

高岡智則
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近位尿細管とは?
腎臓のネフロンという単位の中で、近位尿細管は糸球体からの原尿を受け取り、体にとって大切なものを血液へ戻す役割を担います。
位置と構造
近位尿細管は糸球体の後に連なる管状の部位で、上皮細胞の表面には微絨毛(ブラッシュボーダー)が並ぶため、再吸収の面積が広がっています。
主な働き
ここで多くの水分、グルコース、アミノ酸、ナトリウム、カリウム、リンなどが血液へ戻されます。濾過液の約60〜70%がこの段階で再吸収されます。
関与する輸送体としくみ
グルコースはSGLT2という共輸送体を使い、ナトリウムとともに再吸収されます。Na+/K+-ATPaseが基底膜側にナトリウムをくみ出すことで、濃度勾配を作り出します。水はアクアポリン-1を通じて再吸収されます。
酸塩基平衡と再吸収
炭酸水素イオン(HCO3-)の再吸収は炭酸脱水酵素の働きと連携して行われ、体のpHを保つ重要な役割を果たします。
病気との関係
病気や薬の影響で近位尿細管の働きが乱れると、糖の尿への排出、塩類の過剰排泄、酸塩基バランスの崩れが生じることがあります。Fanconi症候群などはこの部位の再吸収障害を特徴とします。
要点のまとめ
近位尿細管は再吸収の第一線基地として、私たちの体をつくる基本的な物質を取り戻す働きを担っています。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 位置 | ネフロンの糸球体の直後に続く管状部 |
| 主要な再吸収量 | 総再吸収の約60〜70%程度 |
| 主要な輸送体 | SGLT2、Na+/H+交換体、Na+/K+-ATPase、アクアポリン-1 |
近位尿細管の同意語
- 近位曲尿細管
- 腎臓の尿細管のうち、曲がりくねった形状を持つ部位。糖やアミノ酸、イオン、水分などの再吸収を主に担う、近位部の重要な部分です。
- 近位直細管
- 近位尿細管の直線的な部分を指す表現で、PST(proximal straight tubule)とも呼ばれます。近位部の再吸収機能を担う区分です。
- 腎近位尿細管
- 腎臓内にある近位尿細管を指す別表現。近位部に位置し、さまざまな栄養素の再吸収が盛んに行われる部位という意味です。
- 近位尿細管(PCT)
- 近位尿細管を指す略語で、近位部分の主要な再吸収機能を持つ部位を示します。
近位尿細管の対義語・反対語
- 遠位尿細管
- 近位尿細管の対になる腎小管の部位。糸球体から遠くの位置にあり、尿の再吸収が次の部位へと続く経路に位置します。
- 遠位曲尿細管
- 遠位尿細管のうち、曲がっている部分。近位曲尿細管の反対の部位として用いられる名称です。
- 遠位腎小管
- 遠位尿細管とほぼ同義の表現。腎臓の尿細管の遠位部を指します。
- 遠位
- 近位の反対語。解剖学的には、部位が糸球体に近いか遠いかを示す基本語で、近位尿細管の対語として使われることがあります。
- 集合管
- 腎尿細管系の最終段階に位置する部位。厳密には近位尿細管の直接の対語ではありませんが、位置関係で対比されることがあります。
近位尿細管の共起語
- SGLT2
- 近位尿細管の主にS1–S2区画に発現する糖の再吸収を担うナトリウム-グルコース共輸送体。血糖を尿に過剰には排泄しすぎないよう糖を再吸収する役割を果たす。SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として使われる。
- SGLT1
- 近位尿細管のS3区画で糖を再吸収する高親和性・低容量の共輸送体。糖の再吸収を補助する役割。
- NHE3
- Na+/H+交換体。近位尿細管の粘膜面でNa+を再吸収しH+を分泌して酸塩基バランスを整える。Ang IIなどの刺激で活性が変わることがある。
- Na+/K+-ATPase
- 基底膜側のNa+/K+-ATPaseポンプ。細胞内のNa+濃度を低く保ち、Na+再吸収の駆動力を作る。
- NBCe1(SLC4A4)
- Na+-HCO3-共輸 transporter。基底膜側でNa+と重炭酸イオンを血液へ輸送し、重炭酸イオンの再吸収を進める。
