カメラの射影行列 P1。
- 右カメラの射影行列
- 右カメラの射影行列 P2。
- レクティフィケーション
- 両画像のエピポーラ線を水平に揃える前処理。対応点探索を簡素化する目的で行われる。
- 視差
- 対応点の横方向のずれ。視差が大きいほど近い物体を示す。
- 視差マップ
- 全像の視差を格納した画像。深度推定の基礎データとなる。
- 基線
- 二つのカメラ間の距離(基準距離)。基線の長さは視差と3D復元の精度に影響する。
- 三角測量
- 二つの視点の対応点から3D点を推定する手法。
- 三次元再構成
- 複数の画像から対象物の3D形状を復元する処理。
- 8点法
- 基本行列を推定する古典的アルゴリズムの一つ。
- 正規化8点法
- データを正規化してから8点法を適用し、数値安定性と精度を高める手法。
- RANSAC
- 外れ値を含む対応点セットから頑健に F/E を推定する確率的アルゴリズム。
- 対応点
- 左画像と右画像で同一物体を指す点。正確な対応を見つけることが重要。
- 対応点ペア
- 対応点の1組。左点 x と対応する右点 x' のペア。
- ステレオ視
- 二つのカメラを用いて深度情報を得る視覚技術。
- 深度推定
- 視差や他の手法から物体の距離を推定すること。
- 同次座標
- 点を表す均質座標。射影計算でよく用いられる。
- 投影方程式
- x' = P X の形で3D点 X がカメラ像点 x' に投影される式。
- 特徴点検出
- SIFT、SURF、ORB などの特徴点を検出して対応点探索の手掛かりにする。



















