ウィンドウメッセージとは？初心者向けに分かりやすく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

ウィンドウメッセージとは何か

ウィンドウメッセージは、パソコンのソフトウェアが「何かが起きたよ」とOSから知らせてもらう仕組みです。たとえば、窓をクリックしたり、ウィンドウのサイズを変えたり、キーボードを押したりしたときに、プログラムへ通知が届きます。これを日本語で「ウィンドウメッセージ」と呼びます。

初心者の人には、メッセージを「イベントのようなもの」と考えると分かりやすいです。イベントとは、ある出来事が発生したときに「どうするか」を決める合図のこと。ウィンドウメッセージは、その合図の正式な名前です。

どういう仕組みか

Windowsのアプリは、OSから来る複数の信号を順番に受け取るための「メッセージループ」という仕組みを回しています。ループの中でOSが送ってくるメッセージを取り出し、どの窓（ウィンドウ）がどう対応するかを決めるのが ウィンドウプロシージャ という役目です。

つまり、あなたが画面上の何かを操作すると、OSはその出来事に対応する「WM_◯◯」という名前のメッセージを窓に送ります。プログラムはそのメッセージを見て、描画を直したり、音を鳴らしたり、別の処理を実行したりします。

代表的なメッセージの例

メッセージ名	意味	想定される動作
WM_PAINT	描画を依頼	ウィンドウの画面を新しく描き直す
WM_SIZE	ウィンドウのサイズが変わった	新しい大きさに合わせて内容を調整する
WM_KEYDOWN	キーが押された	入力処理を実行する
WM_CLOSE	ウィンドウを閉じる操作	閉じる準備をする、確認ダイアログを出す場合も
WM_DESTROY	ウィンドウが破棄される	リソースの解放などの後始末

実際に学ぶときのポイント

プログラミングを始めるとき、まずは メッセージループ と 窓の処理 の流れを頭の中に描くことが大切です。次に、よく使われるメッセージを覚え、どの順番で処理を分岐させるかを練習します。公式の解説やサンプルコードを眺めると理解が深まりますが、いきなり難しいコードに手を出す必要はありません。まずは概念をつかむことが大切です。

よくある誤解

ウィンドウメッセージは「人が読める文章」ではなく、コンピュータ同士の合図です。人が書く文章のように読み解くのではなく、どの操作がどのメッセージになるか、そしてそのメッセージをどう処理するかを学ぶことが、プログラミングの第一歩となります。

まとめ

ウィンドウメッセージは、OSとアプリをつなぐ大切な仕組みです。イベントの合図を受け取って適切に処理することで、画面の描画や入力の反応を素早く正しく行えます。初心者は、まず概念を理解し、次に代表的なメッセージとその役割を覚え、実際のプログラムでどう組み合わせるかを練習すると良いでしょう。

ウィンドウメッセージの同意語

ウィンドウメッセージ: ウィンドウ（窓）を介して表示される通知・イベント情報を指す、技術用語。主に Windows API の WM_ 系メッセージなどを指すことが多い。
Windowsメッセージ: Windows 環境で発生・送受信されるメッセージの総称。WM_ 系の定義済みメッセージを含むことがある。
WM_系メッセージ: Windows API で定義される“WM_”で始まる命令メッセージ群。ウィンドウ間での通知・情報伝達を指す技術用語。
ウィンドウ通知: ウィンドウ上に表示される情報通知の総称。ユーザーに対して窓口的に情報を伝える役割を持つ。
ダイアログメッセージ: ダイアログ窓（対話型ウィンドウ）内に表示されるメッセージ・通知。ユーザーの応答を促すことが多い。
メッセージボックス: 情報を伝えるための小さな窓付きダイアログ。いわば“OK/キャンセル”付きの通知窓。
ポップアップメッセージ: 画面の一部に一時的に表示される通知・情報ポップアップ。通常は自動で消えるタイプもある。
アラートメッセージ: 注意喚起を目的とした通知。警告色のウィンドウとして表示されることが多い。
ウィンドウイベント: ウィンドウに関連する発生事象（表示、非表示、サイズ変更など）を指す総称。

