objectmapper とは？初心者でも分かる使い方と基礎解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

objectmapper とは？

objectmapper は Java のプログラムで使われる「Jackson」というライブラリの中のクラスの一つです。JSON と Java のオブジェクトを行き来させる強力な道具として働きます。つまり、JSON データをそのまま Java の型に変換したり、Java のデータを JSON 文字列として出力したりすることができます。

なぜ重要なのか

ウェブサービスは JSON と呼ばれるデータのやりとりを多く行います。人が目で見ると難しく見えるデータも、objectmapper を使えば自動で変換されるので、コードが読みやすくなり、バグも減ります。

基本的な使い方

まず Jackson をプロジェクトに取り込みます。Maven の場合は jackson-databind というライブラリを追加します。導入が済んだら、以下のように使います。

例として、次のような Person クラスを考えます。 public class Person { public String name; public int age; }

オブジェクトを JSON に変換するには、ObjectMapper mapper = new ObjectMapper(); そして String json = mapper.writeValueAsString(person); を使います。

JSON をオブジェクトに変換するには、Person p = mapper.readValue(json, Person.class); を使います。

よく使うメソッド

メソッド	用途
writeValueAsString	オブジェクトを JSON 文字列に変換
readValue	JSON 文字列を指定した型のオブジェクトに変換
readTree	JSON の木構造を操作するための低レベル API
convertValue	別の型へ変換するときに使う

注意点とコツ

例外処理とエラーハンドリング：readValue などは IOException をスローすることがあるため、try-catch か throws で処理します。

デフォルトコンストラクターの必要性：オブジェクトへの変換にはデフォルトのコンストラクターが必要になることがあります。

アノテーションの活用：@JsonProperty、@JsonIgnore、@JsonCreator などを使うと、JSON と Java の対応を細かく調整できます。

実務での使い方のポイント

実務では、複雑な JSON を扱う場合、Java のクラス構成をよく設計します。データの形式が変更されても、モデルを少し変えるだけで対応できる設計を心がけましょう。

まとめ

objectmapper は Java 開発者にとってとても便利なツールです。正しく使えばデータの受け渡しが速く、コードの見通しもよくなります。最初は基本の読み書きを覚え、徐々にアノテーションや設定を使い分けられるように練習しましょう。

objectmapperの同意語

オブジェクトマッパー: JSONとオブジェクトの相互変換を行う機能・クラスの総称。主にJavaのPOJOとJSONの変換に使われる（例: JacksonのObjectMapper）。
POJOマッパー: JavaのPOJOとJSONの変換を担うクラス・機能。POJOはPlain Old Java Objectの略で、シンプルなJavaオブジェクトとJSONを結びつける役割。
JSONマッピングエンジン: JSONデータとJavaオブジェクトの対応づけを実行する機能。マッピング処理全体を指す表現。
JSONデシリアライザ: JSONをJavaオブジェクトへ変換する機能。ObjectMapperはこのデシリアライズ機能を提供する。
JSONシリアライザ: JavaオブジェクトをJSONへ変換する機能。ObjectMapperはこのシリアライズ機能を提供する。
データバインディングクラス: JSONとオブジェクトの間でデータを結びつける役割を持つクラス。本質的にはデータの結合機能を指す用語。
JSON変換ツール: JSONとオブジェクトの変換をサポートするツール・クラスの総称。
JacksonのObjectMapper: Jacksonライブラリ内の、JSONとオブジェクトの相互変換を担う主要クラス。特定の実装名としての別表現。
オブジェクト-JSONマッピング機能: オブジェクトとJSON間の対応づけを提供する機能群。変換の設定やカスタマイズを含む広い意味。

