比容量とは?中学生にもわかる電池と材料の容量の基礎ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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比容量とは?中学生にもわかる電池と材料の容量の基礎ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
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高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


比容量とは何か

比容量とは、物質が単位質量または単位体積あたりに蓄えられる電力量のことを表す指標です。日本語では「ひようりょう」と読み、主に電池や蓄電材料の性能を比較するときに使います。

この概念には2つの意があります。1つは「重さあたりの比容量」、もう1つは「体積あたりの比容量」です。

比容量の2つの意味

1) 重さあたりの比容量(gravimetric capacity)は、質量1キログラムあたりに蓄えられる電力量を示します。単位としては Ah/kg や mAh/g が使われます。

2) 体積あたりの比容量(volumetric capacity)は、体積1リットルあたりに蓄えられる電力量を示します。単位としては Ah/L や mAh/cm3 が使われます。

どうやって計算するのか

基本の考え方はとてもシンプルです。ある材料が蓄えられる総容量を、重さや体積で割ることで比容量を求めます。

容量の基本公式:容量 Q は電流 I と時間 t の積で求められます。Q = I × t。ここで I は放電電流、t は放電時間です。

もしある電池が 2Ah の容量をもち、質量が 0.5kg なら、重さあたりの比容量は 2Ah / 0.5kg = 4Ah/kg、つまり 4000 mAh/kg、さらに 1 gあたり約4 mAhなります

同じ電池の体積が 0.3L だとすると、体積あたりの比容量は 2Ah / 0.3L ≈ 6.67Ah/L、すなわち約 6670 mAh/L です。これらの数値は、電池を選ぶときに「軽さ重視」か「容量重視」かを判断する目安になります。

実生活でのイメージ

スマートフォンやノートパソコン(関連記事:ノートパソコンの激安セール情報まとめ)、電動自転車など、持ち運ぶ製品は「できるだけ軽く、長く使える」ことが求められます。比容量が高い材料を使えば、同じ重さでも多くの電気を蓄えられる可能性が高くなります。ただし、比容量が高くても安全性やコスト、寿命など他の要因と組み合わせて総合的に判断することが大切です。

比容量と比容容量の違い

比容量には重さあたりと体積あたりの2つの意味があることを覚えておきましょう。重さあたりの比容量は Ah/kgや mAh/g で表され、体積あたりの比容量は Ah/L や mAh/cm3 で表されます。

測定と評価のポイント

実験やデータ上で比容量を評価する際は、測定条件をそろえることが重要です。温度、放電速度、使用する溶液や電極の材料などにより、同じ材料でも比容量の値は変わることがあります。同じ条件で複数の材料を比較するのが鉄則です。

参考の表

項目意味単位
比容量(重さあたり)質量1kgあたりに蓄えられる電力量Ah/kg または mAh/g
比容量(体積あたり)体積1Lあたりに蓄えられる電力量Ah/L または mAh/cm3

比容量の同意語

比容量
充電容量を質量で割った値。単位質量あたりの容量を表す指標で、バッテリーの性能比較などに使われる。
質量あたりの容量
比容量と同じ意味で、質量1単位あたりの容量を示す表現。
単位質量あたりの容量
比容量の別表現。1質量単位あたりの容量を示す。
質量比容量
質量を基準とした容量の表現。比容量の別表現として用いられることがある。
質量ベースの容量
容量を質量に対して表す表現。質量を基準に容量を評価する言い方。
質量基準容量
質量を基準として容量を評価・比較する表現。
1グラムあたりの容量
1グラムの質量に対する容量を示す、具体的な言い回し。
1 gあたりの容量
1グラムあたりの容量を指す表現。日常的な表現としても使われる。
グラムあたりの容量
グラム単位で表した比容量。

比容量の対義語・反対語

総容量
材料やデバイス全体の容量。質量で割って正規化していない“総量”として捉え、比容量の対義語として使われることが多い。
絶対容量
正規化されていない容量の別表現で、比容量の対義概念として用いられることがある。対象がデバイス全体の総容量を指す場合に使われることが多い。
体積容量
体積そのものの容量を表す概念。比容量(質量あたり)に対して、体積(容積)を基準とした容量の見方。
体積比容量
容量を体積で割った指標。すなわち volumetric capacity。比容量の体積版の対になる指標。
容量密度
容量の密度という意味合いの概念。文脈によっては体積エネルギー密度や質量エネルギー密度などと混同されやすく、比容量の対比として挙げられることがある。