ウィンドウメッセージの対義語・反対語

非ウィンドウメッセージ: ウィンドウを介さず送受信されるメッセージ。OSのウィンドウ機構に依存しない通信・通知・イベントのことを指します。例として IPC（プロセス間通信）やバックグラウンドサービス間の通知が挙げられます。
ウィンドウ外メッセージ: ウィンドウという枠組みを使わず発生・伝達されるメッセージ。UIのウィンドウ前提ではない情報伝達を指す言い換えとして使われます。
バックグラウンド通知: 画面上に大きく表示されず、バックグラウンドで処理・通知されるタイプのメッセージ。ユーザーが直接操作を求められない情報伝達に向きます。
静かな表示メッセージ: ダイアログやポップアップの代わりに、画面の一部に控えめに表示される短いメッセージ。注意喚起を最小限にとどめたい場面で使われます。
サウンド通知のみ: 表示を伴わず、音だけで知らせる通知。視覚的なウィンドウを開かずに情報を伝える目的に適しています。
ログメッセージ: UI表示を目的とせず、システムやアプリの動作記録として保存される情報。デバッグや監視向けの情報伝達として使われます。
IPCメッセージ: 別プロセス間でやり取りされるメッセージ。ウィンドウを介さず、プロセス間の通信手段として使われます。
デスクトップ通知（トースト以外）: 画面の端などに短時間表示される通知形式で、ダイアログ表示とは異なる方法。ウィンドウメッセージの対義として挙動が想定されることがあります。
画面外通知: 画面上に表示されず、通知センターや外部デバイス経由で伝わる情報。視覚的なウィンドウ表示が不要な通知の一形態です。

ウィンドウメッセージの共起語

WM_PAINT: 描画が必要なときにウィンドウへ送られる代表的なメッセージ。BeginPaint/EndPaint で描画を行う処理を受ける。
WM_CLOSE: ウィンドウを閉じようとする操作を通知するメッセージ。確認ダイアログを出す等、処理を制御できる。
WM_DESTROY: ウィンドウが破棄される直前に送られるメッセージ。リソース解放や後始末のタイミングとして重要。
WM_SIZE: ウィンドウのサイズが変わったときに送られる。レイアウト再計算のきっかけになる。
WM_MOVE: ウィンドウの位置が移動した際に送られる。新しい座標情報が含まれる。
WM_COMMAND: メニュー選択やボタン押下など、UI操作を伝える共通のメッセージ。処理の分岐に使われる。
WM_KEYDOWN: キーボードのキーが押されたときに送られる。キー入力の基本イベントとして頻繁に使う。
WM_KEYUP: キーが離れたときに送られる。入力の終了を検知するのに使う。
WM_MOUSEMOVE: マウスがウィンドウ領域内を動いたときに送られる。マウス追従などに利用。
WM_LBUTTONDOWN: 左クリックが押されたときの通知。ドラッグ開始などの起点になる。
WM_LBUTTONUP: 左クリックが離されたときの通知。ドラッグ終了などに使う。
WM_RBUTTONDOWN: 右クリックが押されたときの通知。
WM_RBUTTONUP: 右クリックが離れたときの通知。
WM_TIMER: 設定したタイマーが発火したときに送られるイベント。定期処理に使う。
WM_SHOWWINDOW: ウィンドウの表示状態が変わったときに送られる。表示/非表示の処理の切り替えに使う。
WM_SETTEXT: ウィンドウやコントロールの表示テキストを設定する際に送られる。
WM_GETTEXT: ウィンドウやコントロールの表示テキストを取得する際に送られる。
HWND: ウィンドウを一意に識別するハンドル。各メッセージはこの HWND に対して送られる。
WNDPROC: ウィンドウのメッセージを受け取って処理する関数。WndProc と呼ばれることが多い。
GetMessage: メッセージキューからひとつのメッセージを取得する API。ブロックする点が特徴。
TranslateMessage: キーボード関連のメッセージを仮想キーへ翻訳する API。DispatchMessage の前に呼ぶのが一般。
DispatchMessage: 取得したメッセージを実際のウィンドウプロシージャへ渡して処理させる API。
メッセージループ: GetMessage/TranslateMessage/DispatchMessage などで構成される、アプリが常にメッセージを待ち受けて処理するループ。

