アイソメトリック図とは？初心者に優しい解説と基本の描き方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

アイソメトリック図とは？

アイソメトリック図は 3Dの形を 2Dの紙や画面上に等尺で表す描き方です。1つの立体を3つの軸、通常は左右と縦の3方向に同じ角度で描くことで、奥行きが自然に見える特徴があります。正方形のブロックや箱、建物の断面などを斜めの線で等しく分割して描くため、見る人に「立体感」を伝えやすくなります。ゲームのキャラクターやアイテムのデザイン、機械部品のイラスト、建築のスケッチなど、さまざまな場面で活用されます。アイソメトリック図は特に「奥行きを感じさせつつ、正確な寸法感を保ちたい時」に便利です。

アイソメトリック図の特徴

基本的な特徴は次のとおりです。
1) 3軸が等しい角度で描かれる。通常は横軸と縦軸の角度を約120度ずつ作ります。
2) 長さの縮尺は等しく保たれる。各軸の単位は同じ比率で描くと、形の歪みが少なく見えます。
3) 視点が固定されている。遠近法のように視点を動かして奥行きを誇張することはありません。

基本の描き方の手順

以下の手順を繰り返すと、はじめてでもアイソメトリック図を描きやすくなります。

アイソメトリックグリッドを用意する。方眼紙の上に等角の格子が入っているものを使うと便利です。
原点を決め、3つの軸を描く。左右と垂直の3軸が等しい角度になるようにします。
立方体や箱のエッジを、3軸方向に等しい長さで描く。顔は斜めから見た状態で、辺は3軸方向に伸ばします。
面を塗るなどして、立体感を出します。陰影は厳密な奥行きよりも、見やすさを優先します。
必要に応じて他の形を追加していきます。複雑な形ほど、基本の立体を組み合わせると描きやすくなります。

アイソメトリック図で使われる道具とソフト

初心者には下記の道具が役立ちます。
鉛筆と消しゴム、定規、そして格子の描かれた紙。格子があると軸を揃えやすくなります。
紙の代わりにデジタルツールを使う場合は、IllustratorやInkscape などのベクターソフト、SketchUp などの3Dソフトがおすすめです。2D作業でも、グリッド機能を活用すると正確な角度を取りやすくなります。

初心者がつまずくポイントと解決法

はじめは「3軸の角度が崩れる」「長さの比率が崩れて見える」ことが多いです。解決法としては、格子を活用して軸を固定する、長さを一本ずつ正確に測る、一度に複雑な形を描かず、まずは単純な立方体から練習するの順で進めると良いでしょう。また、鏡写しで左右対称を保つ訓練も効果的です。

練習用の課題

初級者向けの練習課題を以下に示します。最初は立方体を1つ描く→次に2つを組み合わせて箱を作る→車両や家のような複雑な形を追加する、という順で進めます。課題を進める際には、各エッジを3軸方向に同じ比率で伸ばすことを意識しましょう。描いた図は写真（関連記事：写真ACを三ヵ月やったリアルな感想【写真を投稿するだけで簡単副収入】）に撮って、横から見たときの輪郭が崩れていないかをチェックするとさらに上達します。

アイソメトリック図の特徴と他の投影の比較

投影の種類	特徴	用途の例
アイソメトリック図	3軸が等角、奥行きが縮尺とともに表現される	デザイン、ゲームのスプライト、部品のスケッチ
正投影（Orthographic）	正面・平面・側面を別々の図で表現	建築図面、機械部品の断面図
遠近法（Perspective）	遠くのものが小さく見える現実的な視点	写真風の風景画、3Dレンダリングの基準

まとめ

アイソメトリック図は 立体感を保ちつつ平面上に正確に描く方法です。初心者は格子を活用して軸を揃え、立方体から始めて徐々に複雑な形へと練習を進めましょう。道具やソフトを使い分けることで、手描きでもデジタルでも扱いやすくなります。

アイソメトリック図の同意語

アイソメトリック図: 3Dの形状を等角投影で表現した図。物体の長さを3軸で同じように見せ、縦・横・奥行の比を保つ特徴があります。
アイソメトリック投影図: アイソメトリック図と同義。等角投影法で描かれた投影図のことです。
等角投影図: 物体を等角投影法で描いた図。3つの主軸が120度の間隔で表示され、3Dを平面に分かりやすく表現します。
等角図: 等角投影による図の略称。教育現場や設計現場で短く呼ばれることがあります。
アイソメトリック描画: アイソメトリック投影の作成・描画作業。図面作成の技法の一つです。
アイソメトリック表現: 3D形状を等角投影で表現する表現方法全般を指します。
等尺図: 等尺投影に関連する図とされることもあり、地域・業界で等尺投影と同義に使われる場合があります。

アイソメトリック図の対義語・反対語

透視図: 物体を一点または複数の消点から描く、距離に応じて物の大きさが変わる図。自然な奥行き感が得られますが、三次元の寸法が正確に表されるわけではありません。アイソメトリック図の対義語として、奥行きの表現を遠近感で作る描き方です。
正投影図: 物体を投影平面に垂直な直線で投影する、いわゆる直投影の図。等尺感はなく、各方向の見た目の寸法関係がアイソメトリックとは異なり、寸法の正確さは平面投影の性質に依存します。
斜投影図: 投影光線が平面に対して斜めに入射する図。奥行の表現が強調される一方、アイソメトリックの等尺性は保たれず、物体の変形感が生まれます。
平行投影図: 投影光線が平行に進む投影の総称。アイソメトリックとは異なる角度や“等尺”条件を満たさないため、奥行きの見え方が異なります。