比容量の共起語

比容量の単位
比容量を表す単位。質量1グラムあたりの電荷容量を示す指標で、代表例としてmAh/gやAh/kgなどが使われます。
理論比容量
材料が化学反応で得られるとされる最大容量。実測値はこの値を下回るのが一般的です。
実容量
実際の測定値・試験で得られる容量。実用時の容量感を表す指標です。
初期比容量
新しい電池を初めて充放電したときの比容量。初期性能を示す目安になります。
容量低下
充放電を繰り返すと比容量が徐々に低下していく現象。劣化の主な指標です。
容量保持率
時間経過やサイクル数に対して、どれだけ容量を維持できているかの割合を示します。
サイクル寿命
容量が規定値まで低下する前に繰り返し充放電できる回数のこと。
正極材料
比容量を高くするために用いられる正極側の活物質。代表例にはLiCoO2やLiFePO4、NMCなどがあります。
負極材料
陰極側の活物質。グラファイトやシリコン系材料など、容量と安定性のバランスをとって用いられます。
活物質
容量を生み出す材料の総称で、正極・負極の双方に存在します。
導電剤
活物質の間の電気伝導性を高める添加物。炭黒(カーボンブラック)などが使われます。
粘結剤
活物質と導電剤を結着させ、電極の機械的安定性を保つ材料。例: PVdF、CMC-Na など。
温度影響
温度が容量やサイクル性能に影響を与えます。高温・低温では容量が変動しやすいです。
Cレート
充放電の速さを示す指標。1Cは1時間で充電・放電する速さを意味し、速いほど容量は低下しやすくなります。
比体積容量
体積あたりの容量。mAh/cm^3など、電池のエネルギー密度を体積で表す指標です。
実用比容量
実用的な条件下で見込める比容量。理論比容量より低い値になるのが普通です。
充放電効率
充電と放電のエネルギー損失を示す指標。クーロン効率とも呼ばれ、0〜100%の範囲で表されます。

比容量の関連用語

比容量
単位 mass あたりの容量のこと。代表的な単位は mAh/g や mAh/kg、体積ベースでは mAh/cm^3。材料が1 gあたりどれだけの電荷を蓄えられるかの指標です。
容量
電池が蓄えられる総電荷量の上限。充放電の最大値を表し、実使用時間に直結します。
定格容量
メーカーが標準試験条件で公表する容量。実際の使用条件では変動しますが、性能の目安として用いられます。
実容量
実際の充放電条件で観測される容量。定格容量より小さいことが多く、劣化や使用条件の影響を受けます。
理論容量
活性物質が化学反応として理論的に取り出せる最大容量。反応式とモル数から計算します。
活性物質利用率
実測容量を理論容量で割った比率。活性物質が実際にどれだけ有効に使われているかを示します。
容量保持率
一定期間やサイクル後に残っている容量の割合。高いほど容量の劣化が少ないことを意味します。
容量衰退
充放電を繰り返すことで容量が徐々に低下する現象。副反応や材料の劣化が原因となります。
放電容量
放電時に取り出せる容量。実測値は放電条件や温度などに左右されます。
充電容量
充電時に蓄えることができる容量。充電条件によって容量が変動します。
実測比容量
実測値としての比容量。単位 mass あたりの容量(例:mAh/g)で表します。
体積比容量
体積あたりの容量。体積ベースの指標で、mAh/cm^3 などが用いられます。
比容量の単位
比容量を表す単位。主に mAh/g、mAh/kg、mAh/cm^3 などがあります。
Cレート
充放電の速さを示す指標。1C なら1時間で充放電、複数の C レートで容量が変化します。
容量効率
放電容量を充電容量で割った比。クーロン効率とも呼ばれ、電荷の回収効率を示します。
エネルギー密度
質量または体積あたりのエネルギー量。Wh/kg や Wh/L で表され、比容量だけでなく電圧の影響も受けます。
サイクル寿命
容量が規定値以下になるまでの充放電サイクル数。長いほど長寿命とされます。
SEI膜
固体電解質界面層。初期の反応で形成され、イオン導電性や容量の低下に影響します。
活性物質
電池が電荷を蓄える主材料。リチウムイオン電池ではリチウムを受け入れ・放出する素材のことを指します。

比容量のおすすめ参考サイト


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