

高岡智則
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ショットキーバリア・とは?初心者向けの基礎解説
ショットキーバリアは「金属と半導体の接合部」で生まれる特別な電気の壁のことです。正式には「ショットキー障壁」や「Schottky barrier」と呼ばれます。この障壁は電流が一方向には流れやすく、もう一方向には流れにくい性質を作り出します。
基本的なイメージとしては、金属側の電子と半導体側の電子が、接触したときに互いのエネルギー準位の差によって障壁を作る、というものです。半導体がn型である場合、接触部には自由電子が多く、障壁が作られることで電子が金属側へ抜け出すのを抑える役割を果たします。これが「整流性」を生む理由です。
実際には、金属の仕事関数と半導体の禁制帯、フェルミ準位の差が関係します。エネルギーの図を思い浮かべると、接触部に <span>ポテンシャルの谷 ができ、電子はこの谷を越えるか越えないかで動くか決まります。結果として、正の方向の電流は比較的容易に流れ、逆方向の電流は難しくなる、という特性が現れます。
なぜショットキーバリアが重要なのか
高いスイッチングスピードと低い順方向電圧降下を両立できるため、電源回路やデジタル回路、検出器など幅広い場面で使われます。特にパワーエレクトロニクスでは、従来のPN接合ダイオードよりも発熱を抑え、スイッチングの速度を上げることができます。
用途と日常での例
ショットキーダイオードは、整流回路、逆流防止、検出器、電源回路の保護素子として活躍します。家電製品の電源部品や自動車の電子機器、スマートフォンの充電器など、身の回りの多くの機器に使われています。
比較と注意点
pn接合ダイオードと比べると、ショットキーバリアは低い順方向電圧降下を特徴としますが、温度変化に敏感で、材料や作り方によってはリーク電流が増えることがあります。設計時には動作温度範囲や漏れ電流、耐圧などを確認しましょう。
表で見るポイント
| 項目 | ショットキーバリア | PN接合ダイオード |
|---|---|---|
| 整流機構 | 金属-半導体接合の障壁を越える電子の流れ | 拡張された空乏帯を利用 |
| スイッチング速度 | 速い | 遅いことが多い |
| 順方向電圧降下 | 低め | 比較的高い |
| 温度特性 | 温度変化でリークが増えやすい | 安定性は高いがリークは少なめ |
用語のポイント
仕事関数と禁制帯、フェルミ準位の差が接触部の挙動を決めます。難しそうに見えますが、要点は「金属と半導体の接触によりできる電気の壁が、電流の流れ方を決める」ということです。
ショットキーバリアの同意語
- ショットキー障壁
- 金属と半導体の接触部に形成される電位障壁のこと。キャリアの注入を制御し、ダイオードの動作特性や高速スイッチング性能に影響を与える。
- 金属-半導体接触障壁
- 同義表現。金属と半導体の接触部で生じる電位の高さを指す用語。
- 金属半導体接触バリア
- 同義表現。金属と半導体の接触により現れる電位障壁を指す語。
- Schottky barrier
- 英語表現。金属と半導体の接触で生じる電位障壁のこと。
- Schottky接触障壁
- 英語と日本語の混合表現。金属-半導体接触によって生じるバリアを指す語。
- ショットキー接触障壁
- 同義表現。接触という語を用いた表現で、金属と半導体の間にできる障壁を指す。
ショットキーバリアの対義語・反対語
- オーミック接触
- 金属と半導体の界面で電位障壁がほとんどなく、電流が正負いずれの方向にもほぼ線形に流れる接触。シュットキー障壁とは対極的な性質で、整流を生まず低抵抗で接続したい場合に用いられます。
- PN接合
- 半導体内部のP型とN型を接合した界面で作るダイオード。内蔵電場により一方向にしか電流が流れにくい性質を持つ点で、金属-半導体のシュットキー障壁とは別の整流機構を提供します。シュットキー障壁の対比として挙げられることがあります。
- 非整流接触
- 整流性をほとんど持たず、正逆の電流がほぼ同様に流れる接触。シュットキー障壁が作る一方向性の導通と反対の特性を指す表現として使われます。
- バリアなし接触
- 接触界面に電位障壁がほとんど形成されない状態。結果として電流の制限が少なく、オーミック接触に近い性質を指します。
- 低抵抗接触
- 接触部の抵抗が非常に小さく、電流の流れを妨げない状態を指す言い方。シュットキー障壁と比べて整流性が少ないことを意味します。
ショットキーバリアの共起語
- ショットキーダイオード
- ショットキーバリアを利用した整流素子の一種で、金属と半導体の界面に形成される障壁を用いて電流を一方向に流します。
