高岡智則
年齢：33歳 性別：男性 職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当） 居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地：神奈川県川崎市 身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる） 血液型：A型 誕生日：1992年11月20日 最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分） 家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）
α1受容体・とは？
α1受容体は、体の中の重要な受容体の一つです。交感神経の働きに関係し、ノルアドレナリンと呼ばれる物質が結合すると、体の細胞の中で信号が伝わり、筋肉の動きや血圧の調整につながります。
中学生にも分かるように言うと、α1受容体は「血管の筋肉を動かすスイッチ」のようなものです。神経がこのスイッチを押すと、血管の平滑筋が収縮して血流が変わり、血圧の調整に関わります。
主な働きと場所
α1受容体は主に体のいくつかの場所で働きます。血管の平滑筋にあると、血管を収縮させて血圧を上げる手助けをします。虹彩の瞳孔括約筋にもあり、光を受ける量を調整する重要な役割を持ちます。膀胱頸部の筋肉にも関係し、体の水分や尿の出方にも影響します。
仕組みの基本
α1受容体はGタンパク質共役受容体という種類の膜タンパク質です。ノルアドレナリンが結合するとGqという分子を活性化し、ホスホリパーゼCが動き出します。これがIP3とDAGを作り出し、IP3は細胞内のCa2+を増やします。Ca2+が増えると平滑筋が収縮して、血管が細くなります。この一連の流れが、体の緊張時や急な運動時に血圧を保つ仕組みとなります。
日常生活と医療での関係
日常生活では、緊張したり立ちくらみを感じたりする場面で、α1受容体の働きが血圧を安定させます。医療の分野では、α1受容体の働きを減らす薬（α1遮断薬）や反対に活性化させる薬が使われます。高血圧の治療ではα1受容体をブロックして血管を広げ、血圧を下げる効果が期待されます。一方、急に血圧が低くなりすぎる状況では反対の働きを促す薬が用いられることもあります。
表で見る比較
| 受容体 | 場所の例 | 主な作用 |
|---|---|---|
| α1受容体 | 血管の平滑筋、虹彩、膀胱頸部 | 血管を収縮させ血圧を上げる、瞳孔を散大させる |
| α2受容体 | 神経末端、消化管など | ノルアドレナリンの放出を抑えるなど、血圧の調整にも関わる |
まとめとポイント
要点 α1受容体は体の緊急対応の仕組みと密接に関係しており、血管の収縮や瞳孔の変化などを通じて血圧を保つ役割を果たします。薬の世界では、その働きを調整する薬があり、病気の治療に役立つことがあります。
補足情報
薬の名前や具体的な用法は医師の指示が必要です。自己判断で薬を変えたり飲んだりしないようにしましょう。
α1受容体の同意語
- α1受容体
- 交感神経系の受容体のひとつで、α1アドレナリン受容体の総称。ノルアドレナリンやアドレナリンが結合すると、血管を収縮させ血圧を上げるなどの作用を介在します。Gqタンパク質を介して細胞内に信号を伝達します。
- α1-adrenergic receptor
- 英語表記の正式名称。ノルアドレナリン・アドレナリンが結合して血管平滑筋の収縮などを引き起こすα1型アドレナリン受容体のことです。
- α1-adrenergic receptor (α1-AR)
- α1受容体の別名。α1-ARはα1受容体の略表記で、研究論文などで使われます。
- α1アドレナリン受容体
- 日本語表記の一形態。α1受容体のことで、血管収縮や瞳孔散大といった作用を担う受容体です。
