nanogとは？初心者でも分かるネット運用入門ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

nanogとは？

この記事では NANOG について、初心者にも分かるように解説します。NANOG とは何か、どんな人が参加するのか、どんな話題が扱われるのかを順番に見ていきます。

NANOGとは何の略か

NANOG は North American Network Operators Group の略です。北米のネットワーク運用者が集まり、インターネットの安定運用に関する情報を共有する場です。名前は英語ですが、日本の人にも基礎を学ぶきっかけになります。

主な目的と活動

NANOG の主な目的はネットワーク運用の現場で起こる課題を共有し、解決方法を学ぶことです。会議では現場の事例紹介や技術的な講演が行われ、ルーティングの動作の理解、セキュリティの課題の共有、新技術の検証などがテーマになります。

参加者のタイプ

ネットワーク事業者の担当者、大学の研究者、技術者、学生、運用を学ぶ人などが参加します。実務者と研究者が同じ場で意見交換をするため、現場の具体的な知識と最新の研究が交差します。

会議の雰囲気と構成

会議は講演、パネルディスカッション、ワークショップの組み合わせで進みます。専門用語が出てくることもありますが、背景の説明が丁寧で初心者にも理解しやすい構成になっています。テーマ例としては BGP の動作、IX の役割、トラフィックの最適化、インターネットの安全性などがあります。

NANOG に触れる入口

公式サイトには過去の資料や会議情報がそろっています。講演資料やビデオが公開されており、オンラインでの視聴も可能です。また公開セッションがあり、会員でなくても情報を得られる機会があります。

学ぶときのポイント

初心者が学ぶ際のコツは、まずインターネットの基本を理解すること、次にルーティングの基礎を学ぶことです。NANOG の公式資料を段階的に読むと、専門用語の意味が分かりやすくなります。

代表的な用語の解説

BGP は Border Gateway Protocol の略で、インターネット全体の経路情報を交換・決定する仕組みです。

IX は Internet Exchange の略で、複数のネットワークが相互に接続する場所を指します。

要約すると、nanog とはインターネットの運用を支える人たちが集まる学びの場です。初心者には最初は難しく感じるかもしれませんが、公式資料を少しずつ読み、実際の講演を視聴することでネットワークの世界が身近になります。

項目	説明
NANOGとは	North American Network Operators Group の略
主な話題	ルーティングの仕組みやセキュリティ、新技術の検証など

nanogの同意語

NANOG: North American Network Operators Group（北米のネットワーク運用者グループ、NANOGの略称）
North American Network Operators Group: NANOGの正式名称。北米のネットワーク運用者グループ。
North American Network Operators' Group: NANOGの別表記。北米のネットワーク運用者グループの同義語。
北米ネットワーク運用者グループ: NANOGの日本語訳・同義語。北米地域のネットワーク運用者の集まりを指す組織。

nanogの対義語・反対語

マクロ: nanoの対義語として使われることが多く、サイズや規模が相対的に大きいことを指します。例：マクロ視点、マクロ規模。
巨大: 非常に大きい・規模が大きいことを表す語。ナノの反対のイメージとして自然に使われます。
大型: サイズが大きいことを示す語。物体の相対的な大きさを表現するときに使います。
大規模: 規模が大きいこと。組織・計画・システムなどの規模を表す際に使われます。
広大: 広さ・範囲が非常に大きいことを表す語。
広範: 範囲が広く、広い領域に及ぶことを示します。
巨視的: 細部ではなく全体像・大きな視点で見る性質を表します。
宏大: 規模が壮大で大きいことを表す語。
超大型: 通常よりもはるかに大きいサイズを表す語。
ギガ級: 対比として大きなスケールを示す語。ギガ（10^9）級の意味合いで使われることがあります。
大容量: データや資源の容量が大きいことを表します。サイズ感の対比として使われます。
巨大化: 物事が大きくなるプロセスを指す語。