ウィンドウメッセージの関連用語

ウィンドウメッセージ: Windows APIにおいて、ウィンドウへ送られてくる通知・要求のこと。OSや他のアプリからウィンドウに伝達される情報の総称です。
ウィンドウプロシージャ: WndProcと呼ばれる、ウィンドウメッセージを受け取り適切に処理するコールバック関数です。引数としてウィンドウハンドル、メッセージ番号、パラメータが渡されます。
メッセージループ: アプリのメインループで、メッセージキューからメッセージを取得して処理を分岐する仕組みです。GetMessage、TranslateMessage、DispatchMessageの順に動作します。
WM_CREATE: ウィンドウが作成された直後に送られるメッセージ。初期化処理に使われます。
WM_DESTROY: ウィンドウが破棄・終了されるときに送られるメッセージ。リソースの解放やアプリ終了のきっかけになります。
WM_PAINT: 描画が必要になったときに送られるメッセージ。BeginPaint/EndPaintで描画を行います。
WM_PAINTSTRUCT: BeginPaintで取得される描画情報を格納する構造体。描画範囲やHDCなどを含みます。
WM_SIZE: ウィンドウのサイズ変更を知らせるメッセージ。クライアント領域の再計算やレイアウト更新に使います。
WM_CLOSE: ウィンドウを閉じようとする操作で送られるメッセージ。デフォルト動作を変更するチャンスです。
WM_COMMAND: UI要素（メニュー、ボタン、ツールバーなど）から送られる通知メッセージ。コマンドIDで処理を分岐します。
WM_KEYDOWN: キーが押されたときに送られるメッセージ。キーボード入力の処理の基本です。
WM_KEYUP: キーが離れたときに送られるメッセージです。
WM_MOUSEMOVE: マウスがウィンドウ内を動いたときに送られるメッセージ。座標情報を取得できます。
WM_LBUTTONDOWN: 左ボタンが押されたときに送られるメッセージです。
WM_LBUTTONUP: 左ボタンが離されたときに送られるメッセージです。
WM_TIMER: タイマーが発火したときに送られるメッセージ。一定間隔の処理に使います。
WM_NOTIFY: コントロールからの通知を伝えるメッセージ。リストビューやツリービューなどで使います。
HWND: ウィンドウハンドル。Windowsがウィンドウを一意に識別する識別子です。
MSG: メッセージキューから取り出される1件の情報を表す構造体。hwnd、message、wParam、lParamなどを含みます。
SendMessage: 別のウィンドウへメッセージを送る同期送信。処理が完了するまで戻ります。
PostMessage: メッセージを送ってすぐに戻る非同期送信。処理は後でウィンドウプロシージャが受け取ります。
TranslateMessage: キーボード入力の仮想キーコードを文字コードへ変換する補助関数です。
DefWindowProc: 未処理のメッセージをデフォルトの挙動で処理する、Windowsの既定ルーチンです。
CreateWindowEx: ウィンドウを拡張スタイル付きで作成する関数。CreateWindowの拡張版です。
CreateWindow: ウィンドウを作成して画面に表示する基本的な関数です。
GetMessage: メッセージキューから待って1件のメッセージを取得する関数。ブロック動作が基本です。
PeekMessage: メッセージがあるかを非同期で調べる関数。処理を停止せずにメッセージを確認します。
DispatchMessage: 取得したメッセージを対応するウィンドウプロシージャへ渡す関数です。
WndProc: ウィンドウプロシージャの実装名。通常は LRESULT CALLBACK WndProc(HWND, UINT, WPARAM, LPARAM) の形をとります。
WNDCLASS: ウィンドウクラスの登録情報。背景色やWndProc、スタイルなどを設定します。
ウィンドウクラス: WNDCLASSと同義で、実際には日本語名としても使われる。登録済みのクラス情報を使ってウィンドウを作成します。
WM_USER: ユーザー定義のメッセージを表す範囲の一つ。自アプリ内で独自のメッセージを定義する際に使います。
WM_APP: WM_USERより後に定義される、アプリ間での安全なユーザー定義メッセージの開始値です。
RegisterWindowMessage: 名前付きのメッセージを取得し、他アプリと衝突せずに送受信するための関数です。