

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
満期保有目的債権とは?
満期保有目的債権とは、名前のとおり「債券を満期まで保有する意図をもって取得する投資対象」のことです。金融機関や企業が長期的に安定した利息収入を得るために選ぶ代表的な投資商品です。
基本的な定義と特徴
満期保有目的債権は、通常、償却原価で評価され、価値が日々の市場価格には大きく振られにくい特徴があります。市場の金利が動いても、短期の値動きよりは元本の回収と利息収入を重視します。
会計処理のしくみ
会計上は、債券を購入したときの「価格」を基準に記録します。以後は、実効金利法(EIR)と呼ばれる方法で、保有期間中の利息収入を徐々に認識します。これにより、クーポンの額だけをそのまま計上するのではなく、実際の利回りに基づいて収益が計上されます。
減損と評価の考え方
HTMは理論上市場価格の変動を反映しにくいですが、信用リスクが大きく変化したり、回収不能になる見込みが高まった場合には減損の検討が必要になることがあります。実務では「期限が来るまで保有する」という前提が崩れる兆候が現れた時に、適切な処理をします。
実務のポイントと注意点
初心者が押さえるべきポイントは次のとおりです。
HTMと他の債権の違い
| 種類 | 評価方法 | 売却の自由度 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 満期保有目的債権(HTM) | 償却原価 | 満期まで保有する意図 | 金利収入が安定、日々の市場変動を受けにくい |
| 売買目的有価証券 | 公正価値評価 | 市場価格で頻繁に売買可能 | 評価差損益は損益へ反映されやすい |
まとめ
満期保有目的債権は、長期の安定を重視する投資家に向く商品です。償却原価での評価と実効金利法による利息認識が特徴で、金利が大きく変動しても元本の回収と安定した収入を期待できます。一方で、売却の自由度は低く、信用リスクや長期金利の影響を受ける点に注意が必要です。初心者は、HTMかどうかだけでなく、自分の投資目的と期間、リスク許容度を合わせて選ぶことが大切です。
実務の現場では、HTMの分類は財務諸表の注記にも影響します。資本コストの評価や、長期契約の信用リスク管理、流動性の確保などが関係します。初学者は、まず基本定義を覚え、次に会計処理の流れを覚えると理解が早くなります。
満期保有目的債権の同意語
- 満期保有目的債権
- 満期まで保有することを目的として取得した、償還を想定した債権。財務諸表上は主に HTM(Held-to-Maturity)として分類される。
- 満期保有目的債券
- 満期まで保有することを目的とした債券。日本語では同義で使われることが多く、HTMの代表的な表現の一つ。
- 満期保有目的有価証券
- 満期まで保有する前提の有価証券の総称。債券はもちろん、場合によっては他のデット系有価証券を含むことがある。
- HTM債権
- Held-to-Maturity(満期保有)の債権の略。償還を見据えときに保有する意図で分類される。
- HTM有価証券
- HTM分類に該当する有価証券のこと。主に債券を指すことが多い。
- 償還を前提とした債権
- 償還日まで保有することを前提として取得した債権で、HTMの考え方を説明する表現。
- 長期保有目的債権
- 長期の保有を想定して取得する債権。HTMの概念を説明する別表現。
- 満期到来まで保有する債権
- 満期に達するまで保有する意図の債権。実務で HTM の説明に使われることがある。
- 満期まで保有する意図の有価証券
- 満期まで保有することを意図した有価証券全般を指す表現。債券を中心に使われることが多い。
満期保有目的債権の対義語・反対語
- 売買目的債権
- 満期まで保有して償還を待つのではなく、短期間での売却益を狙って保有する債券。評価は通常公正価値で行い、損益計算書にその変動を反映することが多い。
- その他有価証券
- 満期保有を目的とせず、売却可能性のある有価証券。評価差額はOCI(その他資本項目)に計上され、売却時に損益へ振替されることが一般的。
- 公正価値評価有価証券(FVTPL)
- 取得後、常に公正価値で評価され、評価差額は損益計算書に直接反映される有価証券。HTMの対義語として用いられることがある(IFRS系の分類名)。
満期保有目的債権の共起語
- 債券
- 満期保有目的債権の中心となる金融商品で、一定の利息と元本返済を約束する証券です。
