xyz表色系とは？初心者向けガイド：色のしくみをやさしく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

xyz表色系とは？

色の世界では、私たちの目に見える色を数値で扱う仕組みがいくつもあります。その中で xyz表色系 は、色を X・Y・Z の三つの座標で表す代表的なモデルです。X・Y・Z は人の視覚が色を感じる仕組みを模倣するよう作られており、特に Y は輝度（明るさ）を表します。これにより、色を数で比較したり、別の色空間へ正確に変換したりすることができます。

XYZ表色系は、国際照明委員会（CIE: International Commission on Illumination）が定義した基準色空間の考え方をもとにしています。現代のデジタル機器の色管理でも、XYZは「共通の基準点」として機能します。

XYZ表色系の基本的な考え方

X、Y、Z はそれぞれ次のような意味を持ちます。Y が輝度、X と Z が色味の方向性を表すので、X と Z の比を変えると色味が変わり、Y を変えると明るさが変わります。実務では、X・Y・Z の値を直接使うことは少なく、これを基準にして他の色空間（例えば <span>sRGB）へ変換します。

実生活での使い方のイメージ

写真（関連記事：写真ACを三ヵ月やったリアルな感想【写真を投稿するだけで簡単副収入】）編集ソフトや印刷業界では、XYZのデータを参照して色の再現性を高めます。スマホの画面と印刷物の色を揃えるには、XYZ から目的の色空間へ正しく変換することが欠かせません。ここで重要なのは、XYZ は「正確さの基準値」を提供する道具箱のような存在だという点です。

XYZ表色系と他の色空間の関係

RGB 系（PC やスマホの表示色）は、XYZ によって定義された色の三成分から派生させることが多いです。逆に、写真の撮影時の光源を表す色温度によって印象が変わることもあります。つまり、XYZ は色データの橋渡し役として機能します。

実用的な例と変換のイメージ

具体的には、XYZ の値を用いて、画面表示用の RGB 値に変換する際の「行列計算」を思い浮かべてください。変換の過程は専門的ですが、ポイントは次の三つです。1) X、Y、Z は色の三原成分に対応する、2) Y は輝度を決める、3) 最終的にはデバイス用の色空間へ割り当てる、という点です。

表の確認ポイント

<th>用語

説明
X	色味の方向の一つ。人の視覚の赤・緑・青方向のうちの一部。
Y	輝度を表す成分。Y が大きいほど明るく感じる。
Z	色味の別方向。X と組み合わせて全体の色味を表す。
用途	別の色空間への変換、色の比較、カラー管理の基準点として使われる。

注意点とよくある誤解

XYZ表色系は理論上のモデルです。現実の画面や紙では、機器の特性や環境光の影響で見え方が変わります。色の管理を正しく行うには、カラーマネジメントの知識と機器のプロファイル設定が大切です。XYZ は「正確さの土台」であり、最終的な表示色はデバイス固有の変換で決まります。

まとめ

xyz表色系は、色をX・Y・Zの三成分で表す標準的なモデルです。Y が輝度、X と Z が色味の方向を示すという基本を押さえると、デジタルと実物の色を橋渡しする考え方が見えてきます。XYZは直接私たちの目に映る色そのものではなく、色を正しく扱うための強力な道具箱です。

xyz表色系の同意語

CIE XYZ色空間: CIE（国際照明委員会）によって定義されたX, Y, Zの三刺激値を用いる表色系。人間の視覚に基づくディバイス非依存の基本色空間として広く使われます。
CIE 1931 XYZ色空間: 1931年のCIE勧告で定義されたXYZ色空間。色の標準参照点として最も広く用いられる基準空間。
XYZ色空間: X、Y、Zの三刺激値を用いた色空間の総称。XYZ色空間とも呼ばれ、色の数値表現の基本形です。
XYZ表色系: XYZを基にした表色の体系のこと。色空間と同義で使われることが多い用語です。
CIE XYZ座標系: X、Y、Zを座標として色を表す座標系。色を数値で扱う際の基本的な表現方法です。
X/Y/Z色空間: X、Y、Zの三刺激値を使う色空間の略称表現。日常的に省略して使われます。
三刺激値XYZ色空間: XYZは三刺激値（X、Y、Z）を指し、それを用いる色空間を指す正式名称の別表現です。
CIE三刺激値色空間: CIEが定義したXYZの三刺激値を核とする色空間。専門的な文献で用いられます。
XYZ色系: X・Y・Zの三刺激値を用いる色の系統の総称。色空間とほぼ同義で使われます。

