送信メールサーバ・とは？初心者が知っておく基本と設定のコツ共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

送信メールサーバとは？

まず、送信メールサーバとは何かを知ることが大切です。送信メールサーバは、あなたが書いたメールを相手に届けるために使う「出口の役割を担うコンピュータ」です。受信メールサーバ（IMAP/POP3）とは異なり、メールを外部へ送る際の出入り口になります。

メールを送るときの基本的な流れは次の通りです。まずあなたのメールソフトから送信メールサーバへ接続します。そこから宛先のメールサーバへメールが転送され、最終的に受信者のメールソフトが受け取れるようになります。

基本用語としくみ

・SMTPはメールを運ぶ決まりごとです。

・認証は不正送信を防ぐために必要です。

・TLSやSTARTTLSは通信を暗号化します。

・ポート番号は主に587、465、25が使われます。

設定の基本

メールソフトに「送信メールサーバ名」「ポート番号」「暗号化の有無」「認証情報」を設定します。例として、サーバ名は smtp.example.com、ポート587、暗号化はTLS、認証は必要、ユーザー名はメールアドレスの前半部分を使います。

表で見るポイント

<th>項目

説明
役割	メールを外部へ送る出口の役割
主なポート	587、465、25
認証	多くの場合必要。ユーザー名とパスワードを使う
暗号化	STARTTLSやTLSで保護

よくある誤解と対処

送信サーバは必ず自分のプロバイダが提供するサーバと一致するとは限りません。契約やクラウドサービスで提供されることが多いです。

実務での設定の考え方

実務では、あなたのドメイン名を使う場合が多く、SPFレコードと組み合わせて正しく設定します。送信サーバを自分のドメインで使う場合、ISPやクラウドのガイドラインに従い、認証情報を安全に管理します。

メールクライアントの設定例として、サーバ名を smtp.yourdomain.com、ポートを587、暗号化を TLS、認証をオンにしてメールアドレスとパスワードを入力します。

まとめ

最後に重要な点を繰り返します。送信メールサーバはメールを送る際の出口です。認証と暗号化を使い適切なポートを選ぶことで、安心してメールを送ることができます。自分の環境に合わせた設定を確認しましょう。

送信メールサーバの同意語

送信メールサーバ: メールを他のメールサーバへ送る役割を担うサーバ。SMTPを用いて転送を実行します。
SMTPサーバ: SMTP（Simple Mail Transfer Protocol）を用いてメールを送信するサーバ。送信機能の標準的な呼び方です。
SMTPサーバー: SMTPサーバの表記のゆれ。同じ意味。メールを送信する役割を持つサーバです。
メール送信サーバ: メールを送信する機能を持つサーバ。メールの宛先へ外部へ配送する役割を果たします。
発信メールサーバ: メールを“発信”する機能を持つサーバの別称。送信処理を担います。
アウトバウンドメールサーバ: outbound mail server の日本語表現。外部へメールを配送する目的のサーバを指します。
メール転送エージェント（MTA）: メールを他のサーバへ転送するソフトウェアの総称。実質的には送信機能を提供するサーバです。

送信メールサーバの対義語・反対語

受信メールサーバ: メールを受信する役割を担うサーバ。POP3/IMAP などの受信プロトコルを使って、受信箱へメールを取り込む機能を提供します（送信機能は基本的にありません）。
受信サーバ: メールの受信を担当するサーバの総称。受信プロトコルを用いて新着メールをユーザーへ届けます。
メール受信サーバ: 受信を担当するサーバの表現。受信専用の機能を中心に設計されています。
受信専用メールサーバ: 送信機能をほぼ持たず、受信だけを行う用途に特化したメールサーバのこと。
インバウンドメールサーバ: インバウンドメールサーバ。受信メールを処理するサーバ。送信機能は基本的には別のサーバで扱われます。
POP/IMAPサーバ: メールの受信を提供するサーバの代表例。受信専用のサーバと見なされ、送信機能を含みません。

