intersectionobserverとは？初心者にも分かる使い方と実例解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

intersectionobserverとは何かをやさしく解説

intersectionobserver は ブラウザの API で、要素が ビューポートに入ったり出たりしたときに知らせてくれる仕組みです。これを使うと、画像の遅延読み込みやページ内のアニメーションの開始タイミング、無限スクロールのデータ読込などを、必要なときだけ行うことができます。読み込みの回数を減らせるため、サイトの表示が速くなるのが大きな利点です。

使い方の基本を押さえると、初心者でも簡単に実装できます。まずは監視したい要素を決め、次に IntersectionObserver のインスタンスを作成して、コールバック関数と設定を渡します。この設定には root、threshold、rootMargin などがあります。

仕組みの基本

IntersectionObserver は、監視対象の要素が他の要素やビューポートと交差するたびにコールバックを呼び出します。コールバックの中では entry という情報を受け取り、交差しているかどうかを判定します。交差している場合には表示を切り替える、画像を読み込む、アニメーションを開始するといった処理を実行します。

よく使われる設定の意味を簡単に整理します。

項目	説明
root	監視の基準となる親要素。null のときはビューポートを基準にします
threshold	交差の割合。0.0 から 1.0 までの値。0.0 は少しでも交差したら、1.0 は完全に重なるまで待つという意味です
rootMargin	境界線の余白。値は CSS の margin と同じ形式で、監視範囲を前後に広げたり縮めたりします

使い方の流れをイメージで覚えると良いです。まず対象要素を決め、次に 新しい IntersectionObserver を作成し、callback の中で交差を判定します。最後に target に対して obs.observe(target) を呼び、必要に応じて obs.unobserve(target) や obs.disconnect を使います。

実際の使い方のイメージを以下に示します。 // 監視を開始する基本形のようなイメージです

const obs = new IntersectionObserver(callback, { root: null, threshold: 0.5, rootMargin: '0px' })

obs.observe(target)

// 例として画像の読み込みを遅らせる処理の場合、entry.isIntersecting の判定で src を設定します

// 参考となる実践のポイント

ポイント	説明
パフォーマンス	監視対象を絞り、適切な threshold を選ぶ
不要な発火を避ける	rootMargin を使い、必要な場面だけ反応させる
クリーンアップ	不要になったら observe を停止する

このように IntersectionObserver は、ページの表示速度を高めつつ、ユーザーにとって自然な体験を作る強力な道具です。初めは小さな機能から始めて、徐々に応用していきましょう。

intersectionobserverの同意語

IntersectionObserver: ブラウザの JavaScript API のクラス。指定したターゲット要素がルート要素またはビューポートとどの程度交差しているかを監視し、交差の変化をコールバックで受け取る仕組みです。遅延読み込みやスクロールに合わせた表示のトリガーなどで使われます。
Intersection Observer API: IntersectionObserver を含む API の総称。root、rootMargin、threshold といった設定を使って、交差判定の条件を細かく指定できます。
交差検知 API: 日本語表現の一つ。要素とビューポートや祖先要素の交差を検知する仕組みを提供する API のこと。
交差監視 API: 要素が他の要素や表示領域と交差しているかを監視する API の別表現。初心者向けには「交差を検知・監視する API」と理解すると良いです。
ビューポート交差検知 API: ビューポート（画面表示領域）と要素の交差を検知する目的の API。スクロール時の遅延読み込みやアニメーションの発火などに活用されます。
要素の交差検知 API: 特定の要素がビューポートまたは親要素と交差するかを検知する API。閾値(threshold)やマージン(rootMargin)の設定で検知タイミングを調整します。

intersectionobserverの対義語・反対語

非交差: IntersectionObserver が監視する要素とルート要素/ビューポートが交差していない状態。要素が画面内に表示されていないタイミングを表します。
監視停止: IntersectionObserver の observe を停止して特定の要素の監視をやめること。監視対象を外し、交差検知の発火を止めます。
手動検知: 自動監視を使わず、スクロールイベントや getBoundingClientRect などを用いて要素の可視性を手動で判定する方法です。
ポーリング検知: 一定間隔で要素の可視性をチェックする方法。IntersectionObserver はイベント駆動ですが、ポーリングは周期的な検知を行います。
直接検知: 要素の位置や表示状態を直接取得して判定する方法。例: getBoundingClientRect の値から表示判定を行います。
非表示検知: 要素が現在表示されていない状態（display: none や visibility: hidden、画面外など）を検知する考え方です。