xyz表色系の対義語・反対語

RGB表色系: 赤・緑・青の三原色を使う加法混色のデバイス依存色空間。光を足して色を作る性質があり、表示機器側の再現を前提とする点で、XYZ表色系の測色・基準座標系という性質とは異なる対照的な系として挙げられます。
CMYK表色系: シアン・マゼンタ・黄・黒の減法混色を用いる印刷用色空間。光を吸収して色を作る点で XYZ の測色系とは別の実用系であり、紙上の再現を狙う点が対照的です。
HSV表色系: 色相・彩度・明度で色を直感的に扱う感覚色空間。デザイン作業で扱いやすい一方、XYZの科学的・測色的座標系とは別の目的・考え方を持つ点が対比になります。
HSL表色系: 色相・彩度・明度で色を表す感覚色彩系。HSVと近い用途ですが、数理的性質や変換の挙動が異なり、XYZの基準座標系と異なる観点の色表現として対比されます。
CIELAB表色系: 人の視覚に基づく perceptual color space。L*a*b* はXYZから変換して得られ、等色差を直感的に捉えやすい設計になっています。XYZの測色座標系とは別の観点で色を評価・比較するための系として位置づけられます。
CIELUV表色系: CIELABと同様に視覚性を重視した色空間。L*u*v* で色を表現し、白点や光源の影響を扱う設計。XYZの理論的座標系とは異なる用途・表現を持つ対になる系として挙げられます。
グレースケール表色系: 色相を持たない輝度ベースの表現。彩度情報が欠如しており、純粋な明るさだけで物体の表現を行う空間。XYZの多色成分とは異なる、モノクロ表現の対極として考えられます。

xyz表色系の共起語

CIE 1931 XYZ色空間: CIEが1931年に定義したX、Y、Zの三刺激値に基づく標準的な色空間。人の視覚感度を基に設計され、他の色空間の基盤となる。
三刺激値: X・Y・Zの3つの成分で色を表す基本量。光の混合を線形に表現できる座標系。
X値: 三刺激値のうちX成分の数値。赤刺激に対応する成分の一つ。
Y値: 三刺激値のうちY成分の数値。通常、輝度に相当。
Z値: 三刺激値のうちZ成分の数値。青刺激に対応する成分の一つ。
標準観測者: 色を測定する際の視覚系の標準モデル。2度標準観測者、10度標準観測者などがある。
白色点: 色の基準となる白の基準点。色空間で参照点として使われる。
参照白点: 色空間の白色点の具体的な値。白を基準に他の色を測定する際の基準。
白色点D65: 日光昼白色を模した代表的な白色点。デジタル表示や標準的な条件で広く用いられる。
白色点D50: やや暖色寄りの白色点。印刷やデザインの用途で使われることがある。
xy色度図: XとYからZを消去して得られる2次元の色度図。色の表現を視覚的に把握しやすい図。
色空間: 色を座標で表す空間の総称。XYZはその一つで、他にもRGB、Labなどがある。
変換行列: XYZ色空間と他の色空間を相互変換する際に用いる3×3の行列。
XYZからRGB変換: XYZ値をRGB値に変換する具体的な式や手順。
sRGB: 広く普及しているRGB系の標準色空間。ウェブ表示や多くのデバイスで用いられる。
ICCプロファイル: デバイスごとの色再現特性を記述するファイル。カラー管理に使われる。
色管理: 異なるデバイス間で色を一貫して再現する仕組み。ICCプロファイルやカラー管理ワークフローを含む。
線形化: ガンマ補正前の線形光の値へ変換する処理。色空間変換や表示前の前処理として重要。
輝度Y: 三刺激値のうちY値は輝度（明るさの指標）として使われる。
光源スペクトル分布: 光源のスペクトル強度分布。XYZはこの分布に依存して決定される。
色温度: 白色点を温度に対応づけた指標。色の色味を表す目安として使われる。