送信メールサーバの共起語

SMTPサーバ: メールを他のサーバへ転送する役割を担う送信系のサーバ。送信処理の中核。
MTA (メール転送エージェント): メールの配送・転送を担当するソフトウェアやサーバ。送信メールサーバの核心的役割。
SMTP認証: 送信時にユーザー名とパスワードで自証する仕組み。スパム対策の一環として使われます。
SASL: SMTP認証で用いられる認証フレームワーク。複数の認証方式を統合します。
STARTTLS: SMTP通信をTLSで暗号化する拡張機能。平文での送信を避けるために使われます。
TLS: 通信を暗号化してデータの盗聴を防ぐ暗号化技術。
SSL: TLSの前身となる暗号化技術。現在はTLSが主流です。
ポート25: 標準のSMTP通信で使われるポート。サーバ間の転送に一般的に使用されます。
ポート587 (submission): 送信時の推奨ポート。認証付き送信に用いられます。
ポート465 (SMTPS): 暗号化付きSMTPの旧来ポート。現在は使い方が分かれることがあります。
DKIM: メール本文に署名を付与して改ざんを検出する仕組み。
DKIM署名: 送信メールに電子署名を付与する具体的な処理のことです。
SPF: 送信ドメインの正当性をDNSで検証する仕組み。
DMARC: 受信側でSPFやDKIMの検証結果に基づくポリシーを適用する仕組み。
DMARCレコード: ドメインのDMARC設定情報をDNSに登録します。
MXレコード: メールの受信先を決定するDNSレコード。送信にも影響します。
DNS: ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み。メール配送の基盤です。
リレー/SMTPリレー: 別のサーバへメールを中継して配送する仕組み。
送信キュー: 送信待ちのメールを保管する場所（キュー）です。
DSN/バウンス通知: 配送不能通知。送信結果を受け取る仕組みです。
SMTPログ: 送信時のログ。トラブルシューティングや監査に使います。
セキュリティ対策: 不正送信や迷惑メールを防ぐための各種対策です。
オープンリレー防止: 認証されていない第三者へのリレーを防ぐ設定です。
メールクライアント (MUA): メールを作成して送信する端末やソフトウェア。送信サーバへ接続します。
Postfix: 代表的なオープンソースの送信メールサーバソフト。設定の柔軟性が高いです。
Exim: Postfixと並ぶ代表的なMTA。柔軟な設定が特徴です。
Sendmail: 歴史あるMTAの一つ。機能は豊富ですが設定は難しめです。
Qmail: セキュリティと安定性を重視したMTAの一つです。
Microsoft Exchange: 企業向けの統合メールサーバ。送受信・カレンダーなどを一元管理します。

送信メールサーバの関連用語

送信メールサーバ: メールを他のサーバへ送信する役割を担うサーバ。自分のドメインのメールを宛先のメールサーバへ転送する SMTP サーバ。
SMTP: メールをサーバ間で送信するための標準的な通信プロトコル。メール配送の根幹となる仕組み。
MSA: メール提出サーバ。クライアントから送信されたメールを外部へ中継する役割で、通常587番ポートを使い認証を要求することが多い。
MTA: メール転送エージェント。サーバ間でメールを中継・配送する機能を担うシステム。
SMTP AUTH: SMTPでの認証機能。送信時にユーザー名とパスワードを提示して送信を許可する仕組み。
STARTTLS: 既存の SMTP 接続を TLS で暗号化して通信の安全性を確保する機能。
SMTPS: SMTP over SSL の略。接続開始時から TLS によって暗号化された状態で通信する方式。現在は587/25と併用されることがある。
ポート25: サーバ間の SMTP 通信に使われる標準ポート。認証が不要なリレーを防ぐ設定が一般的。
ポート587: メール提出用のポート。クライアント認証を要求することが多く、送信時の推奨ポート。
ポート465: SMTPS（暗黙 TLS）用のポート。現在は587推奨に対して依然利用されることがある。
MXレコード: 受信側メールサーバを指し示す DNS レコード。宛先ドメインのメール配送先を決定する情報。
Aレコード: ホスト名と IP アドレスを対応づける DNS レコード。メールサーバの所在を示す基礎情報。
PTRレコード: 逆引き DNS。IP からドメイン名を解決するレコードで、送信元の信頼性判断に影響することがある。
SPF: Sender Policy Framework。送信ドメインが許可する送信元を DNS TXT で定義し、受信側が偽装を検出する仕組み。
DKIM: DomainKeys Identified Mail。メールに署名を付与し、DNS公開鍵で受信側が改ざん検出を行えるようにする仕組み。
DMARC: Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance。SPFと DKIM の整合性を検証し、受信側の処理方針を定義する DNS ベースのポリシー。
ESMTP: Extended SMTP。EHLO によって機能を拡張交渉し、追加機能を利用できる SMTP の拡張仕様。
EHLO: SMTP セッション開始時に自分を紹介するコマンド。拡張機能のリストを受信側に伝える。
HELO: 旧式の SMTP 初期挨拶コマンド。セキュリティ上は EHLO の使用が推奨される。
TLS証明書: TLS を利用する際にサーバが提示するデジタル証明書。信頼された認証機関によって署名されている必要がある。
バウンス: 配信不能通知。宛先にメールが届かなかった場合、差出人へ返される通知のこと。
メールキュー: 送信待ちのメールが蓄積される保管領域。配送可能になるまで待機させる仕組み。
リレー: 別の SMTP サーバへメールを中継して配送すること。中継先サーバの信頼性が重要になる。
オープンリレー: 誰でも中継可能な SMTP サーバの不適切な設定。悪用されやすいため厳格な対策が必要。
認証方式: PLAIN: 平文でパスワードを送信する認証方式のひとつ。TLS で暗号化されていることが推奨される。
認証方式: LOGIN: ユーザー名とパスワードを段階的に送信する認証方式。
認証方式: CRAM-MD5: チャレンジ応答型の認証方式。パスワードを直接送信せずに検証する。
送信クォータ: 1日あたりの送信上限や容量制限。スパム対策やリソース管理のために設定されることが多い。
ログ: 送信時の操作履歴。トラブルシューティングや監査のために記録・分析される。
スパム対策: 送信側・受信側双方でのスパム検知・排除の取り組み。評判管理や送信品質の維持に重要。
Return-Path / エンベロープFrom: エンベロープレベルの送信元アドレス。バウンス通知の宛先として使われる。