objectmapperの対義語・反対語

JsonParser: JSONを文字列から解析してトークンに分解する役割。つまり入力のJSONを読み取る入口の作業で、ObjectMapperが行う「JSONをオブジェクトへ変換する」作業の対比となるイメージです。
JsonGenerator: JavaオブジェクトなどをJSON形式の文字列として書き出す役割。シリアライズ（オブジェクト→JSON）の反対方向の動作を指す対義語として挙げられます。
JsonDeserializer: JSONをJavaオブジェクトへ変換する専用のデシリアライザ。ObjectMapperのデシリアライズ機能を指す対義の語として使えます。
JsonSerializer: JavaオブジェクトをJSONへ変換する専用のシリアライザ。ObjectMapperのシリアライズ機能と対応する対義の語として用いられます。
DeserializationOnlyMapper: デシリアライズ（JSON → オブジェクト）に特化したマッピング機能の抽象語。ObjectMapperの一部機能の対義語的な語として挙げられます。
SerializationOnlyMapper: シリアライズ（オブジェクト → JSON）に特化したマッピング機能の抽象語。対義語的な語として使えます。
InputToObjectDisassembler: JSON入力を“オブジェクト”へ分解する前段階の作業を示す抽象的な語。対義語としてのイメージ表現です。

objectmapperの共起語

readValue: JSON 文字列やストリームを指定した Java 型へデシリアライズする基本機能。Class、TypeReference などを使ってジェネリック型にも対応します。
writeValueAsString: Java オブジェクトを JSON 文字列に変換する基本機能。出力を文字列として得られ、保存や通信に利用できます。
readTree: JSON を JsonNode の木構造として読み込み、ノードを辿って値を取得する方法です。
writeValueAsBytes: オブジェクトを JSON のバイト配列に変換します。ファイル書き出しやネットワーク送信に便利です。
readValue(TypeReference): ジェネリック型を正しくデシリアライズするための TypeReference の使い方。List や Map などに対応します。
convertValue: 別の型へ値を変換する便利メソッド。中間データを介して型を変換する場面で使います。
ObjectReader: ObjectMapper から派生した読み取り専用オブジェクト。設定を保持して再利用しやすい。
ObjectWriter: ObjectMapper から派生した書き込み専用オブジェクト。設定を保持して再利用しやすい。
JsonNode: JSON の基本的なノードを表すクラス。readTree などの結果として得られる木構造を操作できます。
JsonNodeFactory: JsonNode を作成するファクトリクラス。
JsonParser: ストリーミング API の低レベルパーサ。大きな JSON を逐次処理するのに向きます。
JsonGenerator: ストリーミング API の生成側。大きな JSON を順次出力する場合に使います。
JsonSerializer: オブジェクトを JSON に変換する際のカスタム動作を定義する拡張ポイント。
JsonDeserializer: JSON をオブジェクトへ変換する際のカスタム動作を定義する拡張ポイント。
TypeReference: ジェネリック型の情報を保持してデシリアライズするためのヘルパークラス。
JsonProperty: JSON のキーと Java のフィールド名を結びつけるアノテーション。
JsonInclude: シリアライズ時に不要な値を出力しないよう制御するアノテーション。
JsonIgnoreProperties: 未知のプロパティをデシリアライズ時に無視する設定をするアノテーション。
SerializationFeature.INDENT_OUTPUT: 出力される JSON をインデント付きで整形し、読みやすくする設定。
DeserializationFeature.FAIL_ON_UNKNOWN_PROPERTIES: 未知のプロパティが JSON に含まれている場合にデシリアライズを失敗させる挙動を設定。
JavaTimeModule: Java 8 以降の日付・時刻型を正しくシリアライズ・デシリアライズするためのモジュール。
SimpleModule: カスタムシリアライザやデシリアライザを登録するためのモジュール。
PropertyNamingStrategy: JSON のキー名の命名規約を自動変換する設定。例: snake_case、camelCase など。
Spring Boot: Spring Framework 環境で ObjectMapper が自動設定され、JSON とのやりとりを簡略化する。
Jackson: ObjectMapper が属する主要ライブラリの総称。
Jackson Databind: データの読み書きを行う Jackson のモジュール名。
DataBinding: JSON と Java オブジェクトの双方向の結び付け（データバインディング）という機能の総称。
JsonProcessingException: JSON の処理中に発生する例外。デシリアライズ・シリアライズのエラーハンドリングに使います。
ObjectMapper: Jackson の中心クラス。JSON と Java オブジェクトの変換を実現します。
MappingJackson2HttpMessageConverter: Spring が HTTP メッセージと JSON の変換に使うデフォルトのコンバーター。