除却損とは？初心者でもわかる損失計上の基本と活用法共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

除却損とは何か

除却損とは、企業が保有する固定資産などを廃止・廃棄・売却したときに生じる「簿価と売却価額の差額」を指す会計用語です。簡単に言えば、資産を現状の価値で処分した結果、損失として計上される金額のことです。

どんな場面で生まれるのか

機械や車両、建物などの資産を実際に使えなくなったとき、または売却価額が簿価より小さいときに除却損が発生します。例えば、古くなって機能が落ち、今後の使用価値がほとんどない資産を処分する場合です。売却時の金額がゼロ近辺でも、簿価が残っていれば除却損として計上します。

計算方法の基本

基本の考え方は「除却損 = 簿価 − 売却価額」です。ここでの簿価は、購入した金額からこれまでの減価償却を差し引いた金額、売却価額は実際に得られたお金のことを指します。差額が正の値なら除却損、負の値なら除却益となります。

項目	意味
簿価	購入価値 − 減価償却の累計
売却価額	資産の実際の売却価格
除却損の計算式	除却損 = 簿価 − 売却価額

具体的な例

例1: ある機械を100万円で購入し、これまでに60万円の減価償却を行ったとします。現在の簿価は40万円です。もしこの機械を売却して売却価額が0円なら、除却損は40万円となります。企業の仕訳はおおよそ「借方除却損 40万円／貸方固定資産 40万円」となります。

例2: 同じ機械を売却価格20万円で売却した場合、除却損は20万円となります。仕訳は「借方除却損 20万円／貸方固定資産 40万円、貸方現金 20万円」など、実務の科目の組み替えは会計方針によって異なります。

税務と会計の関係

除却損は会計上の費用として計上され、損益計算書に影響します。一方、税務上の取り扱いは国や地域、会計基準によって異なる場合があるため、申告時には別途規則を確認します。特に耐用年数の計算や減価償却の取り扱い、廃棄に伴う特別償却の有無などを把握しておくことが重要です。

実務のポイントと注意点

資産の簿価・耐用年数・減価償却の履歴を正確に管理することが大切です。資産を廃棄する際は、社内の承認を得て、証憑をそろえることがトラブルを避けるコツです。また、除却損と減損の区別を混同しないようにし、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

除却損は資産を処分した際に生じる「簿価と売却価額の差」であり、会計上は損失として処理されます。正確な簿価の管理と適切な処分プロセスを整えることで、除却損を正しく計上し、財務諸表の信頼性を高められます。

除却損の関連サジェスト解説

固定資産除却損とは: 固定資産とは、会社が長く事業で使う道具や設備、建物などの資産のことです。これらの資産は購入したときに費用として一括には計上せず、使用期間にわたって価値が減っていくと考え、減価償却という仕組みで費用を分けて計上します。除却は、その資産をもう使わなくなるか、廃棄処分することを指します。除却をするときには、帳簿上の価値（除却時点の帳簿価額、つまり取得原価から減価償却累計額を引いた額）と、処分時に得られる対価、もしくは無対価を比較します。除却損とは、上記の帳簿価額と対価の差額のことです。具体的には、取得原価から減価償却累計額を引いた帳簿価額（NBV）を算出し、除却時の対価がNBVより低い場合は除却損、対価がNBVより高い場合は除却益が発生します。対価がゼロの場合はNBVがそのまま損失となります。例として、取得原価100万円、減価償却累計額60万円の資産を、除却時に売却価額が20万円で処分した場合、NBVは40万円、対価が20万円なので除却損は20万円です。売却価額が50万円なら除却益は10万円になります。税務上は、除却損を費用として計上し、課税所得を減らす効果があります。ただし資産の性質や税制の細かなルールによって取り扱いが異なることがあるので、実務では税理士など専門家に相談するのが安全です。