wow64とは？初心者にも分かるWindowsの仕組みと使い方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

wow64とは？

wow64は、Windowsの64bit環境で32bitアプリを動作させるための互換機能です。キーワードの正式な意味は「Windows 32-bit on Windows 64-bit」から来ており、日常のパソコン使用で最もよく目にする仕組みの一つです。

なぜ wow64 が必要なのか

現代の多くのソフトは、まだ32bit版として提供されているものがあります。新しい64bitのWindowsでも、こうした32bitアプリをそのまま使えるようにするのが WOW64 の役割です。これにより、古いソフトでも新しい環境で長く使えるメリットがあります。

wow64 の仕組み

wow64 は、32bit アプリの動作を支えるための「互換レイヤー」です。実際には、アプリが参照するファイルやレジストリの場所を分けて扱うことで、32bit の世界と64bit の世界を橋渡しします。

具体的には、32bit アプリが C:\Windows\System32 にアクセスすると、実際には C:\Windows\SysWOW64 の内容を使って動作したりします。逆に、64bit アプリは通常の System32 を参照します。この仕組みのおかげで、アプリ開発者は特別な対応をしなくても多くのソフトが動作します。

ポイント	説明
名称	WOW64
目的	32-bitアプリを64-bit Windows上で動作させる
リダイレクトの仕組み	32-bit のアクセスは SysWOW64、64-bit のアクセスは System32 に対応

実務での使い方と注意点

普段の利用では、WOW64 はほとんど意識せずに動作します。新しく購入したPCでも、32-bit版のアプリをそのままインストールして起動できることが多いのが特徴です。もし、あるアプリがうまく動かない場合は、以下を試してみてください。

・互換性モードを有効化するには、アプリの実行ファイルを右クリックして「プロパティ」→「互換性」から設定します。

・32-bit専用の場所に残っている場合、64-bit版の代替ソフトを検討します。とはいえ、多くのケースでは WOW64 の仕組みが自動的に働くため、特別な操作をしなくても動作します。

重要なポイントとして、WOW64 は「仮想化技術」ではなく、ファイルシステムとレジストリの参照先を分けて動作を支える仕組みです。したがって、仮想マシンのような別環境を作るわけではなく、同じOSの中で32-bitと64-bitの世界を bridges するものです。

この知識があると、パソコンのトラブル時にも原因を絞りやすくなります。例えば、32-bitアプリが動かない場合には「System32とSysWOW64の混乱」を疑うことがあります。実際の操作としては、システムの再起動を前提に、互換性設定やアプリの再インストールを試すと良い結果が得られることが多いです。

wow64の同意語

WOW64: Windows 64ビット上で32ビットアプリを実行可能にする互換レイヤーの略称。64ビットOS上で32ビットプログラムを動かすための仕組みです。
Windows-on-Windows 64-bit: WOW64 の正式英語名。64ビットWindows上で32ビットアプリを動作させるための仕組みを指します。
Windows 64-bit上の32-bit互換レイヤー: 64ビットWindowsで32ビットアプリを動作させるための互換機構を表す日本語表現です。
32-bit互換レイヤー (64ビットWindows用): 64ビットWindows環境で32ビットアプリを動かすための互換機構を指します。
32-bit互換性サブシステム: 32ビットアプリの実行を可能にするWindows内部のサブシステムのひとつです。
WOW64サブシステム: Windowsの内部機構の一部で、32ビットアプリを64ビットWindows上で動かすためのサブシステムです。
32-bitアプリ実行レイヤ: 32ビットアプリの実行を実現するレイヤで、WOW64の役割を担います。
32-bitアプリ互換機構: 64ビットWindowsで32ビットアプリを動作させるための互換機構を指します。

wow64の対義語・反対語

ネイティブ64ビット: WOW64の対義語の一つ。32ビット互換レイヤーを使わず、64ビットのアプリを直接実行できる状態を指します。
64ビットネイティブ実行: 64ビットのアプリを、エミュレートや互換レイヤーなしでそのまま動かす実行形態を指します。WOW64の反対概念です。
x64ネイティブ: x86-64アーキテクチャをネイティブに利用して動作する状態。WOW64の対極として使われる用語の一つです。
ネイティブ64ビットWindows: Windowsが64ビット版で、WOW64を介さずに64ビットアプリを直接実行する状況を表します。
WOW64なし: WOW64互換レイヤーを使用していない状態。対義語として明確な表現です。
64ビットモードのみ: システムが64ビットモードのみを提供・使用する状態を指します。WOW64を使わず、常に64ビットとして動くイメージです。
純粋な64ビット環境: 全体が64ビット前提の環境で、32-bit互換性のレイヤーを含まない状態を表します。