- アルファ1受容体
- ギリシャ文字を読み替えた表記。α1受容体と同義です。
- アルファ1アドレナリン受容体
- α1受容体の日本語表現の別形。ノルアドレナリン・アドレナリンの作用を介する受容体を指します。
- α1 adrenoceptor
- 英国表記の英語名。α1受容体のことを指します。
- α1-adrenoceptor
- 英国英語のハイフン付き表記。α1受容体のことを指します。
- α1-AR
- α1-adrenergic receptorの略称。論文やメモで短く書くときに使われます。
α1受容体の対義語・反対語
- β受容体
- β-adrenergic receptorのこと。α1受容体と対照的な作用を担う受容体群で、心拍数・心筋収縮力の増加、気道拡張、血管平滑筋の弛緩などを介します。Gsタンパク質経路を介してcAMPを増加させるのが特徴です。
- α2受容体
- α2-adrenergic receptorのこと。主に中枢・末梢でノルアドレナリンの放出を抑制するなど、抑制・ネガティブフィードバック的な作用を持つ受容体です。神経伝達の調整に関与します。
- β1受容体
- β1-adrenergic receptorのこと。心臓に多く分布し、心拍数と心筋収縮力を強く高める作用を持つ受容体です。
- β2受容体
- β2-adrenergic receptorのこと。平滑筋を弛緩させる作用が強く、気道拡張や血管平滑筋の弛緩などを介します。もちろん他の臓器にも作用します。
- α1受容体拮抗薬
- α1受容体の作用をブロックする薬剤。血管を拡張させて血圧を下げる効果があり、前立腺肥大症の治療にも使われることがあります。
- α1受容体作動薬
- α1受容体を刺激する薬剤。血管収縮を引き起こし血圧を上げるなど、特定の場面で用いられることがあります。
α1受容体の共起語
- α1受容体拮抗薬
- α1受容体の働きをブロックして血管を拡張させ、血圧を下げる薬剤。前立腺肥大症の排尿障害にも使われることがある。
- α1受容体作動薬
- α1受容体を刺激して血管を収縮させ、血圧を上げる作用を持つ薬剤。鼻づまりの解消薬などに使われることがある。
- α1Aサブタイプ
- α1受容体の分子サブタイプのひとつ。主に前立腺や膀胱周囲の平滑筋に多く分布し、前立腺肥大症治療のターゲットとなる。
- α1Bサブタイプ
- α1受容体の分子サブタイプのひとつ。血管平滑筋に多く分布し、血圧の調整に関与する。
- α1Dサブタイプ
- α1受容体の分子サブタイプのひとつ。特定の組織（腸管・脳血管など）で働くと考えられている。
- ノルアドレナリン
- 交感神経系の神経伝達物質で、α1受容体を刺激して血管を収縮させ、血圧を上げる役割がある。
- エピネフリン（アドレナリン）
- 副腎から分泌されるホルモンで、α1受容体を介して血管収縮を起こすことがある。
- 交感神経系
- 体を活性化させる自律神経系の一部で、α1受容体はこの系の信号伝達に関わる。
- 血管平滑筋
- 血管の壁をつくる筋肉で、α1受容体の刺激で収縮することがある。
- 血管収縮
- 血管の内径が狭くなる現象。α1受容体の活性化の典型的な結果。
- 前立腺平滑筋
- 前立腺を取り巻く筋肉。α1受容体の活性により緊張が高まりやすい。
- 前立腺肥大症
- 年齢とともに前立腺が大きくなる状態。尿道の圧迫で排尿障害を起こす。α1拮抗薬で改善することがある。
- 尿道平滑筋
- 尿道周囲の筋肉。α1受容体の作用で緊張が変わることがある。
- 起立性低血圧
- 立ち上がったときに血圧が低下する状態。薬の作用として副作用や治療対象になることがある。
- フェニレフリン
- 鼻づまりを抑えるためのα1作動薬。血管を収縮させる作用がある。
- プラゾシン
- α1受容体拮抗薬の一つ。血圧を下げ、前立腺肥大の排尿障害にも用いられる。