- 金属半導体接合
- ショットキー障壁が生じる界面で、金属と半導体が直接接触している状態です。
- バリア高さ
- 金属の仕事関数と半導体の電子親和性・禁制帯の差から生じるエネルギーの高低で、電流の注入・障壁の大きさを決めます。
- 電子親和性
- 半導体表面が電子を受け入れるときのエネルギー基準で、バリア高さの決定に影響します。
- 仕事関数
- 金属表面から電子を取り出すのに必要なエネルギー。バリア高さを決める重要なパラメータです。
- フェルミ準位
- 金属・半導体内部の電子エネルギーの基準点で、接合時の準位整列に関係します。
- バンドアラインメント
- 金属と半導体の禁制帯・導電帯のエネルギーレベルが整列する状態。バリアの物理的理由を示します。
- バンドオフセット
- 半導体の導電帯と金属のエネルギーレベルの相対的ずれ。バリアの高さに影響します。
- 順バイアス
- 正方向の電圧を印加してバリアを低下させ、電流を流しやすくする状態です。
- 逆バイアス
- 逆方向の電圧を印加してバリアを拡大し、漏れ電流を抑える状態です。
- 漏れ電流
- 逆バイアス時に障壁を越えて流れる微小電流で、デバイスの性能に影響します。
- 界面状態密度
- 接合界面に存在する欠陥・準位の密度で、バリア高さや電気特性に影響します。
- 接触抵抗
- 金属と半導体の界面で生じる抵抗で、デバイス全体の性能に影響します。
- ドーピング濃度
- 半導体中の不純物濃度で、バリア形成時の電気的性質を決定します。
- 表面酸化膜
- 金属表面や半導体表面にできる酸化層が、接触界面の性質を変えることがあります。
- 温度依存性
- バリア高さ・漏れ電流・整流特性が温度変化に応じて変わる性質です。
- バリアの非対称性
- 界面の成長条件や欠陥の影響で、左右対称でない場合の特性の違いを説明します。
- 整流特性
- ショットキーダイオードが示す電流–電圧の非線形・一方向性の応答を指します。
ショットキーバリアの関連用語
- ショットキーバリア
- 金属と半導体の接合部に形成されるエネルギー障壁。金属の仕事関数と半導体の電子親和力の差により生じ、キャリアの透過を制御する。
- 金属-半導体接触
- 金属と半導体が接する界面の総称。代表例にはショットキーバリア接触とオーム接触がある。
- ショットキーダイオード
- 金属-半導体接合を利用した整流素子。低い順方向電圧降下と高速スイッチングが特徴だが、逆方向は漏れ電流が大きくなることがある。
- バリア高さ
- ショットキーバリアのエネルギー障壁の高さ。Φ_Bn(n型半導体)やΦ_Bp(p型半導体)として表される。
- Φ_Bn/Φ_Bpの概念
- n型ではΦ_Bnは金属の仕事関数と半導体の電子親和力の差で決まり、p型では逆符号の関係になる。実測値は表面状態やフェルミ準位ピニングで変わる。
- 仕事関数
- 金属が電子を取り出す際に必要なエネルギー。Φ_Mが大きいほどショットキー障壁が大きくなる要因となる。
- 電子親和力
- 半導体が電子を受け取るのに必要なエネルギー。χが小さいほどバリアは薄くなる傾向がある。
- フェルミ準位
- 材料内の電子エネルギー準位の基準レベル。接触時のエネルギー準位整列に影響し、バリア高さの実効値を決める要因。
- 順方向電圧降下
- 正方向に電流を流すときの電圧降下。ショットキーダイオードはPNダイオードより低いことが多い。
- 逆方向漏れ電流
- 逆バイアス時に流れる微小な電流。材料と温度に依存し、時にPNダイオードより大きくなることがある。
- 熱電子放出(Thermionic emission)
- 障壁を超える電子の熱励起による流れ。逆流・順方向ともに支配的になる場合がある。
- トンネル効果
- 障壁が薄い場合に量子トンネルで電子が透過する現象。逆漏れ電流や高速応答に影響。
- 画像力降下
- 逆バイアス時に像電荷効果で障壁が低下する現象。漏れ電流を増やす要因のひとつ。
- n型ショットキーダイオード
- 半導体がn型で形成されたショットキーバリアのダイオード。
- p型ショットキーダイオード
- 半導体がp型で形成されたショットキーバリアのダイオード。
- オーム接触
- 金属と半導体の接触で抵抗がほとんどなく流れる結合。ショットキ接触とは反対の特性。
- 材料例
- Si基板上のNi、Pt、Pd、Ti、Alなどの金属や、GaAs・GaNなどの半導体でショットキー接触が使われることが多い。
- 用途・応用
- 高周波整流、RF検波、低電圧降下の電源整流、太陽電池の電極接触、CMOSの保護素子などに用いられる。



