wow64の共起語

WOW64: Windows on Windows 64-bit。64-bit Windows 上で 32-bit アプリを動作させるための互換レイヤーです。
SysWOW64: 64-bit Windows 上で 32-bit DLL や実行ファイルを提供するシステムフォルダ。32-bit アプリはここを主に参照します。
System32: 本来は 64-bit DLL/実行ファイルが置かれるフォルダですが、WOW64 環境では 32-bit アプリが SysWOW64 にリダイレクトされることが多いです。
Sysnative: 32-bit アプリから 64-bit の System32 を直接参照するための仮想パス。リダイレクトを回避できます。
32-bitアプリケーション: WOW64 環境で動作する 32-bit アプリケーションのこと。
32-bit DLL: 32-bit アーキテクチャの DLL。SysWOW64 などに格納され、32-bit アプリに読み込まれます。
64-bit Windows: 64-bit アーキテクチャの Windows オペレーティングシステム。
Win32 API: Windows 32-bit API の総称。32-bit アプリの基本的な機能群です。
x86: 32-bit アーキテクチャの略称。
amd64: 64-bit アーキテクチャの略称。Intel/AMD の 64-bit 系列。
ファイルシステムリダイレクション: WOW64 が System32 と SysWOW64 の参照先を自動的に切替える仕組み。
レジストリリダイレクト: WOW64 がレジストリを分離する機能。32-bit アプリと 64-bit アプリで別々のレジストリ空間を使います。
Wow6432Node: レジストリの Wow6432Node サブツリー。32-bit アプリ用の設定が格納されます。
Wow64DisableWow64FsRedirection: ファイルシステムリダイレクションを一時的に無効化する API。
Wow64RevertWow64FsRedirection: 無効化したリダイレクションを元に戻す API。
wow64cpu.dll: WOW64 の CPU モード切替を担当する DLL（32-bit/64-bit の切替処理を支援）。
wow64win.dll: WOW64 の Windows API フレームワークを提供する DLL。
thunk: 32-bit/64-bit の間で呼び出しを橋渡しする『サンプルコードの薄い層』のこと。
APIフォワーディング: 32-bit アプリの API 呼び出しを 64-bit 側の実装へ橋渡しする仕組み。
互換性モード: 古い 32-bit アプリの挙動を保つための互換性設定。
System32のリダイレクト: WOW64 によって System32 への参照が SysWOW64 に切替わる挙動。
32-bitレジストリと64-bitレジストリの分離: Wow6432Node などを用いて、32-bit/64-bit アプリのレジストリを分離して扱います。

wow64の関連用語

WOW64: Windows on Windows 64 の略。64ビット版Windows上で32ビットアプリを動作させるための互換レイヤーです。32ビットアプリの動作を可能にし、古いソフトウェアの互換性を確保します。
SysWOW64: 64ビットWindows上の32ビット用システムライブラリが格納されているフォルダ。32ビットアプリはこの中の DLL などを参照することが多いです。
System32: 64ビットWindows上の主要なシステムライブラリが入っているフォルダ。実際には32ビットアプリにはSysWOW64へリダイレクトされることが多いという点がポイントです。
Sysnative: 32ビットプロセスから64ビット版のSystem32へアクセスするための仮想パス。実体は存在せず、特定の API 経由で利用します。
ファイルシステムリダイレクト: 32ビットプロセスがSystem32へアクセスすると自動的にSysWOW64へ転送される仕組みのこと。互換性を保つための代表的な機構です。
レジストリリダイレクト: 32ビットアプリがレジストリへアクセスする際、WOW6432Node など32ビット用のツリーへ分岐させる仕組みのこと。
WOW6432Node: レジストリの32ビットアプリ用サブツリー。32ビットアプリが読み書きする設定値がここに保存されることが多いです。
Wow64DisableWow64FsRedirection: ファイルシステムリダイレクトを一時的に無効化する API。64ビット版System32へ直接アクセスしたい場合に使われます。
Wow64EnableWow64FsRedirection: 無効化したリダイレクトを再度有効化する API。作業後の通常状態へ戻します。
IsWow64Process: 現在のプロセスがWOW64上で動作しているかを判定する API。プラグインやインストール時の判定に使われます。
32-bit アプリケーション: 32ビットアーキテクチャ向けに作られたソフトウェア。WOW64環境下で動作することが多いです。
64-bit アプリケーション: 64ビットアーキテクチャ向けに作られたソフトウェア。System32などのディレクトリ構成と直接関係します。
PE32/PE32+: Windows の実行ファイルフォーマット。PE32 は32ビット用、PE32+ は64ビット用です。アーキテクチャの識別に使われます。
クロスアーキテクチャ互換性: 異なるCPUアーキテクチャ間でソフトウェアを動作させる考え方。WOW64は32ビットアプリを64ビットWindows上で動かすための代表的な仕組みです。