nanogの共起語

BGP: インターネットの経路情報を交換する主要なルーティングプロトコル。
AS番号: Autonomous System Number。インターネット上の自律システムを識別する番号で、経路表示やポリシーの適用に使われます。
ピアリング: ネットワーク同士が直接経路を交換する契約・実践のこと。コスト削減や遅延短縮を狙う話題が多いです。
IXP: Internet Exchange Point。複数のネットワークが直接接続してトラフィックを交換する場所。
ルーティングポリシー: どの経路を使うか決める方針。BGPのフィルタ、コミュニティ、ASパスの設定を含みます。
ルートサーバ: IXP上でルーティング情報を中継・集約するサーバ。参加者の経路情報を統合する役割です。
IRR: Internet Routing Registry。BGPポリシーを登録・共有する仕組み。
RPKI: Resource Public Key Infrastructure。BGPルートの正当性を検証するセキュリティ技術。
BGPセキュリティ: BGPを狙う不正経路の挿入を防ぐ対策全般（ROA・RPKIの活用など）。
IPv6: 次世代のインターネットアドレス規格。128ビット長でアドレス空間を拡張します。
IPv4: 従来の32ビットアドレス規格。現在も広く使われますが枯渇問題が存在します。
トラフィックエンジニアリング: 経路の制御・最適化を通じてトラフィックを分散・最適化する技術です。
ネットワーク監視: ネットワークの状態を監視して故障や遅延を早期に検知する活動です。
NetFlow: トラフィックデータを収集・分析する技術。経路・帯域の可視化に使われます。
sFlow: 分散サンプリングによるトラフィック可視化技術。大規模環境で有効です。
可観測性: ログ・メトリクス・トレースを組み合わせてネットワークの状態を理解する能力です。
自動化: 運用作業を自動化して人手を減らし、ミスを減らす取り組みです。
IaC: Infrastructure as Code。インフラをコードとして管理・展開する手法です。
DDoS対策: 分散型サービス妨害攻撃に対する防御策です。
RFC: Request for Comments。IETFなどの標準化文書・仕様の総称です。
IETF: Internet Engineering Task Force。インターネット標準化を担う組織です。
講演: NANOGで行われる発表の一形態。実践報告や研究の場として用いられます。
発表: 研究や事例の成果を共有するセッションのことです。
パネルディスカッション: 複数の専門家が議論する形式のセッションです。
バックボーン: インターネットの核となる大容量ネットワーク部分のことです。
ルータ: BGPを実行・経路制御を行うネットワーク機器。
ネットワーク機器: ルータ、スイッチ、ファイアウォール等、ネットワークを構成する機器の総称。