- HCO3-再吸収
- 重炭酸イオンの再吸収。血液のpHを保つため、近位尿細管でほぼ全量再吸収が起こる。
- アミノ酸再吸収
- Na+依存のアミノ酸輸送体で、フィルターを通るアミノ酸を再吸収して尿中のアミノ酸ロスを減らす。
- タンパク質再吸収(Megalin/Cubilin)
- MegalinとCubilinという受容体を介して小分子タンパク質をエンドサイトーシスで再吸収する。
- NPT2a/NPT2c(Na+-Pi共輸送体)
- リンのNa+共輸送体。リン酸を再吸収し、PTHの影響で再吸収が抑制されることがある。
- PTH(パラトルモン)
- 副甲状腺ホルモン。近位尿細管でのリンの再吸収を抑制し、血中リン濃度を調整する。
- AngII(アンギオテンシンII)
- 血圧調整ホルモン。近位尿細管のNa+再吸収を促進し、NHE3の活性を高めて血圧を維持する。
- AQP1(アクアポリン1)
- 近位尿細管の水透過性を担う水チャネル。Na+再吸収とともに水の再吸収を可能にする。
- NH4+排出/アンモニウム生成
- 酸塩基バランスを調整するため、近位尿細管でNH3をNH4+として尿へ排出するプロセス。
- S1/S2/S3区分
- 近位尿細管のS1・S2・S3という3つの解剖学的区分。区分ごとに再吸収の役割が異なる。
- 尿素再吸収
- 近位尿細管で尿素の再吸収が起こり、体内の窒素バランスを保つ一部の機序。
近位尿細管の関連用語
- 近位尿細管
- 腎臓の腎小管の一部で、原尿が最初に通る細長い管。糖・アミノ酸・ナトリウム・水分などの再吸収が盛んに行われます。
- 糸球体
- 腎臓の毛細血管とボーマン嚢からなる濾過部位。血液中の成分を原尿として取り出す入口の役割を担います。
- 再吸収
- 原尿中の水分や電解質、ブドウ糖、アミノ酸などを血液へ戻す過程。近位尿細管で特に多く起こります。
- 分泌
- 血液中の物質を原尿へ運び出す過程。薬物代謝物などが近位尿細管で分泌されます。
- Na+/H+交換輸送体(NHE3)
- 近位尿細管の膜にあるNa+を取り込みH+を分泌する主要な輸送体。Na+の再吸収を進めます。
- Na+/K+ ATPaseポンプ
- 細胞膜の基底側にあるポンプ。Na+を血液側へくみ出し、他の輸送のエネルギー源になります。
- SGLT2(ナトリウム依存性グルコース輸送体2)
- 初期の近位尿細管でグルコースとNa+を同時に再吸収します。尿への糖排泄を抑えます。
- SGLT1(ナトリウム依存性グルコース輸送体1)
- 近位尿細管の後半部でグルコースを再吸収します。SGLT2と協力して糖を回収します。
- ブドウ糖再吸収
- 原尿のブドウ糖を血液へ戻す過程で、SGLT2/1が主に関与します。糖が尿に出ると糖尿病などのサインになります。
- アミノ酸再吸収
- 原尿中のアミノ酸を再吸収して血液へ戻す機能。多くのアミノ酸は近位尿細管で回収されます。
- Na+/HCO3-共輸送体(NBCe1)
- Na+と重炭酸イオンを一緒に再吸収する輸送体。血液の酸塩基バランスを整えます。
- 炭酸脱水酵素(CA II)
- H2CO3を速く分解してH+とHCO3-を作る酵素。近位尿細管での重炭酸再吸収をサポートします。
- 重炭酸イオン再吸収
- 血液のpHを保つため、重炭酸イオンを原尿から血液へ戻すプロセス。
- 有機酸排泄輸送体(OAT1, OAT3)
- 血液中の有機酸を原尿へ分泌して排泄します。薬物の排泄にも関与します。
- 有機カチオン輸送体(OCT2)
- 有機カチオンを原尿へ分泌して排泄します。薬物排泄に重要です。
- URAT1(尿酸トランスポーター1)
- 尿酸の再吸収を司る輸送体。体内の尿酸レベルの調整に関係します。
- MATE1
- 有機イオンの分泌を補助する輸送体で、原尿へ物質を排出します。
- MATE2-K
- MATEファミリーの一員。有機イオンの分泌をさらに助けます。
- SGLT2阻害薬
- SGLT2の働きを抑える薬。糖の再吸収を減らして血糖を下げ、腎機能を保つ治療に使われます。
- アセタゾラミド
- 炭酸脱水酵素を抑制する薬。近位尿細管での重炭酸再吸収を抑え、利尿作用を高めます。



