- タムスロシン
- 前立腺肥大症の排尿障害治療に特化したα1受容体拮抗薬。
- テラゾシン
- α1受容体拮抗薬。高血圧や前立腺肥大の治療に使われる。
- ドキソジン
- doxazosin の日本名。α1受容体拮抗薬で前立腺肥大症の治療に用いられる。
- Gqタンパク質
- α1受容体はGタンパク質共役受容体（GPCR）で、Gqを介して信号を伝える。
- PLCβ
- Gqの刺激で活性化され、IP3とDAGを作り出す酵素。
- IP3
- 細胞内のカルシウムを放出する二次メッセージ分子。
- DAG
- 細胞内のCa2+濃度調節やPKC活性化に関与する二次メッセージ分子。
- Ca2+上昇
- 細胞内カルシウム濃度が上がると、平滑筋の収縮などが促される。
- GPCR
- Gタンパク質共役受容体の総称。α1受容体もこのグループに属する。
α1受容体の関連用語
- α1受容体
- Gqタンパク質共役のα1-アドレナリン受容体の一種。主に平滑筋の収縮を促し、血管収縮・瞳孔散大・排尿機能の調整などに関与する。
- α1A受容体
- α1サブタイプの一つ。前立腺・尿道平滑筋に多く分布し、前立腺肥大症の治療薬の標的となる。
- α1B受容体
- α1サブタイプの一つ。主に血管平滑筋に分布し、血圧の調節に関与する。
- α1D受容体
- α1サブタイプの一つ。血管系や一部の平滑筋・中枢部にも分布し、血圧の調整や尿路機能などに関与する。
- Gqタンパク質
- α1受容体などのGq共役受容体が活性化すると、PLCβを介して二次メッセージを生み出すタンパク質。
- PLCβ
- Phospholipase Cβ。PIP2を分解してIP3とDAGを作り、細胞内カルシウムの放出とPKC活性化を誘導する。
- IP3
- イノシトリシンのIP3、細胞内カルシウム放出を促す二次信号分子。
- DAG
- 二次信号分子。PKCを活性化させ、細胞応答を拡張する。
- Ca2+（カルシウムイオン）
- 細胞内のカルシウム濃度の上昇が筋収縮を引き起こす主要な二次メッセージ。
- MLCK
- Ca2+/カルモデュリン依存性ミオシン軽鎖キナーゼ。ミオシンのリン酸化を促して筋収縮を進行させる酵素。
- 血管平滑筋収縮
- α1受容体の活性化によって血管平滑筋が収縮し、血圧を上げる主な機序。
- 瞳孔散大
- 虹彩放射筋の収縮により瞳孔が拡大する現象。
- 膀胱頸部平滑筋収縮
- 排尿時に尿道口付近の平滑筋が収縮することで尿の流れを制御する。
- 子宮平滑筋収縮
- 一部でα1刺激により子宮平滑筋が収縮することがある。
- アドレナリン作動薬
- アドレナリン受容体を刺激する薬。α1・β受容体を同時に刺激するものと、特定のサブタイプを選択するものがある。
- フェニレフリン
- α1受容体を主に刺激する作動薬。血圧を上げる目的で用いられ、鼻粘膜充血にも利用される。
- α1拮抗薬
- α1受容体を阻害して平滑筋の収縮を抑える薬の総称。血圧を下げたり排尿機能を改善したりする用途がある。
- プラゾシン
- α1拮抗薬。高血圧治療や前立腺肥大症の症状緩和に用いられる。
- テラゾシン
- α1拮抗薬。血圧を下げ、BPH症状の緩和にも使われる。
- ドキサゾシン
- α1拮抗薬。前立腺肥大症治療に用いられることが多い。
- アルフゾシン
- α1拮抗薬。高血圧・BPH治療に使われる。
- タムスロシン
- α1A/α1D選択性を持つ拮抗薬。前立腺肥大症の症状改善に特化している。
- ノルエピネフリン
- ノルアドレナリン。強いα1受容体刺激で血管を収縮させ、血圧を上げる作用がある。
- アドレナリン
- エピネフリン。α1・β受容体を刺激する広範囲の作動薬。救急時に使われることが多い。
- 交感神経系
- 自律神経系の一部で、戦闘・逃走反応などを調整。α1受容体はこの系の末梢で重要な役割を果たす。
健康と医療の人気記事