nanogの関連用語

NANOG: North American Network Operators Group の略称。米州のネットワーク運用者が集まる技術コミュニティで、ルーティングやIX、セキュリティ、運用の最新動向を共有・議論する場と年次会議を提供します。
NOC: Network Operations Center の略。ネットワークの監視・障害対応・インシデント管理を24時間体制で行う拠点・機能です。
BGP: Border Gateway Protocol の略。自治システム同士で経路情報を交換する、インターネットの基本的な動的ルーティングプロトコルです。
AS番号: Autonomous System Number の略。インターネット上の自治システムを識別する一意の番号。
4-byte ASN: 従来の16ビットASNに加えて32ビットを使える拡張ASN。大規模ネットワークでの識別性を高めるために導入されました。
IPv4: Internet Protocol 第4版。32ビットアドレス空間を用いる現在の主流アドレス体系。
IPv6: Internet Protocol 第6版。128ビットアドレス空間を使用し、IPv4の枯渇問題に対応する新しいアドレス体系。
IXP: Internet Exchange Point の略。複数のネットワーク事業者が物理的に集まり、トラフィックを直接交換できる場所
Peering: ピアリング。直接的な経路交換によりトラフィックを相互に運ぶ協力関係のこと。
Public Peering: 公開ピアリング。IXPなどで複数の事業者が同じ場所で相互接続する公開的な形態。
Private Peering: 私的ピアリング。特定の相手と専用回線を使って直接接続する形態。
PeeringDB: ピアリング情報を登録・検索できるデータベース。どのASがどのIXPと接続しているかなどを把握するのに役立ちます。
Route Server: ルートサーバ。IXP上で複数の参加者に経路情報を配布・集約するサーバ。全体のメッシュを簡素化します。
Route Reflector: ルートリフレクター。iBGPフルメッシュを避けつつ経路情報を distrib するための仕組みです。
iBGP: 内部BGP。同一AS内での経路交換を行うBGPの形態。
eBGP: 外部BGP。異なるAS間での経路交換を行うBGPの形態。
Prefix: IPアドレスの範囲（例: 203.0.113.0/24）。ネットワークの単位となるJOR。
Prefix List: 特定のPrefixを許可・拒否するルールの集合。経路フィルタリングの基本要素です。
Local Pref: Local Preference。同一AS内の出口経路選択を優先付けするための属性。
MED: Multi-Exit Discriminator。異なるASからの経路の出口を選択する際の指標として使われる値。
AS_PATH: 経由するASの順序を示す属性。ルーティング経路のトレースに使われます。
Next Hop: 次に経路が進むべきホップのアドレス。経路情報の重要な要素です。
Community: BGPの属性のひとつ。ポリシー適用の指示を集約するために使われます（例 NO_EXPORT、NO_ADVERTISE など）。
NO_EXPORT: この経路を広告して他のASへ渡さないよう指示するCommunityの値。
NO_ADVERTISE: この経路をアドバタイズしないよう指示するCommunityの値。
ROA: Route Origin Authorization の略。特定のASが特定のPrefixを正当にアドバタイズできる権限を提供する証明書のこと。
RPKI: Resource Public Key Infrastructure の略。ROAを含むルーティング認証システムで、経路の正当性を検証します。
IRR: Internet Routing Registry の略。ルーティングポリシー登録機関で、フィルタリングポリシーの参照元になります。
RADB: Routing Authentication DataBase の略。IRR系データベースの一種で、経路ポリシー登録に使われます。
RIPE NCC: Regional Internet Registry の一つ。欧州・中東・一部アジア太平洋地域のRIR。
ARIN: American Registry for Internet Numbers の略。北米のRIR。
APNIC: Asia Pacific Network Information Centre の略。アジア太平洋地域のRIR。
AFRINIC: African Network Information Centre の略。アフリカ地域のRIR。
LACNIC: Latin America and Caribbean Network Information Centre の略。ラテンアメリカ・カリブ地域のRIR。
MANRS: Mutually Agreed Norms for Routing Security の略。ルーティングのセキュリティを改善する合意原則集。
Looking Glass: Looking Glass サービス。外部からネットワークの経路情報を公開ビューで確認できるツール／サイトの集合体。
MRT: Multi-Protocol Routing Table の略。BGPデータを格納・共有するデータフォーマット（Route Views などで使われます）。
Route Collector: ルートコレクター。広範囲なBGP経路情報を収集・記録するシステム。研究・検証に用いられます。
BGP Hijacking: 不正に他人のPrefixを自分の経路として宣伝してトラフィックを奪う攻撃・現象。
Route Leaks: 正規の経路情報が不適切な経路へ流出してしまう現象。ダイナミックな経路の誤伝播が原因です。
Route Aggregation: 複数のPrefixをまとめて1つに統合して、ルーティング表を簡素化・効率化する技術。
Multihoming: 複数の上流プロバイダへ接続する設計。冗長性と可用性を高めるために用いられます。
Transit: 上流プロバイダを介したトラフィック中継。自社網と外部網の接続方式のひとつ。
Traffic Engineering: TE。経路の選択や帯域の割り当てを最適化してネットワーク性能を改善する手法。
BGP Flowspec: BGPを用いた高機能なトラフィックフィルタ技術。DDoS対策などの制御に活用されます。
Graceful Restart: BGPセッションが途切れても再開時に素早く安定させる機能。可用性を高めます。