intersectionobserverの共起語

IntersectionObserver: ビューポートや任意のroot要素を基準に、対象要素の交差を監視するためのAPIの中心となるオブジェクト。
IntersectionObserverEntry: 監視結果を1件分表すオブジェクト。交差した要素、root、rootBounds、boundingClientRect、intersectionRect、intersectionRatio、isIntersecting などの情報を含む。
observe: 1つの要素を監視対象として登録するメソッド。
unobserve: 監視対象の要素の登録を解除するメソッド。
disconnect: すべての監視を停止してリソースを解放するメソッド。
root: 交差判定の基準となる要素。未指定ならビューポートが基準。
rootMargin: rootの余白。交差判定の閾値を微調整するために、上・右・下・左の余白を設定できる。
threshold: 交差比の閾値。0.0〜1.0の範囲。配列で複数の閾値を設定すると、それらの閾値に達したタイミングでコールバックが呼ばれる。
intersectionRatio: 現在の交差比率。要素がどれだけ表示領域と重なっているかを示す。
isIntersecting: 現在、要素が交差しているかどうかの真偽値。
entries: 現在観測中の監視結果のコレクション。各要素は IntersectionObserverEntry。
polyfill: 古いブラウザで IntersectionObserver を再現するポリフィル（代替実装）。
ブラウザサポート: 対応ブラウザとサポート状況。例: Chrome、Edge、Firefox、Safari、iOS/Android のブラウザ。
パフォーマンス: 監視はイベントループで非同期的に発火するため、パフォーマンス影響を考慮した設定が重要。
レイジーローディング: 画面に表示される直前に画像や動画を読み込む最適化技法として利用される。
遅延読み込み: レイジーローディングの別表現。特に画像の遅延読み込みでよく用いられる。
画像: レイジーロードの対象として頻繁に使われる要素（imgタグなど）。
動画: 動画の読み込みにも利用可能。
ビューポート: 交差判定の基準となる表示領域。
ルート要素: root に指定する要素。
コールバック: 監視時に呼び出される関数。交差が検知されるたびに実行される。
boundingClientRect: 対象要素の境界矩形を表す情報。
rootBounds: root の境界を表す矩形。
intersectionRect: 交差している領域の矩形。

intersectionobserverの関連用語

IntersectionObserver: 要素の交差を監視するための API。監視対象の要素が、root もしくはビューポートと交差するタイミングでコールバックを呼び出します。
IntersectionObserverEntry: 交差情報を1つ表すオブジェクト。isIntersecting、intersectionRatio、boundingClientRect、intersectionRect、rootBounds、time などのプロパティを含みます。
root: 監視の基準となる祖先要素。null の場合はビューポートを基準にします。
rootMargin: root の周りの追加余白。例えば '0px 0px 0px 0px' のように指定し、交差を検出するタイミングを微調整できます。
threshold: 交差の閾値。0 から 1 の数値、あるいは [0, 0.25, 0.5, 1] のような配列を指定します。何％表示された時に通知するかを決めます。
observe: 監視したい DOM 要素を IntersectionObserver に登録するメソッドです。
unobserve: 監視を止めたい DOM 要素を登録解除するメソッドです。
disconnect: すべての監視を停止してリソースを解放するメソッドです。
isIntersecting: 現在、その要素が交差しているかを示す真偽値のプロパティです。
intersectionRatio: 要素とルートの交差の割合（0〜1 の値）を示します。
boundingClientRect: 要素の境界ボックスを表す矩形。ビューポートを基準にした位置と大きさです。
intersectionRect: 実際に交差している領域を表す矩形です。
time: コールバックが呼ばれた時刻をミリ秒単位で表すタイムスタンプです。
rootBounds: root の境界矩形。root が null の場合はビューポートの矩形になることが多いです。
lazy loading: 遅延読み込み。表示領域に入る直前・直後に画像やリソースを読み込む技術で、初期表示を軽くします。
polyfill: IntersectionObserver がサポートされていないブラウザ向けの代替実装。IE などで使われることがあります。
viewport: 表示領域。画面に表示される範囲のことを指します。