- 金融資産
- 企業が保有する現金や債権などの資産の総称で、満期保有目的債権は金融資産に分類されます。
- 償却原価
- 取得原価を基に実効金利法で算定される、現在の簿価のこと。HTMは通常この水準で測定します。
- 実効金利法
- 利息収益を期間ごとに配分して償却原価を算定する計算方法で、HTMの収益計上に用いられます。
- 簿価
- 決算時点の帳簿上の価額。 HTMは償却原価で表示されるのが基本です。
- クーポン利息
- 債券が約束する定期的な利息のこと。HTMでも重要な現金収益源です。
- 利息収益
- 期間に対応する利息として計上される収益。実効金利法で算定されます。
- 発行体
- 債券を発行した企業や政府のこと。信用リスクの判断材料となります。
- 信用リスク
- 発行体の返済能力の変動に伴う損失リスク。HTMの評価や開示に影響します。
- 満期
- 元本が返済される日。満期保有の根拠となる重要な日付です。
- 分類区分
- 金融資産の取扱い区分で、HTM・FVOCI・FVTPLなどがあり、HTMを選択します。
- 期末評価
- 決算日などの期末時点での資産価値の評価のこと。HTMは原則償却原価で表示します。
- 減損処理
- 恒久的な価値低下が認められた場合に認識する損失処理。HTMにも適用される場合があります。
- 取得原価
- 債券を取得した時点の支払額。償却原価の基礎となります。
- 現金流量予測
- 将来回収するキャッシュフローを見積もる作業で、償却原価計算や減損判断に用いられます。
- 公正価値
- 市場での公正な価格。HTMは原則償却原価で測定されますが、開示等で公正価値と比較されることもあります。
- キャッシュ・フロー計算書
- 現金の流入出を示す財務諸表。HTMの現金収入はこの報告と関連します。
- IFRS/日本基準の違い
- 国際基準(IFRS)と日本の会計基準ではHTMの測定方法や開示項目が異なることがあります。
- 開示事項
- 会計方針や信用リスク、評価方法など、決算短信で開示される重要情報のこと。
満期保有目的債権の関連用語
- 満期保有目的債権
- 債券を満期まで保有することを目的として取得した有価証券で、通常は取得原価で計上し、償却原価で評価します。売却は基本的に想定せず、利息収益と元本の回収を重視します。
- 投資有価証券
- 企業が投資目的で保有する有価証券の総称。分類により評価方法が異なり、満期保有目的債権はその一つです。
- 債券
- 一定期間後に元本と利息を返済することを約束した証券の総称。国・地方・企業など発行体はさまざまです。
- 国債
- 国が発行する債券。信用リスクが比較的低く、安定的な収益源となりやすいです。
- 地方債
- 地方自治体が発行する債券。信用リスクは発行体の財政状況に依存します。
- 公社債
- 公的機関が発行する債券で、信用品質は発行体により異なります。
- 社債
- 企業が発行する債券。信用リスクが発行体の財務状態に左右されます。
- 取得原価
- 債券を購入したときの支払金額と手数料の合計。後述する償却原価の基礎になります。
- 償却原価
- 取得原価を基に、利息の受取や元本償還の影響を反映して簿価を調整する評価方法。主に長期保有の債券で用いられます。
- 公正価値
- 市場で現在取引される価格。金利変動などにより変動します。
- 減損
- 債権の回収可能額が簿価を下回る場合に認識する評価損。資産の評価を適正化します。
- 減損損失
- 減損処理で計上される損失の金額。
- 金利リスク
- 金利の変動によって債券の価値が上下するリスク。HTMを公正価値で測定する場合特に影響します。
- 信用リスク
- 発行体が利息や元本を返済できない可能性のこと。
- 格付け
- 信用力を示す評価。高い格付けは低リスク、低い格付けは高リスクとされます。
- 非流動資産
- 満期まで保有が想定される資産。HTMは通常、長期の非流動資産として計上されます。
- 利息収益
- 債券のクーポンとして定期的に受け取る利息のこと。
- 元本償還
- 満期時に元本が投資家に返済されること。
- 償還日
- 元本が返済される日。
- 売却制限
- 満期保有目的債権は原則満期まで保有する前提で評価・取引が行われ、臨時売却には制限があることがあります。
- 取得時手数料
- 購入時にかかる仲介手数料などの費用。
- 税務上の取り扱い
- 税制によって利息収益や売却益の課税関係が決まるため、実務上は税務ルールを確認します。



















